2025年11月30日

マツダスタジアムのよさをこんなことで感じるとは


今朝の「サンデーモーニング」(TBS)のスポーツコーナー、ファン感謝デーについての話題で真っ先に取り上げられたのが、11月23日のカープのファン感謝デー。

スライリーの水色が目にとびこんできて、おぉ。小園海斗の「これ、バウアーに蹴られたバットなんです」も紹介され、うわ。

ところで、巨人のファン感謝デーでの一コマにはドキッとした。阿部監督が挨拶をしているシーンとした東京ドームで、「おまえがやめろよ!」というヤジが響き、しばし、口をつぐむ阿部監督。


10月4日、ヤクルトとの最終戦後、マツダスタジアムで行われたセレモニーで、新井さんの挨拶中にブーイングに近いものが起きたことがあった。

「今、チームは変革期にあります。変わろうとするとき、また新しい力が生まれるとき、必ず、苦しみが生じます。来年以降もこの苦しみは続いていくと思います」と新井さんが言ったとき、場内が「えぇーーー」と、どよめいた。失笑らしきものも聞こえた。

新井さんは、それが鎮まるのを数秒待って、「そこから逃げることなく、忍耐強く立ち向かっていきたいと思います」。最後は拍手で終わった。


あのダイレクトな反応も、なかなか見ることがない景色ではあったが、あれは自然にファンから出たもの。あの率直な反応は忘れがたかった。

シーズン中、近年見たことがないマツダスタジアムのガラガラのスタンド、あれこそダイレクトなファンのメッセージだった。かなり冷え冷えしたものがあった。

しかし、あの静まり返った東京ドームで響いたヤジのどす黒さというか、ドーム球場という閉鎖空間にことさら響いていた。

やっぱり野外球場はいいなと、そんなところでも思った。たとえ夏は蒸し暑いとしても、空が見えて、風通しがよくて。


11月29日に行われたカープのレジェンドゲーム。なぜか巨人OBの中畑清さん、江川卓さん、高橋由伸さんもゲストで登場してたんですって?

中畑さんが「うちは(レジェンドゲームを)やったことない。いいことはどんどんまねしたい。そのきっかけになればいいなと思った」と語ってくださってたみたいですね。(「スポニチ」)

他の球団のこういうとこお手本にしてほしいと思うことが多いカープが、最近あんまり褒められることがない(ような気がする)カープがほめられた! OBにまつわるイベントで、現在の球団やチームについてではないですけども。

「いいな」と言ってもらえる球団・チームになりたいなっと。

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2025年11月29日

会長、転職…… 続・オフのカープあれこれ


「先輩や後輩の話を聞き、意見をまとめながら、より良いチームをつくっていきたい」。

島内颯太郎が新しい選手会長に。立派になられて……(感慨深い)。(「スポニチ」)

弱気な投球に、「一生負けパターンなのか」と一時期私に言われていた島内も、2023年には最優秀中継ぎ賞。今ではカープを代表する勝ちパターンの一人、今年はオールスターにも出場(あれ? 一時期のことを思うと、栗林良吏は勤続疲労、ハーンは乱調、勝ちパターン自体が少なくなってるぞ、カープ)。

2年前の契約更改では「名前入りタオルと作ってほしい」と球団に要望を伝えたことで、選手全員の名前入りフェイスタオルが実現。(「デイリースポーツ」)

すでに島内、このときから選手会長としての萌芽が……?


でも、毎回思う。選手会長って、何やるの? 昨年は契約更改のとき、堂林翔太が選手の要望をまとめて伝えていたみたいだけど、やっぱり必要なものなのか……。

副会長には末包昇大、森下暢仁、小園海斗が就任。書記は石原貴規、会計は森翔平というのが、また面白い。生徒会か~い? 

そういう役割が振られなくなったらベテランってことなのか? 書記と会計が一番忙しそうだ、なんとなく。


戦力外の中村健人が引退を表明。(「日刊スポーツ」)

素晴らしかった外野の守備。ファンを喜ばせてくれたホームラン(あれ、なんか卒業式の呼びかけみたいたぞ)。

しかし、ホームランは通算4本だったか。もっと打っていたような。

でも、その4本が印象的だった。2022年7月17日、東京ドームでの巨人戦。堂林と健人、磯村嘉孝の中京大中京高トリオのホームランは忘れがたい(磯村~)。


テレビ局への入社を目指して就職活動をしていくという健人。まだ決まってはいないのね。

でも健人なら、あの明るさと礼儀正しさで、社会人としてどこでもいい感じでやっていけそう。

それはプロだった野球選手への誉め言葉ではないかもしれないけれど、健人にはそういう安心感がある。磯村もまた、なぜかその人柄がそう思わせる。

「エンタメ大好き、バラエティーを作りたい」とは、なんと明るい転身宣言。健人は最後まで健人だった。

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2025年11月27日

前田健太は話し過ぎ?


11月26日、前田健太が楽天と契約合意

在京球団への移籍が噂されていたが、マスコミ報道って蓋を開けるまでほんとに当てにならない。現役ドラフトの予測記事とかも。

昨年オフ、前田が「もう一度日本でプレーしたい。最後は日本でキャリアを終えたい」と公言していたときから、ちょっと眉をひそめていた。


まだメジャーでプレーしているのに、今から就職活動の伏線敷くの、やめてほしい、と。

プロ選手にとって、自分のキャリアのためにアピール活動するのは大事なことかもしれないけど、もうメジャーでのプレーを終わりにしたいと言っているようなもの。

そんなメジャーリーガーいます? 黒田博樹だって、ひっとことも「カープに帰りたい」なんて言わなかった。ハードなメジャーでローテを守り(しかもドジャースとヤンキースで)、考えに考え、カープのユニフォームを着て終わるという劇的な選択をしたから、ファンはいっそう心動かされたたんです。

前田が今から安全な道作ってるみたいで、私はすごく嫌だった。もっと普通に、オファーがあってから発表すればいいことなのにって。


「日本でもう1回プレーしたい思いがある。ボロボロになって帰るよりも、しっかりとチームに貢献できる状態で日本でプレーしたいと思っているので、それが、2026年になるかもしれないと思ってはいます」
と、昨年12月14日、テレビ東京の「スポーツリアライブ」でも前田は語っていたようだ(「安芸の者がゆく」さんのサイトで知りました)。その心情は、わかる。

そんでまた、VTR出演した大瀬良大地投手が「そうなった場合はカープですよね? それはもう恩義を感じて帰ってきますよね?」と言っていたところが、また嫌だった。

カープが前田にオファーを出すかどうかもわかっていないのに。


NPBで2度の沢村賞、メジャーでの経験も、若い選手によい影響を与えてくれるかもしれない。

黒田博樹がカープに復帰した2015年と2016年、黒田はプレー(と準備)で、若い選手たちにお手本を示した

でも、カープは若手の起用にシフトしていこうとしているとき。徒党を組むのが好きな、親分風吹かすような人が帰ってくるの、ちょっと違うと感じていた。


2015年の最終戦、CS進出を逃して号泣していた大瀬良に、前田はしきりに声をかけていた。それは二人の距離(仲良さ)がそうさせたのだろうけど、黒田はそういうことはしなかった。

2022年10月1日、パ・リーグの最終戦。西武戦の同点11回で、ソフトバンクの藤井皓哉が山川穂高にサヨナラ2ラン浴びて、オリックスの優勝が決まった。

藤井と海野隆司、若いバッテリーは試合が終わってからも涙が止まらなかった。二人にポンポンと肩をたたく選手はいても、必要以上に声をかける選手はその場にはいなかった。それでいいと思うの。

前田の楽天への移籍は意外というか新鮮だったけれど、楽天ファンの方にも好意的に受け止められているようなので、ぜひ活躍して、「やっぱりマエケンすごい」って、私たちも喜ばせてほしい。

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2025年11月25日

あんな試合見せられ続け蓄積疲労で慢性疾患、そんなカープのオフだけど


試合のないオフは寂しいもの。それでも毎年、オフにはオフの話題があって興味は尽きず、シーズンまであっという間という印象だった。

それが今年は……。シーズン終わって、野球が見られない寂しさは感じつつ、カープの試合を見なくてすむことに、ちょっとホッとしている。

秋季キャンプ、契約更改、タイトル、GG賞、ベストナイン、現役ドラフト等々、まだこれから発表されるものもあるけど、こういう情報にも今のところ、昨年までより心弾む度が低下してます。


それもこれも、新井さんの方向音痴な舵取りの3年間に加え、佐々岡さんの考えなしの3年間、緒方さんの閉塞感満載の最終年が蓄積された、脳の疲労のような気がします。こういうのが慢性疾患につながる。選手同様、ファンにも休みが必要です。

新井さんの言葉も、めっきり響かなくなりました。「若手にも(平等に)チャンスはある」みたいなことは1年目のときにも聞いたけど、3年経った今頃になって、若手を育てなくてはモードになって。遅いねん!

すでに就任直後、「カープは家族」という言葉を躊躇なく使ってた時点でプ、ロのチームを率いる監督に向いてるのか疑問はあったけど。


でも、なんでだろう? 元ロッテのバレンタイン監督が「チームがファミリー」と公言しても、そんなに拒否反応がないのに、「カープは家族」と言われると眉をひそめたくなるのは。

年功序列とか、よそから来た人に排他的な日本の風土を感じるからでしょうか? 一見耳障りいいけど、世の中、もめてる家族って少なくないみたいですよ? 

それもあるけど、ロッテはバレンタイン監督の2005年にリーグ優勝して日本一、結果を出してるから!

カープは2年続けて大失速。そら、慢性疾患にもなります。仏の顔も3度までだかんな!


11月22日、天皇杯で優勝したFC町田セルビア。チーム創設36年目にして初のタイトル獲得。

2023年、サイバーエージェントがメインスポンサーになり、青森山田高校サッカー部で名匠と呼ばれていた黒田剛さんが監督に就任。

えっ、高校の監督がプロのチーム? と驚いたけれど、2024年にはJ1に昇格。町田旋風を巻き起こして、いきなりリーグ3位。

やっぱりフロントが変わると、チームが変わる

これまで、どこかパスをつなぐ美しいサッカーがよしとされている日本のサッカー界で、フィジカル重視の町田のサッカーはファンの間でも物議をかもしたみたい。でもそれは、「勝つためのサッカー」をグイグイやっているということ。


補強もコーチのテコ入れにも消極的な優勝する気のない球団と、点を取れないカープとの対比が重なって見えてしまいます……。

国会で台湾有事について迂闊な発言をして、外交上の状況が日々悪くなっているのに、そのことわかってるのかな? という総理大臣と、的確な進言をできない周囲の人たちのことも、カープと重なって見えてしまうオフ。暗っ。暗っ(2回言った)。

そんな慢性症状を打破するのは、やっぱり選手の活躍だと思うんです。魅力あるプレーヤーが増えてほしい。その希望は捨てずにおこう(起用する側の問題も無視できないがー)。

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2025年11月21日

オフのカープ、あれこれ


大相撲11月場所、豊昇龍、大の里、安青錦が2敗で並んで、面白くなってきましたね(今日の結果はまだ知らない)。

物理的に身体の大きい大の里(192㎝・191㎏)が有利。思わず、豊昇龍(188㎝・150㎏)がんばれという気持ちが起きてしまう。

安青錦(182 cm・138 kg)の重心低めの足腰の強い相撲も魅力的。まるで高めに浮かない球を投げる投手のよう。


今オフ、戦力外通告された河野佳がカープと育成契約。チームの力になってくれた時期もあったので、道が残されて、ホッとしました。枠の問題は大丈夫なのか?

オフになると、地元で行われている選手のトークショー。「会いに行けるアイドル」みたいでいいな~と、お近くにお住まいの方をうらやましく思った時期もありました(過去形になっとるやないかーい)。

だって、こんな3年間を見せられて、どうしろ、と?


らぶぱちさんのブログ「おカープ婦人な私の勝手な喜怒哀楽」に、そんなオフの様々なイベントが紹介されていて楽しそうだったのですが、中村健人・石原貴規・宇草孔基の出演するイベントがあって。

えっ……。戦力外が発表される前から決まっていたスケジュールなんだろうけど、石原が気まずくないか? ファンの方にとっては、カープの健人、カープの宇草として会える最後の貴重な機会となるのだが(複雑)。

田中広輔のスペシャルディナーショーというのもあって(天谷宗一郎さんも出演)、広輔は人気者だったし、三連覇の功績もあるので、よしとして……。

あ、宇草と鈴木健矢のトークショーもある。健矢、がんばれ……。あ、司会の人が頑張るのか?


11月18日、黒原拓未が700万ダウンの2700万円で契約更改。久しぶりに黒原の名前聞いた! 1年お休みしていたので、ダウンは仕方なしとして、リリーフが手薄になるところに黒原復活、待たれます。

栗林良吏、岡本駿らの先発転向も楽しみ。むしろ栗林の先発転向はもう1年早くてもよかったのではと思うくらい。

社会人時代は先発だったという栗林。先発とリリーフ、似て非なる世界とは思いますが、栗林ならどんな場面でも誠実な仕事をしてくれそうな気がする。

のびしろ感じる岡本が楽しみなのは言うまでもない。

辻大雅も先発転向挑戦中ですが、三振とれる辻にはリリーフで力を発揮してもらいたいのだけど、カープのセンスがよくわからない。


秋季キャンプで新井さんは、若手に「来季は今季以上にチャンスが少なくなる」と言っていたが、それはベテラン選手にも言えること。今季は秋山翔吾や野間峻祥、菊池涼介らの出番も昨年より減った。

それでも就任1年目からベテランに優先席がキープされていたのを見てきたので、今頃それ言う? という気持ちになる。

指揮官に期待はないけれど、1軍の打撃コーチが福地コーチと新井良太コーチに入れ替わったことで、まともなオーダーが組まれることを願ってやみません。

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2025年11月13日

カープ、ゴールデングラブ賞ゼロ、小園使いまわしの件忘れまじ


11月12日、2025年のゴールデングラブ賞発表

9つのポジションのうち、セ・リーグは阪神の選手が7名選ばれるという格差をここでも見せつけられる。

投手 村上頌樹
捕手 坂本誠志郎
1塁手 大山悠輔
2塁手 中野拓夢
3塁手 佐藤輝明
遊撃手 泉口友汰(巨人)
外野手 近本光司、森下翔太、岡林勇希(中日)


昨年は、矢野雅哉が遊撃手部門、秋山翔吾が外野手部門で受賞したことがカープの小さな喜びだったが、今年はゼロ。

矢野は打撃に精彩を欠いたが、守備にも昨年のような力量は感じなかった。秋山翔吾は試合数が昨年の半分以下。慣れないライトの守備での、らしくない落球も記憶に残る。

もっと秋山センターで見たいけど、中村奨成の台頭も今年のカープの数少ないよかったこと日記。1年でいろんな変化が起きる。


今年のゴールデングラブ賞は、「該当者なし」が選択できるようになったとか。今までできなかったんかーい。(「日刊スポーツ」)

それより、記名式投票にまだなってないんかーい。

記者の方々には無記名でなく、責任もって、スポーツジャーナリストとして、正々堂々とフラットに選手を選んでほしい。


小園海斗は今季、サードで70試合、ショートで57試合、セカンドで26試合

ポジションコロコロさせられて、「チーム試合数の1/2以上1つのポジションの守備についていること」というゴールデングラブ賞の条件のどれにも当てはまらなかった。ゴールデングラブ賞の可能性の土台にも立たせてもらえなかった。

ショートで1年通したとして、ゴールデングラブ賞が獲れるものでもないけれど、オールスターでもどっちつかずなポジションに。

守備でこんな負荷をかけられて、よくぞ首位打者とってくれた。このポジションコロコロが、いま日本代表の内野ユーティリティとしてアドバンテージにもなっているのだけど、だけど、だけど、チーム内での扱いが雑!


新井さんはこのオフ、「今、ポジションが決まっているのは小園しかいない」と言ったが、1年遅いんじゃー。と、叫びたい。

矢野ショートにこだわって、どんだけチャンスを潰してきたか。チームを停滞させたか。

その矢野は11月9日の契約更改で、500万円マイナスの4800万円。あの活躍(しなさ)でこの金額……。カープにはよくあることだが、寵愛されているベテランレベル。昨年の増額もだったが、球団やっぱり矢野に甘い。

小園はまちがいなく1億は超えるだろうけれど、昨年同様、跳ね上がり方が渋くならないか、まっとうな評価をしてもらえるのか、今から心配しています。そんなことになったら、今度こそグレます。早くこのチームから出ていける日を松の実。

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2025年11月10日

プロ野球のガラパゴス化が透けて見える、ピッチクロックと長嶋茂雄賞


今日、日本のプロ野球のガラパゴス化をますます感じたこと、2つ。

日本代表が、秋季キャンプ中のカープと練習試合(サンマリンスタジアム宮崎)。11対14でカープに勝ったものの、カープに14安打される(カープは日本代表に18安打されたのだが)。

隅田知一郎が3回持たず9失点。松山晋也が2失点(自責1)。その日の調子もあるだろうけど、ピッチクロックやWBC公認球へのアジャストも影響したのでは?


普段やっていることとは違うことを、あの緊張感高い国際大会で付け焼刃でやるのって、普通に考えて、大変そうだ。

2024年のプレミア12でも、楽天の早川隆久が苦戦していた。

もっとも、解説の前田健太によると、MLBと違って、どこにいてもタイマーが見やすい位置に設置されていたわけではなかったようで、その影響もあったかもしれないが。


なんでもMLB(アメリカ)に合わせることはないけれど、本気でWBC連覇を狙っているなら、球界全体あげてのバックアップが大事と思う。

毎回、使用球へのアジャストについては問題になっているし、間合い好き放題の日本のプロ野球になじんでる選手には、ピッチクロックって落ち着かなさそう。

もちろん選手の素晴らしいプレーには期待しているけど、連覇はあんまり期待せずにおこうと思ってしまう。あんまりにもNPBが牧歌的すぎて。アメリカも今度は本気出して、選手出してくるだろうし。


もう一つは、NPBが長嶋茂雄賞創設することに決めたという話。今年6月に89歳で亡くなった長嶋さんの功績を称えて、来季からスタート。走攻守でファンを魅了した選手に贈られるもよう(ざっくりと)。

トリプルスリー的な活躍した選手とか? そこまでではなかったけれど、今年なら周東佑京とか近本光司とか??

でも、もう一つの選考対象、「プロ野球の文化的公共財としての価値向上に貢献した野手」とまではいかないか。(「読売新聞」)

沢村賞はすっかり定着しているけれど(来季から条件が甘くなるようだけど)、そこまで無理して与える賞なのかな、と。首位打者、盗塁王、ゴールデングラブ賞という十分名誉あるタイトルがあるわけだし。


若くはない私ですが、長嶋さんの現役次第の華々しい活躍については臨場感がないです。きっと、ものすごく魅力的な選手で、プロ野球人気を盛り立てた球史に残る方なのだと思う。

ただ、「あの頃はよかった」族が、創った賞のように思えてしまう。ただでさえ、野球人気が降下中の今。昔の世代の人の賛同は得られても、若い方にはピンとくるのかな?

今なら、「大谷翔平賞」の方が、夢もある、世界も広がる(いや、該当者がいるのか心配になってきた……)。

なんとなく、閉じた世界で喜んでいるように思えてしまう。のは、巨人ファンじゃないからでしょうか?

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〔関連記事〕

2025年11月7日

2025年の岡本駿、若手で断トツの活躍=年棒

11月6日、岡本駿が契約更改1千万プラスの2千万に。若手の中ではダントツに高い評価。

だって開幕1軍スタート。途中リフレッシュ抹消もあったけど、戦力になってくれた。

チーム内でも、島内颯太郎と森浦大輔の60登板、栗林良吏とハーンの55登板、中﨑翔太の51登板に次ぐ、41登板。リーグ30位。予想を超える活躍。

もちろん打たれたこともあったけど、それが一つ一つ経験になって、信頼を得ていった感じがある。


今季は主にビハインドゲームを任されたが、勝ちパターンに近いポジションにいた。

それだけに「困ったときの岡本」みたいに起用されて、ちょっといただけない気持ちになったこともあったけど、新人ながらがんばった。

高校時代はショート、大学から投手に転向したという経歴にはびっくりしたが、いま先発挑戦中。まだまだのびしろ感じる(11月6日、腰痛のため、秋季キャンプを離脱したのは心配)。


私が印象に残っているのは、5月13日、マツダスタジアムでの巨人戦。

延長12回、残っていたのは鈴木健矢とルーキー岡本の二人。ベンチがマウンドに送り出したのは岡本。

ここでもベンチの岡本への信頼感じた。1軍復帰したばかりのモンテロのサヨナラタイムリーでサヨナラ勝ち、岡本が初勝利!


もうひとつは6月14日、日ハム戦。
6回、いつもストライク先行で安定感ある岡本が、いきなり連続フォア。足取りが覚束ないバント処理。

「すごいキレイな球場で、ちょっとフワフワした感じで入ってしまった」と語っていた岡本。

そうか、やっぱりフワフワしたか、エスコンの雰囲気にのまれたか。でも、そこから落ち着き取り戻して連続三振で無失点に抑えた(50とカープは完封されたけど)。


昨年のドラフト組で一番の活躍をしたドラ3の岡本。

ドラ5の菊地ハルンも終盤、1軍のマウンドへ。来季が楽しみ(プラス50万の550万円)。

上々の先発デビューを果たしたドラ2の佐藤柳之介、マウンドでの落ち着きを感じたが、持続は難しかった(現状維持の1200万円)。

ドラ1の佐々木泰、オープン戦で太もも裏痛めたり、6月疲労骨折で離脱したり、ちょっと気になる。8月に1軍復帰、スタメン起用はベンチからの期待を感じさせた。私はまだ様子見(プラス200万円の1800万円)。

ドラ2の渡邉悠斗はマイナス100万円の700万円。

順位じゃないのよ、プロは、はっは~(井上陽水で)。2025年の新人たちがどんなプレー見せてくれるか、楽しみにしたいです。

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2025年11月5日

自分を育ててなんぼのプロの世界、でもいいコーチはいてほしい


11月4日に発表された、カープ2026年のコーチングスタッフ。

石井弘寿投手コーチの新加入はあったものの、打撃コーチは1軍2軍3軍での入れ替えのみ。例年通り、シャッフルのみ。

今年も昨年の経験が生かされず、投手陣が終盤失速。シーズン通しての投手のコンスタントな活躍も課題ではあるけれど、もっとも最重要事項の「点を取る」ことへのテコ入れナシ。

球団の「何も変えるつもりはない=優勝するつもりはない」という、ゆるぎない意志(というほどでもない)、考えなしの姿勢を見せつけられる。


唐突ですが、たとえば漫画を読んでいて、「この場面、何をしているのかもっとわかりやすい構図だといいのに」とか思うことがある。編集さんは何も言わないのかな、この作品(作者)についてどのくらいの熱量でアドバイスしているんだろう、とも。

そういうことに自分で気づけて作画に反映させることができるかどうかは、作家自身の力量がもちろんものをいう。

でも、客観的に見てくれている人からのアドバイス一つで、さらに(もっと)よくなることって、ある気がするんです。

編集者の力量や情熱も作品のどこかに表れているんじゃないか、と。ふと、野球選手とコーチの関係と重なってしまった。


雑誌に連載したり、それが単行本になることは、漫画家を目指している誰もができることじゃない。競争の厳しい世界、世に出る(発表される)自体が素晴らしいこと。

でも、ヒットを生み出せる人と、そうでない人は、いる。

プロを目指している人が誰でも野球選手になれるわけじゃない。ドラフト指名される人はごく一部。1軍で活躍できる人はさらに限られる。


ドラフトの季節になると思い出す、豊田泰光さんの言葉

 プロには「教える」「育てる」はない。
 「学ぶ」と「育つ」があるのみ。
 何でも自分で考え、実践しなくては。
 プロの一歩を踏み出す新人たちに、
 その覚悟をしておいてほしい。

今季、8年目にして、中村奨成が覚醒したのは、自分で考えて野球するようになったからだと思うんです。

戦力外から独立リーグに渡り、自分で練習方法や投球を工夫するようになって開花した、現在ソフトバンクの藤井皓哉も。

3球団競合で阪神に1位指名された立石正広は、落合博満さんの本を読んで、実際に打撃の参考にして、あれこれ試していると言っていた。こういう人はきっと伸びるタイプ。


鈴木誠也や小園海斗のように、素地を備えて自分で開花させられるのがプロと思う。

自分を育ててなんぼのプロの世界。でも、名コーチとまでいかなくても、いいアドバイスをしてくれるコーチ(編集者)の存在は小さくないとも思う。

どんなチームにして戦っていくかを方向づける監督と球団の存在も無視できないが、そこが難儀なカープだが、チームの土台はやっぱり選手。環境がどうあれ、選手がんばって!

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2025年11月4日

カープ打撃コーチ、またシャッフルで済ませる球団は確信犯


ついにというか、やっと2026年のコーチングスタッフが発表された。

ヤクルトで2012年から2025年、投手コーチをつとめた石井弘寿さんを招聘するという発表があってから音沙汰なかったので、覚悟はしていたが。

いま、「覚悟」という言葉を確認してみたら……「悪い事態を予測して心の準備をすること」と出てきて、なんだこのピッタリ感。

石井コーチの加入以外は、シャッフルで終わり。ファンはまた球団からシャッフル攻撃浴びせられました。


1軍
監督 新井貴浩
ヘッドコーチ 藤井彰人
打撃チーフ 福地寿樹
打撃コーチ 新井良太
内野守備・走塁コーチ 小窪哲也
外野守備・走塁コーチ 赤松真人
投手チーフ 菊地原毅
投手コーチ 石井弘寿
バッテリーコーチ 石原慶幸 

2軍
監督 高信二
二軍チーフ兼バッテリーコーチ 倉義和
打撃コーチ 東出輝裕
打撃コーチ 迎祐一郎
内野守備・走塁コーチ 三好匠
外野守備・走塁コーチ 広瀬純
投手コーチ 永川勝浩
投手コーチ 野村祐輔

3軍
統括兼大野寮長 畝龍実
野手育成コーチ 朝山東洋
投手コーチ・育成強化担当 小林幹英


福地さん、新井コーチが1軍に。オーダーを組んでいたという朝山コーチが、現役時代49安打の朝山コーチが、育成に回ったったことには安堵。少しは変化が生まれること、状況がよくなることを願って。

小窪コーチは打撃コーチから内野守備・走塁コーチにプチ転換。

小窪はカープを退団する前、コーチを打診されたが、「カープの野球しか知らない自分はこのままコーチになってもいい指導はできない」と、独立リーグを経験し、ロッテに請われて数ヵ月在籍(そして現役引退)。

このとき、小窪のガッツに感動したのだが、今は見る影もない。ベンチでの緊張感のない顔にイライラッとするのは私だけでしょうか?


若手へのケアが評判よかった野村祐輔が3軍から2軍にというのは、順当(そしていずれ1軍へ)。

しかし、よくもここまで、点が取れないチーム状況で(今年だけの話じゃないですよ)、打撃コーチ陣に新しい風を入れようとしない球団の鈍感さというか、ふてぶてしさ、厚顔無恥っぷりに呆れます(今に限ったことでは)。

これは「このまま変える気ない」という、身内になまぬるい「確信犯」ですね。わかってたけど、失望の上塗りされました。

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2025年11月3日

山本由伸の余韻残しつつ、佐々木泰が日本代表に(淡々)


山本由伸の「すごい舞台でいつも通り」の先に生まれたドジャース優勝の歓喜。

9回、センターの守備についたセンターの守備についたパヘスのチームを救うジャンピングキャッチも、シリーズ全イニングスタメンマスクをかぶったスミスも素晴らしかった。山本同様、タフ!

ワールドシリーズの余韻を感じつつ、またブルージェイズに合いたい気持ちに。


ワールドシリーズも終わり、野球の季節が終わった……いや、まだ11月15日、16日の「ラグザス 侍ジャパンシリーズ 日本vs韓国」があった。

小園海斗と森浦大輔が日本代表に選ばれているので、そこは楽しみ。

11月3日、ロッテの種市篤暉が腰痛のため、阪神の及川雅貴、ソフトバンクの牧原大成がコンディション不良のため、代表を辞退。佐々木泰が緊急招集されることに。

さ、佐々木が? 日本代表というより、U-22みたいな?

今年3月、常廣羽也斗も日本代表に選ばれたことがあった。思えば、2024年3月には、田村俊介も選ばれていた。今季、二人の活躍(しなさ)ぶりを見ていると、WBC本番前の日本代表はやはり重みが……ない。

そうは言っても、佐々木にとってよい経験になること間違いなし。カープの外の空気に触れてきてね。


ワールドシリーズを見ていたら、あの舞台に立ちたいと野球選手なら誰もが思うだろうことがよくわかる。

来春のWBC日本代表には小園海斗も選ばれて、大谷翔平らと一緒にプレー(練習)してほしい。

あのトロントのロジャーズ・センターの熱気を思うと、今年のマツダスタジアムのガラガラスタンドはすさまじかったな改めて思う。

カープのチーム力と魅力の低下が可視化されていて、面白い風景ではあった。が、おぞましかった、こわかった、ホラー劇場のようだった。ビジターの選手やファンも「ヒ~」と思ったのではないだろうか。


今年は野球(カープ)を見ていて、ほとほと疲れました。ポストシーズンはカープ蚊帳の外だったので、その間、身体は休まりました。

阪神ファンで、MLBも父につられて見ていた実家の母は、野球三昧の日々で、よい意味で疲れたようでした。得難きことですよね、選ばれし人の楽しみですよね。

また味わいたい。でも、もうどっちでもいいような気にもなってしまう。今年(ここ数年の)の後遺症はけっこう重症でした。要経過観察中(自分の気持ちも、チームの様子も)。

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山本以外の投手だったらどうしていたんだろう?……ワールドシリーズMVP・山本の献身性について考えた


11月2日(日本時間)、ワールドシリーズ第7戦。

ブルージェイズのこともすっかり好きになっていたし(カケスのマークが~)、ロジャーズ・センターの観客の声援も臨場感たっぷりで見ていて楽しかったし、もうどっちが勝ってもいい気持ちになっていた。

今日、試合は見られなかったのだけど、一喜一憂するのも不毛なので経過も追わなかった。

9回、ドジャースはロハスのホームランで同点に追いつき、延長11回、スミスのホームランで決着、4対5。ドジャースが勝ってしまったか。

やっぱりホームランで決まった。今年のソフトバンクと阪神の日本シリーズもそうだった。阪神、意外なことにシリーズ中、ホームランがなかった。

ちなみに、今季カープのホームラン数は71本で断トツリーグ最下位。勝てないわけです……。


昨日、先発で6回96球投げた山本由伸。昨日の試合後、「もちろん行けと言われたら行きますけど、できれば応援を頑張りたい」と笑いを誘っていたが、まさか(やっぱり)連投になるとは。

しかも1イニングだけと思っていたら、9回途中、スネルが1アウト1塁2塁こしらえたところで、交代。そのまま10回11回も投げたとは。

ロバーツ監督、何してくれよう。困ったときの山本だのみにもほどがある! それほどに間違いのなかった山本。

ほんとうに心身ともにタフ。ワールドシリーズで3勝て。そのうち1勝が完投て。MVPは当然!


第3戦、延長18回、ドジャースは投手を出し尽くして、第2戦で完投したばかりの山本が自ら申し出てブルペンへ。

準備を始めた山本を見て、フリーマンが「山本を試合に出させないようにしないと」とサヨナラホームランで決着つけた話は感動的。

もし、あのとき、山本以外の投手だったら、山本と同じようなことをしたんだろうか。


2016年10月27日、日ハムとの日本シリーズ第5戦、カープ先発のジョンソンは6回4安打無失点で降板。

はためにはまだ行けそうに見えたが、ジョンソン自ら「疲れたから」と降板を申し出たという。

中4日だったし、無理しないことは大事。しかし、日本シリーズでも通常モードなんだと思った覚えが。この試合、カープは5対1で負けた……。


あの山本の献身性は、ワールドシリーズという、シーズン最後の特別な場所ならではのことだったのか、もともと山本が備えているものなのか、ほかの日本人投手だったらどうだったのか、興味深い。どちらにしても、身体がタフでないとできないこと。

大谷翔平や鈴木誠也はMLBに移籍して、身体も大きくなってパワーアップした。かたや、日本にいてもアメリカにいても、変わらない佇まいの山本。すごいことを成し遂げたのに軽やかに見えてしまう。素敵!

ワールドシリーズ最終日を見越して、NHKは大谷翔平の特集番組を放送していたみたいだけど、山本も特集してほしい。

日本でプレーする投手は、あの山本の心技体を頭に描いて、やっていかないと(森下、あなたのことですよ)。

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2025年11月1日

キャップにカープ坊やがいたら……プクク


11月1日(日本時間)、ワールドシリーズ第6戦、ブルージェイズ・ドジャース戦。片手間に見るつもりが、見入ってしまう

ドジャース先発が山本由伸ということもあったけれど、ワールドシリーズのというか、ブルージェイズの本拠地、ロジャース・センターの臨場感に魅せられる。

日本と違って鳴り物なし、スタンディングの観客の声援は、まるでライブ会場。いや、まさにライブなんですけど。


昨年、山本と大谷翔平が出ているからと見たワールドシリーズ。ドジャースの選手の顔と名前も覚え、さらに親しみ増した今年。でも、ブルージェイズのことも好きになりそう。

「Blue Jays」のJayって何だ? と調べてみたら、カケスなんですね。だから、マークに鳥が施されていたのか!と、MLB素人は深くうなずく。

水色のユニフォーム、青いキャップに鳥のイラスト&カナダ国旗の赤いカエデ、色合いが愛らしい~。

たいていキャップにはチーム名のイニシャルがあしらわれているのに、珍しい。調べてみると、オリオールズもマスコットキャラクターを使っていた(よくよく見ると、菅野智之のキャップにもちゃんとひょうきんそうなマスコットが)。

カープのキャップにカープ坊やが、阪神のキャップに虎のマークがあしらわれていたら、ちょっと笑ってしまうかも(面白いやないかーい)。


ブルージェイズの先発、ガウスマンのパワフルな投球を見ていると、カープの選手、バットに当てられるん? という気持ちに。完全試合されそうな気がした。

ガウスマンの後、山本の投球を見ると、小柄だし迫力は感じないのだけど、第2戦の完投に続き、本日も6回1失点。

日本にいてもアメリカにいても(今日はカナダ)、心技体兼ね備え、結果を出す山本はやっぱりすごい。オリックス時代から好きな選手。こんなふうにワールドシリーズで応援できるなんて。


佐々木朗希も8回無失点。イニングまたいだ9回、先頭打者にデッドボール、次は2塁打。明日先発予定のグラスノーを前倒しで出してしまうことになった。

久しぶりにベンチで泣きそうな顔の佐々木を見た。1対3で逃げ切れて、よかった、よかった。

2023年のWBCで、ともに打たれた山本と佐々木。佐々木はベンチ裏で泣いていたが、山本は「すみません、打たれました」と通常モードだったのが忘れられない(野球ってそういうものだし)。


第3戦で、18回延長の末、ドジャースがフリーマンの一発でサヨナラ勝ちしたと聞いたときには驚いた。勝負がつくまでやるんだ。引き分けとかないんだ。

王貞治さんは「野球はケンカと一緒。勝たなきゃ意味がない」と言っていたが、MLBはそういうことなんだな、と。

選手とお客さんの身体のことを考えると、それがいいのかどうか一概には言えないとしても、勝負ごととして決着つけるんだな、と。

王さん率いるソフトバンクが遠慮なしの補強をするのも、ケンカ(勝負)に勝つための手段。

今のカープはケンカが苦手そう……(球団もケンカする気がない、オーナーの趣味に付き合わされてる)。

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