2018年5月31日

野間・會澤・西川・堂林・下水流、10回裏の単打連打で大逆転!

5月30日、西武戦(マツダスタジアム)。

山あり谷ありのジェットコースターゲームとまで極端ではないけれど、気持ちとしてはそれに近い。丘あり掘りあり、雨による中断あり、延長10回、長いドラマチックなゲームでした。

カープの先発は岡田明丈。初回に3連続フォア。そこに加えて、栗山巧の二塁打で2点を先制される。

昨年を彷彿とさせるいきなりの乱調ですが、今年の岡田は回が進むごとに調子をあげていく(落ち着いていく)傾向にあるので、どんとかまえて見守る。その後、5回までゼロ点に抑える。

しかし、岡田の調子が上がってきたせっかくのところで、審判より雨による中断が宣告される。もっと激しい雨脚のときでも続行している試合は何度もあったのに。

再開した6回表、雨の中断が影響したのか否か、岡田はフォアを一つ出し、結果的に1点リードされる。ツーアウトまで来ていたが、ここで一岡竜司が火消しに。

7回表と8回表は、今村猛、ジャクソンが三者凡退して、ホッとしたのも束の間、9回表、中崎翔太が代打メヒアに同点ホームランを浴びる。

9回裏、カープの攻撃はあっさり仕立て。延長戦へ。



10回表、アドゥワ誠。力のこもった球を投げるも、フォアとヒットでツーアウト満塁の場面で、秋山翔吾が走者一掃の三塁打。まさかの7対4と逆転されます。ここぞというチャンスにしっかり結果を出す秋山、さすがです。

続く源田壮亮のレフトフライを下水流昂がフェンス激突のジャンピングキャッチしてスリーアウト。これは素晴らしかった。3点差はデカくて痛いけれど、このファインプレーが次につながる予感。

10回裏、先頭打者の野間峻祥が粘って、お手本のようなセンター前ヒット。野間は近ごろ、バットをコンパクトに握ってヒッティングしているし、基本に素直にプレイしている結果が出ているのだろうか? 素直は強いと思います。

夜の10時を過ぎて鳴り物の応援がストップしている球場は、静かな熱気に包まれていて、より観戦に集中が増す。

続いて會澤翼のヒット。野間の好走塁が呼んだ悪送球もあって、2塁3塁に。続く西川龍馬もヒットで、1点追加。今日、一軍にあがってきたばかりの堂林翔太もヒットでつないで2点目を追加。選手の入れ替えが功を奏し、風通しよくて気持ちいい。

ここで田中広輔がきれいにバントを決めて、ワンアウト2塁3塁に。今日の打線は5番の松山竜平から野間、會澤、西川に活気があって、上位打線の田中、菊池涼介、丸佳浩、鈴木誠也はほとんどいいところがなかったけれど、こういう場面でしっかりバントを決められる田中、これも素晴らしかった。

次のバッターは菊池。ここ何試合か不調といえど、チャンスに何を繰り出してくるかわからない菊池ゆえか。ゲッツーを取りやすい満塁策もあってか、西武は菊池を申告敬遠。下水流と勝負をします。

10回表の守備でファインプレーを見せた下水流。4月19日のヤクルト戦での逆転タイムリーを思い出した人もきっといるはず。同点タイムリーを放ちます。

まるで逆転へのピースが一つ一つはまっていくような光景。しびれます。最後に、4番鈴木がフォアを選んで、堂林が逆転のホームイン。

雨で中断したことも遠い前のことのように、いろんなことがあった絵巻物のようなゲームとなりました。

西武は10回裏、カープから5連打のヒットを繰り出されつつも、武隈祥太に続投させた。増田達至を温存したことが次のゲームにどう影響してくるか。見逃せません。



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カープは本当に強いのか? 交流戦・西武とのリーグ首位対決の前に

2018年5月30日

W中村、試合を作れず

5月29日、西武戦(三次きんさいスタジアム)。

球場のまわりに見える山の緑と、スタンドに集うカープファンのレプリカユニフォームの赤。そのコントラストが目が覚めるように綺麗。

スタジアムはどこも特別な空気があるものだけど、年に一度の開催を楽しみにしていた地元のファンの方々のわくわくした気持ちがつまっているようで、よけいのびやかに見える。

試合中、スタンドに飛び込んできたファウルボールを手にしたファンの方の、とても嬉しそうな顔を見て、いつも以上に、足を運ぶ人にとって、やっぱり球場って特別な場所なんだなと思ったのでした。

ですが、この日は、そんな待ちに待ったカープファンの期待に応えられない試合になりました。

「子どものころ、野球を見に行って、応援していたチームが勝つと、きっと今日の試合は、僕が見に来たから勝ってくれたんだと、ものすごく嬉しかった」

「選手にとってはシーズンのうちの一試合にすぎないかもしれないけれど、球場に来てくれたファンにとっては、思い出に残る大切な一試合かもしれない」

これは、黒田博樹が『決めて断つ』の中で、自分がマウンドに立つときの姿勢の原体験となっていると語っていたもの。このファンに対する気持ちと覚悟を込めた黒田の言葉、首脳陣と選手に届けたくなりました。

カープの先発は中村祐太。今シーズン3連勝と快投したあと、2連敗。4月24日、あと一歩で完投と迫ったDeNA戦、あのころがピークだったのかと思わされるこのところの投球。この日の投球内容で真価を問われてもおかしくない状況。

しかし、踏んばれず、111球を投げて5回で降板。



あとを受けた中村恭平。6回は無失点で切り抜けましたが、7回はフォアとヒットが繰り出され、2失点。2回を終えるのに65球を要しました。いい球もあったけれど、試合をつくることはできませんでした。

ここでロングリリーフとして無失点で抑え、昨年の薮田和樹のようにチャンスをものにしてほしいと応援していたけれど、こちらも3試合連続で失点。

一方、打線は3回までに3得点するものの、4回以降、出たヒットは1本。

5回代打で登場したバティスタが打席に立っているのを見ると、昨年の衝撃のデビューの遺産をまだ首脳陣が忘れられず、眠れる獅子が起き上がってくれるのを今か今かと気長に待っているように見えて仕方がない。

ゲーム途中から、見るからに足の状態のよくなさそうな鈴木誠也を最後まで出させたことにも疑問符が。守備にも打撃にも、なにより誠也の身体に影響してくることなのに。

5月11日、はつらつとした打撃と守備を見せてくれていた高橋大樹をなぜ登録抹消したのか、プスプスと思い返すのでした。

5月26日、初登板したフランスアは、3失点で4回で降板。起用は成功とは言えなかったけれど、力のある球も見られたし、牽制球を投げるときのフォームが、水面に向かって石を投げる水切りのようで、なかなか面白かった。

野手陣・投手陣ともども、現状を見て、スパッと見極めて、選手を起用してほしい、試して見せてほしいと、またも願ったゲームでした。



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何をやってもうまく行かない日。
客商売という姿勢

2018年5月29日

カープは本当に強いのか? 交流戦・西武とのリーグ首位対決の前に

5月29日から始まるセ・パ交流戦。ここでオセロのコマが一気にひっくり返るように順位が変動することもあるので、他チームの試合結果にも色めき立ちそうです。

カープは西武とのリーグ首位対決でスタート。

今シーズンの西武。5月に入って一時の勢いはなくなったようですが、打線好調で、開幕8連勝と怒濤の快進撃を続けていました。日ハムファンのえのきどいちろうさんは、そんな西武を山賊と称していました。根こそぎ持っていかれる感じ?

週刊 ベースボール』(2018年5月21日)でも、埼玉西武ライオンズ特集が。西武の黄金時代というと思い浮かぶのが、8度のリーグ優勝を果たした、森祇晶監督が率いていた時代。

当時、西武ファンだった人から、「森さんの時代の西武は本当に強かった(スキがなかった)」と聞いたことがあります。

カープ応援歴3年余りとまだ日の浅いわたくしですが、2年目で早くもリーグ優勝を体験できたのは、かなりと幸運でした。

しかし、昨年といい、今年といい、「今年のカープは強い」と言ってくださるプロ野球解説者(評論家)の話をちらほら耳にするたび、「いえいえ、それは言い過ぎです」と、低調にお断りしそうになることが。応援しているチームに自虐的になっているわけではないのですよ。



昨年も、今年も(今のとこ)、首位を独走しているカープ。

しかし、日々、試合を見ていて、絶対的なエースや中継ぎ・守護神もいないし、打てないことも多々あるし、強いチームって、こんななのだろうか。森西武は、こんなものではなかったはず。ほかのチームがよっぽど不調だったということ? 今年は逆に、中日、強いな〜。などと思ったりします。

カープファンは、毎試合、初めから終わりまで、試合の展開を見ている。解説者の方たち以上に、すべてを集中して見ている(カープOBの解説者の方は別として)。だから、数試合を見て、表面上のデータだけ見て、カープが強いと言われているような気がしてならない。

そんなとき、西武特集の『週ベ』で、野村克也さんの連載コラムでこんな言葉を見つけました。

「ひと言で〈強さ〉といっても、二通りある。絶対的な強さと、相対的な強さ。今の西武はどちらかといえば、相対的な強さだ。相手が勝手にミスをしてくれ、それに乗じて打線が大量点を取り、勝っている」

絶対的でなくて、相対的なもの。これで合点がいきました。

相対的に強い同士、どんなゲームになるのか、楽しみです。山賊打線もね。



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2018年5月27日

九里亜蓮の力投がまたも吹っ飛ぶ

5月27日、中日戦(マツダスタジアム)。

1番 田中広輔
2番 菊池涼介
3番 松山竜平
4番 鈴木誠也
5番 新井貴浩
6番 野間峻祥
7番 會澤 翼
8番 西川龍馬
9番 九里亜蓮

スターティングオーダーを見て、現時点でやっと納得の打順が組まれたという感じ。

1回裏、2点を先制するも、フォアとゴロの組み合わせでヒットはなし。どんな内容でも点が入ればよしですが、物足りなさも感じる。

3回裏、松山のヒット、鈴木のホームランで2点追加。今日は、初回に点を入れてそのまま音沙汰なし……というパターンには陥らなくて、よかった。

先制点をもらった九里。今日もテンポよく投げていましたが、6回あたりから握力が弱ってきているかな? という兆候が。ここはスパッと交代どきだったと思うのだが、7回も九里が続投。前日のジャクソンの目に余る乱調ぶり(3失点)が尾を引いたのではないかと思われます。

ワンアウトとったところで、大島洋平、アルモンテ、ビシエドの3連続ヒットで2失点。ここで、ワンテンポ遅れて、今村猛に交代。

あろうことか、今村はいきなり平田良介にホームランを浴び、5対5と同点に。力投していた九里の勝ちが消えます。九里のあいた口があいたままに。

野球はチームプレーですから、お互い様で、そういうこともあります。でも、いーまーむーらー。



しかし7回裏、中日は鉄板の鈴木博志が登場。しかし、鉄板といえど、昨日に続いての連投です。チャンスがどこかにころがっているかも。

そこに鈴木誠也が2塁打。誠也は5月17日の中日戦でも、鈴木博志からホームランを打って逆転を決めたし、相性がいいのか? だとしたら、今後、心強いです。

その後、相手エラーを誘って新井が出塁、野間の犠打、西川の三塁打で、2点を追加。5対7と逆転。今日はなんだかルーズベルトゲームになりそうです。まだわかりません。

8回裏は一岡。中日の鈴木と並んで、こちらも連投。呼応するような結果にならなければいいが……の予感が的中。3連続ヒットで満塁のところ、ビシエドの2塁打でとどめをさされる。3点追加で、8対7と逆転されます。いーちーおーかー。

9回裏、誠也のヒット、安部友裕の犠打、野間のヒット、西川の敬遠で、ツーアウト満塁。ここでエルドレッドが代打で登場。ここは坂倉将吾を試してみてほしかった。

空振り三振でゲームオーバー。エルドレッドはここ最近、打撃の調子以上に、守備での緩慢なプレーがところどころ見えていたので、私はちょっとご立腹です。

カープを、広島を愛してくれているエルドレッド。フロントもその人柄をも評価して2年契約を結んでいましたが。どんなに気立てがよくても、たとえばカットの上手くない美容師さんだと、お店から足が遠のきます。また相手をこわがらせる一振りで、ぜひ魅了してほしいです。

この日は8対7と、まさしくルーズベルトゲームになりました。



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九里亜蓮の熱投と、安部友裕の覇気どこいったー。
九里亜蓮、見事なテンポよい投球で1勝かちとる

2018年5月25日

大瀬良大地、2度目の完投勝利と、明日のフランスアヘ贈るちょびっといい話。

5月25日、中日戦(マツダスタジアム)。

カープは先発の大瀬良大地が今シーズン2度目の完投。

2回、一挙に6点とった後、打線がプツンと静かになったのは気になりますが。大瀬良が最終回、最後の最後にアルモンテにホームランを打たれたのも気になりますが。

野間峻祥が5回、8回の打席で粘りを見せていたのも、よかった。やはり覚醒なのか?

8回表、田中広輔が福田永将(のぶまさ)の当たりをダイビングキャッチして、完投目前の大瀬良を盛り立てているシーンもよかった。

田中は、打たないときはパタリと打たないが、打つときは1試合でマルチヒットというパターンも少なくなく、波がありますね。

carpfan01さんの「生涯カープファンのブログ」で5月20日の記事タイトル、「田中さんは夏休みの宿題を時々まとめてするタイプやね」がとても可笑しかったのですが、このときの守備は、まさしく「田中君は時々、いい夏休みの工作仕上げてくるね」。



5月26日、カープの先発は、ドミニカ共和国出身のフランスア。バティスタ、メヒアに続く、カープアカデミー出身の左腕。

山本浩二さんが、カープが初優勝した1975年、優勝へのポイントになったある試合について語っていた話がなんともよかったので、ご紹介します。(『広島カープ 最強のベストナイン光文社新書、2016)

6月19日のヤクルト戦。5連敗して、とうとう投げるピッチャーがいなくなったとき、前日、試合に負けた帰りのバスで、古葉監督が「明日は水本(裕章)を投げさす」と言ったとき、全員が〈ウォーッ〉となったそうです。

先発での実績がほとんどなかった水本をバックアップするために、ワシらが打たないかん。よし、明日は絶対に勝ってやろう、という気になったそうです。さよう、その試合、カープは勝ちました。

初めて見るフランスア。どんな投球をしてくれるのか、楽しみです。

今日は大瀬良が完投してくれたので、休養もできた中継ぎ陣ともども、打撃陣のみなさん、バックアップぜひよろしくお願いします。

もちろん、フランスアの初登板、初完投も大歓迎ですよ。



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大瀬良大地、完走しました

2018年5月24日

岡田明丈、初の地方球場を制す。しかも雨の中ですよ。

5月24日、巨人戦(ひたちなか市民球場)。

雨の予報でしたが、試合は行われました。

巨人の先発は、5月3日、マツダスタジアムにて岡田明丈と投げ合った吉川光夫。この日、なかなかとらえることができず、カープが手こずった相手。

今日もその覚悟でのぞむ所存でいましたら、18時過ぎにラジオをつけると、ぬ? 田中広輔が先頭打者ホームランを打ったようで、早くも1点が入っているではありませんか。続いて、新井貴浩が3ラン。初回で合計5点をあげました。

前日、巨人に8対0と大量得点で完封されたゲーム。のちのち分岐点とならなければいいのだけど……と心配していたのが、スカスカッと吹き飛ばされる。

こうなると、雨天コールドが成立する5回終了までゲームが進むことをハラハラと願う。

すると4回にも、田中がホームラン、新井さんの二塁打、會澤翼のタイムリーで4点追加。打つ打つ。塁に出る出る。時間がかかるかかる〜。うれしい悲鳴です。



こんなとき、たとえばリードを守るべく、試合終了間近にわざところんで演技して時間を稼ぐサッカーのサウジアラビア代表みたいに、戦略的に行って行って。と、どんなに願ったことか。今日はもうあとは三振でもかまいません、サクサク進んで、と。

5回を終了したあとは、意外ともちこたえてるお天気に、逆に巨人の逆襲がおそろしくもなりましたが。

しかし、雨が相手ピッチャーの投球に影響していたとしたら、こちらも覚悟しておかねば……という心づもりでいましたが、この日の岡田。

フォアは散発していましたが、雨でコンディションのよくない中、7回3失点、125球を投げ抜きました。ここ4試合はすべて100球越えと、タフなところを見せてくれています。

100球以上を投げながらも、打線の援護に恵まれない試合が2つ続いたあとだったので、嬉しい5勝目。魔の9点差をひっくり返されることもなく、よかった、よかった。



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岡田明丈、遠泳のように4勝目
ジョンソンに鈍感になれとは言わないが
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2018年5月23日

何をやってもうまく行かない日。

5月22日、巨人戦(宇都宮清原球場)。

さぁ、18時だ。観戦しよう!と、いつものようにパソコンを起動してから気づく。あ、今日は巨人の主催ゲームだった。

2018年から新たにプロ野球セ・パ11球団の試合を配信スタートしたDAZN。おかげで、カープの中継をほぼ見ることができるようになり、ありがたきことです。

しかし、巨人は独自の配信サービスを持っているため、DAZNには参画していない唯一のチーム。利益の問題が背景にあるのでいたしかたないとしても、パ・リーグTVを開設して、全体を盛り上げていこうとしているパ・リーグの試みとはまさしく対照的。

そこで久しぶりのラジオ観戦。ニッポン放送のショウアップナイターで実況中継を聴く。

カープの先発は中村祐太。1回裏、トップバッターの坂本勇人に投げた6球目が、ピッチャー強襲に。直後は痛みで立ち上がれない様子だったので交代かと思いきや、続投には驚きました。しかも、4回まで。

初回は1失点で切り抜けましたが、3回に3失点。試合後、「踏ん張れない感覚がありました」と語っていたように(デイリースポーツ online 5月23日)、当然、打球直撃の影響はあったようです。

マウンドに立ち続けた気力は素晴らしかったけれど、身体への影響が心配です。試合を作ることが難しいのは目に見えていたのに、足に力が入らない状況で投げさせ続けたことにも、素直に驚きました。



リアルタイムで映像は見ていなかったけれど、不思議なことに、面白いことに、ラジオやネットのテキスト速報でも、ゲームの熱気のようなものはしっかりと伝わってきます。逆に、熱のなさも伝わってくる。

この日は、1回裏から、風速7mの風の影響か、バティスタや菊池涼介がファウルフライを捕れなかったり、坂本の打球が中村の足に当たるアクシデントがあったり、2回裏に鈴木誠也が打球を追っているときにつまづいたり。なんとなく後味の悪さが積み重なっていった。

中村の後を受けた、中村恭介は5回裏に1失点、長井良太は8回裏に3失点、与えられたチャンスを生かせなかった。

今日は何をやってもうまくいかない日(そんな日もある)。そんな感じでした。

しかし、中村祐太に初回のアクシデントがなく、仮に打たれなかったとしても、打てなかったカープの打線。あげく、巨人の先発・山口俊に完封され。これでは当然勝てるわけもなく。

中村祐太は今シーズン、3連勝と快調な滑り出しで、先発の柱になってくれる期待感満載でしたが、前回から、持ち味のコントロールが生きなかったとき球威のなさが気になります。それとも、徐々に研究され攻略され始めたのか。

今後、中村の真価を見届けたいとも思ったゲームでした。



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2018年5月21日

九里亜蓮、見事なテンポよい投球で1勝かちとる

5月20日、ヤクルト戦(マツダスタジアム)。

カープの先発は九里亜蓮。前回の登板、5月6日のヤクルト戦(神宮球場)での気迫あふれる投球がいまだ記憶に鮮明です。

あの日、湯気が見えてきそうな九里の熱気を感じて、「ぜひ九里を勝ち投手に」とファンもベンチも願っていたあと、9回裏に中﨑翔太がホームランを浴び同点とされ、延長11回でサヨナラ負けに。

今日こそは九里に一勝を。と願ったのは、私だけではないはず。

この日の九里は、とにかく投げるテンポが早かった。

DAZN解説の秦真司さんによると、ピッチャーが、ボールを受けとってからモーションに入るまで、ふつう12秒くらいかかるとのこと。

九里は、その半分弱ほどのテンポで、キャッチャーのサインに首を振ることもなく、トントントンと投げていきました。このテンポのよさが、相手打者に考える時間を与えず、効を奏していたかもしれません。

ヤクルトの先発は小川泰弘。昨年10月に右肘を手術した影響で、初先発したのは5月13日。この日が今シーズン2度目の登板。

制球に苦しみ、おのずと球数も増え、4回で降板しましたが、調子がよくない中にも粘って投げ、1失点に抑えていました。

小川の後を受けた、中尾輝らも好投。カープは8回まで追加点を奪えず、迎えた9回表。



8回まで112球を投げ、完投間近で降板した九里のあとを継いだのは、5月6日のヤクルト戦と同じ、中﨑。

なんでしょうか、この既視感は。歴史よ、繰り返さないで。

ワンアウトの後、フォア・フォア・ヒットで満塁。「今日の今日こそは九里に一勝を」と見守ったのは、私だけではないはず。

続く代打の荒木貴裕、川端慎吾を打ち取って、スリーアウト。中﨑劇場、おなかいっぱいです。

雨での中止をはさんで、中13日と空いた登板にもかかわらず、「言われた日に投げるだけ」。調整の難しさをみじんも感じさせない、この日もタフな投球でした。素晴らしかった。



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2018年5月19日

まさかあの野間さんが……

5月19日、ヤクルト戦(マツダスタジアム)。

カープの先発は大瀬良大地。大瀬良は1回と3回に1失点ずつ。3回を投げ終わった時点で75球と、前半は球数も多い。

対するヤクルトは、前回(5月5日)、完封されたブキャナン。さすがに今日は、前回のようにポンポン初球打ちであっけなくスリーアウトのオンパレード……ということはありませんでした。

3回裏、ツーアウトから、松山竜平がヒットで、鈴木誠也と新井貴浩がフォアで出塁。あっという間に満塁に。

その場面で、バットを短めに持った野間峻祥(たかよし)が登場。3球目をライナーのようにスタンドに。なんと満塁ホームランで4点奪取。一気に逆転。

野間、3年ぶりのホームランだそうです。次の打席では3塁打を放っていました。どうした野間?

入団以来、打撃では芽が出ていなかった感がありましたが、今シーズン、どうした野間。打点も現時点で10を越えています。

ビギナーズラック? いやいや、そんなものが続くほどプロの世界は簡単ではないですよね。プロの水に慣れ、ついに開眼したのか。トリプルスリーを狙える走攻守そろった逸材と嘱望された、2014年のドラフト1位。潜在能力が開花しつつあるのか、出会い頭のラッキーなのか、どなたか解説お願いします。



本日のヒーローインタビューは、さよう満塁ホームランの野間と、6勝目を挙げた大瀬良。大瀬良、調子がよくない中にも持ちこたえ、今日もクォリティスタートです。

野間はホームランの感触をたずねられて、「最高で〜っす! !」。

2年前、鈴木誠也から伝播しはじめた、このお立ち台での「最高で〜す」。ところで、ピッチャーで叫ぶ人はほとんどいませんね。ジョンソンのシャウトするような「最高でーーーす」が記憶にあるくらい。こちらも2016年。あれは可愛かったな。しかも、クリアな発音で。

野手なら誰でも「最高でーす」と言うわけではありませんが。新井さんや石原慶幸はいたって落ち着いていますし。

でも、投手に比べると、打者の方がお立ち台ではじけてる人は多そうですね。キャラクターにもよりますが。医者で言うと、内科医と外科医のように、カラーの違いをほんのり感じます。うむ。それぞれの役割がありますものね。その話はまた今度。



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野間峻祥に期待する日がやってくるとは……守備と打撃

2018年5月18日

ナゴドの石蓋(いしぶた)ようやく開いた

5月17日、中日戦(ナゴヤドーム)。

5回裏、均衡をやぶって、中日が2点先取。あぁ、2日続けて先取されました。今日もこのまま行くかもしれない……と、諦観モードをノーミソの片隅に準備。

ここでは、野間峻祥の守備のポジショニングが気にかかりました。前日のゲームでもそうでしたが、長打を打つ打者に対して、前進守備をしていました。

守備に定評のある野間ですが、肩が強くて足が速ければ十分ということでないのだな、と。状況に応じてポジションを読む力が必要で、身体と頭を使ってこそ、野球の面白さが増幅するんだなと、改めて感じさせられました。

しかし6回、田中広輔、菊池涼介、松山竜平の3連打で、カープが同点に追いつく。

ここで中日の先発・吉見一起がマウンドでしゃがみこんだ。「ピッチャーはしゃがみこんだらダメだよ〜」が、わたしの持論です。どんなときも立っていた方が美しいです(しかし、吉見はこの後も8回まで力投を続け、美しかった)。



まだこの時点でノーアウト。さらにたたみかけてほしかったが、その後は三者凡退。プツンと途絶えた。引き寄せた流れをまた手放してしまうのか?

6回裏、ジョンソンがテンポよく三者凡退。いや、流れはまだカープの手中にアリか?

しかし7回表、吉見もジョンソン同様に、テンポよく三者凡退。打つ雰囲気のない庄司隼人、石原慶幸がそのまま打席に。ここは代打を出して、攻撃的に仕掛けるところを見せてほしかった。

しかも、8回表も三者凡退。吉見が投げたのは、合計6球。ピッチャーにとって理想的な展開。

9回表は、その名を聞いて、「あぁ、もうダメだ〜」と思わせられるピッチャーの一人、鈴木博志が登場。今日も鈴木のお目見えか……。と、また諦観の腹をくくろうとしましたが、鈴木博志は三連投です。何か起こるかもしれません(いや、起こってほしい)。

すると、鈴木誠也が初球をとらえてホームラン。カープに待望の追加点、1点リードしました!

その後の9回表ツーアウト、庄司がそのまま打席に立って、快音なし。9回裏、サードの守備を庄司から美間優槻に交代させたのを見て、ならばあの打席で代打を出してもよかったのでは? 今日も今日とて、ベンチに軽やかさがないというか、攻撃的な姿勢が感じられなかった。

でも、やっと中日への連敗をとどめることが出来て、何よりでした。



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中日・鈴木博志の存在感……今、カープにこういう投手はいるのか?
野間峻祥に期待する日がやってくるとは……守備と打撃

2018年5月17日

中日・鈴木博志の存在感……今、カープにこういう投手はいるのか?

5月16日、中日戦(ナゴヤドーム)。

カープの先発は2015年のドラ1、岡田明丈。中日は2016年のドラ1、柳裕也。背番号17番対決です。

ストライク先行で、テンポよく投げていく柳に対して、岡田はボール先行で球数も増えていき、柳より早くマウンドを降りることになりましたが、結果的にはクオリティスタート。打てない打線では、クオリティスタートといえども勝てない現状ではあるのですが。

6回裏の2失点も、ひきがねは田中広輔のエラーだった。岡田は援護のない中、残念なフォアや暴投はあったけれど、昨年のように大崩れすることはなく、粘って投げてくれた。

しかし、今のとこ、セ・リーグは6チームのゲーム差に大きな開きはないけれど、15日と16日のゲームだけ見ていると、中日が下位のチームとは思えない。

先発といい、中継ぎといい、打線といい、手強い人材がそろっていて、充実しているのを感じます。ビシエドと高橋周平の調子があがっていないから、この日はまだ5点で済んだと思うくらい。



中日は8回表の1アウト、柳が2失点したところで、昨日に続き、鈴木博志を投入。

鈴木博志は『週刊 ベースボール』(2018年4月30日号)のインタビューで、「僕の名前が場内にアナウンスされたときに、〈あ、ダメだ〉と相手があきらめてしまうくらいの投手になりたい」と語っていた。

もう十分、相手チームのファンから見ると、そういう存在になっています。カープには今、そこまでの投手は、先発にも、中継ぎにも、いない気がします。他チームなら思い浮かぶ顔が必ず一人はいるのに。

この鈴木博志のインタビュー、おすすめです。社会人野球(ヤマハ)を2年経験しているとは言え、新人とは思えない、野球に対する考え方が腹がすわっているというか、貫禄さえ感じます。

「空振りを撮りたいという気持ちはあまりありません。先発なら1試合を27球で、僕の場合は救援なので、1イニングを3球で終わるのがベストだと思っています」という明晰な言葉にはしびれました。

対戦相手ながら、見たいと思う選手の一人になっています。

この日、カープは8回表に代打で登場した坂倉将吾が2塁打で、今シーズン初ヒット。塁上に立っているのが似合う人だなぁと思いました。この光景が見られて、今日はよかった。



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岡田明丈、遠泳のように4勝目
坂倉将吾と岡田明丈を見てくれている人がいた

2018年5月16日

中村祐太、ナゴヤドームのマウンドに苦しむ……大谷翔平についても考えた

5月15日、中日戦(ナゴヤドーム)。

ここまで3連勝と好投を続けていたカープの先発・中村祐太が、4回6失点で降板。

この日は高めの球が多かった。どうした祐太。もともと速い球を投げるタイプではないピッチャーがコントロールを悪くするとこうなる……という図式を見るような、相手にとっては打ちごろの球に。

初めて立つナゴヤドームのマウンドに「傾斜があって、体がコントロールできなかった」と、苦しんだようです。(詳しくは「デイリー」2018年5月16日をどうぞ)

日本からメジャーに渡ったピッチャーが、マウンドの状態やボールの感触など、日本の環境との違いについて語るのをよく耳にします。日本のマウンドが柔らかく角度が低いのに比べ、メジャーのマウンドは硬く、傾斜があるということを。

そのことは、日本にやってきた外国人選手が日本のマウンドにどうアジャストしようとしていたかという話と照らし合わせると、いっそう違いがクリアに見えてきます。



そこで、逆に、日本でプレイする外国人選手たちは日本の環境についてどう感じているのかをたずねたという興味深い記事を、web SPORTIVA(2015年3月23日)で見つけました。

ロッテに在籍していたカルロス・ロサも日本の柔らかいマウンドには苦労したとのことでしたが、札幌ドームとナゴヤドームはマウンドが硬いので、とても投げやすかったと話していました。

ナゴヤドームはやっぱり、日本の球場の中では特異なマウンドなのですね。

カープに在籍していたこともあるデニス・サファテ(現ソフトバンク)も、マツダスタジアムの柔らかいマウンドに最初はかなり苦労したようです。

グラウンドの堅さについては、ナゴヤドームの対極にあるマツダスタジアム。野外か屋内かというだけでも、観戦する側としてはものすごく大きな雰囲気の違いを感じていますが。

今シーズンからメジャーに渡った大谷翔平にとって、マウンドに関しては、日本ハムファイターズ時代になじんでいたアメリカナイズされた札幌ドームが、メジャーへのアジャストに少し有利だったのかな? と、ふと思いを馳せました。

もはやそんなことさえ小さく感じるくらい、メジャーで身体いっぱいに野球を楽しんでいるように見える大谷ですが。



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2018年5月14日

村上春樹さんは二塁手志望。二塁手と言えば、菊池涼介。

5月13日、雨のため阪神戦が中止。5月14日はゲームのない月曜日。
2連休ということで、最近見つけた野球ネタを。

小説家・村上春樹さんが読者の質問に答えるという企画に、世界中から集まった3万7465通のメール。その中から3716通に村上さんが返事のメールを書き、そこからさらに473通のやりとりを選んで収録したという怒濤のメール問答集、『村上さんのところ』(新潮文庫)。



人生相談あれば、村上さんの好きなものをたずねる素朴な質問あり、作品や創作についてや社会問題に至るまで、さまざま雑多な質問に、村上さんが一人で延々と答えていて、たんたんとした可笑しみがあります。スワローズファンとしても有名な村上さんに、野球にまつわる質問も時おり登場します。

その中に、こんな質問が。
「もし野球選手だったら、どのポジションに?」

村上さんの答えは……「二塁手に興味があります。すごく頭を使うポジションだし、やりがいあるだろうなと思います」。

早稲田大学時代、体育の授業でソフトボールを選択して、そのとき二塁を守っていた村上さん。複雑なカバープレイなどをずいぶんとたたき込まれ、二塁手の魅力にとりつかれたのだとか。

教わったのは、西大立目 永(にしおおたちめ・ひさし)さん。高校野球の審判として、甲子園で活躍された方だそうです。

この西大立目さんの指導が理論的で、ほんとうにうまかったとのこと。村上さんが大学時代に学んだことの中でも、いちばん有益だったと思える授業だったそうです。

以前、村上さんが古田敦也さんに会う機会があったとき、西大立目先生の話をしたら、「え、村上さんは西大立目さんに教わったんですか。それはうらやましいなあ」と言われたそうです。古田さんにも一目置かれるような方だったのですね。



二塁手と言えば、自ずと思い浮かぶのが、カープの菊池涼介。
『週刊現代』(2018年3月24日号)の「プロが選んだ本当にうまい野球選手」の中でも、仁志敏久さんは、菊池の名前をあげていました。

仁志さんと言えば、巨人などで活躍したセカンドの名手。「ジャンクSPORTS 」の司会をつとめる、浜ちゃんこと浜田雅功さんも大ファンだった人。

巨人が仁志をトレードで横浜に放出したとき、浜ちゃんは巨人ファンをきっぱりやめたそう。「抜けたー。と思った打球のところに、絶対、仁志がいるんですよ。何回あれで助かったかっていうことを(巨人は)わかってないのかなぁと思って!」と愛をこめて力説する浜ちゃん(2018年2月18日放送分)。

「仁志、そこにおるぅ?」と言いたくなる絶妙のポジショニングでキャーッチ。それは今、まさしく私たちが菊池から見る、日常の風景。

仁志さんは、菊池について「1試合に何回もファインプレーを出せる集中力も驚異的です」と賞賛していました。

何試合かに一度、ファインプレーがある……というのは、どのチームでも起こり得ること。でも、菊池の場合、毎試合のように、「菊池、そこにおるぅ?」というプレーが珍しくありません。

当たり前のように毎試合のように名プレーを見られるなんて、ものすごく恵まれている状況。



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2018年5月12日

石原通算1000本安打に、キクバティコンビに、新井さん復活、大にぎわい〜。

5月11日、阪神戦(マツダスタジアム)。

なんとも阪神サイドの存在が薄く感じるゲームとなりました。
初回に6点、2回に3点、6回に1点、7回に4点……と、合計14点。カープ打線が大盤振る舞い。

菊池涼介とバティスタの二者連続ホームランが2回も。「キクバティ」コンビが新結成さ。

石原慶幸からもホームランが飛び出し、ベンチで新井貴浩と菊池の笑ってる顔のなんと愉快そうなこと。石原はその次の打席で通算1000本安打を達成。おめでとうございます!

そう、新井さんが帰ってきました。待っていました。もともと雰囲気よさそうなカープのベンチが、また1ランク、明るくなったような。

投げては先発のジョンソンが、6回、江越大賀にホームランは打たれたものの、7回1失点93球と、快投。点差が十分あったので、8回まで、もしくは完投するかと思っていたのですが、これはベンチの判断なのか、本人の希望なのか、サラリと交代してゆきました。



この日、DAZNの解説は、ミスタータイガース・掛布雅之さん。豪華だっ(私的に)。

地上波放送やラジオでの実況中継が減少しているのは寂しいけれど、それにとって代わるようにネットでの実況の環境が充実していくのは、嬉しいです。

8回、坂倉将吾が代打として登場したとき、掛布さんは「いいバッターですよね」と評価してくれていた。

この打席、坂倉は四球を選んでの出塁となりましたが、掛布さんは昨シーズンまで2年間、阪神の二軍監督をつとめていた人。ウェスタンリーグの現場で坂倉を見ていてくれたであろう人からそんなふうに言ってもらえて、嬉しかった。

8回を投げたアドゥワ誠のことも、「先発として投げても面白いんじゃないでしょうか」「今はいろんな経験をさせている時期でしょうが、いずれ先発になると思いますよ」

 アドゥワの先発、私もぜひ見たいです。



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坂倉将吾と岡田明丈を見てくれている人がいた

2018年5月11日

2分の1の確率。やらないで後悔するより、失敗してもやってみる。

今週の前半は、DeNAとの2連戦のうち、1試合が雨で中止になったので、ポッカリと静かな時間が。

5月8日、雨で中止が決まった日、先発する予定だった中村祐太は、「雨の中で(の登板を)経験したことがなかったので、投げてみたかった」と話していたそうです(詳しくはこちらの記事を)。

グラウンドの状態の悪さをネガティブにとらえず、「雨の中で投げるのはどんな感じか経験してみたかった」と言えるところに、次期エースとしての片鱗をキラ〜ン、見た思いがしました。

と、野球のない静かな日だったからこそか、5月9日の岡田明丈の熱投及び、守備の好プレーの余韻を反芻して過ごしました。

完投できなかったことは岡田にとって、とんでもなく悔しかっただろうけど、DeNA相手に1点で抑えたのは素晴らしかった。バックで支えた野手の好守備も。



それと同時に、9回裏、菊池涼介の浅めの外野フライを見て、3塁にいた代走・上本崇司にゴーサインを出さなかった玉木朋孝コーチの判断へのプスプスとした気持ちも反芻していました。

5回裏、相手エラーの間に鈴木誠也がホームインしたときも、玉木コーチは制止していました。誠也が振り切って走らなかったら、貴重な1点は入っていなかった。

そう。世界の盗塁王・福本豊さんの、こんな軽やかな言葉を思い出したのです。

「盗塁の成功の確率は2分の1なのだから、みんなもっとどんどん走ったらいい」

盗塁や走塁で憤死したとき、「あ〜。やってもーたー。何してんねん!」 と、ファンは言ったりもしますが、もう憤死に目くじら立てるのは終わりにしようと思います。5月3日の記事でも書きましたが、四球に過剰反応するのをやめるのと同じく。

やらないで後悔するより、やって後悔する方がずっといい(野球に限らず)。見逃し三振するくらいなら、思い切って振って三振する打席を見たいのだ。



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2018年5月10日

岡田明丈、近くて遠い完封劇。いつかきっと。

5月9日、DeNA戦(マツダアスタジアム)。

カープは岡田明丈が先発。この日も投手戦と言えば、投手戦。DeNAの先発・東克樹から5回裏、鈴木誠也の2塁打のあと、相手エラーもあって1点を先取したが、なかな打線がつながらない。

東が5回で降板したあとも、DeNAの中継ぎ陣をなかなか打ち崩せない。ふたを開けてみると、安打数はDeNAが13、カープが8。

点をとられなければ、打たれてもよし。ですが、それにしてもDeNA、よく打ちます。今回も、東と中継ぎ陣を攻略することができず、昨年・一昨年の既視感が続きます。

3回表の高橋大樹のジャンピングキャッチ、4回表の鈴木誠也の好返球、5回表の菊池涼介のスライディングキャッチ、7回表の美間優槻、9回表の下水流昂の守備などなど、カープの守りの良さも岡田を支え、見応えありました。

1対0で迎えた9回表。岡田のキャリア初の完封と、マツダスタジアムでのヒーローインタビューを見届けることができるか。

そう願ったとおりには運ばないのがゲーム。と、心得つつ、岡田の「よかったです」がお立ち台で聞けたらいいな。どう転ぶか五分五分の世界。

岡田を後押しする真っ赤な声援に球場が包まれた9回表。あと1アウトは近そうで遠かった。


9回裏、代打・エルドレッドの2塁打と代走の上本崇司を生かせなかったことが心残り。菊池の外野フライを安全圏でないとコーチが判断したとはいえ、あのチャンス、結果がどちらに転んでも上本を走らせてほしかった。

5回裏、相手エラーの間にホームインした鈴木は、走塁コーチの制止を振り切って走っていた。

9回裏の制止。流れがあそこで止まったようにも感じた。

9回でフィニッシュとならず、このあと長い試合になった。中﨑翔太、ジャクソン、今村猛、一岡竜司が無失点リレーとなり、5月6日のヤクルト戦のようにほころばなかったのはよかった。とくに今村のあんな荒れ球は見たことなかったので、この日、ストライクが入っているのを見届けて、ホッとした。

それにしても、前回の5月3日の巨人戦のときにも感じたのだが、この日も100球を超えた8回裏を三者凡退に抑えた岡田。回が深くなるにつれ、ゆったりと投げているように見える投球に心打たれました。

1失点し、同点とされた時点で交代を告げられましたが、岡田に投げきってもらうと、まかせたベンチにも、今日はあたたかい熱を感じた。完封はなしとげられなかったけれど、136救の熱投。忘れられないゲームになった。



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2018年5月9日

野間峻祥に期待する日がやってくるとは……守備と打撃

前回の記事に書いたのですが、衣笠祥雄さんがなくなって、久しぶりに『広島カープ 最強のベストナイン(光文社新書、2016)を手にとりました。山本浩二さんが語っていた衣笠さんとのエピソードを読み返したくなったからでした。

同い年の衣笠さんに強烈なライバル意識を持っていて、それが自分を引き上げてくれたという鮮烈な話。

すると、そのエピソードの直後に、野間峻祥(たかよし)の話が出てきました。

「話はとぶけど、去年(2015年)、カープに野間峻祥というルーキーがドラフト一位で入団した。足も速いし、肩も強い。バッティングには波があるやろうけど、守備さえ計算できれば、ベンチは使ってくれる。それが彼の強味やろうね」と。

1975年にカープが初優勝するまで、浩二さんのキャリアハイは、前年の1974年。打率2割7分5厘、28本塁打、74打点だったそう(その後、1978年には初めてのホームラン王に、1979年には打点王に、1981年には2年連続で二冠王…… と、カープの大黒柱となっていきます)。

打力が要求される外野手でありながら、2割5分前後の成績でもレギュラーでいられたのは、守備に定評があったからなのだそうです。

「だから守りは大事なんだ。守りが不安定だと、バッティングの調子が落ちたときに変えられる可能性が出てくる」



5月2日、西川龍馬が打撃不振で二軍に降格。守備での実績がないことも、こうした結果につながっているのかもしれません。

昨年、新人王をとった西武の源田壮亮も、中日の京田陽太もそれなりに失策はあったと聞きます。今年、ヤクルトでショートを守る廣岡大志も失策は少なくないと聞きます。それでも使って育てていこうというチームの方針がしっかり見えてくる。

西川の守備は心もとないけれど、経験を積まないと何も始まらないと思うのですが。

そして、ここに来て、野間の打率があがり、野間の株も静かにあがっているような気配が。開幕当初は、正直、ごめんなさい。野間の打席に何の期待も持っていませんでした。

ところが最近は、長打はないかもしれないけれど、何とかして塁に出てくれるかも、何かを起こしてくれるかも……と、期待させてくれる存在に。こんなことを思う日が来るなんて……。

守備が信頼されていると、打席に立つチャンスが与えられる……というケースを今まさに見ている感じです。さあ、これからどうなっていくのでしょうか、ノ・マー。



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九里亜蓮の熱投と、安部友裕の覇気どこいったー。

2018年5月7日

九里亜蓮の熱投と、安部友裕の覇気どこいったー。

5月6日、ヤクルト戦(神宮球場)。

この日の先発、九里亜蓮の気迫はすごかった。いつも気力を前面に出して投げる選手だけれど、この日は格別。球にも力がこもっていた。

今シーズン、打たれて失点することが多く、気合いがからまわりして見えることが続いていたので、この日の湯気が出てきそうな熱気には圧倒された。

ぜひ勝ち投手にしてあげたい。きっとファンもベンチもそう思っていたであろう9回裏、中﨑翔太がツーアウトまでこぎつけたところで、大引啓次に同点となるホームランを浴び、九里の勝ちが消える。

守護神だって、打たれることあります(人間だもの、神じゃないもの)。4月26日、横浜の山﨑康晃だって、カープ相手に最後の最後、エルドレッドからホームランを浴びて敗戦投手になったもの。

しかし、10回裏、1球もストライクが取れない今村猛はどうしたことか。微妙なラインどころか、まったくの荒れ球。こんな今村見たことない。

途中から後を継いだ一岡竜司が渾身の火消し。引き続き11回も任される。ここでもツーアウトまでたどり着いたところで、四球のあと、坂口智隆にサヨナラ逆転打を浴びる。

経験ある一岡に託したのだろうけれど、10回であれだけ集中力を使った後の回またぎはキツイ。ベンチに残っていた若い二人にここは経験と、1回ずつ任せてもよかったのでは? と、結果ありきのたられば話になりますが、前日の大瀬良大地の完投が生かされない結果となりました。


それにしても、ここのところ、安部友裕からまったく覇気が感じられない。 西川龍馬が二軍に降格してから、競争相手がいなくなって緊迫感をなくしているのが目にも明らか。

4月23日に衣笠祥雄さんが亡くなって、久しぶりに二宮清純さんの『広島カープ 最強のベストナイン(光文社新書、2016)を手にとりました。

この本の中でも、とりわけ心に残っていた、山本浩二さんの衣笠さんとのエピソードを読み返したくなったからです。

法政大を経てカープに入団した浩二さんは当時、平安高から4年前に入団し、中軸をになっていた同学年の衣笠さんに「とにかく負けたくない」と強烈なライバル意識を持っていたという。

腹を割って話せるようになったのは初優勝して抱き合って涙を流してからのこと。それまではあまり付き合いもなかったそうなのです。

ともにチームメイトとして戦っていても、強い火花が散っていた。だからこそ、浩二さんもカープもあんなに強くなったんだと、強烈に記憶に残っていた話だったのです。

安部のお尻に火をつけるほどの3塁手候補にぜひ出てきてほしいです。というより、そういう存在がいなくても、打席で熱を出さなくてどうするのだ、ア・べー。



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2018年5月6日

大瀬良大地、完走しました

5月5日、ヤクルト戦(神宮球場)。

10対1で、先発の大瀬良大地が完投。カープにとって、待望の完投一番乗りでもありました。

大瀬良には、前回、4月29日の阪神戦の登板のときから、球に力を感じていた。この日も、そう感じた。

昨年、大瀬良は安仁屋宗八さんに「決め球がない」と言われていた。そう、球に力がなくて、ここ一番でなかなか抑えられないように目には映っていた。

ところが前回の登板あたりから、お。ドスンと球が重そうなのだ。

今季、2段モーションが解禁となったことが影響しているのでしょうか? 力をためることができるようになったフォームが関係しているのでは?

そんな予想をたてているのですが、ぜひどなたか技術的な視点でインタビュー&解明してくださるよう、お願いしたいです。




最終回、鵜久森淳志のライナーをジャンピングキャッチした田中広輔の好プレーも、大瀬良の完投カウントダウンを盛り立ててくれました。前日の、0対8という完封劇のお返しのようなゲームでした。

それにしても、中継ぎ陣にバトンを渡す好リリーフリレーというのも見ていて爽快なものがありますが、完投というのもまた格別ですね。

駅伝とマラソンのように、どちらも様々な展開があって景色がどんどん変わっていく面白さを感じます。


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ゲームの面白さを増幅させてくれる解説者・安仁屋宗八さん

2018年5月5日

ジョンソンに鈍感になれとは言わないが

5月4日、ヤクルト戦(神宮球場)。
ヤクルトの先発・ブキャナンに完封されました。

初球をどんどん振っていくカープ。初球打ちは作戦の一つかもしれませんが、ポンポンと当てては、打ち取られ。

ファーストストライクをしとめるための初球打ち。こうもうまく作用しないときは、少し様子を見る……とか、戦術を変えてみては? と、ものすごく素朴に思ってしまったほど。

おかげでブキャナンの球数は抑えられ、これはピッチャーとしては理想的な展開。完投にもつながっていった。

一方、カープの先発・ジョンソンは2回裏、ワイルドピッチと四球と死球もからめて、3失点。イライラしているのが伝わってきた。見ると、ユニフォームの袖のあたりが風ではためている。

2016年の交流戦で、千葉ロッテマリーンズと対戦したとき、風の強いスタジアムで我を失い呆然としていたジョンソンを思い出してしまった。繊細さが個性とも言えるのかもしれないが、この回はエースと呼ぶには難しい振る舞いだった。

失点はその回だけにとどめたのがジョンソンらしいと言えなくもないが。



こんなとき、「鈍感になるのも必要」と言っていた黒田博樹の言葉を思い出します。

それと同時に、4月26日、横浜DeNAベイスターズ戦で、横浜の先発・東克樹(あずま・かつき)の間合いのよさをほめていた解説の門倉健さんの言葉も思い出すのでした。間合いというのは天性のもので、練習してよくなるものではないという。

こんなときはシンクロするもので、堀内恒夫さんが『週刊 ベースボール』(2018年4月30日号)の連載コラム「多事正論」で、投球の間合いについて書いていた記事を見つけた。開幕当初、結果の出なかった巨人の2枚看板、菅野智之と田口麗斗について話題にした記事でした。

「投手は打者に考える余裕を与えないこと。菅野も田口も、そういう投球を取り戻せればいいのだが、今は打者によって自分が考えさせられている。〈野球は投手が投げなきゃ始まらない〉という言葉を、今こそかみ締めてほしい」

たしかに、4月26日の東は「俺が投げなきゃ始まらない」的な、意気を感じるピッチングだった。

また一方で、5月3日の巨人戦で先発した岡田明丈の、回を追うごとにゆったりとした自分のリズムになっていたピッチングも同時に思い浮かんでしまうのでした。

何かに神経質になっていたら、きっとあんな間合いの投球はできない、と。

心意気だけではどうにもならない、技術が大きくものをいうプロの世界ですが。そんな凄腕ばかりが揃う世界では、どんな心持ちでのぞむかが差を生んでいくのだと、改めて感じ入ったゲームでした。



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岡田明丈、遠泳のように4勝目

2018年5月4日

岡田明丈、遠泳のように4勝目

5月3日、巨人戦(マツダスタジアム)。

カープは岡田明丈が先発。
2回表、岡本和真と長野久義に四球を与えたところに、小林誠司に2塁打を打たれ、2失点。

いつもなら、「あ〜、またやった〜。四球を出さなければこんなことにならなかったのに〜」と言いそうなところです。

ですが、前回の記事で、「四球に過剰反応するのはもう終わりにしよう」と書いたばかりでしたから、ここは大きく構えて試合を見続けていました。もちろん、四球が出ないに越したことはないけれど……。

その後、3回から5回までは投手戦のおもむき。巨人の先発、吉川光夫をなかなかとらえることができないカープ。

ところが6回裏、吉川に代えて、澤村拓一が登場。なぜ、このタイミングで? 5回裏を投げきった時点で、吉川の球数は70球。まだ数イニング余裕でいけそうに見えました。

カープにとってはラッキーととらえたい交代。すかさず田中広輔がヒット。菊池涼介がバントで送って、バティスタのヒットで同点に。

8回裏、代わったマシソンから、田中が2塁打、菊池がタイムリーと続き、ついに逆転。



一方、カープは、岡田が8回118球を投げ、4勝目。

この日の岡田のピッチングがよかっただけに、「2回表の2つの四球がなければ……」と、実況中継していたアナウンサーも惜しそうに話していました。

でも、もしあのとき四球を2つ出さなかったとしても、そのあとゲームが同じように展開するわけではないので。どう転ぶか、それはまた別の話なので。それはもう言いっこなしで。

「今日は余力もあったので、9回でも10回でもいけた。力みのない方が安定した投球ができるので、きょうぐらいの力感で試合を作っていきたい」とは本人の試合後のコメント。

たしかに、この日の岡田は回を増すごとに、投球が安定して見えました。その言葉に思わず納得してしまいました。

まるで呼吸が深い人の所作のような、遠泳している人のゆったりとしたリズムが感じられるような投球で、今までの岡田とは違って見えました。素晴らしかった。



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四球に過剰反応する件について

2018年5月3日

四球に過剰反応する件について

こんな面白い記事を見つけました。

 やっぱり野茂英雄は凄かった!「16与四球」なのに完投勝利

1994年7月1日。近鉄時代の野茂さんが、西武との対戦で合計16の四球を与え、それまで小松博喜さん(黒鷲)が持っていた14というワースト記録(1942年)を塗りかえたという。

一人で毎回四球を与えたのも史上初のことで、投球数191のうち105球がボール球という荒れっぷりだったそう。しかも、押し出しで合計3点を献上。

しかーし。この日、結果的に野茂さんは完投し、8対3で勝ち投手になったという(この3点は押し出しですから、打たれた結果の失点ではないということ)。いやはや豪の者です。やっぱりタダモノではなかった。

いくらフォアを出そうが、勝てば何の問題もないという話。
もちろんフォアが出ないに越したことはないが。

多少の荒れ球は、的が絞れずかえって打ちづらいという話も聞きます。奪三振王に輝いたカープOBの川口和久さんも、荒れ球が多かったとか。



そう考えると、4月30日の阪神戦の5回表、藪田和樹が続けて四球を出し、1塁2塁が埋まった場面で、まだゼロ点に抑えていたにもかかわらず藪田を降板させた、あのカープ首脳陣の判断には、もう一度首をかしげてしまう。

黒田博樹も現役時代、打たれても、点が入らなければいいと話していました。

この野茂さんのエピソードを知って、昨年5月の阪神戦で9点差を大逆転されたゲームが強い記憶にもなって、ファンの私たちも四球に過剰に反応するようになっていたのかもしれないと思いました。もしかしたら首脳陣も?

コントロールがいいに越したことはないけれど、コントロールのよさが投手の一番の基準になってしまうと、いろんな投手の持っている個性が生かされなくなってしまうでしょう。

ベンチも、四球を出さない完璧さを求めすぎているのでは? 窮屈になっているのでは?

あのときも、薮田に「点を取られるまで(または2、3点取られてもいいから)、思い切って投げてみろ」そう言って、送り出してほしかった。

そうは言っても、野茂さんのように投げ勝つ強さ(と援護)がないと、文句を言われるだけの話。勝ってなんぼという結果の世界。



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2018年5月2日

中村祐太の粘りが響く……野球ってこういうものなんだなと思った

5月1日、巨人戦(マツダスタジアム)。

いま最もカープで頼りになる先発と呼びたい中村祐太。対する巨人は、連続完投のどすこい山口俊。

横浜のお株を奪うような打線好調、8連勝中の巨人。1回表に連続ヒットで1点、2回表に2点と、イキオイある好調ぶりを目の当たりにする。

このままもっていかれるのかなぁ……と見守っていると、2回裏、野間峻祥の内野安打を皮切りに、死球と2四球で押し出しの1点。

中村は、2回裏では粘りを見せる打席もありました(結果的に四球を選んで出塁)。身体が大きいわけでもなく威圧感があるわけではないのに、投打ともにガッツを感じました。簡単にひきさがらない打席に立つ中村の姿からは、黒田博樹を思い出しましたよ。

その打席と、3回表をゼロに抑えた中村の粘りが野手にも届いて、3回裏の逆転につながったような気がしたほどです。

そうです。3回裏に、バティスタと鈴木誠也のホームラン、松山竜平、野間のヒット、またしても會澤翼への死球、田中広輔への四球で3点と、カープが逆転。



3点先取され球数も多くなっていた中村でしたが、援護点を得た後、余裕も生まれたのかテンポもよくなり、6回を投げきりました。

5回には、會澤への2打席連続死球で、近ごろ珍しい一触即発の緊迫した空気も味わいましたが、6回以降は両チームとも凪のように大きな動きがなくなり、静かなゲームになりました。

最後、9回表には、前日、阪神戦で逆転打を浴びたピッチングを払拭するかのような強気の攻めを見せる一岡竜司から、ヒットを打った坂本勇人、阿部慎之助。これには役者の違いを感じさせられましたが。

この日のカープは投打ともに共振しあって、相乗効果を生んでいるように感じて、その一連の流れは見ていて静かに感動しました。

当たり前のことだけど、野球ってこういうものなんだな、投手と野手が織りなすものなんだなと、改めて教えてもらった気分です。



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