2018年9月23日

黒田登板の日はカレーだったと思い出していたら、いつのまにこんなことに?

カープの試合を追いかけるようになったのは、黒田博樹が復帰した2016年。

黒田が見られるおそらく最後の1年。できるだけその姿を見ておきたいと追いかけているうちに(幸運なことに、その後さらに1年プラスされました)、おのずとカープへも愛着が生まれ、カープが、野球が、いつのまにか生活の中に。

黒田が登板の日は、わが家のメニューはカレーが定番でした。小鉢があれこれあったり、焼き魚だと骨を選り分けたり、ゲームも食事も気もそぞろになりそう。サンドイッチ伯爵じゃないですけど、ゲームに集中できるようということで。

2016年9月10日の夕食も、カレーだった。と思い出していたところ、9月19日、1泊2日で検査のための入院をすることに。

そのころ、カープの優勝最短日は、ジリジリジリジリ延びて21日。これならわが家で見届けられそうだと思っていたいた矢先、検査で別件の症状が発見されて、入院が1週間延びることに。



病室で見られないこともないが、ちょっと落ち着かないし、ここはカープファンの皆さんにおまかせだ!

と、ここ数日、くわしく試合をチェックしていなかったのですが、なにやら雨で中断してジョンソンが投げたのは2回だとか、終了が深夜に及んだとか、いつの間にか田中広輔が1番に返り咲いていたりとか、いろいろ起きてますね。

昨日にいたっては岡田明丈が3回途中で9失点。前回、「こんな岡田が見たかった」という快心のピッチングをしていたのに、この胴上げ間近になんという。

リーグ3連覇を間近にしたチームとは思えない、この迫力のなさ(そんな日も、もちろんあります)。3連覇ってすごいことなのに、この威圧感のなさ。これもまたカープの一面。



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2018年9月17日

こういう岡田が見たかった

9月16日、ヤクルト戦(神宮球場)。

4対2で、今シーズン神宮最後のゲームを締めくくる。2位ヤクルトを好き勝手させませんでした。

先発の岡田明丈、1回に4点の援護を早々にもらっても、2回にヤクルトのドライチ・村上宗隆に初打席ホームラン(2ラン)を許しても、大きく乱れることもなく、6回2失点とゲームを作りました。

不安定な投球を見せてしまうのも、岡田。でも、インコース、攻める。ストレート、ズバッと決まる。こういう岡田が見たかった。

2回に2ランを打ったヤクルトの村上。「初回のエラーを何とか取り返そうと思って打席に入りました」(「スポニチ」)。見上げたもんじゃぁぁぁ。

ハイライト動画を見たら、DeNAの筒香嘉智のようなどっしり感と、西武の山川穂高のようなスカッと感があって、新人さんだからと手放しでほめてる場合ではないことがわかりました。18歳。おそろしそうなコ(『ガラスの仮面』で)。

7回からは、一岡竜司 → フランスア → 中﨑翔太で無失点リレー。このところの一岡、見ていて落ち着きます。充実を感じます。一岡フランスアライン、盤石感があります。

ゲームのない3日間、どうぞ肩を休めて、備えてくだされ〜。


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坂倉将吾と岡田明丈を見てくれている人がいた
自分たちの野球って……?

2018年9月15日

偏らないで捕手ならば〜。

9月15日、中日戦(マツダスタジアム)。

大瀬良大地と、前回完封された笠原祥太郎との投げ合い。

笠原は1回、サード・福田永将のエラーの後、2つのフォアを出し、満塁のピンチを招く。も、なんとか切り抜けた。

一方、大瀬良は味方にエラーが出たとき、得点を与えるパターンがけっこう目につきます。そこでこれをひそかに「大瀬良の法則」と呼んで、エラーが出た状況のとき、注視しています。

また、ほかのピッチャーはどうなのかも、気になって見ています。よって、笠原、ここはよう踏みとどまった!と言いたいです。

3回、大瀬良は連打を許し、5点を失いますが、6回にはカープ、同点に追いつきます。笠原、6回まで141球を投げました。もう一つようやった!

7回、大瀬良は平田良介にソロホームランを浴び、1点リードされ、同日先発していた巨人の菅野智之に防御率でリードされることに。



ここ最近、磯村嘉孝とバッテリーを組んで、結果を出していた大瀬良。本日の女房役は會澤翼。

この日のRCC放送の解説、横山竜士さんによると、會澤は打たれるごとに球種が偏ってきて狙い球をしぼられてしまったとのこと。ここは冷静にドーンと構えてほしいものです、捕手ならばっ。

今シーズン最後の中日とのマッチアップは7対5。またしても、強い中日のイメージを植え付けられたまま終わりました。

今日のヒーローインタビューは勝ち越しホームランを打った平田。面構えやバッティングから「豪の者」というイメージのあった平田でしたが、声が思っていたより可愛らしくて、ちょっとしたお土産をもらったような気分に。


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中日がなんで最下位? と、いつも思うカープ戦。

2018年9月14日

カープ、6月以来の完封勝ち。

9月13日、DeNA戦(マツダスタジアム)。
カープ、4対0の完封勝ち。

さかのぼってみること、完封勝ちしたのは、6月10日の楽天戦以来。セ・リーグでのゲームにいたっては、5月20日のヤクルト戦以来。ちなみに6月8日の楽天戦を含め、今季3回目(逆に、完封負けの数はこの2倍)。

ローテーションの順番で行くと、先発は岡田明丈。のところを、野村祐輔が1日繰り上がって中5日で登板。岡田、消えました。1週間前、阪神戦で不安定な投球を見せていたので無理もないことと思いつつ、登録は抹消されてるわけではないのを確認して、ちょっとホッ。

一方、抜擢された野村は、6回無失点。「前回状態が良さそうだったし、中5日で行けと言った」(「日刊スポーツ」)という緒方監督の言葉どおり、期待に応える投球でした。

4回には、筒香嘉智に粘られ10球を投じてフォアに。ソトも粘って8球目にヒット。続く細川成也にも粘られるものの、7球目を空振り! 球数はかさみましたが、ここは譲りませんでした。

5回6回はトントントンとテンポよくすべてゴロで打ち取って、三者凡退。素晴らしかった。



そして連日お疲れさまですの、一岡竜司 → フランスア → 中﨑翔太で、横浜相手に完封リレー。

昨シーズン、そして昨年のCSで苦しめられた横浜。今年はほんの少し感触が違う。

リーグ優勝(3連覇)はいずれたぶんやってくる(よっぽどのことがないかぎり)。今はその先のCS、日本シリーズが気になるところ。コンディションをその日に向けて、ピークを持っていってほしいところ。

前日の九里亜蓮の力投に続き、祐輔のCSでの活躍が楽しみになった一戦でした。


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野手に好影響を与えた好投と、報われなかった好投と。
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九里亜蓮、見事なテンポよい投球で1勝かちとる

2018年9月13日

自分たちの野球って……?

9月12日、DeNA戦(マツダスタジアム)。

6回、先発の九里亜蓮が招いた満塁の場面。ツーアウトで回ってきたのは、DeNA先発・東克樹の打席。ここで代打・佐野恵太がコール。

ここまでカープ打線はDeNAの勝ち頭・東に抑えられ、奪った得点は5回の菊池涼介のソロホームランの1点のみ。ここで東が降板となれば、カープにとっては風向きを変えるチャンス到来。

そのうえ、東はこの日、九里から全打席(=2打席)安打を放っていた。

このまま東でもいいのでは? と素人目線で思いましたが、さすがのラミレス監督も最大のチャンスの場面にピッチャーをそのまま打席に立たせるという奇策はとらなかった(ウィーランドじゃないし)。

九里、佐野をフライで打ち取って3アウト、踏みとどまった!

この後、一岡竜司とフランスアが無失点リレーで守って(最後の中﨑翔太は大きいのを1本打たれましたが)、打線も追加点を奪って、6連敗のカープ、やっと勝ちました。



試合後のコメントで緒方監督は、「我々の試合をしっかりすれば、勝ちという結果につながってくる。明日も自分たちの野球ができるように、1戦1戦頑張っていきます」(「日刊スポーツ」)。

緒方監督、よく「自分たちの野球」という言葉、使いますね。緒方監督に限らず、インタビューなどでアスリートが「自分のスイングが出来た」「自分の走りができた」「自分たちのサッカー」等々、「自分の○○」という表現を使っているのを、最近とみに耳にします。

自分たちの野球って、どんな野球? 自分の○○って、具体的にどういうものを指しているの?

自分が目指すプレー、自分がイメージしていた納得のいくプレー、自分らしさが出たプレー……。そんな表現をシンプルに略したものなのかもしれないけれど、けっこう便利に使われている大ざっぱな言葉だと思います。

でも、チャンスに打てなくても、ミスをしても、自分たちの思うようなプレーが出来なかったとしても、それも自分たちでしたこと。それこそも含めてが「自分たちのプレー」なのだと思う。


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2018年9月10日

カープファンにもサービスを〜

9月9日、中日戦(ナゴヤドーム)。

カープの先発は高橋樹也、中日は鈴木翔太。ともに今シーズン初先発対決。

鈴木ともども5回で降板となりましたが、樹也、大崩れはせず、5回3失点で踏みとどまった感が。

結局、3対4で、とったりとられたりのスコアボードになりましたが、9月5日や6日の阪神戦のように一方的に打たれてばっかりの試合や、逆に相手チームの投手が崩壊してこっちが打ってばっかりのほどけた試合より、よっぽどいい。そう思いました。

いや、悪送球のエラーもあったし(しかし直後、會澤翼は自らホームランで取り返した!)、4回の2塁3塁と9回の満塁のチャンスをふいにした場面もあったし(どっちも西川龍馬の打席であった……)、いいワケないんですけど、投壊のゲームほど見ていて置いてけぼり気分になるゲームはないなと、5連敗の始まりを思い出した次第です。

3連敗。ナゴドで中日ファンのみなさんに思いっきりファンサービスする結果となったカープ。

この日、新井貴浩は打席に立ちませんでした。ナゴヤドームに来ていたカープファンに(もしくは中日ファンにも?)新井さんの姿を見せてあげることができればよかったな〜。


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2018年9月9日

中日がなんで最下位? と、いつも思うカープ戦。

9月8日、中日戦(ナゴヤドーム)。

中日に2連敗。

中日には、ガルシア、笠原祥太郎、藤嶋健人……と、対戦したくない先発ピッチャーの名前がスラスラと出てくる。

打線もしかりで、平田良介、京田陽太、大島洋平、ビシエド、アルモンテ、高橋周平、福田永将、松井雅人……と、敵に回したくない打者の名前がツラツラッと出てくる。

しかもこのラインナップ、そのまんま、連敗したゲームでのスタメンという。

キャッチャーの松井は打率こそ低いけれど、ここぞというときにピッチャーを助けるヒットを打つ、嫌なイメージがあります。これって、女房役としてなんとも素晴らしいこと!

これだけの人材がそろっていながら、なぜ中日がセ・リーグの最下位なんだぁ? 最下位とはいっても、カープ以外は僅差で、便宜上、中日は現状最下位と位置づけられているだけのことですが。

中日がカープ以外のチームといったいどんな戦いをしているのか見ていないのだけど、カープとの対戦を見ているかぎり、今シーズンずっと苦戦させられている印象強し、です。

この日は3回、西川龍馬と菊池涼介の手痛いエラーで3失点。先発の大瀬良大地にとってアンラッキーでしたが、6回には5安打を浴びて3失点(ゲームでの自責点は4点)。

仲間のエラーを払拭できないという大瀬良の法則が、この日もまた発揮されてしまった。


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エラーとエース、見たことのない深呼吸とハイタッチ。

2018年9月7日

13失点。冷えた球場を唯一熱くした丸佳浩の2打席連続33、34号!

9月6日、阪神戦(マツダスタジアム)。

先発の岡田明丈が5回を投げて6失点。ファームから上がってきたばかりの、飯田哲矢と藤井皓哉が4失点と3失点。9月5日に続き、投手陣が阪神相手に大盤振る舞い。

先発の岡田明丈は順調に見えた滑り出し。しかし、順調が突然乱調になったり、また揺り戻しがあったりと、読めない岡田クオリティ。この日も発動です。

岡田のクセのない投球フォーム。綺麗だなと1年目から応援してます。

昨年のシーズンオフ、バラエティ番組に出演した石原慶幸が「岡田っていう2年目のピッチャーがいまして。いいコなんで、どうしてもみんなで打って勝たせてあげたいというようなコなんですね」と語っていたことがあったのですが、今もチームでそう思われているのか、時々心配になります。

黒田博樹も頭角をあらわしたのは5年目くらい。巨人の菅野智之のように、1年目から安定した成績を出せるピッチャーの方がむしろまれで、岡田も先発の柱となるには、あと2〜3年必要なのでしょうか。

というか、こう、もっと、持ち味のストレートでズドンズバンと打者に迫ることはできないんでしょうか。ダメなの? ダメなの?

リリーフの飯田と藤井。ファームから上がってくるということは、コンディションのよさを見込まれてのことのはず。しかし、上がってすぐこうも打たれるとは、かなりの人材不足ということ? 教えて、佐々岡先輩。



阪神の19歳、才木浩人を攻略できずにいたカープ打線。ひとり気を吐いていたのが丸佳浩。6回と8回に、2打席連続の33、34号!

「ああいう展開でも、集中力を途切らせることなく打席に入れた。どんな展開でも自分のできることは限られている。自分のできることを打席でも守備でもするしかない」(「スポニチ」)

プロを感じる一言。気合いだけでどうにかなる世界ではないので、テクニカル的なことも含め、丸は今、心技体が充実した状態にいるんでしょうね。

さよう。気持ちだけでどうにかなる世界ではありませんが、ぜひ投手陣も「集中」で! そう感じてしまうゲームでした。

9月5日に引退を表明した新井貴浩。球団フロントは特に引退試合を設けず、「残り試合がすべて新井の引退試合という形で観てほしい」とコメント(「ショウアップナイター」)。

この日、9回、最後の打席に代打で立ったのは石原。さすがに、阪神のワンサイドゲームの最後の最後に新井さんをコールすることはできなかったですね。


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岡田明丈、勝たせたいピッチャーであり続けて
坂倉将吾と岡田明丈を見てくれている人がいた

2018年9月6日

新井さん、あまりにも瑞々しい引退。

9月5日、新井貴浩こと、新井さんの突然の引退発表には衝撃が走りました。

7月、美間優槻のソフトバンクへのトレードが発表されたときも衝撃でした。カープ3連覇の歓喜の輪の中には美間にいてほしいと当たり前の用に思っていたので(今も静かにショックなのだけど。美間がいてくれたらと今でも思うことがあるのだけど)。

でも、望まれて嫁に行った美間。ソフトバンクで活躍してくれることを楽しみに待つことにしました。

黒田博樹が引退発表したときも、もう黒田のユニフォーム姿を見ることはできないのかと静かにショックでしが、黒田を見ることができるのは1年限りと心得ていたし、幸いなことに2年もプレーするのを見ることができた(カープのリーグ優勝までも!)。

黒田に「お前はボロボロになるまでやれ」と言われていた新井さん。てっきりまだ2〜3年はプレーしてくれるものと思っていた。引退のニュースを受けて、真っ先に思ったのが「まだボロボロになってへんやないかぁ〜」。



あれは7月だったか、8月だったか。ベンチで仲間をまっさきに祝福している満面の笑みの新井さんが映ることはよくあるけれど、あるゲーム中、ベンチで一人すわっている新井さんをカメラが一瞬とらえたことがあった。

その表情を見て、自分の進退について考えているような気がしてならなかった。アスリートだから、常に進退はつきまとうこととは言え、忘れがたい光景だった。

こんな瑞々しい41歳のプロ野球選手、見たことないです。グラウンドでも、ベンチでも、その存在の大きさを思うと、カープを照らしていた大きな明かりが一つ消える。そんな寂しい気持ちでいっぱいです。

でも、カープの選手には「日本一になって、新井さんを送り出したい」そんな感情を合い言葉にはしてほしくないです。

目の前の一試合一試合を、プロの選手として、存分に戦って、結果的にそういう終わり方ができたら、それこそが最高でーす!


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記憶の中では岡田に勝ち星。あんなベテラン見たことないよの新井さん。
菊池涼介・野手と投手のあいだに立って

2018年9月5日

「華」を発揮した菊池涼介、延長12回のサヨナラ打!

9月4日、阪神戦(マツダスタジアム)。

カープは投手・野手ともにほぼ全員出動となった延長12回。

こんなこといいな。起きたらいいな。そう思っていたことが、不思議なほどトントントンと起こった延長12回。

代打の小窪哲也がヒットで出塁。続く代打の堂林翔太がバントをきっちり決めて2塁に送る。そして最後、ツーアウトの場面で、菊池涼介。

ここぞの場面で何か起こしてくれる、そんな期待を抱かせてくれる菊池涼介が、ほんとに期待通りのサヨナラタイムリー。

打撃不振と言われつつも、チャンスの場面で大仕事。卓越した守備ともども、こんなところにも菊池の持っている「華」を感じます。

7回からの無失点リレーも素晴らしかった。ときおり不安定な今村猛、中﨑翔太、ジャクソンも三者凡退。久々の佐藤祥万も8回、三者凡退で流れを渡さず、12回のフランスアは7球で3人を討ち取り、ほれぼれします。



7回には上本崇司、10回には丸佳浩、11回には西川龍馬の盗塁が、たて続けに阪神のキャッチャー・梅野隆太郎に刺される。しかし、たて続けに盗塁を許すよりは、恥ずかしいことではない!

そんなときは、世界の盗塁王・福本豊さんの軽やかな言葉を思い出そう。

「盗塁の成功の確率は2分の1なのだから、みんなもっとどんどん走ったらいい」。

せやねん、どんどん走ったらええねん(でもなるべく成功して)。

それにしても、いいなぁ、強肩のキャッチャー。梅野は昨年のオールスターで、岡田明丈とバッテリーを組んだ間柄。

「ストレート、いいと思うよ」の梅野の一言に、当時投球に迷いが出ていた岡田がふっきれ、オールスターでは快投したことが。こういうキャッチャーがいてくれるといいなと、ひそかに梅ちゃん、応援しています。


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2分の1の確率。やらないで後悔するより、失敗してもやってみる。

2018年9月3日

カープ6人目の先発枠、空席まだあります

9月2日、ヤクルト戦(神宮球場)。

カープの先発は戸田隆矢。8月19日以来の登板。

前回は、乱調だったわけでもなく、リードしていたにもかかわらず、3回で降板。ファームで3回以上投げていなかったからという安全策だったらしいのだけれど、ならばここで新たに経験を積ませればよいのに。ただでさえ登板過多のリリーフ陣にも負担がかかるのにと、素朴に不可解に感じた采配がありました。

戸田、せっかくもらった二度目のチャンス。ものにしたいところ。

幸いなことに、1回、バティスタが先制3ラン!

3回には4点追加。菊池涼介の2ランあり、連打あり、ヤクルトのエラーもありで、カープ今日も強し? と思わせる展開。ヤクルトの先発・石川雅規を早くも途中降板させます。

7点の大量リードをもらった3回、ワンアウトをとった後、戸田が3者連続フォアで満塁劇場。山田哲人を討ちとったものの、バレンティンと雄平のタイムリーで3失点。

ここで石川先輩に続き、戸田も途中降板。

ピッチャーの大下佑馬にフォアを出したことで修正が聞かなくなった。とは試合後の戸田のコメント。

大量リードの直後の乱調。テクニカルなことなのか。メンタル的なことなのか。まるで、ふだん大金を手にしたことのない人が浮き足立ってしまったかと思われても仕方のないような、急変。



4回以降は、両チームともにゼロ行進。アドゥワ誠 → 一岡竜司 → フランスア → 中﨑翔太が無失点リレー。

ここのところの一岡の安定感、光っています。連投の一岡、フランスア、ほんとにお疲れさまです。中﨑も三者凡退で、後味もよくゲーム終了。

カープの先発ローテ6人目は決まらないまま9月に。ロングリリーフのアドゥワが5勝目と、先発に次ぐ仕事をになってくれています。

一昨年の交流戦で、日ハム相手に素晴らしいピッチングをした戸田よ、どこいったー。戸田は与えられたチャンスを自ら手放しました。


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なんのための先発? 不可解な継投策

2018年9月1日

当然のように逆転、カープの強さがジリジリくる。

8月31日、ヤクルト戦(神宮球場)。

ヤクルトの先発はブキャナン。手もとで動く球で、打たせて取るピッチングが冴え渡る。

その術中にはまり、カープ打線、ポンポン当てては討ち取られ、粘れません。6回までゼロ行進。5月4日、神宮球場で完封負けしたゲームを彷彿とさせます。

7回、1対1の同点に追いついた直後、カープの先発・野村祐輔が突如崩れて4失点。またズンズンズンと野村の白星が遠ざかります。

しかし、いくら連打を浴びようが、ここは途中降板させず、野村に投げ切らせたのはよかった。

7回の時点で、5対1。打線好調のヤクルト相手に4点差は小さくないけども、8回、ブキャナンを打ち崩しついにマウンドから引きずり下ろし、1点差に詰め寄ります。

なおも満塁のチャンスが続く。逆に今度は野村の白星がズンズンズンと近づいてきたかに見えました。がしかし、田中広輔が空振り、會澤翼がゴロで討ち取られ、そうは問屋がおろしませんでしたが。



9回にも1点追加して、同点に。じりじりと、したたかに、カープがヤクルトに詰め寄ります。そして延長10回、この日、ノーヒットだった丸佳浩が逆転ラン!

リーグトップを走っているけれど、突出したものが感じられなくて、ほんとにカープって強いの? 何度もそんな問いかけをしたシーズンでした。

でも、この筋書きのため、ここまでは点差をつけられていた。そう思えるゲームがここにきてまた繰り広げられています。

負けたまま終わるのが当たり前と、選手もファンも思ってない。そんなカープの強さ・したたかさが際だってきているのを感じます。

野村の後を受けた今村猛と中﨑翔太。塁は埋めましたが、無失点で抑えます。延長10回、最後のマウンドにあがったジャクソンは三者凡退でフィニッシュ!

このところ、不安を感じさせてくれていた今村・中﨑・ジャクソンが無失点で切り抜けてくれたことも大きかったです。


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