2024年12月30日

カープの賞味期限


2024年のプロ野球、リーグ優勝した巨人やソフトバンクより、下克上で日本シリーズ優勝したDeNAが、最後には話題をかっさらっていった。

オフは選手と三浦監督はメディアにひっぱりだこ(南場オーナーも)。

全般的に迫力不足のセ・リーグではあったものの、日本シリーズで2連敗から4連勝したDeNAの諦めない姿勢には感動した。面白かった。カープだったらあんなふうに戦えたかな・・・ちょっと想像できない。


来季はリーグ優勝からの日本一を。DeNAの選手も新しい景色を見て目の色を変えていると思う。球団も力を入れてくるはず。こわい存在。

オフが忙しいDeNAの人たちに比べ、9月に大失速して4位のカープはメディアに騒がれることもなかろう(地元メディアは別として)。

そのメリットを活かして、しっかり調整して来季には備えてほしいです(そうなった結果は十分デメリットだったけど)。


2015年からカープの試合を見るようになり、気がつけば毎日のように家族とカープの話が尽きず、野球が生活の一部に。

ところが、佐々岡さん時代の2年目くらいから、ずっとカープファンでいる自信がなくなることがあった。こんなことが起きるなんて想像もしていなかったので、自分でもびっくり。

今季、それに拍車をかける。完封負けの多さ。何打席もヒットの出ていないベテランをこれでもかこれでもかと打席に立たせ、登録抹消したのはシーズン終盤。チームの空気をよどませたベンチ(なのに、また繰り返しそうで)。


思えばかつて、阪神を、楽天を、応援していた時期もあった。私がカープファンでなくなっても他の人にとっては取るに足りないこと。大袈裟なことでも何でもない。「何かを失うことは、新しい何かに出会うこと」ですし。

でも好きなものがあるって、嬉しいことじゃないですか。シーズン中、ほぼ毎日試合見ても飽きないって、すごくないですか?

とりわけ、これから年を重ねて、体の調子が悪くなったりしても、家で楽しめることがたくさんあるのは、日々の支えになるんじゃないかなって想像しています。


応援歴はまだまだ浅い私ですが、この10年間、楽しませてもらってラッキーだったと思うんです。もう少しカープファンでいたいな。

球団には関心(リスペクトの気持ち)が薄れていっていますが、幸い応援したい選手がまだまだいます。

応援したい選手がいる間は応援するけれど、魅力のあるチームでいてくれたら、応援したい球団であってくれたらいいのになと思うのでした。ま、他人に期待しても詮ないことなので、そのときはそのときです。

今年、ブログに来てくださった方へ。ようこそ、ありがとうございました。来年も(すぐそば)よろしかったら、どうぞ遊びにいらしてください。

よいお年を〜。
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2024年12月29日

菊池はチームリーダーというより・・・


今シーズンの契約更改、カープの年棒トップ10は次の通り。

1. 菊池涼介 2億5000万円
2. 大瀬良大地 2億円
3. 秋山翔吾 1億8000万円
4. 森下暢仁 1億6500万円
5. 栗林良吏 1億6000万円
6. 坂倉将吾 1億5000万円
6. 床田寛樹 1億5000万円
8. 小園海斗 9000万円
9. 島内颯太郎 8800万円
10. 会沢翼 8000万円
10. 野間峻祥 8000万円
(「日刊スポーツ」にてトップ30まで掲載)

菊池は4年連続でチームトップ。守備のスペシャリストとして球界を代表する選手、球史に残したい選手(時々パッカーンと飛び出すレフト方向のホームランも素敵)。

上位は、なるほどなるほどという納得の面々。だが、8位の小園9000万円はやっぱり安い(何度でも言う)。それと、10位のあたりで眉間に軽いシワが寄る。


契約更改後の会見で、菊池は来季のこんな抱負を語っていた。

「監督の〈変化〉という言葉を聞き、僕も変化しないといけないと思う。来年はピッチャーのもとへ行く場面が増えると思う。自ら行動を起こして、先頭に立てるように発破をかけたい」(「サンスポ」)

投手への声かけなども、「若手にやってほしいなって、一歩引いていた」と。(「スポーツ報知」)


2016年、25年ぶりのリーグ優勝をしたとき、黒田博樹と新井さんは、投手と野手の架け橋的な存在になっていた。

自分もそういう存在になりたいと、三連覇の頃、菊池が言っていたことがあったが、そのほとぼりは冷めてしまっていたのか。

というより、菊池はチームリーダー的なタイプではない気がする。


12月のトークショーにて、菊池は9月の大失速のときの状況を「ベンチも暗くて、若手が声出し頑張るけどそれも暗かった」と率直に話してくれた。と、x(旧Twitter)に投稿されていた方がいた。

それがなんとなく他人事のように響いて、私にはしっくりこなかった。菊池もベンチの中の当事者だったと思うのだけど。


自主トレも一緒にやっている菊池と矢野雅哉。矢野はゴールデングラブ賞の授賞式に、菊池からもらったスーツで出るなど、よい師弟関係がもれ伝わってくる。

「一緒に自主トレをやっている選手と二遊間を組む方がやりやすいのはやりやすい。プロなので(誰とでも)合わせなきゃいけないんですけど、コンマ何秒かがゲッツー取れるか取れないかになってくるので、そういう意味では息は合いやすいですよね」と、矢野との対談でも話していた菊池。(「Sportsnavi」)


春先、菊池が「ショートは矢野がいいと思う」と言っていた記憶が。

それを聞いたとき、菊池は守備のプロフェッショナルではあるけれど、監督やコーチでもない選手が、ポジションについて語るのって、どうなんだろうと思った。

ショートのポジションを競っている小園が聞いたらどう思うだろう?とも、気になった。

そら引っ張ってくれる一人になってもらえたら心強いけども、チームリーダというキャラではないと思う(歓喜の輪のどさくさに紛れ、松山竜平にキックをお見舞いするような人は~)。

引き続き、プレーで、得意分野で魅せて、チームを引っ張っていってくだされ~。

2024年12月28日

カープ甘やかされしもの列伝


昨日、12球団の「選手とスタッフ(監督・コーチ)の退団数」を比較して、カープの異質さ(入れ替えの少なさ)を再確認しましたが、カープのその生ぬるさについて第2弾です。

「ケガをしたら引退なので、まずはケガをしないこと。文句を言われないくらい打ちたい」と、11月22日、3000万円で契約更改した田中広輔。(「ベースボールONlLINE」)

あぁ、あぁ、望むところさ。テテテテテと3塁ベース回って還ってくるとこ、また見せてよ~!

文句を言われないくらい打ちたいって・・・どういう意味で言ってるの? 突き抜けたいという意味かもしれないが。

えぇ、えぇ、今季は打たなかったから(なのに起用されるから)、いっぱい文句言いましたとも。そらそうよ、プロなんだもの。そういう職業なんです。忘れまじ、24打数連続無安打、打率.156。


野球協約で、年俸の減額には上限が設定されている。1億円以上の場合40%まで(1億円以下は25%まで)。広輔の今季の年棒は5000万円だったので、上限を超えた提示をされたことになる。

上限を上回っても選手の同意があれば契約することができるが、選手は自由契約を選択することもできる。

元楽天の田中将大も上限を超えた年棒を提示されたが、自由契約を選び、いま巨人(1億6000万円で契約)。

広輔は上限超えを受け入れて、カープに残留。それでも戦力外通告されることはなかったわけで、ベテラン温存続行中。


12月15日、「カープフェス2024」のトークショーで、野間峻祥は「来季、ホームランを5本以上打つ」という目標を掲げた。(「デイリースポーツ」)

ホームラン5本以上・・・小学生の夏休みの目標かー? 床田寛樹の「ホームラン打ちたい」という発言の方がよっぽど誠実。記事にする方もする方です。

広輔といい、野間といい、球団に甘やかされてきた人の表れという感じがする。

 
松山竜平も、減額制限超えの3500万円で契約更改。松山も、広輔も、主に代打という場面での仕事を任されることが多かった。一打席で結果を出すのは難しい仕事。

だけれども、今季の成績をかんがみると、そんなにもらうの? という感覚。まるで、長く勤めたら恩恵がある議員年金みたいな。

このヒリヒリ感のなさ。この生ぬるさの蔓延。若手が力を発揮して払拭していくしかないわー。

それには起用されるのが前提なんだけど。新井さんのフラットな選手起用、三度目(3年目)の正直はあるのか?

2024年12月27日

12球団の退団者数を比較! やっぱり変、カープのコーチ全員残留


「来シーズンは様々なことが変化する年になると思います。それとともに痛みを生じてくると思います」

10月5日、シーズン最終戦の日、選手とファンの前でこう言った新井さんだったが、カープにそんなに変化は感じないオフ。

12月23にも、DeNAの濵口遥大とソフトバンクの三森大貴のトレードが発表されて、驚いたばかり。私ですら驚いたのだから、ファンの方はもっとだったと思う。


動きがそこココで活発です(いいわね〜)。他球団はどれくらい選手やスタッフ(監督・コーチ)の入れ替えがあったんだろう?

と気になって検索してみたら、「週刊ベースボールONLINE」に現時点での各球団の退団者数の一覧がありました。ありがたい!

選手の退団は、引退、FA、現役ドラフト、トレード、自由契約、戦力外を含めます。


セ・リーグ

巨人・・・選手26人スタッフ0人
阪神・・・選手11人/スタッフ3人
DeNA・・・選手20人/スタッフ6人
カープ・・・選手16人/スタッフ0人
ヤクルト・・・選手18人/スタッフ4人
中日・・・選手19人/スタッフ3人

パ・リーグ
ソフトバンク・・・選手29人/スタッフ4人
日ハム・・・選手17人/スタッフ5人
ロッテ・・・選手21人/スタッフ1人
      *移籍先の決まっていない佐々木朗希は含まれていません
楽天・・・選手15人/スタッフ6人
オリックス・・・選手19人/スタッフ6人
西武・・・選手21人スタッフ8人


リーグ優勝した巨人とソフトバンクの選手の入れ替え人数が多い! 来季はリーグ優勝からの日本一を目指すDeNAも20人。

選手の動きが活発。「絶対優勝する」という球団の意志を感じる。

リーグ断トツの最下位だった西武も21人と多め。こちらは監督・コーチの退団も8人と多め。

そら、そうだ。なんとかしなくちゃ、ですもの。何もしなかったら、むしろ不自然。やる気あるのかーと、疑われるレベル


カープから退団したのは16人。一番少ないかと思ったら、カープより少ない球団があった!

楽天の15人と、阪神の11人。阪神は、「力のないベテラン」がもともと幅を利かせていないですから、戦力充実していますから、これでいいのかも。

そして、監督・コーチの退団なしは、カープだけではなかった。巨人もだった。

巨人はリーグ優種したわけだから、変える必要なし。カープと一緒にしちゃいけない。

こうして見ると、優勝狙える位置にいて大失速の末、4位に終わったカープの「コーチ全員残留」は、やっぱり異色。なんなら異様と言いたい。 (つづく)
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2024年12月26日

末包、護摩行やめて、科学的トレーニング始める


12月23日、現役ドラフトで日ハムから移籍のサブマリン、鈴木健矢の入団会見

新庄監督から「チャンスだから楽しんで。いつも見ている」と声をかけられたという鈴木。なんか、ボスっぽいじゃないですか。

1年目、自分が目立つことが好きなのかなと横目で見ていたけど、当初自分のことを「BIG BOSS」と呼ばせていたのも、いまやはったりではない域にさえ。


エスコンフィールドというメジャーの球場を彷彿とさせる魅力的な球場が本拠地だった日ハムから、マツダスタジアムへ。

マツダスタジアムも2009年にオープンしたときには、野球ファンの感動を呼んだと聞いています。芝の香り〜。

「(マツダは屋外球場なので)風も利用できる。僕も予想できない変化になったりする」という前向きな鈴木の言葉が印象的。(「スポーツ報知」)

快適そうなエスコンフィールドから、夏はとてつもなく暑いマツダスタジアムへようこそ。よろしくお願いします!


坂倉将吾の紹介で(?)、目の機能を高める練習を行っているトレーナーに師事して、目のトレーニングを始めた末包昇大。(「デイリースポーツ」)

利き目が左目のため、顔ごと球を追ってしまう癖を発見。今季終盤、それが影響してか、低めの変化球のボール球に手を出して、打率が低下した末包(それに比例してチームも順位低下)。

そこで、このオフ、目を動かさないフォームを試行錯誤中とのこと。

年明けの護摩行には参加しないという。よしよし。行きたい人に行くなとは言いませんが、あの心身に負荷をかける時間、テクニカルを客観的に見直して行動するのは、野球選手としてとってもいいと思う。


「結局レギュラーになれていない。レギュラーになってから厳しい修行をやるべきかなと。バッティングフォームも固まっていないので、それを固める時間をつくらないと精神面も言っていられない」

そこ、そこですよ。よかった、気づいてくれて。ケガもあって、年齢的なこともあって、気持ち的に追い込まれてのアクションだったとは思います。それにしても2年も護摩行に通っていたのか〜、末包よ(どうする、中村奨成?)。

ケガ続きだった末包、来季の1年完走が基本の目標。チームもな・・・。


ケガと言えば、腰痛のため、シーズン途中で離脱していたソフトバンクの藤井皓哉が、5600万円から1400万円プラスの7000万円で契約更改。(「スポーツ報知」

「僕の場合、ケガしないことが大事。ケガしなければ勝負に勝てると思うが、ケガをすれば土台にも立てない」と、藤井。

「ケガしなければ勝負に勝てる」という台詞まで言えるようになった藤井。藤井の完走も願ってます。ゆけー!
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2024年12月22日

来季からスコアラー増やして中日対策強化、でもスコアラーの質は大丈夫?


来季、カープは中日に重点的にスコアラーを配置する方針とか。(「東スポWEB」)

今季、カープが負け越したのは1位巨人と、6位中日だけ(だけってことはないが)。

巨人には9勝13敗3分け(途中まではよかったのよ、途中までは~)。

中日には8勝16敗1分けと大幅な負け越しっぷり。完封負けも多かった。バンテリンでは3勝9敗1分という、脱力してしまう数字。


カープでは4人の先乗りスコアラー(偵察担当)が、カード前に対戦相手の試合分析に当たっているが、来季から中日に限っては「複数担当制」に。さらに多角的に分析できるよう配置換えをするとのこと。

中日の偵察人数を増やすってこと? 中日は白濱裕太が担当していたようですが、さらに誰かが加わる? 白濱は続行?

複数の人の眼で見るのはよさそうですね。量が質を変えていくことは、ある。ただ、分析力のない人の数が増えても・・・。そもそものスコアラーの質が気になります。


ちばあきおさんの『プレイボール』で、主人公の谷口君は対戦相手の偵察に行って、試合に生かせることをメモして帰ってくるのだけど、ある部員は何を見たらいいかよくわからず、ボヤ~ンとしたまま帰ってくるというエピソードが。右打ちかどうかすらもメモせず。


プロに限っては、さすがにそんなことはあるわけないけど、見れども見えずって、あります。カープのスコアラーの面々がどれほどの仕事をしているのか、その質が気になる。

カープの場合、適材適所というより、引退した選手の受け皿(就職先)みたいなイメージが強いので。


12月14日の「ジャンクSPORTS」で、元木大介さんが「巨人には2軍に15年もいた伝説の選手がいた」と話していた。(「デイリースポーツ」)

思わず、その渡辺政仁さんという方と、白濱のNPB年度別成績を見比べてしまった。さすがに白濱はそこまで長い2軍暮らしではなかった。

けど随分長かった。私がカープを応援するようになった2015年から白濱が引退する2022年まで、1軍の試合に出たのは10回。私の中では1軍を狙う2軍選手というより、2軍のキャッチャースタッフというイメージだった。

そういう選手が、ちゃんと、相手チームを見る眼があるのか、心配です・・・。


選手名鑑はあるけれど、各球団のスコアラーが一覧になっているものを見たことがないので、どの球団がスコアラーにどれくらいの人数を(どんな人を)配置しているのか、興味あります。

ネットで検索して個々の情報には当たれても、年代が違ったりして、一望できるものがないので、全体が見渡せないもどかしさ。

中日もいいけど、交流戦(パ・リーグ)担当のスコアラーも増やしてね、優勝するつもりなら! 改革変革、どこ行ったー。


〔お詫びと訂正〕
12月22日の記事で、ちばあきおさんの『プレイボール』という作品名を、誤って『キャプテン』と記載していました。大変申し訳ございませんでした。
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2024年12月21日

矢崎にはまた会える! ヤクルト入団会見雑感


12月19日、現役ドラフトでヤクルトに移籍することになった矢崎拓也の入団会見。

会見の佇まいを見ていると、野球選手ぽくないというか、なんか、いいなと思った。

「言われたところで自分のベストを尽くせればと思っています。相手がいる競技なのでわからないですけど、あまりひるまずにというか、自分らしく続けることが自分にとっての武器なのかなと思うので、そこを大事にしていきたいと思います」(「サンスポ」)

「相手がいる競技なので」というところが、矢崎ならではの言葉選びというか、思考。やっぱり好きだと思った。


野球に限らず「絶対に負けられない試合」という言葉はよくスポーツ中継のとき耳にする。もちろんプレーヤーは「負けたくない」「勝ちたい」気持ちで行く。

でも、「負けられない」なんて周りが言っても、とどちらかが勝ち、どちらかが負けるのが勝負の世界。2分の1の確立。「負けたくない」「勝ちたい」という表現でいいといつも思う。

相手あってのこと。しかも野球の場合、「相手」には「味方」も含まれる。投手が抑えても、援護がないと勝てないし、打線が打っても、投手が打たれたら負けることもある。

矢崎のそういう大局をわかっているところ、単純じゃないところが、好き。「がむしゃら」とか言ってる球団とは合わないかもね。


あぁ、本当にヤクルトの人になったんだな。と、白地にストライプのユニフォームに袖を通している矢崎を見て、思う。

でも、背番号は41番! 矢崎にこだわりはないかもしれないけど、カープファンには慣れ親しんだ番号。ありがとう、ヤクルトさん!

ヤクルトへの移籍が決まったとき、「寂しい気持ちもありますけど、死んだわけじゃないんで。会えなくなったわけじゃないんで」と言っていた、矢崎。

カープで応援できないのは寂しいけれど、そうだ、まだこれからも矢崎の投球を見る楽しみは続く。入団会見みて、元気出てきた。

たくさん、たくさん、マウンドにあがってね。カープ戦のときだって、矢崎を応援する!(藤井皓哉もな!)
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2024年12月20日

カープの「家族」、ロッテと比べなぜこんなに違和感?



選手のコメントから、緊張感と決意が初々しく伝わってきて、こちらこそよろしくお願いしますという気持ちに。

入団したて、まだ私の頭の中でふわっとしている新人選手も、徐々にはっきり輪郭線が見えてくるようになる。毎年のことだけど、全員に活躍してほしいという気持ちになる。


で、新井さんのご挨拶。

カープという球団は12球団一家族的な球団だと思います。ファンの方が本当に温かく、そして広島という地域に密着した球団だと思います。 街をあげてカープを応援していただけますので、どうぞご安心して応援していただければと思います」

会場には選手のご家族もいらしてたそうで、プロの球団というより、さながら保護者に向けた学校関係者の挨拶のよう。

監督に就任したとき、秋季キャンプで新井さんが放った「カープのユニフォームを着ている選手は家族だと思っている」。

この言葉を聞いたとき、一見(一聴)、温かそうに響くけど、そんな言葉、安易に使わない方がいいと思った(世の中、もめてる家族って少なくないみたいです)。


新井さん、最近は「カープは家族」という言葉、使っているのかな? と思っていたところだったので、出たー!

カープ関連で「家族」を初めて目にしたのは、25年ぶりのリーグ優勝した2016年、『日経新聞』10月13日の記事。その中に、鈴木球団本部長の「選手は家族のようなもの」という言葉があった。

当時、カープ応援歴2年目の私には、わかるような、わからないような、ボワッとした感覚だった。


新井さんの2年を見ていて、これは年長者が幅をきかせる、保守的な意味での「家族」なんだと感じた。

ファームで結果を出している選手とコンディションよくない1軍選手を入れ替え、フラットにチャンスを与えられる方が、選手にとってどれだけ温かいかと思う。こんなこと言うから、評論家から軽んじられて低い順位予想されるんじゃないかとさえ思っている。

今年3月、日ハムとのオープン戦で、新井さんは、北海道出身の滝田一希、斉藤優汰、持丸泰輝を出場させた。(「デイリースポーツ」)

「遠い北海道の地で親も心配していると思う。息子さんは頑張っていますよ、というのを直に見せてあげたい気持ちがある」と。

オープン戦はお試し的な場所。若い選手に経験させるのは当然ありだが、選手同士しのぎを削っているプロの世界に、しっくりこない違和感があった。そのときも思った、部活っぽい。ここはプロの球団なのに、と。


しかし、11月12日、ロッテの西野勇士は「マリーンズは家族です」と、FA宣言せず残留を決めた。(「スポーツナビ」)

1年前、今江敏晃さんが楽天の監督に就任したときも、こう言っていた。「家族のように信頼できるチームにしたい」と。(「日刊スポーツ」)

これは今江さんがロッテ時代、リスペクトしていたバレンタイン監督が、「チームはファミリー」と、時に厳しく、時に優しく接してくれたからなのだそう。ボビ〜。

ロッテにまつわる人たちが「家族(ファミリー)」という言葉を使っても、そこまで妙な感じがしないのに、カープだと、なんでこんなにも嫌な感じがするのだろう。

やっぱりフラットな選手起用がされているかどうか、な気がする(ロッテの内情には詳しくないですけれど)。そして、うちわに優しい閉鎖的な球団の体質。


野茂英雄さんがメジャーに渡ったとき、ドジャースのラソーダ監督は、一人で異国にやってきた英語を話せない野茂さんに、「居心地のよい家族的な気分を感じてほしい」と接した。それはラソーダさんが、イタリアから移民としてアメリカに渡ってきた父親の苦労を知っていたから。

かと言って、ラソーダ監督は野茂を特別扱いしたわけではないと思うの。野茂さんは自分の力を発揮して、球史に残る活躍をした。

新井さんの言葉と球団の体質が層になっていて、今のまま「家族」という言葉を使ってる限り、カープがまっとうなチームになれる気がしないです。
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2024年12月18日

マネーゲームなくても優勝できれば面白いのに


4年ぶりにリーグ優勝したものの、日本シリーズに進めなかった巨人が眠りから目を覚ました。まるでソフトバンクのように、いえ、かつての巨人に先祖返りして乱獲補強。

中日を自由契約になっていたライデル・マルティネス、ソフトバンクからFAの甲斐拓也、楽天を自由契約になっていた田中将大を、ドンドンドーンと獲得(田中は大型補強とは言い難いけれど、話題性はあり)。

ソフトバンクからFAの石川柊太にはお断りされ、石川はロッテへ。


マルティネスがセ・リーグの球団に移籍してくれて嬉しかった。中日の看板選手だったマルティネス。7年在籍して166セーブ。今季、チームは最下位なのにセーブ王。

鉄壁に近いマルティネスとの対戦は分が悪い。でも、パ・リーグに行ってしまったら、パワーピッチャーの少ないセ・リーグがますますお寒いことになる。よかった・・・。

マルティネスがいなくなっても、中日には手強い投手が揃っている。中日戦がラクになるイメージはゼロ。来季は8勝16敗1分の雪辱をはらしたいカープ(弱気)。

得点力不足のカープ、中日とのロースコア戦はやたら多かった。その点、巨人ともロースコア合戦はあったものの、中日よりはなんとかなっていた(時期もあった)。

これが来季も続くとは限らないけれど、ロースコアであろうと、1点なりとも巨人より点をとっていれば、マルティネスの出番もなし。そういう展開に持っていきたいものです。


ベンチの采配や選手起用はさておいて、個々の選手のパフォーマンスが上がっていれば、せめて前半の坂倉将吾、後半の末包昇大の調子がよければ、カープももう少しよい結果で終われたのでは?

とも思うけれど、少数の主力に頼っているとリスクが大きい。やっぱり選手の層が厚いにこしたことはない。

巨人やソフトバンクのような選手の集め方をものすごくうらやましいとは思わないけれど、カープお金使わなさすぎ。資金力が違うとはいえ、ソフトバンクや巨人とは優勝への本気度が違う。


ドジャースは、ワールドシリーズで優勝するために大谷翔平や山本由伸らを獲得して、本当に優勝した。ファンも大喜び。

今年のオフ、ヤンキースのソトは、大谷以上の金額で同じニューヨークのメッツに移籍。

ヤンキースファンのソトへのブーイングは、マツダスタジアムでの丸佳浩なんてレベルじゃないんでしょうね(そもそも巨人に移籍した丸にブーイングする意味がわからない)。


もう、メジャーのお金使い合戦の規模が大きすぎて、わけがわからなくなっていますが、そこまでのマネーゲームをしなくても、もう少しの工夫でなんとか優勝できそうな気がしてしまう今のセ・リーグ。

優勝できるのは1チームだけ。そんな甘いものではないが、たとえば近藤健介に山川穂高らを獲得してソフトバンクが優勝するより、新庄監督率いる日ハムが優勝した方が面白いと思ってしまう(日ハムはカープより補強に力を入れていると思います)。

カープは来季、そんな面白い野球ができるかな・・・。選手には期待しつつ、期待できない球団とベンチゆえ(弱気)。
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2024年12月17日

小園の評価にモヤモヤ残し、床田5000万増でカープ契約更改完了


12月16日、カープの契約更改、今年のトリは床田寛樹。5000万円プラスの1億5000万円。

テンポのいい投球で、2年連続11勝。12月3日には、投球のテンポの良さや攻守交代時の機敏さなど、試合の時間短縮に最も貢献した選手に贈られる「ローソンチケットスピードアップ賞」を2年連続で受賞。

ランナーがいないときの投球間隔は8.2秒で、トップ。パ・リーグではロッテのメルセデスが9.5秒で受賞。

床田の日はテンポがよくて見ていて気持ちがいい。数字にもちゃんとあらわれているという説得力。(「BASEBALL KING」)


9月の床田4連敗、8月下旬からの森下暢仁6連敗は今持って鮮烈でした(巨人戦での9回9失点の口火を切った栗林良吏も・・・)。

あれがなければ二人の査定も変わっていたかもしれない。

というより、チームの順位が変わっていたかもしれない。投手の成績はシーズン通して打線とのからみの影響が大。責めてるんじゃないですよ〜。本人たちも悔しかったに違いない出来事。

12月11日、3500万円プラスの1億6500円で契約更改した森下は「貢献度的には中途半端だった」と言ってましたし。

毎年のごとく「優勝」を口にする森下。仲の良いチームメイトが次々といなくなり寂しがる床田。タイプの違う二人だが、来季はカープをもっと引っ張って。


査定は球団によって違うし、金額を聞いてもよくわからないことが多いのだけど、床田が5000万プラスなら、小園海斗の3600万プラスはやっぱり見合ってないと思う(まだ言う)。

菅野智之がオリオールズと1年で約20億円で契約合意。決まる人は決まります。

力のある選手がメジャーを目指すのは金額だけの問題じゃないけれど、1年で20億。日本でプレーするのがお話にならなくなる、この差額。


お金=どれだけ評価されているか、なの。

小園は、プレミア12で日本代表の主軸としてもプレー。決勝で台湾に敗れ、自分に足りないものを感じ、さらに高みを目指していると思う。

今年の査定も、小園にとって、ターニングポイントになるかもしれない(まっとうな評価をしてもらえる場所でプレーしたい、と)。

他球団(日本に限らず)から評価される選手になって、もはや早くカープから飛び立ってほしい気持ち。

最近、投手と外野手のメジャー移籍ばかり。メジャーリーガー内野手としての小園、見てみたくなってきた。
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2024年12月16日

西武はベルーナ改善でファンサービスに還元! カープの暑さ対策は?


西武ドームに交流戦(カープ戦)を見に行くようになって、自ずと西武とベルーナドームにも愛着が湧くように。

もともと、あの明るいチームカラーは好きだった。というわけで、西武の動向も気になってます、応援してます。

そんなところに、ベルーナドーム改修の朗報が!(「Full-Count」)


何やらビルを売却した費用の一部を、観戦環境改善(暑さ・寒さ対策)に使うようです。てことは、改修とまではいかないのかもしれないが。詳しい内容や時期についてはまだこれから。

黄金期とはほど遠い49勝91敗3分で、今季最下位に終わった西武。負け数がソフトバンクの勝ち数と同じ。もうオーナーにはやる気がないのかと思っていたら、よかった・・・。

散々な今季でしたが、ホームゲームの観客動員数は昨季より増えている西武。連敗続きでも選手を応援し続けていた光景は美しく忘れ難いものがありました。


私がベルーナで観戦したのは、6月のナイトゲーム。暑すぎず冷えすぎず、体の弱い私でもなんとか楽しめる季節だからこそ球場に行ける。

夏場、マツダスタジアムのデーゲームにお出かけされてるファンの方を見るたび、体が心配でハラハラします。私は身の危険を感じるので(遠方ということもあり)無理です。

6月のベルーナは快適でしたが、私はまだ本当のベルーナを知らない。噂に聞く、蒸し風呂地獄。マツダスタジアムとはまた違った辛さがありそうですね。

秋山翔吾が移籍先にカープを選んだのは、ベルーナの暑さが辛かったからではないかという声も。実際のところはわかりませんが(マツダはマツダで夏は辛かろうが)。

どの程度改善されるのか気になるところですが、資産を売却したお金がファンサービスに使われることに拍手です。


いま、長谷川晶一さんの『プロ野球12球団ファンクラブ全部に20年間入会してみた!』を読んでいます。


読了したら、改めてご紹介したいんですけど、2005年から2024年までの各球団のファンクラブ事情やプチ歴史がわかって、面白いです。

長谷川さんによると、西武のファンクラブは高評価。中でも感動したのが、松坂大輔がポスティングでメジャー移籍したときの松坂マネーをファンに還元したというエピソード。

2007年、球団が約5000万円を負担して、「ジュニア会員」の会費を2000円引きにし、特典を倍増したという太っ腹な話。素敵だ。


カープの選手会長・堂林翔太は契約更改で、20項目以上の要望を出した。これは選手から出た意見をまとめたもの。(「週刊ベースボール」)

選手会長って、やっぱり必要な役割なんですね(キャプテンというのはよくわかんないけど)。堂林、お疲れさまでした!

そこには、暑さ対策への提案もあった。そして来季から、ベンチスペースの空調設備の風力が約3倍の〝強風〟に強化されることが決まった。(「東スポWEB」)

これって・・・ないよりマシかもしれないが、抜本的ではないような。

西武の改善策がこの程度のものでないことを願う。


契約更改のとき、堂林は、「球団の方と〈ハワイに行きたい〉という話も出ました」と話していた。

選手たちはもちろん行く(優勝する)気で来季に臨むと思うが、球団はほんとに優勝狙ってんのかぁ?(不信感)
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2024年12月14日

9月の大失速、「何が悪かったかわからない」ですと? ちょっと待ってよ、新井さん


矢崎拓也の現役ドラフト、九里亜蓮のオリックス移籍、小園海斗の評価低すぎ問題と、矢継ぎ早に球団にもの思う出来事があって、書くのが今になった、気になったエピソード。

12月6日、高津監督とのトークショーで、9月の大失速について、新井さん、言っちゃった。

「正直言って何が悪かったかがわからない。もちろん私のマネージメントが悪かったんですが、原因を探っていってもわからずに時間だけが経過してしまった」(「マネーポストWEB」)


ん・・・。これって、その9月の真っ只中のことだろうか。それとも、シーズンが終わってからも、まだ「わからない、わからない」って、なってるんだろうか。

高校の先輩の高津さんを前に天然を装っているのか。シーズン前の恒例、サンデースポーツ(NHK)のセ・リーグ監督座談会のときみたいに、あえてそういう役回りをかって出るところがある新井さんですから。

それとも、真剣に言ってるのか。それだったら、それこそ本物の天然?


試合中は、チャンスを逃しても、選手がミスしても、表情を変えない(嫌な顔をしない)のが新井さんの監督として好きなところの一つ。なんだが、今、それ、オープンにしなくても。

渦中にいたら、冷静に現場を見るのって、思っている以上に大変なことなのかもと想像しますが、そんなことあからさまに言う監督います?(いた、ここに)

佐々岡さんだったらどうだろう。いや、そんな比較、不毛ですが。

客観的に見ることができていないとしたら、今年のカープ監督の成長曲線も危ういです。辛いです。前者であることを願う。


今季低迷した西武や中日だけでなく、リーグ優勝した巨人もコーチ陣のテコ入れをしている中、1、2軍の全コーチが留任したカープの異様さについて書いてくれていた記事があった。(「AERA dot.」)

9月に大失速。点が取れなかったことが響いたのに、打撃コーチにテコ入れなし。スポーツ記者に「危機感がない」と驚かれている模様です。

ファンも驚きっぱなしです。よくぞ書いてくださった。

この記事、球団は読んでないのかな? メディアの言うことに振り回されることはないが、自分たちのことを客観的に見てほしい、切に。
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2024年12月13日

あのね、九里はいなくなるけど新陳代謝が必要なのは打線!


12月13日、九里亜蓮がマツダスタジアムで会見。

オリックスへの移籍について、「野球をもっとうまくなりたいという気持ちを持っていた中で、また一から環境を変えて、パ・リーグという新しいところで、挑戦していきたいという気持ちがありました」。

昨年、FA移籍を決めたときの西川龍馬語録をもう一度。

「セ・リーグの球団なら行く意味はないと思っているので。行くならパ・リーグでやってみたい。やっぱりセとパで野球が違う。野球人生は短いので、そっちの方でもプレーしたい」

「パ・リーグはメジャーっぽいというか、真っすぐでどんどん勝負してくるイメージ。ボクの野球が通用するのか興味があった」(ともに「中日スポーツ」)


西川の言葉からは、西川なりの切実さを感じたのだけど、九里の会見、奥歯にものがはさまったような感じはした。

ヒーローインタビューでも、たとえば秋山翔吾のように自分の言葉で多くを語るタイプではないので、九里らしいと言えば、九里らしかった。

メジャーでの交渉についても詳しい話はなかった。九里自身も会見中、「あまり説明が得意な方ではないので」と、はっきり話したい感じでもなかった。

もうええでしょう。状況も、気持ちや考えも変わっていくもの。九里が決めたこと。


今日、契約更改したヤクルトの中村悠平は「生涯ヤクルトで」宣言。

同じチームで野球をやりたいのも、新しい環境を経験したいというのも、評価してもらえる球団でやりたいことに変わりはないと思う。

九里も、昨日契約更改の小園海斗も、ずっとカープにいることをおすすめできませんもの。今のカープでは。


九里の移籍で、「新陳代謝が進む一歩になる可能性がある。それで頑張っていけばいいんじゃないか。そういう意味では一つ枠が空くことで、そこで競争してくれればいいなと思っている」と、松田オーナー。(「デイリースポーツ」)

前田健太がメジャー移籍した年に、カープは25年ぶりのリーグ優勝。今永昇太とバウアーが抜けた今年のDeNAは、リーグ3位ながらも日本シリーズで下剋上優勝。

タフな九里がいなくなった後に、出てくる選手がいるのは想像できます。


あのですね、投手陣は新陳代謝が進んでいる方だと思うんです。シーズン中も、投手陣に限っては、わりと1軍と2軍の入れ替えはありました。

新陳代謝が必要なのは野手。打率1割台の田中広輔や松山竜平に何度も何度も優先席のように打席を与えて、入れ替えなし。それをなんと心得る?

空気の入れ替えしないとドロドロに淀みますよー。あ、ほんまや、淀んどったわ(さんまさんで)。
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2024年12月12日

九里の移籍、小園の契約更改、カープの「評価」に思い巡らす


12月12日、「九里亜蓮がオリックスに移籍決定」とのニュース。

九里の移籍先どうなってるの〜。と静観していたら、なんの前ぶれもなく、それこそ突然でびっくり(勝手にびっくり)。

メジャーからのオファーはあったのかなかったのか、まとまらなかったのか、そもそも交渉があったのか、内情はわからない。どちらにしても新天地で野球をしたいってことだったのかな?

明日の会見で、どれくらいの話が聞けるのか。ヒーローインタビューのときみたいに、テンプレ回答みたいになるのか、もう少し自分の言葉で話してくれるのか。


同期入団の大瀬良大地と比較すると、大瀬良が優遇されているというか、働き者なのに評価が少し低いイメージだった九里。

九里とて、その評価に満足しているとは思えない。カープ以外の球団で野球をしたい気持ちがあっても不思議でない。

オリックスは好きなチーム。応援したくなる選手でいてね。点を取ってもらった直後に失点するのだけは気をつけて。


今日、もう一つびっくりしたのが、小園海斗の契約更改。3600万プラスの9000万円。

1億に届かなかったか。そのことについては本人も「ちょっと残念」と笑って答えていたようだが。

1年目から、小園への評価(年棒)低くない? と思っていた。全般的に渋く、若手にはとくに渋いカープだが。

矢野雅哉の3550万円プラスと近い数字に、眉根がそっと寄りました。そういう単純な比較の仕方はおかしいのかもしれないけれど、すっきりしないものが。


矢野もゴールデングラブ賞をとった、レギュラーに定着した。

ですが、小園は主軸でフル出場。4番不在に4番を張って、沈黙打線でひとり仕事をしてる時期もあった。得点圏打率3割4分1厘はリーグ4位。日本代表は査定には入らないかもしれないが、プレミア12での活躍も鮮烈だった。

背番号変更の件についても、球団の矢野への評価(寵愛)が潤っていて、逆に引く(矢野は悪くない)。


小園本人も、ちょっと思ってたより評価されてなかったのかなと、1ミリくらいは思ったんじゃないだろうか。

出る杭は打たれるカープ(矢崎〜)。モチベーションが下がるような評価だけは勘弁してほしい。

小園はさらに上を遠くを目指して精進すると思うけど、小園が早くカープを出ていける日を、ちゃんと評価してくれる球団でプレーできる日が早く来ることを、お腹の底から願った。
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2024年12月11日

現役ドラフト、矢崎ショックの後日談


現役ドラフトの矢崎ショックから2日。

1年前、大竹耕太郎や細川成也のように現役ドラフトがドラマチックな転機になった選手もいれば、矢崎拓也のように同じチームにいて、ゆっくり花開いてファンを魅了する選手もいる、それもまたドラマチック。みたいなことを書いた。

えぇい。ヤクルトでまたひと花咲かせて、ひとドラマ作ってほしい、藤井皓哉のように。

来季、対戦することがあったら、 カープ、ぶったぎってほしい。そのときは矢崎を応援します。藤井もな!


と、カッカしていたが、矢崎自身は次のキャリアに向けて冷静に備えているだろうなと思っていたらやはり。

「始まってみないとわからないですけど、やってやる!とか、そんなタイプではない。ちょっと投げづらいなと思うので、なるべく広島戦は出たくないという感じですかね」。(「スポーツ報知」)(「日刊スポーツ」)

あらら、そうでしたか。そう言わず。

思い起こせば、第1回現役ドラフトで巨人からカープに移籍した戸根千明も、巨人戦ではどことなく遠慮しているような感じがあった(藤井はグイグイ行った)。


現役ドラフトのリストに入ったことを当日電話で知らされた矢崎。「普通にサプライズ的な驚きはあったけど、複雑なことはないです」というところが、矢崎。

当日は首脳陣らに電話をかけ、新井さんからは「直接話そう」と言われ、今日マツダスタジアムで会ったそう。直接話そうって、いいな。

新井さんも移籍を経験した身、「新天地に入るとどうしても力むだろうから、あまりオーバーペースにならないように」とアドバイスを送ったそうです。

矢崎は「寂しい気持ちもありますけど、死んだわけじゃないんで。会えなくなったわけじゃないんで」。

アドゥワ誠の「打たれても死ぬわけじゃないんで」と、お揃いにしたい名言。あぁ、逸材がいなくなる寂しさ。


2年前、西武戦で見たナマ矢崎。ブルペンにいるときから、体から放熱しているようなエネルギーを感じて、異彩を放っていた。

そして、マウンドでの向かっていくような投球、あの強い球。その日、見ていて一番面白かった。

カープの中では異質な存在。出る杭を打つ球団。

カープという球団にますます興味・関心が持てなくなった今年のオフ。応援したい選手がいるからまだファンでいられる。のに、そういう選手を手放す球団にますます不信感が増すというもの。


そんなオフでも見つかる小さな喜び。お正月恒例、『とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』の「リアル野球BAN」。鈴木誠也と小園海斗が出ます。

プレミア12の代表メンバー、佐野恵太、桑原将志、佐藤都志也も。(1月2日、テレビ朝日系で放送)

タイトルホルダーが出るイメージが強かった「リアル野球BAN」。かねてから坂倉将吾のことを買ってくれている石橋貴明さん。「首位打者とったら野球BANに出て」と坂倉に言ったことがあるそうですが、坂倉より一足先に、小園デビュー。


面白いことは言わないかもしれないが、そこは誠也に任せて。2021年に出演した若かりし村上宗隆が、好きな飲み物を聞かれて「烏龍茶」と素で答え、「そこはヤクルトだろー!」とつっこまれていたのが懐かしい。

1月放送の「超プロ野球 ULTRA」には、カープからは森下暢仁と小園が出ます、これまた嬉しい(オリックスからは西川龍馬も)。

誠也&小園、森下&小園、華あるコンビ、見る前から眼福の期待。
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