2020年8月31日

カープが綱引きゲームに負ける理由


8月30日、阪神戦(マツダスタジアム)。10回延長、3対5で2連敗。

スタメンを見て愕然。一番、安部友裕。一瞬、タイムマシーンに乗って逆戻りした世界にいるのかと思いました。それくらい「今感」のない選択。

2軍で結果を出してきての抜擢なら、いいんです。でも、どうやらそうでもなさそう。それはこの日の打席を見れば明らかになりました。

しかも代わりに降格したのが、小粒ながらも、打点を上げていた羽月隆太郎。どんどん経験積んでいってほしい若手。変える意味がわからない。

なにより前日、2度の満塁の場面で何も起こせなかった田中広輔の名前。この「止まってる感」に言葉を失う。


先発の遠藤淳志。初回に3失点、すでに39球。どうなることかと思いましたが、その後、持ち直し、ナイスピッチング。

5回には菊池涼介の3ランで同点に。ここでも遠藤、送りバント成功、がんばりました。

しかも、7回までも続投。調子いいと見込まれると、すきあらば酷使されます、心配です。でも三者凡退で、118球。がんばりました。

8回と9回は、塹江敦哉。塹江もがんばりました!

しかし10回、フランスアが先頭打者にフォアを出し、大山悠輔の2点タイムリー。3対5とリードされ、カープ打線は快音なく、終了。

遠藤(初回3失点はしたけど)と塹江(回跨ぎまでさせて)の若鯉ががんばっていただけに、打線とクローザーが応えられず、無念です。


8月16日の阪神戦、10回延長で3対3で引き分けに終わったとき、「綱引きといえば、全身で力をこめて互いに引き合っているものだが、かぼそい力で引き合い釣り合ったようなゲームでした」とブログに書きました。

この後、森博嗣さんの『森語りの日々』(講談社、2019)を読んでいて、偶然、「綱引き」についてのこんな文章に出会った。

ちなみに、綱引きという競技が運動会やお祭りなどで行われていますが、あれは一見「力比べ」に見えるのですが、実際にはほとんど「体重比べ」になります。トータルの体重が重い方が勝ちます。

なんだかカープを思い重ね、妙に納得してしまった。カープ、相対的に軽そう。

「大きい」でパッと浮かんだ西武のどすこい山川穂高は108kg、おかわり君こと中村剛也は102kg、ロッテの井上晴哉は114kg。

パッと見て「おっきい!」と感じる選手はさすがの100kg超え。パワフル~。

そこまで行かずとも、ソフトバンクの柳田悠岐は90kg、ヤクルトの村上宗隆は97kg。

ちなみに、カープでわりかし大きく感じる方の長野久義は83kg。からだが一回り大きくなったと評判の鈴木誠也も83kg。松山竜平は94kg(むっちり感はないが)。

新井さんこと新井貴浩は96kg(カムバ~ック)。エルドレッドは122 kg!(ちなみにバティスタ107kg)。

カープ、身体の大きな選手をもっと積極的にとってみてはどうでしょう。


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か弱い力の綱引きゲーム、2対2で終わる。
満塁に 打率の低い 人出すな(標語)

2020年8月30日

満塁に 打率の低い 人出すな(標語)


8月29日、阪神戦(マツダスタジアム)。5対6で、阪神に負け。

大瀬良大地が3回5失点(自責点は4)で早々に降板。

味方のいただけないエラーもあったが、よく打たれていたのも事実。前日の森下暢仁の投球内容とイニング数がより際立って見えてしまう。

フィルダーズチョイスに悪送球と、松山竜平の連続エラーで2回に3点先制されたのだから、松山には倍打って取り返してもらう。と、こぶしを握りました(噴火、ボッ)。

その松山、4回にタイムリーを打って、1打点(このとき走者は二人)。5回にもタイムリーを打って、2打点(このときも走者は二人)。長打を打って倍返しとはなりませんでしたが、最低限のカバーはしました。


この5回、大盛穂がフォアで出塁、曽根海成(待ってたよ)がヒット、羽月隆太郎がボテボテながらも進塁ゴロで1点追加。この若手3人のつながりは、この日、数少ない楽しい出来事でした。

その後も、堂林翔太がフォア、でも鈴木誠也はフライで終わり、そこに松山がタイムリーで1点。コツコツ返却。

続いて、ピレラがタイムリーで1点。一つ一つすごろくの駒が進むように4対5。コツコツと阪神に迫ります。

そこに會澤翼が死球を受け、満塁に。チャンスです。しかし、またしても4回と同じように、ツーアウト満塁の場面で田中広輔に打席が回ってくる。

「頼むから今度こそ代打出してくれ~」の叫びも、暖簾に腕押し。田中はショートゴロに終わる。


この日一番の場面で、動かなかったベンチ。まだ5回だから取り返せるチャンスはあるとでも思っていたのかな。

美味しいものはとっておくタイプなのかな。いつ天変地異が起きるかわからないんだから、そんなことしてたら間に合わなくなるよ。食べられるときにちゃんと味わっておいたほうがいいよ(きっぱり)。

代打を出せば得点できるとは限らないけれど、データをもとに確率の高い選択を試してほしいんです。

規定打席に達している選手の中で、打率と得点圏打率ともにリーグ最低の田中に大チャンスの場面を1度ならずも2度までも託すなんて、どうしてこんなにも相手チームが喜ぶような選択をするのだろう。

これ勝負事なんですけど。事務仕事をきっちりこなすとか、そういうのじゃないんですけど。勝つ気があると到底思えない。ほとほと呆れ果てました。

9回、誰も走者のいない場面で、打撃好調の坂倉将吾を今ごろ代打に出したり。

1点差を縮められないカープの現状をまたも見せられました。


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2020年8月29日

もしもカープに森下暢仁がいなかったら(寒気)


8月28日、阪神戦(マツダスタジアム)。4対3で、カープサヨナラ勝ち。

勝ててよかったはずなのに、サヨナラタイムリーを打った上本崇司に駆けよって歓喜している選手たちを見て、いつものように手放しで喜べなかった。

守備でのミスを打撃で取り返した上本は素晴らしかった。

しかし、この日も7回2失点と、毎回のごとく堂々と試合を作っている森下暢仁に白星を差し出せなかったチームにモヤモヤ感。

どんなに投手が好投しても、勝てない。そんな日だってあります。それが野球というもの。9人でやるスポーツだもの。

1回に菊池涼介がホームランで先制。2回に坂倉将吾の2ランで、3点を森下に(ファンに)プレゼント。

だがしかし、ここでプツンと止まってしまった。3回には満塁のチャンスもあったがフイに。その後はうんともすんとも。いたってあっさりと終わる打線。

それでも森下は今日もタフで立ち姿も美しく、123球を投げて、3対2と1点リードでマウンドを降りる。

この1点リードをフランスア守れず。上本のエラーも飛び出し、3対3の同点に。


森下は8月21日の巨人戦で5勝目をあげたとき、「(新人賞を)取りたい気持ちはどんどん強くなっている」「(巨人の戸郷のことも)全然意識しています」と話していた。

そう言える位置にいる、結果を出しているということなのだけど、こうはっきり言うところが、気持ちいい。可愛い顔して負けん気十分。これぞプロの選ばれし人。

何年か前、安部友裕が一時的に首位打者になったとき、「全然意識していません」と言ってたな。絶対、意識していたと思う。名前が載ってる新聞買ったり、スクリーンショットとったりしてたはず(推測)。

まわりを気にせずスカッと言えばいいのに(器、小さい)。いや、自分が一番気になっていたから、言えなかったのかも。


ふつう新人は、プラスになる新戦力として期待されるわけだけど、森下の場合、もう主戦力。むしろ、一部の先輩選手のマイナス部分を補っている。なかなか増えません、カープ。

森下がカープにいてくれて、本当によかった。もし森下が今シーズンいなかったらと思うと、コ・コ・コ・コワイ。

ところで、上本のヒーローインタビュー。最後に、「正直、まだまだこれから、たぶんたくさん迷惑をかけると思いますが、それでも温かい目で見ていただけたら幸いです」とファンへメッセージを送っていた。

ミスをしたり、打てなかったりは、どんな選手にも起こること。でも、それをあらかじめ弁明しているようで、プロとしてどうなのかなと。

たとえば森下は新人だけど、そんなことは言わないと思う。

そこでもまたカープの甘さ・生ぬるさを感じた。それもまた手放しでサヨナラ勝ちを喜べない一つのひっかかったことでした。


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2020年8月28日

ポスト安倍にカープ首脳陣を想う


午後2時頃、つけていたテレビから「安倍首相、辞任の意向固める」のニュース速報が。

今日の午後5時、予定されていた首相会見はやっぱりこのためでしたか。ポスト安倍を予想する声も聞かれ始めていたが、とたん現実の話になってきた。

次に首相になってほしいのは誰? 自民党の支持者ではないですが、これと言って思い浮かぶ人がいないのは、まったくお寒い話です。

だって、新型コロナの感染者が増えつつある状況で「Go To トラベルキャンペーン」をスタートさせた政策に、自民党内から反対の声を上げた人、いなかったんだもん(いたかもしれませんが、少なくともそうした報道は見かけませんでした)。

それに限らず、新型コロナに関してだけでも、「それ、ちょっとおかしいんじゃない?」と思うことがいくつもあったのに、党内からほとんどそんな声が出てこないなんて。

そんなまっとうなことも言えない(私たちに聞かせてくれない)政治家に、希望を持てという方が無理な話。


魅力的なリーダーの不在は、カープと少し重なって見えます。

試合は選手たちがするもの。魅力的な選手が多いほど(華があってもなくても)、プロ野球は見ていて楽しい。

そのうえで、魅力的な監督・コーチがいてくれると、なおのこと。監督やコーチは選手ほど目立たなくていいと思うけど、その仕事に尊敬できる人に出会いたいじゃないですか、どんな世界でも。

巨人に3タテして、さぁ、ここから上昇気流だ! と息巻いていた矢先、DeNAではまたも1勝2敗ペースに逆戻り。

選手が力を発揮してくれることが一番だが、どの選手をどのタイミングで使うかは、ベンチにしか決められないこと。

昨年ほどではないが、コンディションだけでなく、これまで実績のあった選手が重きを置かれているような采配では、大きな変化は望めない。


昨年、緒方前監督が意固地と思えたほどこだわった「理想のオーダー」がどんなに試合をつまらなくしたことか。

そのとき、まわりのコーチは監督に何も進言しないの? ということも不思議に感じていた。勝つことが目的の世界なのに。

客観的な判断ができないリーダーも困ったものだが、それに物申せないリーダーを取りまく人たちも仕事をしているのかと思う。

政治は一般の人たちのために行うもの。プロ野球はファンが観るエンタテインメント。どちらも期待されて当然の仕事。


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小園と曽根にワクワク。現場を変えていくのは選手。
たとえまわりがどうであれ、床田寛樹は好投した。

2020年8月17日

か弱い力の綱引きゲーム、2対2で終わる。


8月16日、阪神戦(京セラドーム大阪)。10回延長、2対2で引き分け。

1回表、苦手の秋山拓巳相手に、ヒットとエラーでワンアウト満塁までこぎつけたと思いきや、松山竜平が犠牲フライにならないレフトフライ。堂林翔太は三振。噴火2連発です(ボッ)。

満塁になると無得点で終わるよう、まるで自動的にセットされているかのようなカープ。解除して、そんな設定。

1回裏、先頭打者・近本光司の打球を田中広輔がエラー(ボボボッ!)これを皮切りに2失点。

満塁のチャンスで得点できない。いきなり守備でエラー。こりゃ、ダメな(勝てない)パターン。と、のっけから匙を投げたくなる。座布団も投げたくなる。うりゃ~。


3回には、松山竜平がまたしてもエラー。

6回、鈴木誠也が三塁打、松山がタイムリーを放ち、2対1に。

先発・遠藤淳志は6回を投げて、自責点はゼロ。打線の援護がない上に、野手のエラー続きとあって、最初はどうなることかと思ったけれど、遠藤が持ちこたえ、阪神サイドの一方的なゲームとはなりませんでした。

7回はスリリング藪田和樹が無失点で切り抜ける。よし!

8回表、西川龍馬がヒット、磯村嘉孝がバントで送って、長野久義がエラーで出塁。この日はカープのみならず、阪神もエラーが目に付いた。

ワンアウト1塁3塁で鈴木誠也。でしたが、ボテボテのピッチャーゴロで、ズコーン(コントか?)。西川、スタートできず。

波はカープに来てるのに、これでは阪神に渡っちゃう~。と思いきや、岩崎優のワイルドピッチで、2対2の同点に。

8回は塹江敦哉、9回はフランスと勝ちパターンでのぞみ、二人とも無失点に抑える。


9回、菊池と會澤翼が粘って粘って見せ場を作ってくれたが、得点には至らず。

延長10回、回をまたいだフランスアが三者凡退でビシッと抑え、同点のまま終わる。

一方的な負けを覚悟した始まりを思えば、よく同点で終われたとも思えますが、ツキを逃した阪神から、勝利をもぎとれなかったのはもったいない。それが今のカープの力量をあらわしているのかな。

綱引きといえば、全身で力をこめて互いに引き合っているものだが、かぼそい力で引き合い釣り合ったようなゲームでした。


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エース対決のはずが、守備がゆるゆる締まりのないゲームに。

2020年8月16日

エース対決のはずが、守備がゆるゆる締まりのないゲームに。


8月15日、阪神戦(京セラドーム大阪)。

前日は鈴木誠也のタイムリーで始まり、投手と野手の歯車がかみあい、見ていてとても気持ちの良い試合だった。

一転して、この日は糸井嘉男の打球を鈴木がここぞのところで取れず(エラーではなかったが)、三塁打になって、挙句の果てには2点先制される。

鈴木はきっと打撃で取り返してくれる。鈴木はそういう選手(田中広輔は違う)。そう思っていたら、2回、ソロホームランで2対1と迫る。

3回には阪神が1点追加。すると4回には、長野久義の三塁打の後、鈴木が犠牲フライで3対2と迫る。

カープが近づけば、阪神が追加点をとる。いつまでも追いつけないアキレスの亀のよう。な状態も、ここまで。


5回に2点(大瀬良はここまで)、6回に3点(菊池保則、火に油を注ぐ)、8回に2点を追加され(モンティージャも火消しならず)、10対2という結果に。

きっちり前日のお返しをされました。いつの間にか、アキレスの亀ではなく、追いつけないウサギと亀の前半部分に。

とにかく守備のゆるみやエラーが多く、なんかしまらないカープだった。阪神サイドが3塁に進み、ホームインするシーンを何度見ただろう。リプレイかと錯覚しそうだった。

9回の鈴木、キャッチャーミットに球が入ったのを見てから振ったかのような、歯切れの悪いのスイングだった。

前日、森下暢仁が完投したゲームでは、投手のテンポの良さと守備の呼吸があっていて、見ていて気持ちよかった。あの調和のある世界は一夜にして崩れた。


6回、大瀬良が先にマウンドを降り、代わった菊池がサンズに2ランを浴びたとき、ベンチでほくそ笑む阪神の西勇輝。前回の大瀬良との投げあいのリベンジを果たしたというところか。西は完投もしました。

しかし、大瀬良はあんな表情はしないと思う(西はもともとああいう表情の人なのかもしれませんが)。

そういうところの振る舞いはエースらしいと感じた。だけど、人柄よくても投球内容が問われる世界。でも、がんばれ大ちゃん。


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森下暢仁プロ初完封、野手も冴えた守備で、呼吸もピッタリ。
1点差リード守ったのは今季初だって?

2020年8月15日

森下暢仁プロ初完封、野手も冴えた守備で、呼吸もピッタリ


8月14日、阪神戦(京セラドーム大阪)。

先発の森下暢仁が6対0で完封。阪神に許した安打は2本だけ。しかも無四球。ため息の出るような素晴らしい投球でした。

初回に打線がつながり、3点リードから始まったことも森下にとって好環境でした。6回には自ら2点タイムリーを打って、ますます自分をラクにもしました。

でも、打線の援護があってもなくても、制球に難があるときでも、自分を見失わないというか、大崩れしなさそう。カープの中で、いま一番安心して見ていられる投手、それが森下。

捕手は坂倉将吾。時には坂倉のサインに首を振る森下。プロの世界では坂倉が先輩と言えど、一歳上の森下。同世代の坂倉が相手で、サインのやりとりもしやすかったように見えた。

この試合を仕切れる感じ、野球は9回までと見渡せる視野の広さも、森下の魅力。新人なのに老練さを感じさせる。

ドライチにふさわしい、いやこれからそれ以上の存在になるかもしれない、ホントにいい選手が入ってきてくれたと、またもしみじみ。


8回、3塁の守備についた三好匠が木浪聖也の打球をジャンピングスローして3アウトをとったとき、ふわっと柔らかい笑顔を見せた森下(可愛い~)。

9回、糸井嘉男のレフトファウルフライを走りこんでキャッチした野間峻祥もよかった。

野手がしっかり守ってくれるごとに、帽子のツバに手を添え会釈したり、両手で拍手し称えたていた森下。

それは投手なら誰もやっていることだが、野手とのアイコンタクトを通して、互いに気持ちよくプレーできているのが、コミュニケーションとれているのが伝わってくるような、見ていてとても気持ちのいいゲームだった。

打線が援護して、投手がテンポよく投げ、野手がしっかり守る。野球って、投手と野手で互いに成り立っているものだという、当たり前のことを久しぶりにカープの中で感じさせてもらえた試合だった。

スタメンに羽月隆太郎の名前が並んでいたことも嬉しかった。

初回の先制点につながったヒットもよかったが、9回の打席で、ファウルで粘って粘って9球目に二塁打。先輩方もなにとぞ見習って~。


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2020年8月13日

ジョンソンここまで迷走するなら、一度石原と組ませてみたら?


8月12日、中日戦(マツダスタジアム)。

先発は、今度こそ!のジョンソン。捕手は、會澤翼。

数日前、1軍登録された石原慶幸ではなかった。打線のことを考えれば、妥当。ならば、石原を1軍にあげたのは何のため? この日はナゾのままでした。

そんなジョンソン。3回までは順調だったが、4回に2失点。6回には満塁の場面でフォアを出して1失点。5回1/3を投げて途中降板。またしてもジョンソン、白星をもたらせず。

その後を継いだ菊池保則がエラーで1失点。どことなく続く負の気配。

しかし、せっかくの満塁で、フォアとエラーで2得点のみの中日。

どんな形であれ、得点が転がり込むのは素晴らしいこと。ですが、ごっそりと持っていけなかったのは、中日にしてみれば物足りなかったかも。というか、だから最下位決戦なのか、と。


7回は薮田和樹が無失点に抑え(ホッ)、8回には島内颯太郎。

このところ、いいピッチングを見せてくれている島内。そろそろ勝ちパターンかと思いきや、こんな4点ビハインドの場面で使うとは(しかも連投)。もったいないのその1。

8回、菊池涼介のタイムリーで、カープやっと1点入りました。

島内の代打に坂倉将吾。しかし、ここで柳裕也から岡田俊哉に交代。代打の代打で、長野久義がコール。なんかここだけ豪華だ。坂倉の打席は消える。もったいないのその2。

その長野もあっさり3球で打ち取られ、追加点ならず。

9回は久々の中田廉。三者凡退でガッツを見せてくれる。よっしゃー。でも、スコッと打たれることもあります、中田廉。なんか九里亜蓮的な。名前をフルネームで呼びたくなるところも、九里亜蓮的。


それにしても、4安打と見せ場のなかったカープ打線。1対4で敗れ、2勝1敗ペースも崩れる。

ジョンソンは今、石原と組んだら、どんなピッチングを見せるのだろう。

石原と組んだからといって、必ずいい結果が出るとは限らないが、ここまで迷走しているなら、一度組んで試してみては?

沢村賞をとったほどの投手が専属の捕手でないといい結果を出せないなんて、いい響きはしない。

でも、そんなことよりチームにとってそれがプラスになるなら、試してみればよかったのになと思った。せっかく石原を上げたのなら。

勝つためにいろいろ試す。が、もっとあってもいいのに、カープ。

勝つためではなかったが、控え投手を疲弊させないため、野手の増田大輝にリリーフさせた原監督の采配は、今のカープではほど遠いものに思えます。

あのときの増田はリラックスして楽しそうに投げているように見えて、なんかよかったな。

競った場面で若手をリードするとか、石原が登場するシーンは今シーズン、あるのだろうか。私は見てみたいのだけど、点の取れない打線にそんな余裕が今ないのはたしかだ。


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打てなかった打てなかった
「先発は6回を投げる、リリーフは全力で1回無失点に抑える」がくずれたゲーム

2020年8月12日

中5日、そんなに急いでどこへ行く?(一句)


8月11日、中日戦(マツダスタジアム)。

中5日で野村祐輔と聞いて、ちょっと不穏な気持ちに。

プロで先発をやっていれば、しかもエース格のピッチャーであれば、中5日の当番は珍しくないこと。それくらいやってもらわないと、という局面のときもある。

しかしここは、無理する場面なのか。それだけ人手が足りないなら、そこはファームで結果を出している選手を引き上げて、試して使ってみてほしいです。

8月10日に7回無失点と好投した九里亜蓮も中5日。九里は、タフさが持ち味の投手。なんとかしてくれるイメージがある。しかも、前回の当番では4回80球と球数少なめ。

一方、野村は前回、7回120球。加えて、スタミナを感じないタイプ。

別に野村に甘いわけではないんです。どの投手であれ、しっかり休息とって、ベストに近い状態で投げられるようセッティングすればいいのに、無理しなくていいのに、いつも通りやればいいのにと思うのでした。たとえ結果がどちらに転んだとしても。

この日、野村は3失点。83球投げて、3回2/3で途中降板。

中5日が原因とは言えない。中6日で登板しても、打たれるときは打たれる。でも、選手起用のマネジメントがあんまり上手に思えないカープベンチ。


奪三振を連発していた6回7回の島内颯太郎。そろそろ、もっといい場面(競った場面)で見てみたい。そこでもこんなピッチングを見せてくれたら、そのとき初めて賞賛したい。まだ手放しで褒められない。

8回はスリリング一岡竜司。少し前まで私の中では「スリリング」は薮田和樹の代名詞だった。ある意味、ヒヤヒヤする投手を起用するベンチに勇気を感じる。

いつも同じメンバーをグルグル回すのでなく、調子のよい選手を発掘し抜擢する、そんな勇気も見せてほしい(シーズン当初のスコット起用では勇気を見せはしましたが・・・)。

8回に一岡が2失点、9回にDJ.ジョンソンが2失点。この頃には巻き返しを期待する応援を珍しく放棄。

だって、14安打で8点とった中日に比べ、7安打で1点のカープ打線だもの。

5回、7回と、得点のチャンスで西川龍馬が併殺打に三振。せっかく菊池涼介と田中広輔が打ち始めたというのに、代打の大盛穂がヒットを放った(拍手)というのに、つながらず。

打てず打たれれば、当然こうなる。という新鮮味のない結果に。


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一岡竜司を3連投させるベンチがおかしい
島内颯太郎は一生負けパターンなのか
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2020年8月10日

打てなかった打てなかった


8月9日、阪神戦(マツダスタジアム)。1対5で、カープ3タテならず。

前回の登板で初完投した先発の遠藤淳志。この日は球数多めで5回103球で交代。すんなりとは行きませんでしたが、2失点でとどめ、最低限の仕事は果たしました。

この日のオーダー、西川龍馬、坂倉将吾、長野久義、鈴木誠也・・・という並びにワクワク。

でしたが、阪神の先発・秋山拓巳の前に早打ち多め、スイスイと進む。多くても6球。まるで秋山完投のためのお手伝いをしているかのよう。

ところが、快投していた秋山は6回77球で、ガンケルに交代。このガンケルに対しても、早打ち多し。粘っても6球まで。あっさり攻撃の時間は終わる。


3安打1得点と、打てなかったカープ。この1得点は、2回、菊池涼介の犠牲フライによるもの。

走者を3塁に進めながらも、犠牲フライの1つすらなかなか出ず、得点のチャンスをフイにすること多しだったカープにとっては、珍しいパターン。

しかも、2回表に1点先制されたあと、すぐ1点取り返したので、悪くないスタートかと思いきや、秋山の前に1安打しか打てなかった。

1対5と、阪神にリードされて迎えた9回。鈴木誠也がヒット、松山竜平と堂林翔太がフォア、ワンアウト満塁の場面で菊池。

ここで満塁打が出れば同点もありと、最後の最後にころがりこんできたチャンス。

しかし、あっさり3球で終わり、田中広輔の打席に回る。でもやっぱりここで代打は出さないのね。打ち取られて終わる。

そうたやすく点は取れないとわかってはいても、最後の最後、もうひとつ仕掛けて、動いて、ファンを楽しませてほしかったーーー。


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連勝止まる。打たなければそりゃ止まる。 
打率がリーグトップなのに点がとれないカープ、それを裏づけるデータ発見!?
遠藤淳志、坂倉将吾を相棒にして初完投勝利! でもチームは1勝2敗ペースをキープ。

2020年8月9日

1点差リード守ったのは今季初だって?


8月8日、阪神戦(マツダスタジアム)。2対1で、カープ2連勝。

大瀬良大地と西勇輝のエース対決。6回まで、失点はともに本塁打1本のみ、球数もともに90球と、互角の投げ合い。

しかし、先にマウンドを降りたのは、西だった。7回、ワンアウト3塁の場面で打席が回ってきた西に代打が送られる。この場面では、そうなりましょう。

代打の福留孝介を併殺打にしとめ、ピンチを切り抜けた大瀬良。渾身のガッツポーズ。このガッツポーズがなんとも明るく、よかった。


その直後の7回裏、大盛穂がフォアで出塁し、藤川球児の暴投の間に2塁に進塁。ここで羽月隆太郎の代打に坂倉将吾。タイムリーを放ち、大瀬良の力投に応える。

坂倉、存在感を増してきましたね。この時をずっと待っていました。

存在感といえば、長野久義。この日も、初回にホームランで先制点。

昨シーズン、長野の起用に異様に腰の重かった緒方前監督。そのことを思うと、まだしも状況はよくなった。坂倉の出番も増えている。

しかし、打席でキレのない田中広輔は依然として、ほぼ不動の位置に。

6回、田中の打席の前、菊池涼介が申告敬遠される。この不名誉さを打って払拭してほしかったが、打ち取られて終わる。


8回は塹江敦哉が、9回はフランスアが無失点で抑え、勝ちパターンらしきものが出来上がってきた?

2対1と1点差。ちょっと前までなら、この1点リードは必ず引っくり返されると思ったものだが、この日は、このまま逃げ切ってくれるかもという予感が。少しずつ、明るいムードになってきました。

しかし、1点差で勝ったのは今シーズン初だとか(「スポーツ報知」)。まさかデータ的にほんとにそうだったとは・・・。

だがしかし、1勝2敗ペースから、2勝1敗ペースへとなりつつあるし、若い選手の活躍も楽しみになってきたし、まずは1つずつ、順位をあげていってほしいです。


この日の試合終了後、力投した大瀬良の肩をつかんでいた佐々岡監督。あ~、また・・・。

7月29日の中日戦。8回を無失点で抑えた野村祐輔を、佐々岡監督は試合後、賞賛とねぎらいの意をこめて肩をもんでいた。

お気持ちはわかりますが、一部の選手との距離を妙に近くするのはやめて、と違和感を持ったのでした。

でも、二軍の投手コーチもつとめ、投手たちと苦楽をともにしてきであろう佐々岡監督。そんな距離感が自然と出てしまうのも無理ないのかもしれないと思った夜でした(でも、監督は選手とはフラットに接した方がいいと思いますよ~)。


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1点差の負け上手、最下位決戦でも健在。
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羽月隆太郎、チームに刺激与えるフレッシュな活躍に、大歓喜、大換気。

2020年8月8日

羽月隆太郎、チームに刺激与えるフレッシュな活躍に、大歓喜、大換気。


8月7日、阪神戦(マツダスタジアム)。

試合前、スタメン表に突如あらわれた「2番・セカンド・羽月隆太郎」の名前にびっくり。なんかすごくいい予感。

打率が降下中の堂林翔太が3番だったり、打撃好調で存在感増している長野久義がスタメンから外れてたり、む? と思ったとこもありましたが。

その羽月。1回、しっかりバントを決めて、先制点につなげる。

2回には、守備でダイビングキャッチを見せ、アウトを2つとる。

3回には、セイフティスクイズで初打点をあげ、5回には3塁打を放ち2打点。


どれも、調子のいいときの菊池涼介がやっていたことに匹敵する仕事ぶり。

羽月の活躍は、菊池やベテラン選手にとっても、1軍を目指す若い選手にとっても、ものすごく刺激になったはず。

よくぞ羽月を使ってくれました。そして、よくぞ期待以上の活躍をしてくれました。換気の悪かったカープ部屋の窓をガーッと開けて、新鮮な空気がバーッと入ってきたような、ものすごくいい感じ。

6回の大盛穂の初打点も嬉しい。

お休みの鈴木誠也に代わって4番にすわった松山竜平が5打点、代打で出場した長野も2点タイムリーと、ベテラン勢も存在感見せました。昨日、「塁に人がいないと打つ」なんて揶揄してごめんなさい、松山。


先発・森下暢仁は4失点と不安定だったが、援護にも恵まれ、6回投げきって、試合を壊さなかったことはよかった。

7回の高橋樹也が連打を浴びて失点して、途中交代したのには、コラッ!となりましたが。

その後を受けた島内颯太郎の球を坂倉将吾がパスボールして1失点。リードしているチームとは思えないとこもありましたが。

ともあれ、11対6とリードを守れてよかった。5点差も・安心できない・カープかな(一句)。

結果を出した選手を翌日にはすげなく代えて、はぁ?と思わされることが多々あるカープベンチ。第2戦はどんなオーダーが組まれるのか。この喜びをもみ消されそうで油断ならない。

次は田中広輔に刺激を与える存在が出てきてほしい。小園海斗、出てこーい。


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2020年8月7日

「先発は6回を投げる、リリーフは全力で1回無失点に抑える」がくずれたゲーム


8月6日、ヤクルト戦(神宮球場)。5対9で、3タテならず。

田中広輔がスタメンから外れる。前日、菊池涼介の打順が2番から7番になった「動き」が続く。しかし、代わりに入ったのが上本崇司。

これがベストの布陣で持ってきたとは到底言えなさそう。上本がもし他チームにいたら、スタメンで使われるのだろうか。人手不足感が否めない。

1回、堂林翔太の死球、長野久義のヒット、鈴木誠也のフォアで、1アウト満塁のチャンス。ここで、松山竜平、會澤翼がともにレフトフライで終了。

松山のレフトは青木宣親の好守備があったとはいえ、またしてもここぞのところで犠牲フライのひとつが見事に出ないカープ。


先発はジョンソン。今度こそのジョンソン。

しかし、まだ3回?と思ったくらい、なんだか時間を費やしていた。結局、3回5失点(自責点は4点)で速くも降板。

4回、松山竜平のソロと、菊池涼介の2ランで、5対3と2点差に迫る。塁に人がいないと打ちます、松山。

5回には長野がソロを放ち、7回には鈴木誠也のタイムリーで、5対5と追いつく。

このところの3試合で、それまでの「どうせ負け」の諦めムードは徐々に払拭されてきた。ひっくり返してくれる期待を持って見る。

リリーフ陣も、4回はケムナ誠、 5回は菊池保則、6回は島内颯太郎 が無失点に抑える。

ジョンソンが3回とあまりにも速く降板したので、このうちの誰か1人が回またぎをするかと思っていたのだが、この日はきっちり1人1イニング。


7回に出てきたのはスリリングな薮田和樹。乗り切ってくれたらと願うも、3失点。追い上げムードの中、きびしい。非情にキビシ〜(財津一郎さーん)。

前日の一岡竜司のときのように、早めにスイッチすることもなく、打たれるがままを見つめるベンチと野手。

投手をとっかえひっかえ総動員して疲弊させるのは長い目で見て得策と思えないので、こんな日もありましょう。

その後、カープ打線の反撃はうんともすんとも。8回のDJ.ジョンソンはさらに1点を献上して、3連勝する前のカープのムードに逆戻る。


石原慶幸と一度も組むことなく、1勝が遠い今シーズンのジョンソン。石原と組んでみたら、どんなピッチングをするのだろう。

だがしかし、沢村賞をとったほどの投手が、捕手によって大きく左右されるとしたら、それは一流と呼べるのか。もちろん、やりやすい相手というのはあると思いますが。

以前、あるテレビ番組で、捕手との相性についての話題になったとき、石井一久さんは「え。誰がキャッチャーでも関係ないじゃないですか。どんどん投げればいいだけのことじゃないですか」と話していて、スカッとした。

石井さんは豪の者。で、片づけられる話なのだろうか。

先発は6回を投げてほしいし、リリーフはこの1回きりと全集中して無失点に抑えてほしい。ここの屋台骨がもろくなったゲームとなりました。


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2020年8月6日

野村祐輔、175試合先発連続登板の日本人タイ記録で、先発らしさ満開。


8月5日、ヤクルト戦(神宮球場)第2戦。1対4で、カープ3連勝。

カープの先発は野村祐輔。初回に23球費やし、今日は長いイニング大丈夫?と案じていたがなんのその、7回120球1失点と、前回に続き好投。打たせて取るピッチングが真骨頂の野村、この日は三振も6つと魅せてくれた。

この日、野村は、デビューしてから175試合目の登板。

先発連続登板の最長記録はミンチー(1998~2004年、ロッテ)の187試合だそうですが、175試合は、涌井秀章(西武、2005~2012年)と並ぶ日本人としては最長のタイ記録とのこと。(「日刊スポーツ」)

この日も先発としての仕事を存分に果たした野村。それにふさわしい記録。

そう言えば、野村のリリーフ、見たことない。今ではカープ先発の筆頭・大瀬良大地ですら、一時期、リリーフ転向という経験を積んだこともあった。

野村の場合、裏を返せば、リリーフ向きでない、球が遅い、ということなのかもしれないが、ここ3試合の仕事ぶりを見ていると、先発らしさ満開で、ファンとしては嬉しいばかり。


一方、この日の打線は、菊池涼介が2番から7番へ。

8月4日の第1戦、ワンアウト1塁2塁のチャンスで菊池涼介に代打を送ったことは、今のカープにとってエポックメイキングだったんじゃないかと大げさに思うくらい、動かなかった岩がやっと少し動いた感覚があった。

守備では好プレーで失点を防ぎ、得点に値する仕事を見せてくれている菊池。カープにとって大きな存在。

でも打撃不調の今、2番は菊池の場所ではないのでは? ここでも重かった岩がじりじりと動き出した感触。

2番には堂林翔太。堂林が2番? とも思いましたが、初回にヒットを放ち先制点の口火を切る(7回にはソロホームランで追加点をもたらす)。

だが、1点を先制したあと、2アウト満塁で7番の菊池に打席が。もう一押ししたかったところ、ゴロに終わり、どこにいても菊池は菊池であった。そんなときもあります。そんなことが多いですが。


5回には長野久義のタイムリー、9回にはマスクをかぶっての存在感がこのところ薄かった會澤翼が代打でソロホームラン。ともに存在感を見せます。

7回でマウンドを降りた野村の後を受けたのは、一岡竜司。ところが、いきなり2者連続ヒットで、不穏な空気。

「ここで代えてー」と心の中で叫んだら、ほんとうに佐々岡監督は塹江敦哉にすぐ代えた。ここでも何かが(ってベンチですが)動き出している?

塹江は、青木宣親 を打ち取ったあと、村上宗隆にフォアを出し、あー、満塁。ここで駆けよる田中広輔と菊池涼介。「俺たちが守るからまかせろ。思い切って投げろ」って言ってくれたのかな。

山崎晃大朗を三振に打ち取り、乗り切った。また一つ、塹江の自信になるといいな。

最後は連投のフランスアが締めくくってくれました。だからと言って、3連投はさせないでね(釘)。

やっと「1カード1勝2敗ペース」をやぶることができました。じわじわと手応えを感じる3連勝、今度こそジョンソンだ。


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広岡達朗さんと黒田博樹によるカープが巻き返すために必要なこと
野村祐輔、6回どころか8回まで大好投、遅い球合戦を制す。

2020年8月4日

広岡達朗さんと黒田博樹によるカープが巻き返すために必要なこと


今シーズンのカープの低迷ぶりを取り上げた記事が徐々に増えている今日このごろ。

本日、カープとも関わりの深い二人の人物が語る、こんな記事に出会いました。

”球界大御所”が最下位カープに疑問「監督が変わればここまでチームが悪くなるものか」(「THE PAGE」)

この、我が意を得たりなストレートなタイトル。かつてカープで内野守備コーチをつとめたこともある広岡達朗さんによる緊急提言です。

「とにかくチームに覇気がない。監督、コーチの価値観が如実に出てしまっている。チームとしてやるべきことができていない」と、ズバッと。

監督によってチームの雰囲気が変わる。それはまるで担任によってクラスの雰囲気が変わるみたいな? って、子どもか?

しかし、たしかに中学時代、担任の先生によってクラスのしまりがなくなった経験があり、腑に落ちてしまうのでした。

広岡さん、チームの指揮をとっていただけませんか。


もうひとつは、OB黒田博樹がインタビュー取材に応えたもの。

黒田博樹氏 広島に緊急提言 苦境打破&投手再生へ、誠也キャプテンで攻撃的な野球を(「スポニチ」)

「リリーバーが投げながら技術を上げるのは難しい。でも、メンタル面から技術が向上することは多々ある。そう考えると、僕の個人的な意見ですが、今できるのは攻撃的な野球を展開し、投手が打者だけに集中しやすい環境をつくることかな…と」

黒田のこの言葉に深くうなづきました。

「誠也がキャプテンという意識を持って引っ張れば、チームの雰囲気は変わるんじゃないですか? 侍ジャパンで4番を務め、名実ともにチームの顔になった。明るいキャラクターも持っている。部外者が見た勝手な意見ですけど、投打に若いチームなので、彼がキャプテンとして引っ張るのも現状打破には面白いと思います」

誠也はすでにチームを引っ張っていこうとしている存在。ここでも我が意を得たり、です。

このお二人の言葉がカープの首脳陣に届いてほしい。そしてアクション! チェンジ!(オバマか)


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2020年8月3日

遠藤淳志、坂倉将吾を相棒にして初完投勝利! でもチームは1勝2敗ペースをキープ。


8月2日、巨人戦(東京ドーム)。2対9で遠藤淳志が初完投勝利。しかも無四球。のうえに、プロ初打点。

坂倉将吾との若いバッテリーで、前日の完敗のお返し。いいですね、若い選手の生き生きしたプレーを見ることができるのは。

1回、鈴木誠也の2ランで、2点先制。前日のソロホームランの意気が地続きになっているような、いいムード。

しかし、その裏、田中広輔がいきなりエラー。打てない上にエラー(小噴火)。

失点につながらず幸いでしたが。遠藤と坂倉の若い2人が先輩の支えもあって輝いた試合。ここに小園海斗がいてくれたら、もっと見ていて楽しくなりそうなのですが(小園、どこ行ったー)。


2回、坂倉が2塁打、田中はフォア、バントした遠藤もフィルダーズチョイスでいきて、ノーアウト満塁。西川龍馬がタイムリーで1点追加。

ところが、菊池涼介は三振、長野久義はよりによってキャッチャーフライ。鈴木はセンターフライで、1点どまり。相変わらず犠牲フライ、なかなか出ません。

3回、堂林翔太のヒット、坂倉の2打席連続2塁打、ノーアウト2塁3塁のチャンスで田中。

そして期待通り三振。せめてエラーを取り返す気概を見せてほしいのですが。心技体がそなわっていない状態なのか。

そんなあと、遠藤がプロ初打点となる2点タイムリー。大瀬良大地のように、投げて打つ!

6回、長野のタイムリー。7回には西川の3ランで9対1と、大幅リード、ますます遠藤をラクにさせてあげます。


9回、遠藤がマウンドに。坂本勇人が、前日の鈴木誠也のごとく、一矢報いる気概のホームランを放つ。

このあと、野間峻祥が丸佳浩のフライをキャッチしたのもナイスプレーでした。野間、エキサイトシートに転がり込んでも球を離しませんでした。

ヒーローインタビューで、完投した心境を問われ、「とても気持ちいいです」「完投というのは投手の理想像だったので、とても嬉しいです」と語った遠藤。

昨シーズンのリリーフでマウンドにあがっていたときから、期待を抱かせてくれていた遠藤。先発として、新しい景色を見た試合を見届けることができて、充足感たっぷりでした。

しかし、チームは見事なまでの1勝2敗ペース。

この後、どう変わっていくか。こんな試合を見ると、また期待したくなるのだが、空振りに終わるか、どうなるか。そう楽しみに思えるのも、勝ったひとときの(=長く続かない)幸せ。


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2020年8月2日

鈴木誠也はひとり怒っていた


8月1日、巨人戦(東京ドーム)。11対3で完敗。

カープの先発・床田寛樹は3回4失点(自責点は2点)で降板。これはまたも厳しい状況。リリーフ陣のやりくりを考えると、せめてもう1イニング投げてほしかったが。

6回、3人目のケムナ誠が岡本和真に満塁ホームランを放たれ、6失点。もう、なすすべなしといったムード。

その岡本のホームランを悔しそうに見つめていた鈴木誠也が8回、ソロホームランを叩き出す。

中継のカメラが誠也を追いかけクローズアップしていたに過ぎないのだが、誠也一人がふがいない試合に怒っているように見えた。

と思ってしまうくらい、何なんでしょう。この諦めムードは。

まるで、首位打者(山田哲人)と最多勝投手(小川泰弘)がいながらも最下位だった、数年前のヤクルトのよう。

当時、カープからヤクルトに移籍したばかりのとき、石井琢朗コーチが、ヤクルトの選手について、「勝つことを諦めている」と言っていたのを思い出す。


先日、鈴木誠也は「坂本勇人さんと野球がしたい」とインタビューで語っていた。侍ジャパンでチームメイトとしてともに戦い接したとき、坂本の野球に対する姿勢から感じ取ることがあったようです。

「だからと言って、巨人に行きたがってるなんて書かないでくださいね」みたいなことを言って、そこは釘をさしていたけれど。

丸佳浩はFA宣言したとき、「もっと上のレベルに行きたい」と言っていた。

ならばパ・リーグを選ぶのかな?とも思ったのだが、選んだ先は巨人だった。練習の施設など、環境が整っていることを指していたのかとも思っていたが。

巨人が野球チームとしてレベルが高いかどうか、野球をよく知る人に尋ねてみたいが、この日の試合で、ベンチで話し合う坂本と丸の精悍な顔つきを見ていて、今のカープにこの空気はないなと思った。

誠也以外にファイティングポーズをとっていたカープの選手はいたのだろうか。このチームに置いておくには、誠也のサイズは大きくなってしまった。

カープの試合へのワクワク感が薄れる今(でも踏ん張ってほしいと毎回思ってる)、別の楽しみをひとつ見つけました。

8月2日は楽天の福井優也が今シーズン初先発。応援しましょう。


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2020年8月1日

森下暢仁、一見乱調、でも奮闘。だがこのチームでは新人賞は・・・。


7月31日、巨人戦(東京ドーム)。

カープの先発・森下暢仁は初回から3連続フォア、2回には死球、3回には連続フォアと、制球に苦しむ。球数ふえる。

こう書くと乱調のように受けとられそうですが、5回2失点。大崩れすることなく、試合をつくる。こういうところは、さすが。

一方、カープ打線は、4回、西川龍馬のソロホームランで1得点のみ。

全体的に、ポンポンポーンと早打ち気味。4回終了時点で、巨人の先発・畠世周の球数は45球。完投されそうなペース。

ところが5回、畠は會澤翼に死球を与え、危険球で退場。

完投ペースで投げていた畠だから、おそらくブルペンの準備が万全だったとは思えない。この突然の出来事、カープにとっては風向きを変えるチャンス。

のはずだったのだけど、その後の巨人のリリーフリレーで無失点に抑えられる。2対1と、静かに終わる。

巨人にとっても、これだけしか点がとれなかった試合でもあるのだろうけど、それにしても、カープ。打線がつながる以前に、打てませんでした。

このチームにいては、森下の新人賞が遠のいていきそう。ドラフト指名のときの森下の笑顔を思い出すと、胸がつまる。申し訳ない気持ちに。

それにしても、いつまでたっても、打率の低い菊池涼介を2番に置き、田中広輔をスタメンさせるベンチ。

昨年の重苦しさを経て、なんだか弛緩したような、この状況はいったい。

今シーズンのセ・リーグで、現時点で、犠牲フライの数が断トツで少なく、犠打の数が断トツで多いカープ。

犠牲フライの少なさは得点の少なさと少なからず結びついているように思えます。

あと、犠打は得点の確立が低いとデータで証明されているにもかかわらず、相も変わらず、選手の特性や好調さもおかまいなしに何でもかんでも犠打を指示するベンチ。

目先の小さな利益(進塁)を求めては、確実に1アウトを相手チームに献上し、チャンスを転がそうとしない。

器が小さいというか、なんか貧乏くさいというか、勝負ごとの世界を感じさせてくれないというか。

バントが活きる場面だったら、全然いいんですよ。グッとくるバントの場面もありますもの。

ただ、選手の選択に始まり、何が何でも自動的にバントと指示を出すことを変えて、まだまだ出来る工夫はあるはず。もうそろそろ、目を覚まして。誰か進言してくれる人はいないの?


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