2018年9月13日

自分たちの野球って……?

9月12日、DeNA戦(マツダスタジアム)。

6回、先発の九里亜蓮が招いた満塁の場面。ツーアウトで回ってきたのは、DeNA先発・東克樹の打席。ここで代打・佐野恵太がコール。

ここまでカープ打線はDeNAの勝ち頭・東に抑えられ、奪った得点は5回の菊池涼介のソロホームランの1点のみ。ここで東が降板となれば、カープにとっては風向きを変えるチャンス到来。

そのうえ、東はこの日、九里から全打席(=2打席)安打を放っていた。

このまま東でもいいのでは? と素人目線で思いましたが、さすがのラミレス監督も最大のチャンスの場面にピッチャーをそのまま打席に立たせるという奇策はとらなかった(ウィーランドじゃないし)。

九里、佐野をフライで打ち取って3アウト、踏みとどまった!

この後、一岡竜司とフランスアが無失点リレーで守って(最後の中﨑翔太は大きいのを1本打たれましたが)、打線も追加点を奪って、6連敗のカープ、やっと勝ちました。



試合後のコメントで緒方監督は、「我々の試合をしっかりすれば、勝ちという結果につながってくる。明日も自分たちの野球ができるように、1戦1戦頑張っていきます」(「日刊スポーツ」)。

緒方監督、よく「自分たちの野球」という言葉、使いますね。緒方監督に限らず、インタビューなどでアスリートが「自分のスイングが出来た」「自分の走りができた」「自分たちのサッカー」等々、「自分の○○」という表現を使っているのを、最近とみに耳にします。

自分たちの野球って、どんな野球? 自分の○○って、具体的にどういうものを指しているの?

自分が目指すプレー、自分がイメージしていた納得のいくプレー、自分らしさが出たプレー……。そんな表現をシンプルに略したものなのかもしれないけれど、けっこう便利に使われている大ざっぱな言葉だと思います。

でも、チャンスに打てなくても、ミスをしても、自分たちの思うようなプレーが出来なかったとしても、それも自分たちでしたこと。それこそも含めてが「自分たちのプレー」なのだと思う。


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