2019年4月9日

選手の存在感とコーチの存在感

10日のヤクルト戦で先発予定の野村祐輔。

ヤクルト打線の印象を問われて、「カープ打線と対戦したことはないけど(今のヤクルト打線はカープと)似ていると思います」と話していました。(「スポーツ報知」)

打線のつながりや進塁のチャンスを待つ粘りなど、2012年から2017年まで広島でコーチをつとめ、昨シーズンからヤクルトの打撃コーチとなった石井琢朗さんの影響を感じているようです。

それと反比例して、昨シーズンからカープ打線は徐々に琢郎さんの「次の塁を狙う」教えが薄れてきている印象。

なんとか工夫して進塁する……そんな粘りや面白さを感じさせてくれるゲームがますます少なくなっている気がします。たった1年もたたないうちに、大事な教えも薄らいでいくものなのか、と。

点を取られても取り返すほどのパワーがある打線ならまだしも、いまパワーを感じさせるのは鈴木誠也ひとりと言ってもよいくらい。

プロの野球選手と言えば、野球を経験してきた人たちの中の選ばれし一握りの秀でた人たち。そんなプロの選手(大の大人)をもってしても、コーチの影響・存在がそんなに大きいとは。

コーチのすぐれた指導も野球の面白さを彩る一つと思いつつ、まるで高校野球の延長のような物足りなさも素朴に感じるのでありました。選手の存在感があってこそ、プロ野球。


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これはもう采配の問題というレベルではなく、選手の個々の力の差では?