2024年2月24日

斉藤優汰6失点の日、養成所じゃないのよプロ野球は


2月24日、巨人とのオープン戦は1対10の大敗。

昨日、中日に10点差で完封勝ちしたカープ。大勝した次の試合はたいてい負ける・・・はカープクォリティ。シーズン中に見慣れていたので驚きはしなかったけれど、やっぱりかという気持ちになるのをいつ裏切ってくれるのか。

ハッチの初マウンド。からの、2年目の斉藤優汰に経験を積ませる日となった今日。シーズンと同じ状況でないにせよ、中日ともども大勝からの大敗。

弱いチームにありがちなこの安定感のなさ。昨年の阪神はこういうことはあんまりなかったんじゃないだろうか。


新井さんは斉藤について、「まだ高卒2年目。じっくり成長していってもらいたい。そういう意味では今日、彼にとっていい経験になったんじゃないかなと思います」(「スポーツ報知」)

もうその通りとしか言えない完璧な(?)答え。

昨年11月の日本代表との練習試合では、球が重そうで雰囲気感じた斉藤だったが。 

今年のキャンプでシートバッティングの映像を見たときだったか、ユニフォームの「SAITOH」という文字を見て、タイムラグが出来てしまったんです。あっ、斉藤優汰か、と気づくのに時間がかかってしまった。


189cmと上背はあるのに、身体が薄く感じた。あれ、こんな存在感なかったっけ? ドライチにオーラを求めすぎだろうか。

選手には完成型(即戦力系)と素材型があるとしたら、斉藤はこれから育っていく選手なんだろう。ただ、高校を卒業してほどなくして頭角を現す選手もいる中、ちょっと物足りなく感じるのは望みすぎなんだろうか。

いい指導者にめぐり会ってほしい気持ちもあるけれど、そんなときいつも、「プロには〈教える〉〈育てる〉はない。〈学ぶ〉と〈育つ〉があるのみ。何でも自分で考え、実践しなくては」という豊田泰光さんの言葉を思い出す。

自分で自分を育ててほしいな、って。中村奨成も、な。


と同時に、もし斉藤が(奨成が)、他球団に指名されていたら、どんなふうになる(なった)だろうとも、ふと思う。

斉藤がロッテの吉井監督のもとでなら、次々と魅力的な若い投手を送り出すオリックスにいたのなら、どんな成長曲線を描くんだろう、って。ロッテやオリックスが斉藤を指名するかどうかはまた別の(大事な)問題だけど。

一生負けパターンなのかと私に長く野次られていた島内颯太郎も、昨年はマウンド上で雰囲気のある選手となって、最優秀中継ぎ賞のタイトルも獲った。

あの斉藤がこんなに、そんなふうに感慨深くなる日が来るのが楽しみだー。

その前にカープ、エラー多すぎ!