8月6日(火)、巨人戦(東京ドーム)、0対5。
アドゥワ誠が、8年目100登板目で、プロ初完封!
久しぶりにストレス少ない試合を見た。巨人ローテの柱の一人、山﨑伊織相手にこんな展開になるとは。最後のヒーローインタビューまでもが素晴らしかった。
曲がりなりにも首位対決。試合開始からカープ応援のボルテージがすごかった。秋山翔吾の打席、いきなりチャンステーマが流れる。秋山が呼応するように2塁打、最高の出だし。
矢野雅哉バントで送って、野間峻祥デッドボール、1アウト1塁3塁。またも小得点圏で園海斗が打ったー。1点先制!
その後、坂倉将吾と末包昇大が打ち取られ畳みかけられなかったとき、ちょっとだけ嫌な感じはあった。
でも5回。菊池涼介フォア、林晃汰ヒット、(出たー!)、アドゥワが絶妙にバントを決めて、秋山ピッチャー強襲の内野安打で、満塁。ここで野間がファウルで粘って7球目をライト方向に2点タイムリー!
6回には、坂倉が初球をホームラン! 続いて今日昇格の末包も初球をホームラン! 久しぶりに赤松コーチとのハイホーダンスが見られた〜。 末包は少ない打席数で、チームトップの7号。どうかケガなくシーズンを終えてほしいです。
スミイチで終わらず、小刻みに追加点。しかも連続ホームランまでも。欲を言えばキリはないけど、スカッとするものがあった。
そして、なんと言ってもアドゥワです。打たせて取って、4回までノーヒット。
6回、2アウト満塁で、大城卓三をセカンゴロ。ここで94球。
どこまで行く? 8回もマウンドに。丸にお散歩させても、吉川尚輝併殺。よっしゃー。このとき114球。
9回、アドゥワがマウンドに。5点リードですし。7月30日、DeNA戦でプロ初完投した玉村昇悟も6点リードで9回のマウンドに上がった。
しかも、今日からの9連戦。床田寛樹、大瀬良大地、森下暢仁、九里亜蓮に加え、野村祐輔、アドゥワ、玉村、森翔平と8投手でたたかう構想。
アドゥワは今日投げたら、リフレッシュ。だから今日、思い切って行ってみよー。と、アドゥワを送り出すカープベンチ。
玉村のときは、守備固めの1塁・田中広輔がエラー。ランナーを出したことで完封の確率が下がった。今日も田中が途中から1塁へ(ザワ)。今日はノーエラーでしたが、田中交代の必然性は感じなかった。林を完走させてほしかった。
ヘルナンデス、ライトフライ。岡本にいたっては見逃し三振。大城レフトフライで三者凡退! 133球投げ抜きました!
ヒーローインタビューがまた素晴らしかったんです。
8年目で100試合目、節目での完封勝利について、「それよりも、今日は特別な日なので、広島にとっても日本にとっても。そういう日に勝てたのは何か縁があるのかなと思います」。
それを受けて、「8月6日という日本にとっても、広島の方にとっても特別な日の登板、どんな思いでマウンドに上がったんですか」と問われ、「試合に入ったら、もう試合に勝つことだけを考えてたので、それだけです」。
泣いてしまった。「広島にとって」だけでなく、「日本にとっても」という言葉の選択。視野の広さを感じさせた。でも、情緒に走るような適当なことは言わない。
「まさか自分ができるとは思ってなかったんですけど、野手の方が早めに点をたくさん点をとってくれたおかげで最後まで投げさせてもらえたと思うんで。みんなに感謝したいと思います」と、客観的。
6回、満塁のピンチの心境については、「打たれても別に死ぬわけじゃないんで」。
初めての完封勝利でもポーカーフェイス、あまり表情に出さないことについて問われ、「個人競技じゃないんで」。
秋山のごとく、適当なことは言わない、テンプレ回答はしない、自分の言葉を持っている。もう惚れてまうやろ~。投球とともに、最高だった。