2月27日、カープ、春季キャンプ打ち上げ。3月1日、倉敷での楽天とのオープン戦から、秋山翔吾と宇草孔基が1軍合流。中村奨成と中村貴浩は2軍へ。
貴浩、ダメだったか~。いや、ダメじゃない。そういうことじゃない。
新井さんも二人には「まだこれで決まったわけではない。これからオープン戦に入って開幕まで1ヵ月ある。〈いつ呼ぶかわからないぞ、試合でしっかり頑張れ〉」と伝えたそうです。(「デイリースポーツ」)
今年のキャンプは見聞きしていて、昨年よりワクワクした(当社比です)。とりわけ西川龍馬が移籍し、外野の1枠が空いたことで、とたん競争が激化。この競争を待っていた。
主力選手の移籍やケガがない限り、若手にチャンスが与えられないのは本意じゃない。でも、経験や実績で上回るベテラン・中堅が経験少ない若手より優先されるのも、それ相応の理由がある。
それでも、コンディションのよくないベテランに優先席が与えられていた昨年、そういう環境を作っていたベンチにはモヤモヤした。
今のところ、「開幕してからもいろんな選手にチャンスをあげたい。とにかく、グルグル回しながらやっていきたい。〈俺にもチャンスがある〉という感じなら、チームにも勢いが出てくると思う」という新井さんの年頭の言葉は実行中。
どの選手を起用する(しない)かを考えるのは悩ましい仕事ですけれど(でもワクワクもしますね)、どうか開幕後もそのスタンス、続けてくださいませんか。
その競争の中、田村俊介が頭角を現し、中村健人がひとまず1軍枠に残った。末包昇大の復活も待たれる。秋山翔吾や野間峻祥もうかうかしていられません。秋山はうかうかしてると思わないけど(野間は、野間は?)。
そんな中、打撃好調で、生活感香らせてた宇草の1軍合流は嬉しい。そういう選手をちゃんと見ていて、1軍に推薦してくれる2軍スタッフ。当たり前のことがスッと行われているこの気持ちよさ。
「カープは家族」なんて、一見あたたかそうに響くけど訳のわからない言葉を掲げるより、まともな競争と評価のある方が、どれだけあたたかいことかと思う。宇草はさらにハッスル(死語?)することだろう。
2022年、安部友裕は2軍で高打率をたたき出しながら、一度も1軍に呼ばれなかった(果ては戦力外通告された)。あれは今思い出しても寒々しいことだったから。