5月13日(火)、巨人戦(マツダスタジアム)、5対4。延長12回サヨナラ勝ち。
とかく年に数度は巨人とズブズブ12回延長泥沼試合をしているイメージ。また1戦目から投手大放出シリーズ。
2回には中村奨成4年ぶりの1号ソロ! 5回には末包昇大が場外かと見紛うスタンド上段への6号ソロ! このまま突っ切れるかと思いきや、いろいろありました。
でも最後の最後、ルーキー岡本駿に初勝利、1軍復帰したその日にモンテロがサヨナラタイムリーという、なんとも後味のよい終わり方。
思えば1回、戸郷翔征が満塁で坂倉将吾にフォア、押し出しで1点しか先制できなかったのは痛かった。
1アウト満塁、小園海斗は犠牲フライに届かないセカンドフライ。モンテロはこれが1アウトだったらと思いたくなるような犠牲フライに十分なセンターフライ。
このモンテロの大きな外野フライが、12回ウラ、巨人にモンテロの打席での前進守備をとどまらせたようにも思える。ちゃんと試合は最初から最後までつながっていた。
1回、満塁で凡退の小園は、3回にタイムリーで取り返す。
ただ、4月11日、戸郷を4回途中10失点で降板させたときのように、「マツダスタジアムは鬼門」と刻みつけるくらい序盤のチャンスで打っておきたかった。
3点リードの5回、前日に移籍発表があったばかりのリチャードが森翔平から約3年ぶりの1号ソロ!
8回にはキャベッジがハーンから同点の6号2ラン。追いつかれてしまう。
巨人は9回大勢、10回マルティネスと鉄壁陣を繰り出し、カープは栗林良吏、中﨑翔太、塹江敦哉で応戦。
12回、残っていたのは鈴木健矢と岡本。ベンチがマウンドに送り出した岡本への信頼を感じる。
5月1日の巨人戦、延長12回、吉川尚輝の3塁打でサヨナラ負けを経験した岡本。
「プロは凄いな、と。少し甘いところにいったらやられることを痛感した。ああいう場面で抑えられる投手になりたい」(「スポニチ」)と語っていた岡本だったからこそ、やってくれるんじゃないかと見ているこちらも信頼が増していた。
最後、キャベッジを大きなライトフライに打ち取ったときの、よっしゃー感!
そして12回ウラ、末包ヒット(代走羽月隆太郎)、坂倉将吾バント(坂倉にバントか〜。終わりよければで今日は目をつむったるわ)、小園の内野安打で(代走山足達也)、1アウト1塁3塁。
モンテロを申告敬遠する手もあったと思うけど(だって次が矢野雅哉)、巨人はモンテロと勝負してくれてよかった。
1回の打席のように、犠牲フライに十分と思えるモンテロのセンターへの打球は、タイムリーになった! ワッショイワッショイ!
岡本は先輩方から次々と初勝利を祝福され、ほんわりとした笑顔。お立ち台にはもちろん岡本とモンテロ。2人とも人としての可愛らしさを感じる。
ヒーローインタビューを聞いていて、投球スタイルは違えど、なんか岡田明丈を思い出してしまった(大好きでした)。いえ、岡本の方がちゃんと話していますけども(こちらも岡ちゃんやないかーい)。応援したい選手がまた1人増え、嬉しくなった。
モンテロが離脱していたとき、ファビアンや通訳のフェリシアーノさんは相手チームの投手情報などを知らせて、モンテロをサポートしていたそうだ。じわんとする。
1軍合流した秋山翔吾は6回代打で登場。外野はファビアン、奨成、末包トリオ続行。当面、このままで。代打に秋山や野間峻祥がいてくれるのは、堂林翔太(や磯村嘉孝)がコールされるより、落ち着きます。
この日、スタメンでは矢野ひとり、レベルの違うステージに置いていかれている感じ(打撃が)。ここでブツッと打線が切れる感じ。ひとり守備固め。
サードに佐々木泰や林晃汰を置いて、ショート小園というさらに攻撃的な打線を見たいと切に願う。