2023年11月29日

カープグッズとエピソードも、隠れた名作ドラマがあった!


シーズンも終わったことだし、オフの期間は早く寝ることに。

野球中継を見て、その後、ブログを書いたりしていると、おのずと遅くなる就寝時間。ファンもオフの間にリカバリー。開幕に備えて、体力を温存しておこうっと。

そんなわけで、アジアプロ野球チャンピオンシップを(小園海斗と坂倉将吾を)見るために登録したPrime Videoや、TVerで、気になってたドラマを時間のあるとき、見ています。

1月2日、「義母と娘のブルース」のスペシャル版が放送されるとか。そこで、ただ今、TVerで竹野内豊の関連作品を期間限定で配信中。もう一度見たかった「もう一度君に、プロポーズ」も配信中。


以前、U-NEXTで見たことのあるドラマ。このブログでも書いたことがあるのですが、もう一度。竹野内豊さんが演じる主人公の父・小野寺昭さんがカープファンという設定なんです。

「江夏の21球」や、1997年、阪神戦で3点差をひっくり返した「緒方の逆転満塁サヨナラホームラン」のエピソードなどが父と子の会話に随所に折り込まれているのです。

小野寺さんがツバメのひな3羽に、即興で「衣笠・ギャレット・北別府」と名づけるシーンも(今年は特に沁みる。北別府さ~ん)。


放送当時、大きな話題にはなっていなかったかもしれないけれど、竹野内豊さんって、顔立ちの美しいだけの人ではなかったんだと、その演技が目に沁みる。小野寺昭さんの存在も心に沁みる。

それとともに、実家にはカープの応援グッズや、前田智徳(1番)や、栗原健太(5番)のユニフォームが飾ってあったり、いちいち赤いものに反応してしまいます。

カープファンが全国区になる少し前?の2012年に放送されたドラマ。それだけに、この設定と演出に心憎さを感じます。

12月9日まで6話から10話を配信中。12月9日から1月2日にも配信予定のようなので、チェキラ!
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2023年11月27日

監督いろいろ、発言に違和感と好感


前田健太がタイガースと2年契約。

「カープ復帰」がまことしやかに噂された時期もあったが、それはマエケンにとっては本意でないと思っていたので、メジャーでの移籍先が決まって、よかった、よかった。

マエケンが戻ってきたら、カープ的には補強になったかもしれないけれど、なんとなく、徒党を組んで親分風吹かせそうで。そういうの、今のカープにいらないと思っていたので、その意味でも、ホッとした。

選手間のパワハラが問題になっている楽天のことを思えば、親分風なんて可愛いもんだが。しかし、菊池涼介は松山竜平をキックするのはやめた方がいいと思う。喜ばしいシーンで、人目につくところでやっていることではあるが、痛いから!


「新監督は新井さん」のニュースがよく取り上げられた1年前(おもに広島界隈で)。2年前は、日ハムの新庄剛志新監督が、全国的に話題になっていた。キャラクター的に話題に事欠かない二人。

今オフ、新しく監督に就任したのは、巨人の阿部慎之助監督(字の並びを見ると助監督と間違えてしまう)と、ソフトバンクの小久保裕紀監督。どちらも1軍ヘッドコーチ、2軍監督をつとめた王道コース。

小久保監督は日本代表監督をつとめていたとき、言動からそういう器でない感じがしていたので、え~というのが率直な感想。それでも、2軍では、昨季2位、今季1位と結果を出しての監督就任。文句のつけようがないコース。


しかし。監督就任の会見で、「(今のチームは)強いことも大切だが、美しさが欠けている」と発言していて、頭の中が????に。美しさって? 

身だしなみやグラウンドでの振る舞い、インタビューの受け答えなども含めてのことだそうだ。そら、そういうことがちゃんとしていると気持ちがいいが。大事なことかもしれないが。見た目のことだけを指しているのではないだろうが。

選手にとっては、「ちょっと面倒くさいこと言う人来た」って感じになってないか。なんか立浪監督に近いものを感じてしまった。選手をコントロールできる(したい)と思っていそうなところが。

髙橋光成や今井達也らが、思い思いの髪型で、タテガミなびかせるようにマウンドに立っている西武というチーム、私は好きだな。


11月4日、ソフトバンクの秋季キャンプで、小久保監督が「これで1軍の選手に勝てるのかな」と話していたという記事を読んで、やっぱり! と思った。(「日刊スポーツ」)

選手への奮起を促す意味をこめての言葉かも知らんが、この選手のモチベーションを下げるような物言い。さよう、思い出します、佐々岡さんを。

2020年11月24日、みやざきフェニックスリーグを視察した佐々岡監督。小園海斗について、「存在感がまったくない。何も感じない」とコメントした佐々岡監督。

ソフトバンクはどんな1年になるのか。がんばれ、藤井皓哉!


かたや、阿部監督。秋季キャンプ中、12人の若手投手に「昨日の日本シリーズを見たか」と、こんな話をしたという。(「Full-Count」)

日本シリーズ第5戦で、宇田川優希が逆転打を許した後、マウンドに集合した野手陣。

「野手陣が励ましていたのか、慰めていたのかはわからないけど、僕には〈お前大丈夫だ〉〈お前は悪くない〉〈お前で勝ってきたじゃないか〉と言っているんじゃないかと想像した。技術はもちろんだけど、そう言ってもらえる人間、選手になってほしい」

なんか、意外といいじゃないか、阿部監督。

わざわざ負けに行くような采配・選手起用をちょいちょいするなど(CSファイナルでもなっ)、問題を感じるところはあるが、新井さんは明るい。そこは、いいかな?
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2023年11月25日

選手とコーチは他球団からも求められるひと希望


11月24日に発表された来季のコーチングスタッフ

三好匠の新加入はすでに聞いていたが、それ以外、見事に(「みっごとに」と強調したい)変わりなし。得意の入れ替え作戦のみ。やっぱりかー。

プロ野球ではコーチ人事を「組閣」と呼んだりしますが、ほんとに今の政府のよう。「適材適所」というより、仲間うちで回している感じがそっくり。


今のカープのコーチ陣の中で、他球団からも求められそうな人材はいったい何人いるのか。オリックスの水本ヘッドコーチや、先日のアジアプロ野球チャンピオンシップで日本代表のコーチに声のかかった梵さんのように。

FA宣言しないで残留を決めた上本崇司や磯村嘉孝が「取りに来る球団もないので」「行くとこないので」と自虐的に(素直に)話していたが、コーチ陣もそういう人、多そう。

カープだから務まっているって、お友達内閣か。それ、プロなのか。


とりわけ打撃コーチはテコ入れしてほしかったが、朝山コーチはそのまんま。三軍配属になった迎コーチと入れ替えで、小窪コーチを配置。小窪か~い。

カープ歴が浅い私には、小窪に名幹事(選手会長)のイメージはあれど、プレーヤーとしての記憶は、代打の打席でフォアをとってガッツポーズをする人。

いえ、いいんですよ、フォアで出塁することも大事ですよ(今季の阪神を見よ)。でも、フォア狙いで、はなから逃げてる感じがしてしまっていた。


そんな小窪も、カープ在籍時、コーチを打診されたとき、「カープの野球しか知らない自分はこのままコーチになってもいい指導はできない」と、カープを出て、独立リーグを経てNPBに返り咲き、ロッテでユニフォームを脱いだ。

あのときの小窪にはガッツを感じた。ロッテで初めて1軍起用された日、ホームランを打ったことにも感動した。

なんですけど、2022年から、カープのベースコーチとして立っているときの雰囲気のなさに目が泳ぎそうです。

小窪に打撃教わりたいですか? とくに若手へのアドバイス、がんばらなくていいから。そっとしておいて。そんな気持ち。もしかしたらすごいコーチング能力の持ち主だったとしたら、喜びますとも。


今季2位だから、コーチもこのままで。って、普通そうなりますわな。ただ、阪神と11.5ゲームですよ。ヤクルトと中日の不振に助けられての2位だったことを忘れるでないぞと球団に言いたい。

あ、球団は優勝する気ないから言っても無駄か(でも言おう、何度でも言おう)。どこまで新井さんの考えが反映されているんだろう。新井さんもこれでいいと思っているんだろうか。

とにかく選手には、自分の頭で考えて、自力でがんばってと言いたい。プロならば。

2023年11月23日

大人の階段のぼる西川、オリックスに移籍


11月22日、西川龍馬のオリックス移籍が決まる。23日のファン感謝デーでも、ご挨拶。(「デイリースポーツ」)

「このファン感に出ようか迷っていたところ、鈴木常務から “胸を張って出なさい” と言ってもらいました。そして今ここに立っています」

「来シーズンはオリックスバファローズに行って、オープン戦・交流戦で戦えるのを楽しみに、その時は全然やじってもらってもかまいません。それをパワーに変え、僕はこれからやっていきたいと思います」

「8年間本当にお世話になりました。カープに来てよかったです。ありがとうございました」


FA宣言したときの会見もだったけど、言葉がひとつひとつ素直で、スッと入ってきて、ここに来て西川の好感度が急速にUP。

時にふてくされたような打席、集中力欠けたような守備が見られた西川が。次のステップに進むと決めた人の、よけいなものが取れた感じが、なんか好ましいです。

引っ越すことは決まっていたけど、まだ引越し先が決まってなかったときと違って、行く場所が決まって、わかってはいたことなのに、ほんとに行っちゃうんだなって気持ちになった。


「カープ愛」という言葉でチーム残留を決める選手が少なくなかっただけに(そんな言葉はメディアが便利に使っているだけかもしれないが)、「野球人生は短いので、パ・リーグでやってみたい。ボクの野球が通用するのか興味があった」と、新しい環境に身を置くことを決めた西川に覇気を感じて、それこそ好ましい気持ちでいっぱいだった。

望まれて行く。プロの選手として誇らしいこと。5年15億円以上。これはこれで、大きなプレッシャーになるのか。

それとも安心を得るのか。巨人にFA移籍した梶谷隆幸みたいに、あれ、今、どこにいるのー? なんてことになるかならないか、ここからがまた腕の見せ所。

オリックスの中嶋監督は選手の状況を絶えず見て、入れ替えをする人なので、安心なんてないと思うけど、どんな感じになるのか、オリックスファンとしても楽しみです。


今季は打率.305で、リーグ2位。そら求められて当然の成績。ただ、終盤、コンディション不良で登録抹消されたり、大瀬良大地ともども、1年通しての活躍の印象が薄い。打率3割超えのイメージも薄れていた。

11月18日、アジアプロ野球チャンピオンシップのオーストラリア戦。

その日、スタメンに選ばれていた藤原恭大について、Prime Videoのゲスト解説・ロッテの吉井監督は、前半の活躍は目覚しいものがあったけれど、1年通して出る体力がなかったと言っていた(食も細いそうです)。

一方、今季の小園海斗は対照的。シーズン序盤、打撃不振で2軍に降格。後半はチームで唯一コンスタントに打ち、ひとり違うステージにいる感じだった。


「シーズン前半に活躍した(後半失速した)選手と、序盤つまづいたけれど後半活躍した選手とでは、どちらがいいですか?」と近藤祐司に問われた吉井監督は、「後半活躍した選手」と答えていた。

やっぱりそうか~。1年通して活躍してもらえたら最高だけど、たしかに後半の活躍は脳に残る。秋山翔吾も前半はタイトル獲ってくれるかと期待したこともあった。今では遠い思い出。

大きな契約を結んで新しいチームに移籍。西川のプロ意識が育っていくのかな。身体に気をつけてね。人気者になってね。

ファン感謝デーで披露(疲労するわ)された来季のカープのキャッチフレーズについてはもう何も言うまい。
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2023年11月20日

小園と坂倉、ステージ上げた、日本代表若手の部


11月19日、アジアプロ野球チャンピオンシップ2023・決勝(東京ドーム)、日本が韓国に延長10回、4対3でサヨナラ勝ち。

2対2、同点で迎えた9回ウラ、2アウトで小園海斗。ここで決めてヒーローになってほしかったが、走者もいない上に、ショートゴロ。延長が決定。

10回は森下翔太からの打席。また森下に持っていかれるのか~。と思っていたら、今大会はタイブレーク制だったことをそのとき知る。


ノーアウト1塁2塁で始まる10回、こんなプレッシャーの中、投げるヤクルトの吉村貢司郎。

2021年、東京オリンピック・準々決勝のアメリカ戦、タイブレークで三者凡退した栗林良吏はえらかった。

2回バント失敗したキム・ドヨンはヒッティングに切り替え、ショートゴロで併殺。よしよし。

が、ユン・ドンヒのセンター前ヒットで、1点入ってしまった。でも、3アウトをとった吉村のストレートは素ん晴らしかった。


10回ウラ、森下に代打・古賀悠斗。えっ、チャンスに強い森下にパッカ~ンと行かせないの? そう思ってしまう素人がここに。

タイブレークでバントは定石? それはさておき、これまたプレッシャーのかかる場面で、古賀が初球で絶妙なバントを決めた。

ここでも、東京オリンピックで、同じ状況で代打でバントを決めた栗原隆矢を思い出す。みな、素晴らしい。

1アウト3塁2塁で、牧秀悟は申告敬遠(5回、守備のエラーを取り返すホームランを打った牧もえらかった)。

満塁になったところで、本日5番の坂倉将吾に打席が回ってきた。ヒ~。ここで決めてヒーローになってー、ほしかったー。が、同点の犠牲フライ、グッジョブ。


万波中世も申告敬遠で、また満塁。ここで門脇誠。

森下同様、なんか相手にしたとき嫌な感じのある門脇誠がサヨナラ打。嬉しいとちょっと悔しいとが正直交じり合った。門脇、また自信をつけそうだ。

サヨナラ打は門脇に譲ったが、タイブレークで1塁の走者だった小園が勝利のホームを踏んで帰ってきた! 小園はそういう星のもとに生まれた選手(きっと)。

5回、牧がホームランを打ったとき、小園はベンチを飛び出して、両手をあげて体いっぱいに喜びを表していた。ベンチが、明るい!

こういうのは坂倉もよくカープで見せてくれるが、オーバーエイジ枠の坂倉。今回はお兄さん的存在なので(ゆうほど年齢は変わらないが)、ベンチでは凛々しく見えました。


今回の日本代表(若手の部)、小園と坂倉が存在感を見せてくれて、嬉しかった。WBCを経て、中野拓夢が存在感を増したように、来季、小園や坂倉がカープを引っ張っていってくれるのが楽しみ。

坂倉は捕手に専念して、今季完走するのは、体力的にも頭脳労働的にもパンパンだったと思うけど、ひとつ上のステージに上ったかな。

小園はすでに、シーズン後半、秋山翔吾や西川龍馬らが不調だったとき、ひとり別のステージにいた感じだった(ひとりコンスタントに打ち、ほかにつなぐ人がいない状態だった)。それが地続きになっているのを、今回の代表チームでも感じた。


井端監督は「23歳ですけど、何年もレギュラーを張っている選手よりうまいんじゃないかと思っている」と、ちゃんと見てくれていて、嬉しかった。(「東スポWEB」)

森下も万波も、ここぞの取り返しにかかった牧も、最後に決めた門脇もさすがなところを見せたけれど、全体的にチャンス残塁の山も少なくなかった。わたし的には、小園にもうひとチャンスで打って、MVPに選ばれてほしかった。

初戦のチャイニーズ・タイペイ戦ともども、決勝の2番手で投げて流れを変えた日ハムの根本悠楓も記憶に残る選手になった。
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2023年11月17日

坂倉が中村悠平にほめられた!


11月17日、マクブルームとデビッドソンが今季限りの契約に。

マクブルームとデビッドソン。また一緒に仕事したいと思える二人でした。

戦力外になってもおかしくないのに人柄重視で置いているのでは?と訝りたくなることがあるカープという球団だが、外国人選手には適用しないのね。日本人選手に対しても、こんなふうに客観的に対処してほしいものです。

今季の成績を見るとそうなってしまうか・・・のマクブルームでしたが、デビッドソンはもう少し様子を見たい気もした。が、ゼロか100か、極端すぎた。


カープ戦力外の木下元秀を、オリックスが育成契約。なんか、予感が、します。

カープが見切った選手をオリックスが見出し、オリックスで花開く。

カープの見る目・育てる力のなさがまた露呈するという図式になるがよーい。藤井皓哉のときのように。木下、咲け!

11月15日のトライアウト。昨年、カープを戦力外になって、独立リーグ・火の国サラマンダーズでプレーしていた山口翔を高木豊さんが評価していた。(「デイリースポーツ」)

朗報があるといいな。カープに知らしめてほしい、藤井のときように。


アジアプロ野球チャンピオンシップ2023(東京ドーム)。日本が韓国に2対1で、2勝目。

昨日のチャイニーズ・タイペイ戦はprime videoの配信のみ。地上波はなかったので独占配信なのかと思っていたら、今日も明日も、テレ朝の中継があるやないか~い。

どっちを見るか、解説者で決めよう。prime videoは里崎智也さん、ゲストに中村悠平と源田壮亮。こっちにしよ。

お金を払って見たい選手がいるように、お金を払って見たい(見たくない)解説者というのもあるのです。


小園海斗はお金を払って見たい選手の一人。今日も小園は振れている、3安打(2夜連続で盗塁失敗。次回こそ)。

1回満塁で、佐藤輝明が空振り三振、万波中世はセンターフライ。2回、またしても満塁、牧秀悟が併殺打で1点先制。4回、万波のソロで2点目。

やっと万波の一発が見られた。が、走者がいないときに打つ、君は鈴木誠也か。


本日は、隅田知一郎と坂倉将吾のバッテリー。もしかしたらカープで見られたかもしれない幻のバッテリー。

1年目は1勝10敗と苦戦した隅田も、今季は9勝10敗(負け数は同じなのはちょっと気になるところ)。

今日の安定感ある投球を見て、思いが残るわ。クラシックスタイルもいいです。

玉村昇悟や遠藤淳志、いい投球を見せてくれることもあるのに再現性がもう一歩。

でも、今季、結果が残せなかったのは、使い方にも問題あったかも。いい投球した翌日の登録抹消。よいイメージそのままにローテで投げさせたら、どうなっていたんだろうと思う。ツーン。


試合後、中村悠平が、今日のゲームで印象に残った選手として、坂倉の名前を挙げてくれていた。隅田のよさを引き出していた、と。おっしゃー。

中村は日本シリーズでもゲスト解説に招かれていて、落ち着いた話し方も含め、捕手としての臨場感ある話が面白かった。引退したら、引っ張りだこになるかも?

古田さんも、松坂君も、いつまでも席があるものと思わぬように。なんか・・・過去の実績で指定席を与えられているカープのベテラン選手のようで、わくわく感がないの。
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2023年11月16日

坂倉が正捕手ですよ~


11月16日、アジアプロ野球チャンピオンシップ2023(東京ドーム)、日本がチャイニーズ・タイペイに、0対4で完封勝ち。

小園海斗が2番・ショート、坂倉将吾が7番・キャッチャー、日本代表で二人を見られる喜び。春のWBCは存分に楽しませてもらったけれど、こういう楽しみはなかったので。

セ・リーグの選手が多め。今日、パ・リーグの選手は、スタメンの万波中正だけ。リリーフでは根本悠楓だけ(ともに日ハム)。

各チームからバランスよく選ぶというものではないけれど、パの選手ももっと見たかった。WBCではカープの選手がいなくて寂しかったけど、あれが現実だった。


投手戦でサクサク進む。チャイニーズ・タイペイの先発・グーリン・ルイヤンをなかなか打ち崩せない。6回、門脇誠の2塁打がやっと出て、ホッ。

7回には、小園にヒットが出た! が、盗塁失敗。ずわ〜ん。

直後に3番の森下将太が先制ホームラン。しれっと。あー、また全部森下に持っていかれる。

9回、森下のヒットを起点に、牧秀悟、佐藤輝明の連打、万波の併殺崩れのショートゴロで、1点追加。坂倉と門脇のタイムリーで、ドドドとつごう3点追加。

ヒーローインタビューは森下と3安打の門脇。シーズン中もだったけど、森下の「勝って当たり前ですけど、何か?」という堂々とした受け答えが小憎らしくもあり、こうでなくっちゃと思ったり。


かねてから坂倉を日本代表に推してくれていた里崎智也さん。打撃もだが、ユーティリティプレーヤーとしての重宝さも評価してくれていたが(ファーストどころか昨年はサードまでやらされましたから)、今回は正捕手。

今日は概ね致命的なミス(ポロ)はなかったようで、ホッ(もうそれが一番心配で)。

今季、捕手として完走したといってもいい坂倉。体力的にも頭的にもいっぱいっぱいだったと思うけど、こうしてカープを離れて捕手として選ばれて、めちゃめちゃ刺激的な日々を送っているんではないだろうか。

大谷翔平や佐々木朗希の球を受けているイメージはまだ湧かないけど、来季、さらに捕手としての成長と、打撃のエンジンがかかるのを楽しみにしています。

小園はね、どこにいても心配してないんだ。今回、名手・井端さんから直々に守備の指導も受けていたようなので、得るものがあるといいな。


WBC優勝で栗山監督が日本代表監督を勇退。

大谷翔平やダルビッシュ、ヌートバーを代表に選び、ドラマチックな優勝を決め、なにもかもがうまく行ったスペシャル感満載の栗山監督の後、誰も代表監督を引き受けたいと思わなかっただろう(反対の意味で、誰も引き受けたくないポジションと言えば、日銀の総裁)。

なかなか決まらなかった次期監督に井端監督。重責引き受けた! 井端さんのことはプレーヤーとして尊敬していたし、おじいちゃんのような話しっぷりの解説も好きだった。

任期は2024年11月のプレミア12まで。WBCに指揮をとるのが誰かまだわからないけど、選手ともども井端さんを応援したい気持ち。
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2023年11月14日

西川のFA宣言にスカッとした


西川龍馬がFA宣言。やった!

カープのFA関連では久しぶりに覇気のある話。外野の枠も1つ空く。田村俊介や中村貴浩の時代、来い来ーい!

「セ・リーグの(球団)なら行く意味はないと思っているので。行くならパ・リーグでやってみたい。やっぱりセとパで野球が違う。野球人生は短いので、そっちの方でもプレーしたい」

「(パ・リーグは)メジャーっぽいというか、真っすぐでどんどん勝負してくるイメージ。ボクの野球が通用するのか興味があった」
(ともに「中日スポーツ」)


見ているファンですらそう感じていたのだから、プレーヤーとして、セとパのレベルというか、質の違いについて、やっぱり思うところあったんだな、と。

2018年オフ、丸佳浩は「もっと上のレベルへ行きたい」とFA宣言。ということは、パ・リーグかな・・・? いんや、巨人だった。

どのチームでもいいんです。好きなとこ、プレーしたいチームへ行ってもらえたら。

でも、今の巨人ってレベル高いか? 肩がガクッと落ちたものだった(巨人にFA移籍して結果を出した選手は少ない。今季はさておき、丸は主軸を担っていたから、そこは立派と思う)。


ここ数年、残留した田中広輔、會澤翼、野村祐輔、大瀬良大地ら、精彩を欠いている選手を見ていてモヤモヤするものがあったので(チームへの愛着あってのこととは思いますが)、慣れた環境を離れる決断と挑戦には、スカッとした。

今回、FA宣言しなかった磯村嘉孝が「そこまで他の球団から求められていないのかな」と話していたのには腰が砕けた。(「東スポWEB」)

「取りに来る球団もないと思うので。行く球団ないので、ここにいます」という上本崇司の自虐ギャグにのっかったのかもしれないけど(上本、ヘンな前例作るな)。


たとえ思っていたとしても、プロならば、そんなこと言ってくれるなと思う。てか、球団にも失礼だっつーの。もう、そんなこと言う選手、ほかの球団にいます?(いたらびっくり) 

カープが必要と思って契約してくれているんだから。磯村の場合、出番は少なくとも、3番目の捕手の存在は大事なはずだから。

そんなことポロッと言うなんて。一流の選手はそういうこと言わないだろう、と。


それだけに、西川が、プロとして、売れる自信があるというのはいいことだ。

西川はケガも多かったし、気分にムラがあって、それが守備などプレーに出ていたように見えたこともあった。そういうのは一流選手とは言えないと思ったこともある(鈴木誠也もそういう大人げないところがあった)。

生ぬるいカープから出て、新しい世界を、自分を知るのはいいと思う。
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2023年11月12日

日本代表と練習試合、シーズン中よりスタメンにワクワクした


11月12日(日)、日本代表(侍ジャパンと呼びたくない)とカープの練習試合(宮崎・SOKKENスタジアム)。

日本代表の小園海斗と坂倉将吾、カープの若手両方が見られるという、カープファンにとっては役得な試合。

スタメンに、シリーズ中よりワクワクした。なんならこのまま開幕してもらっても、私は全然かまわない。なんだ~、このストレスのなさは。風通しのよさは。あ、小園と坂倉は入れてね。そこはお願いね。

中村貴浩(レフト)
矢野雅哉(セカンド)
林晃汰(サード)
末包昇大(ファースト)
田村俊介(ライト)
中村健人(DH)
二俣翔一(ショート)
久保修(センター)
石原貴規(キャッチャー)


貴浩と田村の二人がいる幸福(早くそんな時代が来てほしい)。骨折から復帰の田村、元気そうでよかった。

林、健人、石原にはお久しぶり感が。林は2度ほど覚束ない守備があったような。そこもまたお久しぶり感が。森下暢仁に怒られてこーい。

小園が、シーズン中と地続きの好調ぶり。5打数3安打。坂倉も4打数2安打1打点。カープの投手が打たれているわけで、そこは複雑な気持ちですが、よしよしよし。

森下翔太が相変わらず、小憎らしいほど、ここぞで点を取ってます。なんなの、この持ってる感は(恐ろしいコ。←『ガラスの仮面』で)。


先発は、黒原拓未と今井達也。今井のたてがみが風になびいて美しい~。

黒原、華が、ない。1軍のマウンドに立ち続けている選手と、2軍が主戦場の選手との差なのか。いや、これが黒原の持ち味か。なのか。

ドライチ・斉藤優汰のまだ荒削りながら重たそうな球。大きく育って・・・ほしい(自分で育つんだよ)。


ともに調整期間、アカペラの応援団。緊張感というより、ゆるやか感があったが、そうは言っても、同じ年頃の選手同士。かたや日本代表。もう一方は1軍の席とりを狙う選手たち。バチバチ感を見せた選手もいた。

5回、貴浩にホームラン! 田村も2安打。久保のスライディングキャッチもよかった。

5回まで、1対3とカープがリードしたが。

6回7回、小林樹斗が打ち込まれて4失点。8回、益田武尚がシーズン中のあのテンポのよさはどこへ、の1失点。二人ともらしからぬピッチングで、6対3と日本代表に花を持たせることに。


権藤博さんは、マイナー組織が充実し、実戦のなかで成績を残した者が勝ち残るアメリカと、実践が手薄(でコーチは懇切丁寧に指導する)な日本との対比について書いていた。(『日経新聞』2023年11月2日)

「選手の実力はブルペンや打撃練習の場ではわからない」

「ブルペンでほれぼれする球を投げていても、試合ではめった打ちということがある。一方、へなちょこ球にみえて、抑えてしまう投手がいる」

「実戦の場がないのでは勉強ばかりしていて、試験がないのと同じ。自分の現在地がわからない」

秋季キャンプでは、実践を増やしたいと話していた新井さん。(「スポニチ

ぜひ、その路線で。
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2023年11月11日

新しさを拒むカープにエディー・ジョーンズの名言を


今朝、ラジオで面白い話を聞いた。

先日、ラグビーオーストラリア代表ヘッドコーチを辞任したばかりのエディー・ジョーンズさんと対話した、スポーツジャーナリスト・生島淳さんの話。(「まとめて!土曜日」TBSラジオ、11月11日)

2012年から2015年まで、日本代表ヘッドコーチをつとめていたエディー。再び、日本代表のオファーがあったのではと噂されているけれど、今のところオファーはないそう。

ただし、「私の情熱は日本代表にある」と。


そこで、「もし、ヘッドコーチになったら、どんなプランを考えているんですか?」と問うた生島さんに返ってきたのがこの言葉。

「まず、メディアも、ファンも、新しい状況に慣れることだ」

そのココロは・・・

「たとえば、リーチマイケル、稲垣啓太、堀江翔太ら、2015年のワールドカップから出ているベテラン選手というのは、ポップミュージックと同じだ。耳慣れているので、彼らが出てくるだけで、みんな安心する。ただし、そればっかりやると、成長がなくなる。新しい環境、新しい選手が出てくることに、メディアとファンは準備しなければならない」


これを聞いて、はい。思い出しましたとも、今のカープを。

菊池涼介は今でもスタメン張れる選手ですが、田中広輔、會澤翼、松山竜平ら、三連覇に主力だった選手が当たり前のように重用された今季のカープ。

野間峻祥や上本崇司らも、多くのカープファンにとっては見慣れた選手たち。カープ在籍期間は短いが、秋山翔吾は野球界でポップミュージック的存在。

いや、ファンだけじゃなく、球団や、新井さんや、地元メディアにとっても。


エディー・ジョーンズは昔から、「わたしの仕事は、選手の居心地を悪くさせることだ」と言っているそうです。

居心地がいいと、そこで満足してしまって成長のスピードが緩んでしまう。常にプレッシャーをかけ続ける(それは選手にとっても、スタッフにとっても、大変なことだけど)。

そして、選手だけでなく、ファンにもそれを受け入れる準備が必要だ、と。

もし、ヘッドコーチになれるのであれば、新しい選手が活躍できる仕組みを作っていって、やりたい、と。


今年のラグビーW杯フランス大会で主力だったのは、前回、前々回のW杯を経験したメンバーだったと聞いて、驚いたことがある。それって、まんま今のカープ。

「カープは家族」と掲げる新井さん。私はその言葉にずっと違和感がある。

でも、地元メディアは何の疑いもなくそのフレーズを使っているように見える。その言葉を受け入れているカープファンの方がもしかして多数派なのかもしれないけれど。


「20~25歳の核となる選手を育てないといけないというのはあるけれど、それありきではスタートしない。結果を出しているのに無理に世代交代を進めるということはやらない」と語っていた新井さん。(「デイリースポーツ」)

今年はシーズン前にWBCのあった変則的な年。WBCの影響が少なかった(栗林良吏以外は)ことはカープに少なからず幸いしたと思うのです。

2位になれたことは嬉しかった。昨年までの3年間がとてつもなく楽しくなかっただけに。

でも、球団も、地元メディアも、今のままでいいと思っているような、新しい状況を拒んでいるような感じがして、おなかの底からはワクワクできなかった。

私は、新しい環境、新しい選手が出てくる準備は出来ています。出てこーい。出してこーい。
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2023年11月9日

秋のキャンプで、黒田が、新井さんが


秋の日南キャンプ始まってます、11月6日から21日まで。

今年はアドバイザーの黒田博樹も帯同。わ~い。コーチ職ではないけれど、絶妙の距離感で、選手たちに何かもたらしてもらえたら。

私にとって黒田は野球の面白さを教えてくれた存在。尊敬しています。若い選手は黒田のこと、どれくらい知ってくれているんだろう。どう思っているんだろう。

普段の投手コーチ陣とはどんな関係性なのか、どんなアドバイスを受けているのか、預かり知らぬことだけど、黒田との時間で「なんか違う」と思ってもらえたら。新しい技術や考え方と出会って、形にしてもらえたら。


えーと。結局、コーチ陣は、現役引退した三好匠が新加入する以外、動きはないのでしょうか・・・(だとしたら、ガクーン)。

そんな中、11月7日、打撃練習を見ていて、内田湘大に気づいた点を伝えた新井さん。するとその後、内田から「監督、いいですか?」と助言を求められ、身ぶり手ぶりを交えて約40分間のマンツーマンが始まったという。(「デイリースポーツ」)

まだ1年目の19歳の新人選手が監督にじきじきにアドバイスを求めることができる、って。こういうのは珍しくないことなのかもしれないけれど、ちょっと感じいってしまった。

ものすごく「新井さん」を感じてしまった。もしかして、新井さんならではなのかな、と(声かけやすい雰囲気も含めて)。


と同時に思った。打撃コーチは何してるのかな、って。

新井さんは2000本安打の人。名選手、名監督(コーチ)にあらずとは言うけれど(それは前任者を見ても言わずもがなですが)、2000本安打も、200勝も、誰でもができることではない。

それが監督としての力量とは関係ないとしても、朝山コーチが現役時代の打席数が238試合と聞いたとき、愕然としましたもの。いっつも阪神の投手陣を打てない成長のなさを繰り返し見せられていましたし。


新井さんは2203本。8799打席。立っている打席の数も伊達じゃない。

ちなみに、巨人の阿部新監督は2132本。西武の松井監督は2090本。立浪監督は2480本だけど・・・。岡田監督は1520本(意外)。あれ、現在監督の中で一番安打数が多いやないかーい。正直、誇らしい。

打撃コーチの入れ替えがないとしたら、せめて新井さんにがんばってほしいと思わざるを得ない秋のカープであった。
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2023年11月7日

安部より「覇気」の似合う選手が日本シリーズにいた!


今さらながら、今年の日本シリーズを見ていてうらやましかったのは、両チームともスタメンがほぼ20代だったこと。

今季のカープ、20代のスタメン野手の少なさが際立っていた。西川龍馬しかいない日もあった。ほかに20代といったら、坂倉将吾と小園海斗、ときどき末包昇大ほかほか・・・という感じだった。

それでリーグ2位になったわけだから、「終わりよければすべてよし」と言われるかもしれないが。過去の実績優先の、競争のない世界は物足りなかった。いびつに感じた。


今回、阪神の30代は、第6戦と第7戦のDHに入った糸原建斗(30歳)と原口文仁(31歳)だけ。

オリックスは20代の選手を中心に、ときに杉本裕太郎(32歳)、ゴンザレス(34歳)、西野真弘(33歳)、福田周平(31歳)が入る形に。

今回の日本シリーズ、終わってみて、脳に残ったのは、実は31歳の福田だった。


昨年と一昨年、1番打者としてリーグ連覇の中心メンバーだった福田。今季は若手の台頭もあって、36試合と出番もグンと少なくなった。

経験があるからと言って、指定席などないオリックス。いいなと思った。

カープは、秋山翔吾や西川龍馬ら、ケガで離脱した選手は、ある程度回復したら、指定席が設けられているかのようにスタメン起用されることも多かった。コンディション、よくないのに。


福田は、第6戦に代走で途中出場、2打席1安打。第7戦に9番で初スタメン、3打席3安打。2試合通じて打率8割。

与えられたチャンスをなんとかものにしようという覇気を感じた。

「覇気」をキャッチフレーズにしながら、覇気に波があった安部友裕以上に、福田は「覇気」という言葉が似合う選手だと思った。最終戦、劣勢ムードのオリックスにあって、その波にのまれまいとしている感じがあった。

もともと、小柄でさっぱりとした面立ちがカープの選手っぽいなと気になって応援していたのだけど、中堅選手なのに、ギラギラしていて、すごくいいなと思った。

カープの選手たち、日本シリーズ見ていてくれたかな・・・。


新井さんは、「20~25歳の核となる選手を育てないといけないというのはあるけれど、それありきではスタートしない。結果を出しているのに無理に世代交代を進めるということはやらない。フラットな目で見たい」(「デイリースポーツ」)

結果を出しているのに無理に世代交代を進めることはしない・・・来季もか~。若手が理由なく優遇される謂れはないが、逆もまた、しかり。

フラットな目で見たい・・・。監督になってまもない頃、新井さんが言っていた「好き嫌いで起用しない」という言葉と重なる。

言うは易し、行うは難し。好き嫌いで起用しないつもりでも、今季の選手起用、新井さんの感情というのは入り込んでいたと思うのですよ。

また一方で、ファンである私も、「フラットな選手起用がされていない」という気持ちが強くて、バイアスがかかっていたとも言えるかもしれない。でもファンは、好きなことを言える立場。案外、客観的に見られる立場。

ケガで離脱しても、席が設けられているカープはやっぱり強くなれないよ。カープにはギラギラが足りない。若手もベテランも、選手にはもっとギラギラしてほしいし、そうなる環境をベンチが作ってほしい。
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2023年11月6日

阪神もカープも、矢野佐々岡時代がずいぶん昔のことのよう


11月5日、今年のプロ野球が終わった。日本シリーズ第7戦は、1対8で阪神がオリックスに圧勝して優勝。

あやうくオリックスは完封されるところだった。9回2アウト、桐敷拓馬から交代した岩崎優の1球目を頓宮裕真がスタンド上段に放り込んで一矢報いたのが、せめてもの救い。

集中打で得点する阪神、散発で点が取れなかったオリックス。なんとカープ的な。昨年や一昨年のオリックス・ヤクルト戦の方が接戦感があって、見応えあったような気はした。

第6戦で、最後に(と言ってしまおう)、山本由伸の完投と14奪三振の日本シリーズ新記録を見ることができたのはよかった。


阪神はシーズンでも日本シリーズでも、ホームランは少ないし、エラーが多い。でも勝ち進んでいるという現象。

巨人の2年連続ソフトバンクにストマ(ストレート負け)したことを思えば、セ・リーグの存在価値がまだあるように思ってもらえそうで、そこはよかった。

オリックスと阪神は2位のチームに大差をつけての優勝。カープは阪神に勝つために地道な手を抜かない努力が必要なんだけど、球団自体がそういうことを目指していないのがむなしい。でも、選手、がんばれ。


第5戦で、好投していた田嶋大樹を7回で投了させたり、宇田川勇希を3連投させたり、見極めがずれてしまった中嶋監督。

起用された選手がどれだけ力を出せるかも大事だけど、監督の仕事って、どの選手を起用するかを決めることなんだなと改めて思う。

 矢野監督時代がもっと昔のことのよう。1年前と思えない。岡田監督が指揮をとって、ずいぶんと阪神が落ち着いたチームに見えた。

阪神のオーダー、1番から9番まで、ここぞで打ってきそうな嫌な打者揃い。カープはまだまだほんの一握りだけ。こわくなーい。


佐々岡さんが監督だったのも1年前と思えないほど。今年のカープの選手起用と戦い方に満足はしていないけど、その前の3年間を思えば、楽しませてもらいました。ストレス軽減されました。

中でも、DeNAとのCSファーストステージは新井さんの采配がバシバシ決まり、見ていて楽しかったー。阪神とのファイナルではいつものカープに戻ったが。

次の楽しみは、11月16日から始まる、カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023。

小園海斗と坂倉将吾が日本代表として出ますもの。この選択、井端監督、わかってらっしゃる。
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2023年11月4日

山本由伸まさかの7失点から完投劇、14奪三振の新記録まで


11月4日(土)、日本シリーズ第6戦
オリックス・阪神戦(京セラドーム)、5対1。

オリックス3勝目。やったー、7戦目が見られる! プロ野球ファンにとっては、願ってもない展開。オリックスファンにとっては、胸のすく思い。

第1戦、まさかの7失点で負け投手。このままメジャーに行くつもり? な雰囲気残した山本由伸が、今度はまさかの完投、138球。

しかも、14奪三振という日本シリーズ新記録の置き土産まで。


2回、ノイジーが先制のホームラン。その後も連打にデッドボールで満塁。またか、また阪神を止められないのかと思われた2アウト3塁1塁、近本光司を空振り三振。

阪神9安打、オリックス8安打。阪神の方がヒット数は上回ってたくらいなのだが(ほぼ同じだが)、今日の阪神はつながらなかった。チャンスに強い近本も森下翔太も、まさにチャンスの場面で山本が封じた。

4回、2アウト3塁1塁で、また近本。フェンスぎりぎりのライトフライを、森友哉がジャンプしてポスンとグラブに。グッジョブ!

さよう、今日は6戦目にして初めてノーエラーの引き締まった試合に。1回には、頓宮裕真の「抜けたー!」と思った強い当たりをショートの木浪聖也がダイビングキャッチという好プレーもあった。


2回ウラ、若月健矢のタイムリーですぐさま同点、中川圭太の犠牲フライで逆転。すぐ追いつき、追い越したのは大きかった。

5回ウラ、今日3番の紅林弘太郎が2ラン、さらに山本を援護。とったど~。1戦目で2安打だった村上頌樹をずりずりとマウンドから引きずりおろす。

この後は、2戦目で先発した西勇輝が3イニング投げ通した。お互い、最終戦に向けて、リリーフ陣を温存する形になった。


序盤は慎重に投げていた山本が、5回からギアを上げて、1戦目では出てこなかった本性を、地力を見せてきた。これぞ山本、こういう山本が見たかった。

8回には頓宮のソロが出て(シリーズ2本目)、5対1。この点差にも支えられた。疲れは見えてきていた山本、9回のマウンドに。

2013年、メジャーへ行く前、最後に田中将大がファンの前で投げた、楽天と巨人の日本シリーズ第7戦を思い出してしまった。これで心置きなくアメリカへ行ってらっしゃ~い。


山本の完投は、ファンへの贈りものでもあったかもしれないが、第5戦、大好投していた田嶋大樹を7回で交代、逆転負けした采配を中嶋監督が顧みたとも思う。

甲子園では阪神に圧をかけられたオリックス。でも、試合後、このままでは終わらないという顔つきを選手から感じた。今日の試合開始前も、そんな雰囲気があった。

明日は、2戦目で阪神を封じた宮城大弥。安心感は大きい。でも、何が起きるかわからないのね、野球って。
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2023年11月3日

電撃地味発表、戦力外の三好がカープのコーチに


10月5日、戦力外通告を受けて、現役を引退した三好匠が、来季からコーチに就任することに。けっこう電撃発表です、わたし的には。

「シーズン途中から、今年くらいかなと家族で話していた。カープで首になったらもうやめようと。球団に残りたいと思っています」と話していた三好。

球団職員の道なのかなと思っていたら、突然のコーチ話。「球団に残りたい」っていうのは、三好の単なる希望だったのか、それとも戦力外のとき打診があったのか。


戦力外は、選手として評価されていないということ。コーチ就任はチームに必要とされていること。立場は違えど、相反することが連続して起きて、ちょっとよくわからない。

コーチとしてオファーしたいなら、それを前提として引退をすすめるとかないの?

それとも、まず戦力外を決めて、その後、コーチはどう? という話になったのか。

三好のコーチ就任が、積極的なものなのか、消極的(消去法みたい)なものなのか、前後関係がよくわからなくてモヤモヤ。身内で人柄のいい人に声かけとこ、みたいな、いかにもカープ的なやつなのどうなの?


三好と言えば、何と言っても、安定感大のサードの守備(美間優槻のことも忘れていませんよ~)。

球団によると、三好の役職は未定。契約もこれからで、「研修のような形で、秋季キャンプに行ってもらう」とのこと。(「中国新聞」)

守備力アップの力になってもらえたら嬉しいです。


もうひとつ、忘れられないのが、2019年7月25日、中日戦で楽天から移籍後、初ホームランを打ったこと(選球眼のよさも)。

ホームランを打った三好を翌日、緒方監督が使わなかったことも忘れまじ。

佐々岡さんも、新井さんも、活躍した選手を翌日起用しないという、おかしな人のつかい方を何気に引き継いでいる。

それが選手の飛躍を阻んでいるんじゃないか、と。解せぬ(末包、末包昇大を出せ~)。


コーチ陣も含めて発、秋季キャンプの参加メンバーが表された(「デイリースポーツ」)。

藤井ヘッドコーチ、赤松外野守備走塁コーチ、小窪内野守備走塁コーチ、朝山打撃コーチ、迎打撃コーチ、菊地原投手コーチ、横山投手コーチ、石原バッテリーコーチ、永川2軍投手コーチ、福地打撃兼走塁コーチ、そして、三好匠。

あー。うー。打撃コーチ陣は続投なのかぁぁぁ。小窪コーチの1塁ベースぎわに立っているときのあの雰囲気のなさも、はっきり言って落胆しています。うぅぅ。コーチとしての力量は知らないけれど。ごめんなさい。

コーチ陣のテコ入れはあるのでしょうか???