2022年11月27日

キャプテン制終了、キャッチフレーズもいりませんよ


11月27日、W杯カタール大会、日本代表、コスタリカに0対1で負けました。

11月24日、ドイツに逆転勝ちして高揚し、疲労もし、「次もいける」とリーグ突破のチャンスが見えて、対戦成績で分があったコスタリカ相手に油断するつもりはなくても、張り詰めてたものが少しゆるんだような。

ドイツ戦で負傷者が出たのでメンバーチェンジはあるとしても、それ以外もメンバーを変えてきた。上手くいった~試合の次にスタメン変える~佐々岡&緒方カープかな~(一首)。

ドイツ戦で途中出場だった堂安律も、今日は先発。「俺が決める」の気持ちの強い選手(FWだもの当たり前)。今日も決めたくて焦っているように見えた。


終始、ボールを支配していたのは日本。シュートの数もコスタリカの3倍。でも、コスタリカはここぞのところで決めた。ライオンのような一撃で、とどめをさした。

塁には出るけど、残塁の山。そんな今季のカープが頭のすみっこに浮かぶ。W杯とカープを同等に語るのはあまりにおこがましい。だが、点が、点がとれへ~ん。

日本が一方的に攻めているように見えて、コスタリカのディフェンスは崩せず、コスタリカのペースにからめとられているように見えた。


ドイツ戦の逆転劇は素晴らしかったけれど、思えば、レベルの高いドイツが、日本代表の力を引き上げてくれたかのようなドイツ戦。今日のコスタリカに勝ってこそ、ほんとうに強いチーム。

ドリブル突破の三笘薫にもっとボールを集めてほしかった。俯瞰する眼のようなものが今日のチームには感じられなかった。

リーグ突破は厳しくなったけど、スペイン戦は楽しみ。スペインのサッカー、一級品のサッカーを見ることができる、それこそがW杯。

そう思って見たドイツ戦で、日本、勝った。すごいもの見せてもらいました。


新井さん、来季はキャプテン制をしかない宣言。それでいいんだ、それで。そもそも部活じゃあるまいし、キャプテンてなんだ? なくてよろしと思っていたので、またまたスカッと爽やか。(「デイリースポーツ」)

キャッチフレーズもいらないと思いますけど。「がががが がむしゃら」て。目が泳ぐ。よりいっそう、いりません感が増し増し。

新井さんは「素晴らしいんじゃないですか。『がむしゃらの最上級』と思ってもらえばいいですね」って。(「デイリースポーツ」)

せっかく球団が容易してくれたもの、無碍にはできませんの大人発言と受け取った。もうキャッチフレーズなんて何でもいいです、自分たちは自分たちでゴンゴン行きますからという豪快さを感じる(そう思いたい)。
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2022年11月24日

堂安と浅野の強気な顔、こうでなくちゃ


11月24日、W杯カタール大会、日本代表がドイツに勝った。

逆転劇と歓声に気持ちが高ぶって、布団に入っても頭が冴えていた(今年の日本シリーズ第5戦、吉田正尚の逆転ホームランのときもそうだった)。

同点ゴールの堂安律も、逆転ゴールの浅野拓磨も、「自分が決める」という意志を持った、強気ないい顔してた。

浅野は前回のロシア大会で代表に選ばれず、サブメンバーとしてチームに帯動という悔しさを経験。「この日、この瞬間のためだけに4年半前から準備してきた」と言っていた。

この言葉、背番号22に聞かせてやりたい。しっかりせんかーい。


ドイツ選手のパスがビリヤードのようにカンカンカーンと正確、おまけに速い(これを見た後では、韓国とウルグアイの試合がのったり感じるほど)。

防戦一方の前半。後半くたくたになって、ドイツに怒涛のゴールラッシュされる。という筋書きになるかと思った。

この試合、ボールの支配率はドイツが65%、日本は22%。ゴールの枠内に飛んだシュートがドイツ9本、日本は3本。キーパーの権田修一にとって負荷が高い試合になった。


前半にPKを与え、1失点した権田。でも、後半、ファインセーブを連発。

ゴールを決めた堂安と浅野も素晴らしかったけれど、権田もすごかった。ここから流れが変わってくるような気がした。

前日、サウジアラビアがアルゼンチンにジャイアントキリングしたことも、希望の光になっていた。ら、ほんとうに逆転劇が起きた。

日本代表が一段高いステージに上がったのを目撃した南アフリカ大会。ドイツに勝つとは。以前はチームに数名しかいなかった「海外組」。もはやこの言葉も死語、海外でのプレー経験のない選手の方が今はむしろ少数派。隔世の感が。



新井さんも、野球と重ね合わせながら、この試合を見ていたようだ。

「(勝因は)やっぱりあの守備ですよね。後から出場した選手が〈同点打〉〈決勝打を打ったけど、そこまで〈ピッチャー陣〉がしっかり最少失点で頑張っていた、というふうに野球とダブらせて見ていた」(「日刊スポーツ」)

そういう見立てができるのがセンスだと私は思っている。強いチームは点を与えない。点を取られても取り返す。私もそんなことを重ねながら見ていました。


でも、新井さん、「こういう見方は初めてしたんじゃないかな。今まではヨッシャー、ウォーみたいな感じで、いちファンとして見ていたけど、職業が変わったんで(監督になったので)、そういう見方になってしまう」とも。

今まではそこまで考えてなかったんかーい。ズコ~ン。

この試合では、選手の活躍はもちろん素晴らしかったが、戦術の変更、選手起用と、森保監督の采配がことごとくはまったのも気持ちよかった。

新井さん、新井さん。選手の戦い方だけでなく、どんな素晴らしい選手がいても、誰をいつ起用するかで試合の流れ・結果が変わっていくという、そこのところも見ていてくれたかな。
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2022年11月22日

新井さんのサービス精神、球団こそ見習え


11月21日、日南の秋季キャンプを打ち上げ。最後は、新井さん、選手、コーチ、スタッフ全員でタッチして終る。(「デイリースポーツ」)

なんなんだ、この明るさ、爽やかさはー!

監督に就任してからというもの、新井さん自らがスポークスマンのように、いろんな発信をしてくれている(というか、それが記事になってこちらに伝わってくる)。

打ち上げ後のインタビューがまた、新井さん全開。(「日刊スポーツ」)

「1軍キャンプだから、2軍キャンプだからというのは枠的なものもある。2軍スタートになったからといって、悲観することは何もないよと(選手たちに)伝えました」

「キャンプ中に限らず、オープン戦、シーズンに入ってもずっと競争、自分は見ているよということを伝えました」


シーズンが始まったら、思惑通りに動けないこともあるかもしれない。それでも、この3年(プラス1年)、ベンチにたれこめていた停滞ムードを思うと、この青空のようなスカッとした抜けのよさは天井知らずかと思うほど。

こんなこと言われたら、選手もポジティブになれる。言葉の力って、大きいと思う。佐々岡さんも、緒方前監督も、言葉を上手く使えないというか、言葉の大事さを認識していなかったように見えた。

中日監督時代の落合博満さんは、選手にもメディアにも多くを語らなかったが(でもたまに発する言葉が意味深で人を考えこませる)、指揮をとった8年間、リーグ優勝4回、すべてAクラス。「勝つことが一番のファンサービス」と考えていた。

言葉も大事。どんなマネジメントをするかも、大事。


選手とファンのモチベーションを上げてくれる
オープンな新井さんだが、気になることもある。

11月19日、新井さんは「選手が故障したとき、一部は情報を開示していく」という方針を発表した。(「スポーツ報知」)

ファンにしてみたら、「コンディション不良」というアナウンスは、事情がわからずモヤモヤする。そういうところは、新井さん、ファンの気持ちを考えてくれているんだな、と。

ただ、たとえば戦争している相手に、「今、ここがウィークポイント」「この物資が足りてない」と、自陣に不利益な情報を、手の内を明かします?

嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』では、西武からFA移籍してきた和田一浩が、骨折を隠して試合に出ていたエピソードが出てくる。

痛々しい話で、無理せずいられたらどんないにいいかと思う。骨折して休まないのは異常な非常な話だが、休めば自分の席がなくなる世界。隠すことが、選手にとっては自分を守ることになることも。

新井さんが考えているのは「ファンに対する最低限の情報を」だとは思うが、野球は客商売と同時に、戦いの場。

ファンのことを大事に思ってもらえるのは嬉しいと同時に、選手の不利益にならないようにバランスとってもらえたらと見守るばかり。


それにしても、まだシーズンは始まっていないけれど、新井さんのリー
ダーとしての資質には目を見張るものが。

2015年、カープを応援し始めたばかりのころ。新井さんの打席で「ツラゲ」という言葉がネット上に出てきたとき、意味がわからず検索して、あ~と乾いた笑いが出たことが。能ある貴浩は爪を隠していたんだね。

このファンサービスの精神、フロントとしても発揮してほしいくらいです。
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2022年11月19日

新井さん、仕事してます


日々伝えられる、日南での秋季キャンプのニュースのフレッシュなこと。

なぜなら、そこに新井さんがいるからだ。なんでこんなに爽やかなんだー。と思うくらい爽やかだぜ、お兄ちゃん。

でも、元気なだけのお兄ちゃんじゃない。新井さん、動きまわってます。選手のこと、見ています。

落合博満さんは「監督の仕事は選手を見ること」と言っていたけれど、新井さん、仕事してます。そして今日もジャージです。


今日は、ブルペンで投げていたケムナ誠の打席に立つ。「後ろで見ていたんだけど、いい球を投げている。ちょっと打席に入って見てみたいと思った」と。(「サンスポ」)

昨日は、遠藤淳志に「真っすぐは高めに行っても強いから打者は嫌だよ」とアドバイス。(「日刊スポーツ」)

高目の球はよくないと言われるけれど。そういう失投は見逃されずホームランにされることは多々あるが。

今季、中日戦で投げていた森下暢仁の高めの球を、解説の権藤博さんは「これだけ球の強さがあるんだから、高くたって全然いい」と評価してくれていた。


選手のことをよく見ていた落合さんだが、だからと言って何もかも選手にストレートに伝えていたわけではなかった。

落合さんは試合中、決まって座っている場所があった。

「俺が座っているところからはな、三遊間がよく見えるんだよ」
「これまで抜けなかった打球がな、年々そこを抜けていくようになってきたんだ」
(『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』より)

18歳でポジションをつかみ、1年目でゴールデングラブ賞をとった立浪和義は、中日の看板選手だった。

落合さんはベンチから定点観測するなかで、三塁手・立浪の守備範囲がじわじわと狭まっているのを見抜いていた。失策が増えたわけではなくとも、抜けていくヒットが増えているのを、データには現れないものを見抜いていた。

これまで聖域とされていた立浪をスタメンから外し(立浪には何も告げずに)、森野将彦に代えた。

「これは俺にしかできないことだ。他の監督にはできない」と、落合さんは言っていた。


コンディションの悪い田中広輔をずっと起用し続け、聖域にしていた緒方前監督が対照的に思い浮かぶ。

佐々岡さんはベンチで試合をボ~ッと観戦していたんだろうな。観察するのではなく。

キャンプに合流した日、「お前たちが思っているより、俺はお前たちに期待している」と、選手たちの前で言った新井さん。

開幕したら、いろんなことが起きると思うけど、やらかすこともあると思うけど、でも新井さん。あなたが思っている以上に、今年以降のカープ、期待したくなってます。
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2022年11月18日

「黒田が球団アドバイザーに」が正夢に


11月18日、「黒田博樹が球団アドバイザーに就任」という、突然の吉報。

今月、アメリカの宝くじで、史上最高の20億4000万ドル(およそ2978億円)の大当たりが出たらしい。

それくらいの額がふところに入るとなると、もはや消費レベルじゃない。私だったら、大半を骨髄バンクとiPS細胞研究所に寄付したいな。なんて話をうちでしてたのです。

すると、「カープを買うのはどう? オーナーになったら何したい?」と家族が言うんです。


えぇ~。運営は面倒だな、持病もあるしと言いながらも、あれこれスラスラとやりたいことが出てきた。それだけ変えたいこと、おかしいぞと思っていることがたくさんあるというわけなんですわ。

「黒田に球団のアドバイザーになってもらう」も、その一つ。序盤に口をついて出てきたんですよ。なので、まさか実現するとは!と驚いたのでした。

黒田が引退したとき、球団のアドバイザーになってもらうといいなと思っていたのでした。メジャーでの経験で得たことをカープに採り入れてもらえたら、と。

2016年、リーグ優勝した年、黒田の提案でモチベーションビデオを作り、選手の気持ちを高めたというエピソードがありましたね。あのビデオも黒田がメジャーで経験したことを活かしたもの。

また、『クオリティピッチング』には、ヤンキース時代、メンタルトレーナーがいたという話が紹介されていました。


カープにもそういうエキスパートがいて、選手のケアをしてくれたらいいな。黒田が球団を改革するアドバイザーになってくれたらいいなと思っていたのでした。


でも、そういう話にはならなかった。球団はそんな気は回さなかった。だから今ごろ、こんな話が出てくるなんて。

球団が進めた話だとしたら、もっと早く実現できたはず。新井さんがお願いして実現した話なのかなと思ったら、やっぱりそうだった。(「デイリースポーツ」)

新井さんの監督就任が決まったとき、黒田が投手コーチにもしかして・・・と、ほんのちょっと期待はしたけれど。さすがにそこまで出来すぎた話にはならなかった。

今さら投手コーチなんて泥臭い仕事はしないだろうとも思っていたが(でも新井さんが監督になった今、この先はわからないよ?)、春のキャンプに臨時コーチとしてなら来てくれるかなとは期待していた。

「キャンプ後も、1軍とか2軍とかの枠ではなく、全体を見ていただきたい」と、新井さん。

主に投手に対するアドバイスが仕事のようですね。当たり前か。私としては、球団のあり方にまで進言してほしいくらいです。


新井さんが監督になってから、坂倉将吾の捕手一本化、赤松さんが1塁のコーチに等々、よっしゃ! というニュースが日々とびこんでくる。

キャンプでの、新井さんと選手とのモチベーション上がるやりとり一つ一つをとって見ても、カープが動き出した。そんな感じがする。この3年(プラス1年)の停滞していた空気がスカッとはらわれていく感じ。

トミー・ジョン手術を経た岡田明丈もブルペンで投球を始めたとか。岡田~、黒田さんが来てくれるよ~。
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2022年11月16日

安部もフランスアもいなくなる、いつだって球団は雑


11月14日、安部友裕が引退を決断。トライアウト後、独立リーグからのお誘いはあったようだが、なかったか、NPB。

今季は1軍の出場なし。しかし、2軍では高打率をマーク。それでも1軍からは声がかからなかった。もし、別の球団だったら、別の監督だったら、違った展開になっていたかもしれない。

そう思うと、監督が選手の将来を左右することってあるなと、やるせない気持ちになる。雑な仕事をする監督に当たると、ほんとうに。


それでも、安部に突出したものがあったら、それこそまた違った展開になっていたはず。ショックだったけど、もうこれ以上言うまい。

「学生野球資格回復制度を取得して、野球界のさらなる発展につながる活動をしていこうと考えています」(「テレビ新広島」)

気持ちに区切りをつけたんだなとスッキリさが伝わってきて、応援します、新しいスタート。

でも、フラットな選手起用ができなかったこの3年のカープと球団の体質は忘れまじ。


中日の阿部寿樹と楽天の涌井秀章のトレードにも驚いた。

今季、中日はリーグ最下位の得点数。なぜ阿部を放出? わけわからんわー。長打がないのに、大砲候補をとらない(起用しない)カープのごとく。

阿部、対戦するのが嫌なバッターだった。そんな選手がまた一人、セ・リーグからいなくなる。寂しい。


11月16日、西武の森友哉はFAでオリックスに移籍。点のとれないオリックスには朗報なのかな。

カープ以外では、オリックスは応援していたチーム。ちょっと柄が悪くなりそうな、オリックスっぽくないような。ぽくなくて上等!なんですけども。ファンの勝手な好みの問題ですけども。

2年続けてのオリックス・ヤクルトの日本シリーズ。思えば、両チームとも、同じエリアに阪神と巨人という人気球団があり、なんか悪目立ちしない、ちょっと品のいいイメージ(あくまでもイメージ)。

2年連続の接戦というゲーム展開もだったが、そんなどぎつくないチームカラー同士というのも、サラッとしていてよかったような気がしてきました。


フランスアの退団も発表された。今季、1軍の登板で見た球の力のなさを思うと、納得の結果とも言えます。

でも、寂しい。

1年目、マウンドに上がるのが嬉しくてしかたないように見えたフランスア、可愛かった。メジャーに行くのではとささやかれた時期もあった。あの頃、フランスの投球を見るのはワクワクした。

なのに、前緒方監督が「権藤・権藤・雨・権藤」みたいにフランスだのみになっちゃって。酷使され、強い球が投げられなくなった。

安部同様、監督が違っていたら、別の野球人生があったかもしれない。悔しい。雑な扱いしやがって。
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2022年11月15日

新井さんキャンプで宣言、森下やったぞゴールデングラブ賞!


11月14日、新井監督がキャンプに合流。あれ? ジャージ。ユニフォームは? ひとりカジュアル。体育の先生みたい。

新井さんが練習前に選手たちに伝えた「俺は好き嫌いで起用しない」。

佐々岡さんの3年(プラス前緒方監督の最後の1年)を、外から客観的に見ていて、思うところがやっぱりあったんだろうな、と。

落合博満さんは、荒木雅博に「心配するな。俺はお前が好きだから試合に使っているわけじゃない。俺は好き嫌いで選手を見ていない」と言ったことがあるそうだ(『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』より)。

新井さんは合流早々、みんなの前で言ったね。パカッと最初に言うところが新井さん。新井さんのやり方で思うようにやってくれたらと思う。


「好き嫌いで起用しない」はできるものならぜひお願いします!だが、「カープのユニフォームを着ている選手は、家族だと思っている」には、あ゛ー。言っちゃったね。

家族じゃないし。いろんな家族があるし。わたしの家族も、実家も、いい感じです。それは幸いなこと。でも、そうでない家族も現実にあるのだから、簡単に言えない言葉と思います。

以前、新井さんが子どもの頃書いた作文が雑誌に掲載されていて、読んだことが。ご家族に愛されて育ったんだなということが伝わってくる、すこやかな素敵な作文でした。

そういう新井さんだからこそ、「家族」という言葉もストレートに出てくるだなと思う。


長野久義がトライアウトに元カープの選手の応援にかけつけたという話。長野は計算でそういうことをする人じゃないだろうから、行きたいから行ったんだと思う。思うままやればいいと思う。

しかし、現役を続ける選手が、戦力外を通告された選手たちの場所に足を踏み入れることには違和感覚えた。

巨人が日本シリーズのソフトバンク戦に連敗していたとき、元チームメイトたちにエールを送るかのように、長野が新幹線のホームに現れたという話を聞いたときも違和感残った。


そっとしておくという送り方もあるんじゃないだろうか。もうそれぞれの道を歩くのだから。もしかしたら、長野がトライアウトの応援にきてくれて嬉しかった選手もいたかもしれないが。

新井さんの家族宣言同様、長野もしたいようにすればいいと思う一方で、いい人全開なのと勝負の世界は両立するのだろうかと思ったりもする。

でも、それが新井さんのやり方。もしかしたら、いい人が勝負の世界で勝つことだって、あるかもしれない(のか?)。新井さんがニューモデルになつてくれたらいいな。


同じく11月14日、ゴールデングラブ賞の発表。

菊池涼介の10年連続の受賞もさながら、今年は絶対、森下暢仁にゴールデングラブ賞をと思っていたので、やったー!です。1年目からフィールディングは素晴らしかったもの。

投手なら、防御率のタイトルも得たいだろうけれど、守備が評価されるというのもこれまた格別。プロならでは。

床田寛樹もフィールディングには定評がある。今年は怪我で離脱したけれど、1年通してマウンドに立てれば、評価してくれる人がきっといると思うんだ。来季も楽しみ。
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2022年11月13日

矢崎4倍の2800万に、中﨑は5300万なんだが


11月13日、新井さん、やっと解説仕事が終ってキャンプ地へ。14日から合流。

やっぱり解説は数か月前から入ってた予定だったみたいですね。急きょ決まった監督就任劇の舞台裏が透けて見えます。いえ、ファンとしては新井さん、大歓迎です。

矢崎拓也の年棒が4倍の2800万円に。というか、え、700万だったんか。それくらい今季は存在感示しました。矢崎の活躍は、私的には今年のカープ一番のトピックス(藤井皓哉がソフトバンクで主力になったことに次いで)。

しかし、たとえば中﨑翔太は5300万。中﨑は三連覇に力を尽くしてくれたし、そのせいで肩を酷使した今がある。中﨑は悪くない。

ただ、恩賞みたいな査定、カープの年功序列制は、理不尽感すごいです。もっとドライでいいと思う。プロなんだし。


今季、2点目の得点を決めた55歳の三浦知良。

「60歳までできるんじゃないですか?」の記者の問いに「70歳までやるつもりですけど(なにか?)」という切り返しは素晴らしかった、相変わらず。先日のW杯日本代表のメンバー発表も、きっと待機していたに違いない。

以前、現役を続けるカズに、張本勲さんが「もう若い選手に譲ってほしい」と引退をすすめていたが、それもおかしな話だ。カズはプロとしてオファーを受けて、プレーを続けているんだから。


若手を育てる・・・は、どのチームにとっても大きな課題。カープでも、結果の出ないベテランを実績あるからと言って使い続けるなら、いっそ未来のある若手を使ってほしいと思うことが多々ある。

嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』で、落合さんのこんな言葉が出てきた。

「この世界は実力社会だ。年齢は関係ない」

この言葉は、経験者優遇を否定するとき使われるように思えるが、その一方で、落合さんはこうも言っている。

「不公平じゃないか、若いってだけで使ってもらえるのか? 今、うちにファームで3割打っている奴がいるか? ベテランにだって生活権はあるんだぜ?」


ドラフトでも、「すぐに使える選手が欲しい。勝つための戦力を取ってくれ」「考え方は二つある。でも、5年、10年先じゃなくて、来年の戦いに勝たないといけないんだ」と。

未来も大事だが、いま勝つことが最優先。難しい。

でも、この本には、落合さんのベテランを聖域にしない、うなるエピソードも紹介されている。それは、また今度。

しかし、ファームで安部友裕が4割近く打っても1軍に呼ばなかったどころか、戦力外にしたカープ。やっぱりおかしい。
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2022年11月9日

トライアウト終る、気になる安部の行方


11月8日、トライアウト終わりました。元カープからは、安部友裕、菊池保則、高橋樹也、山口翔、中神拓都、田中法彦が参加。

高木豊さんは「まだやれる選手」として、菊保、安部の名前を挙げてくれていた。(「デイリースポーツ」)

「まずは広島の菊池。落ち着いているし、テクニックもある感じ。まだ33歳。コントロールも安定しているし、ボールもきてた。何でクビになったんだろうと思った」

「(安部は)絶対に使える。代打、代走でも使える。守備の面では守備固めといかなくても、誰かの代わりはなる。それくらいの実力がある。サードもできるし、おそらくセカンドもできる。内外野できると思うので、重宝すると思う」


評価してもらえて、なんか嬉しい。なのに、そんな選手を放出するカープ。

できることなら、藤井皓哉のときのように、カープの見る目のなさを知らしめてほしいぞ。

しかし、今年は初めての現役ドラフトが12月9日に実施される。その結果を見て動く球団もあるだろうから、返事待ちの期間が長くなるかもしれません。選手たちにとっては、1週間ですら長いのに。


ヤクルトの元編成部長の松井優典さんは、「実績のある広島の安部をどう評価するか。円陣で中心になって声を出すなどリーダーシップを見せていたが、もうひとつプレーから必死さが伝わってこなかったことが、気にはなった。ただ怪我や力の衰えは感じさせなかった。左打ちの内野手が欲しいチームは補強したい選手だろう」(「RONSPO」)

「プレーから必死さが伝わってこなかった」というところ、気になります。ここぞで覇気発揮しないとこ、そういうとこ。

トライアウト参加を決めた安部は「ユニフォーム着て野球するのも、もしかしたら最後になる可能性もあるので」と言っていた(この言葉には胸がつまる)。半ば諦めムードもあったのか。


覇気出さんかーい。と、つっこみたくなる打席もあった。緒方前監督が優勝メンバーに固執して安部を重用していたのに首をひねった時期もあった。

なのに、なぜ今、安部をこんなに応援しているのか。それは今季、2軍で高打率をマークしながら一度も1軍に呼ばなかったというカープのいびつさを思うからだ。

2軍で結果を出しても声をかけられない。いったいどんな気持ちで野球をしろと言うのだ。選手のモチベーションをないがしろにするような球団、見返してほしい。あ、べー。

安部のこと、見ていてくれた球団がありますように。
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2022年11月8日

新井さん、「大変なことになった」と言いながら、笑てるやないかーい


11月6日、「サンデーモーニング」(TBS)のゲストに新井貴浩さん。野球選手の中ではスーツ姿がシュッとして、なんか洗練されてる感じがいいわぁ(黒田博樹もね)。

監督就任について、「大変なことになったなと」。そう言ってる顔が、めちゃくちゃ楽しそう。明るい。明るいわ~。

新井さん、1年目は(それ以降も)思ったように事は運ばないかもしれないが、いろいろやらかすかもしれないが、応援したい。そう思わせてくれるキャラクター。


野球はキャラクターでやるもんじゃない。でも、「大変なことになりました」と言いながら、笑てるで、この人。この底抜けの明るさが、重々しい3年プラス1年を吹き飛ばしてくれるようで、スカッとします(今だけでも)。

秋季キャンプは新井さん不在のままスタート。新井さん、日本シリーズや日本代表の強化試合と、解説仕事が忙しそうだ。前々から予定が入っていたとしたら、監督抜擢はほんとに突然だったんだな、と。

仕事しなかったコーチ陣がほぼ残留。新井さんに全ての人事権はなさそうだ。チケットの売れ行きも下降線、人気者を置いとけ。という球団の意図が見え見えだが、それを吹き飛ばしてもらえたら(どうなるかわからないけど)。


11月5日と6日、日ハムと巨人相手に行われた日本代表の強化試合。あぁ、オリックス日本一はまだ1週間前のことだったのかと、あの濃密だった日々を思い出す(オリックス応援してましたから。ヤクルトファンの方はつまらなかったかもしれないけど)。

歴史に残る試合と呼ぶ向きもありましたが、オリックス残塁多かったし、手放しでそこまで賞賛できない。

でも、接戦だったヤクルト・オリックス戦の前は、巨人がソフトバンクに2年連続ストレート負け(略してストマ)。そういうひどい試合があったから、昨年と今年の日本シリーズがいっそう際立つのだと思う。

でも、あの緊迫した投手戦や、流れを変えた吉田正尚のサヨナラ2ランなどなど、忘れがたいシーンが。

その余韻がまだ残っていたので、通常ならオフにうれしい野球中継も、余興に見える日本代表戦。ダイジェストでサラッとだけ。


日ハム戦で、森浦大輔が登板。いきなり3連打で、あの心配(そうに見える)顔にハラハラ。上川畑の送りバントを大将・ 牧秀悟がスライディングキャッチしてトリプルプレー。ホッとしました。

日本シリーズでは不振だった村上宗隆もボンボン打ち始めたし、牧、森友哉、山田哲人ら、打つ人が打つ。そういうところはやっぱり見事だ。

西川龍馬、代表のユニフォーム、似合ってるじゃないですか。森浦、いろんな人と話したいと言っていたけど、話せているかしら。がんばれー。
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2022年11月4日

黒原、岡田、ドライチたちの契約更改。そして坂倉のこと


人事異動が落ち着いたと思ったら、始まりました、契約更改。

ドライチの黒原拓未は100万円マイナスの1400万円。

シーズン序盤、イキのいいピッチングを見せてくれていた黒原。5月4日の巨人戦で吉川尚輝にデッドボールを与えてから、1軍で登板なし。

SNSで巨人ファンからの誹謗中傷を受け、早々に人気家業のハードな経験をすることに。

元気にしてるのか気になっていたけど、上半身のコンディション不良だったとか。来季はコンディションを整えて、リリーフ陣の厚みを増す一人になってほしいです。


こちらもドライチ、岡田明丈は250万マイナスの1750万円。

昨オフ、トミージョン手術を受けて、今季登板なし(3年間1軍での登板なし)。それでこの金額とは。査定って、ほんとによくわからない。

投球練習も始めたようで、復活、待ってます。マジで。


岡田と坂倉将吾は活躍を願ってきた二人。坂倉は今や主力に。

今季は首位打者になって、お正月のリアル野球盤に出るはずだったんだけどな。

そうは言うても、規定打席に達した選手の中では、打率はチームでトップの2割8分8厘。

しかし、ファーストどころか、サードを守らされ、捕手としての出場がなくなってから、打席で元気がないように見えた(それよりもっと精彩を欠いた人はいますけど、なんぼでも)。


坂倉のキャッチング(ポロポロ)やスローイングは見ていて時にいたたまれない。これはプロか、プロなのか? と。

よって、バッテリーコーチの意図もわからんでもないが、會澤翼がマスクをかぶると、投手の球数が増え、テンポの悪い、思い切りの悪い試合が増えていった。

おまけに坂倉の打率も下がっていったというのに、わかってないな、カープベンチ。

そこに、新監督・新井さんの「(坂倉は)来年は捕手一本で」宣言。坂倉にも、チームにも、光がちょっと差してきた。


「どっかできれいに打とう、丁寧に打とうという思いがあった。強い打球は三塁を守っていてもイヤだった。強さもプラスすると、印象は変わってくる」と、今季の打撃について語った坂倉。(「デイリースポーツ」)

サードを守った経験が視点を広げる側面はあったみたいです。でも、打撃もいいけど、やっぱり捕手としての練習も、しっかりとな。

肩の強さは持って生まれたものがあるとしても、せめてキャッチング。

達川光男さんは、入団当初、ボールが獲れなかったそうだ。そんな達川さんに、キャンプが終わった後、江夏豊さんは「キャッチングが悪いと、どうにもならん。1カ月で10万球受けて来い」と言ったという。

達川さんは、ブルペンで、1人70~80球として、1日11000球を受け、足りない部分はピッチングマシンで受け、7万球はこなしたそうだ。(二宮清純『広島カープ 最強のベストナイン』)

坂倉、それくらい練習してるか? 量をこなして質を変えていこう。達川さん、どうぞ助言をお願いします。


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森浦初めての代表合宿と、 落合さんにも情の時代があったという話


11月3日から始まる日本代表の強化合宿。森浦大輔が初めてのお泊り。

栗林良吏は今回選ばれていないし、森下暢仁は右肘痛のため辞退。人見知りそうに見える森浦が「みんなと話してみたいです。投球のことだったり変化球のことだったり聞けたら」と、やる気満々。(「デイリースポーツ」)

森浦、かわいい。コンディション不良を招く可能性もある番外編の代表戦。できれば身体を休めてほしいと毎回思うけど、こういう話を聞くと、がんばれー。と思う。


「岩瀬は不思議な選手だった。いつも不安そうにしているのだ」

これは『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』に出てくる、著者・鈴木忠平さん(当時日刊スポーツの記者)の一文。

ここを読んだとき、なんか森浦の顔が浮かんできた(ピッチングは強気です)。

今季、実況解説していた谷繁元信さんが、森浦のことを「岩瀬に似ている感じがする」って言ってたんですよ。

岩瀬仁紀さんの球を受けていた人がそう言ってくれるなんて、なんかすごく嬉しかった。あ、心配そうに見える顔のことではなく、投球のことね(わかっとるわー)。


10月に右肘の手術をした森下は、開幕に照準を合わせて、来週あたりからリハビリを始めるそう。森下の開幕、見たい、今度こそ。

コンディション次第ですが、もしまた大瀬良大地だったら、監督が新井さんに変わった意味がない。そう思うほど。大瀬良、毎年開幕はおおむねいいピッチングを見せてくれていますが。

さすがの落合博満さんにも、監督の1年目(2004年)は、いつもと同じように戦いたいとか、ずっと働いてきた選手を使いたいとか、そういう考えが捨てきれないときがあったそうだ。

2004年、西武との日本シリーズ3戦目。そのシーズンに頑張った選手だからと、岡本真也を続投させ、岡本は打たれた。忖度なしの落合さんにも、そういう感情があったときがあった。


「でもな、負けてわかたったよ。それまでどれだけ尽くしてきた選手でも、ある意味で切り捨てる非常さが必要だったんだ」(『嫌われた監督』)

その経験が落合さんを変えた。

とりわけ今季、コンディションを見極めず、一度ならずも何度でも、大瀬良に託した佐々岡さんのことが浮かんできましたとも。


落合さんは荒木雅博にこんな言葉もかけていたそうだ。「心配するな。俺はお前が好きだから試合に使っているわけじゃない。俺は好き嫌いで選手を見ていない」と。

新井さんの監督就任会見での、「一軍二軍関係なしに全員をフラットな目で見てたいなと思ってます」は嬉しかった。しかし、とっても難しいことなんだとも思う。

選手たちに緊張を走らせる落合さんの忖度なしの采配。でも、そのフラットさは選手たちにとって信頼できるものだったんじゃないだろうか。
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2022年11月2日

長野が無償トレードで巨人に復帰、入団も退団もスカッとしないまま


11月2日、「長野久義が無償トレードで巨人へ移籍」というニュースに、えっ。

無償トレードというのが今ひとつよくわからないですけど。あぁ、元いた場所に、いたかった場所に帰るのね。

オフなのに、ほぼ毎日のように見過ごせないニュースが飛び込んでくる(いや、オフだから)。マクブルームも寂しがると思います。

カープに残ってコーチにと切望するファンの声もあったが、なんとなく、それはしっくりこないような、くるような、感じだった。


2年前、巨人はソフトバンクとの日本シリーズで連敗スタート。巨人の選手が新幹線で福岡へ移動中、広島駅に停車したとき、ホームに長野がサッと現れ、去っていったことがありましたよね。(「日刊スポーツ」)

窓越しに笑顔で手を振る長野。巨人の選手たちにさざ波のように驚きが伝わっていった、わずか1~2分の出来事。

おそらく連敗中の元チームメイトたちにエールを送る意味合いだったんだと思うんだけど、この話を聞いたとき、モヤモヤした。

今はカープの一員。リーグ戦は終っていたとはいえ、ライバルチームにそういう優しさを見せる長野に、気持ちはやっぱり巨人に残っているのかなと妙なものを感じた。

黒田博樹は日本に復帰したとき、「対戦相手とは食事には行かないようにしている」と言っていた。そういうのは今や昔かたぎと言われてしまうのかもしれないが、プロの選手として、黒田のとる行動の方が違和感ないです。


長野の温かさ。カープに合っていたような。それが、あの腹黒い監督のいるチームに帰ることになるのか。

日ハムとロッテ、2度のドラフト指名を拒否してまで入りたかった巨人。でも、巨人はそんな長野を手放した。プロなんだから、冷たいとか温かいとか、関係ない。

でも、一度自分をいらないといった球団に戻るのって、どういう気持ちなんだろう。それでも、戻りたい場所だったのかな。巨人ファンの方から喜びの声があがっているのは選手として幸せなことですけれど。


今季はさらに出場機会も減り、まれにファンを喜ばせる打撃を見せてくれたが、「打つ気がしない」と思わせる打席も少なくなかった。

なまぬるいカープでなかったら、戦力外に片足かけ始めているといっても言い過ぎではないと思えた(両足かけてそうな人も包み込む球団です)。

20018年オフ、丸佳浩の人的補償としてカープにやってきたとき、当時の緒方監督は長野をなかなかスタメンとして起用しなかった。

なんとなく、人気球団のスター選手だった長野を緒方監督が扱いかねているような、素直に起用できないこだわりみたいなものが感じられて、スカッとしなかった。

あのとき、すぐ第一線でバンバン起用していたら、長野のキャリアも、カープも、違ったものになっていたかもしれない。


今年の6月、ものすごく久しぶりに球場観戦しました。ベルーナドームでの交流戦、代打で打席に向かう長野から、そこはかとない華を感じました。

ナマで試合を見にいくとき、私の場合、それは選手のオーラを確かめに行くとき。

あのとき、森下暢仁見たさに出かけ、実際オーラを感じたのは長野と、小園海斗の守備と、試合前、打撃練習をしていた中村奨成だった(で、見ていて面白いと思ったのは、矢崎拓也だった)。

ほかにも見ることができて嬉しかった選手はいたけれど、テレビで見ていた人を実際に見られてよかったというのと、オーラを感じるのとは、また別の話。長野はそういう意味でもスターでした。
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2022年11月1日

知るのがおそろしかった新コーチ陣、ついに発表


10月31日、ついに来た、新コーチングスタッフ発表。

藤井彰人、石原慶幸、福地寿樹、新井良太ら、新しく就任するコーチはすでに発表されていたが、全貌が明らかに。見るのが、こ、こわい。

その中で、数少ない光を放っていたのが、1軍の外野守備・走塁コーチ、赤松真人さん! 

盗塁は足の速さ(だけ)じゃない。投手のクセをよく観察するなどのコツを、頭使った走塁を、ぜひ教えてあげて!

またユニフォーム姿の赤松さんが見られるのはこの上なく嬉しいです。でも、同時にお身体のことがとても心配です。


あとはなー。東出輝裕は2軍へ。しかし、朝山東洋、迎祐一郎両打撃コーチはそのまま。おそろしいことはやはり起きていた。

バッテリーコーチは石原就任で、倉義和は2軍へ。東出といい、倉といい、まだチームにいるんかーい。やっぱりかという感じだった。

「大シャッフル」と見出しをつけた記事もあったが、いつものお得意の内部循環、ちまちまシャッフル。予想はしていたことだけど。


新井さんの希望が全部通ったわけではないんだろうな。

振り返ってみれば、投手・打撃・走塁・バッテリーと、ほとんどすべてでテコ入れが必要な今季の成績内容。その中で、投手と打撃にはメスを入れられなかった。新井さんはいるけれど。

嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』によると、落合さんが監督だった期間、選手・スタッフの選択は落合さんに全て任されていたようだ。

今の中日は、他の球団はどうだか知らないが、中日、太っ腹。というか、ふつうそうなのか? カープのいびつさが目にしみます。指揮を任せるなら、そこまで任せてほしい。


落合さんは1年目、ひとりのクビも切らなかった。1年かけて、戦力となる選手とそうでない選手を見極めた。

1年目のオフ、13人の選手に戦力外通告をした。それだけでなく7人のコーチとの契約を解除したそうだ。その中には、鈴木孝政さんも入っていた。

しがらみがないって、素晴らしいわ。
  

小窪哲也もそのまんま。就任直後、ノックが下手だったという話を聞いたが、その後はいかがですか?

この本では、落合さん自ら、森野将彦や荒木雅博にノックをするシーンが出てくる。森野の数時間にわたって延々と続くノックの話も壮絶だが、荒木が落合さんのノックを受けるシーンは、こんなふうに綴られている。

「常にグラブがようやく追いつく場所へ、ギリギリの速さで飛んできた。まるでボールがノックの受け手をじっと観察しているかのようだった」

落合さんの打撃技術にうなりました。それを思うと、小窪、大丈夫か。カープのコーチレベル、大丈夫か。
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