2020年8月31日

カープが綱引きゲームに負ける理由


8月30日、阪神戦(マツダスタジアム)。10回延長、3対5で2連敗。

スタメンを見て愕然。一番、安部友裕。一瞬、タイムマシーンに乗って逆戻りした世界にいるのかと思いました。それくらい「今感」のない選択。

2軍で結果を出してきての抜擢なら、いいんです。でも、どうやらそうでもなさそう。それはこの日の打席を見れば明らかになりました。

しかも代わりに降格したのが、小粒ながらも、打点を上げていた羽月隆太郎。どんどん経験積んでいってほしい若手。変える意味がわからない。

なにより前日、2度の満塁の場面で何も起こせなかった田中広輔の名前。この「止まってる感」に言葉を失う。


先発の遠藤淳志。初回に3失点、すでに39球。どうなることかと思いましたが、その後、持ち直し、ナイスピッチング。

5回には菊池涼介の3ランで同点に。ここでも遠藤、送りバント成功、がんばりました。

しかも、7回までも続投。調子いいと見込まれると、すきあらば酷使されます、心配です。でも三者凡退で、118球。がんばりました。

8回と9回は、塹江敦哉。塹江もがんばりました!

しかし10回、フランスアが先頭打者にフォアを出し、大山悠輔の2点タイムリー。3対5とリードされ、カープ打線は快音なく、終了。

遠藤(初回3失点はしたけど)と塹江(回跨ぎまでさせて)の若鯉ががんばっていただけに、打線とクローザーが応えられず、無念です。


8月16日の阪神戦、10回延長で3対3で引き分けに終わったとき、「綱引きといえば、全身で力をこめて互いに引き合っているものだが、かぼそい力で引き合い釣り合ったようなゲームでした」とブログに書きました。

この後、森博嗣さんの『森語りの日々』(講談社、2019)を読んでいて、偶然、「綱引き」についてのこんな文章に出会った。

ちなみに、綱引きという競技が運動会やお祭りなどで行われていますが、あれは一見「力比べ」に見えるのですが、実際にはほとんど「体重比べ」になります。トータルの体重が重い方が勝ちます。

なんだかカープを思い重ね、妙に納得してしまった。カープ、相対的に軽そう。

「大きい」でパッと浮かんだ西武のどすこい山川穂高は108kg、おかわり君こと中村剛也は102kg、ロッテの井上晴哉は114kg。

パッと見て「おっきい!」と感じる選手はさすがの100kg超え。パワフル~。

そこまで行かずとも、ソフトバンクの柳田悠岐は90kg、ヤクルトの村上宗隆は97kg。

ちなみに、カープでわりかし大きく感じる方の長野久義は83kg。からだが一回り大きくなったと評判の鈴木誠也も83kg。松山竜平は94kg(むっちり感はないが)。

新井さんこと新井貴浩は96kg(カムバ~ック)。エルドレッドは122 kg!(ちなみにバティスタ107kg)。

カープ、身体の大きな選手をもっと積極的にとってみてはどうでしょう。


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