2018年4月29日

いつもどおりで衣笠さんへ

4月28日、阪神戦(マツダスタジアム)。

この日は、4月23日に71歳で亡くなった、カープOBの衣笠祥雄(さちお)さんの追悼試合でもありました。

8月6日に行われているピースナイターしかり、黒田博樹が引退後、全員が15番のユニフォームを着用して臨んだ2017年3月のセレモニー的な試合しかり、特別な試合には強くないイメージのカープ(と言っても、ピースナイターは、こちらがカープの試合を観戦するようになったのが2015年で、その後たまたま3年連続で負けていただけなのですが)。

そんなことを思い出したのは、ピースナイターにまつわる、こんな記事を読んだことがあったからです。1975年に初優勝した当時、カープの主砲だった山本浩二氏さんの言葉が忘れられなかったからです。

「やっぱり、野球は勝たないとイカン。はっきり言うて、初優勝したときのワシら選手は、原爆がどうだとか、広島市民のみなさんの気持ちに応えなきゃとか、そんなことはまったく考えとらんかったよ。だって、毎試合毎試合、勝つのに必死やったからね。その結果として優勝できて、勇気や希望を与えられたんや」

毎試合毎試合、勝つのに必死だった。……だから強かったのだとも思いました。力強い言葉です。

この日、衣笠さんへの感謝と尊敬の気持ちを胸に抱きつつも、思いがからまわりするような試合にならないことを臨んでいました。

ら、それはよけいな心配でした。通常どおり(当たり前ですが)ゲームは進み、鈴木誠也の満塁ホームランやタイムリーあり、好守備あり、中継ぎ陣の無失点リレーありで、勝つことができました。

誰かのためにという美しそうな言葉にまどわされることなく、いつもどおりで。で、いつもどおり、勝ったり負けたりしてゆく。



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