2021年10月22日

ヤクルトに逆転勝ち、首の皮1枚つながった


10月21日、ヤクルト戦(神宮球場)、7対11。

こんなことって、あるんだ。という逆転劇をカープがやってのけた。

先発の大瀬良大地。2回、林晃汰の2ラン(10号!)、4回、菊池涼介のタイムリーと、援護点をもらいながら、4回裏に5失点で、途中降板。

せっかく林が2ラン打ったのにー(松山お父さんが林の頭、ポンポンと2回もなでて慈しんでくれていたのに)。と、機嫌が悪くなる。

またしても、連打され、フォアやデッドボールを繰り出しても、大量失点するまで先発をひっぱるパターン。投手の防御率、上げて上げて交代。そんな監督のもと投げるのも災難だ。


それにしても、ここぞの場面で出てきて、しっかり仕事をする代打・川端慎吾。今日も打点をあげた。出てくると、なんか嫌だ、こわい。そんな代打、カープにいます?

優勝争いをしているヤクルト、波に乗せたらもうこれで終りかと思った。

ところが、6対3と3点ビハインドで迎えた7回。田口麗斗から、會澤翼ヒット、代打・長野久義フォア、宇草孔基のセンター前ヒットを塩見泰隆が後逸。宇草、猛スピードで走って走って、ホームイン、同点に。

ここで終らなかった。小園海斗ヒット、田口から代わったスアレスから鈴木誠也もヒット、坂倉将吾がタイムリー、菊池涼介もタイムリー、打者一巡して、會澤が2点タイムリーーー。7得点のビッグイニングに。6対10と逆転。

こんなこともあるんだ。とたんに機嫌がよくなる。


でも、逆に、同じようにひっくり返されることもあるから、用心、用心。

7回ウラ、森浦大輔がサンタナにホームランを打たれたが、最小失点にとどめる。こういうときのためにも、得点は多めに、ね。

8回、西川龍馬のタイムリーで追加点、7対11と4点差に。佐々岡監督がCS進出かけて、栗林良吏の4連投解禁などと、たわけたことを言っていたので、栗林を休ませる状況が作れてよかった。

そうは言っても、9回ウラ、ケムナ誠が早々に走者を出したときには、いつぞやのときのように栗林の途中登板もあり得るかとヒヤヒヤしたが、併殺で打ちとって、終了。

5回6回を無失点に抑えたコルニエルが、2年目で来日初勝利。よかった、よかった。


宇草が1番に入ってから、打線が動いている。

シーズン途中もそんなことがあったのに、2軍に降ろし、昔の名前の人々をスタメンに置いて、また逆戻りしたことがあった。

やっとそういうことがなくなって、今いい感じだ。昔の名前に執着しすぎたベンチのツケがまわってきて、とんだ最後の巻き返し。


この日、引退を決めたソフトバンクの長谷川勇也が最後の打席に。

7回、得点圏の場面で、代打で登場。打席での鬼気迫る姿は見ているだけで感動してしまう。打球はファーストゴロ、最後までヘッスラで諦めない。アウトになった後も、ものすごく悔しそうな気持ちが全身に出ていた。

昨年の日本シリーズでも、2点リード、ツーアウト満塁の場面で、代打で登場し、いい当たりを見せたが、好守備に阻まれ、ヘッドスライディングするもアウトに。このとき、長谷川はこぶしをグラウンドに叩きつけて悔しがっていた。

この打席を見て、こんな選手がカープにいてくれたら、と思ったものでした。

試合後、「試合が続く限りは勝たないといけないし、勝たなくていい試合なんてないと思います」と語っていた長谷川。(「Full-Count」)

プロだ。勝負の世界に生きている人だ。一時期、負けぐせのついていたカープがヤクルトに逆転勝ちした日に、この言葉は響いた。
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