9月15日、ヤクルト戦・第1戦(マツダスタジアム)。
カープの先発は塹江敦哉。あれ? 2日前に投げていたけど、大丈夫なの?
これは9月14日に巨人がやってきたブルペンデーという意味合い? しかし、あの日、巨人は先発の澤村拓一を3イニングでしっかりフィニッシュさせていた。
塹江は4イニングも続投。2回の2失点に続き、4回も2失点。70球も投げて、結局、途中降板。
最初からプランを立てて臨んでいると思えない行き当たりばったりな采配に、選手が気の毒になってしまう。
5回、中田廉から代わったレグナルトが抑えることができず、4点を失い、0対8。
試合後は、エルドレッドの引退セレモニーがあるというのに、こんな試合だなんて。恥ずかしくなってしまう。
ところが6回、代打の坂倉将吾のタイムリーで1点追加。7回には松山竜平の2点タイムリーと、磯村嘉孝の2ランで、4得点。5対8へと詰め寄る。
松山、走者を返すバッティング、今日も光ってます。
9回、先頭打者の曽根海成がヒットで出塁。鈴木誠也と松山竜平は凡退するも、磯村が2塁打で1点追加。代打の堂林翔太がタイムリーでさらに1点追加。最後の最後、7対8、1点差に詰め寄った。
続く、坂倉もヒット。ここで小園海斗が打てば……というところでしたが、小園は続くことができず、最後の打者に。
前半は球場に足を運んだお客さんが気の毒になるような試合内容でしたが、最後の最後、スコア上は、試合らしい形を作ることができたのがせめてもの救いか。
それにしても9回の、曽根、磯村、堂林、坂倉……と、スタメンでない選手の怒濤の反撃はすごかった。連続して見せ場を作ってくれた。
とくに堂林は、9月12日、中日戦でサヨナラタイムリーを打って以来、スタメンには選ばれていないが、与えられた打席ではすべてチャンスを作っている。
試合後は、エルドレッドの引退セレモニー。
エルドレッドほど愛された選手がファンとの別れの時間も持てず終わっていたことをものすごく残念に思っていたので、時遅くして訪れてきた美しい時間、堪能しました。
西村さんと松長さん、二人の通訳の方への感謝の言葉から始まって、ご両親、奥さん、これまでともに仕事してきた監督やコーチ、チームメイト、裏方さん、そしてファンのみなさんへの感謝の言葉。
これまで自分を支えてくれた人たちへの丁寧な心のこもった挨拶がとても素晴らしかった。
エルドレッドと、通訳の西村さんの声の両方で聞くことができて、とてもよかった。
カープファンを「世界一のファン」と呼んでいたところは、黒田博樹の引退セレモニーの挨拶と重なりました。
中でも、チームメイトに向けた言葉、「全力を出し切ることを忘れないでください」という言葉は忘れられなかった。
今のふがいないカープにとって、胸にささった選手も少なくなかったのではないかと、私は思っている。
来てくださってありがとうございます
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