11月8日、トライアウト終わりました。元カープからは、安部友裕、菊池保則、高橋樹也、山口翔、中神拓都、田中法彦が参加。
高木豊さんは「まだやれる選手」として、菊保、安部の名前を挙げてくれていた。(「デイリースポーツ」)
「まずは広島の菊池。落ち着いているし、テクニックもある感じ。まだ33歳。コントロールも安定しているし、ボールもきてた。何でクビになったんだろうと思った」
「(安部は)絶対に使える。代打、代走でも使える。守備の面では守備固めといかなくても、誰かの代わりはなる。それくらいの実力がある。サードもできるし、おそらくセカンドもできる。内外野できると思うので、重宝すると思う」
評価してもらえて、なんか嬉しい。なのに、そんな選手を放出するカープ。
できることなら、藤井皓哉のときのように、カープの見る目のなさを知らしめてほしいぞ。
しかし、今年は初めての現役ドラフトが12月9日に実施される。その結果を見て動く球団もあるだろうから、返事待ちの期間が長くなるかもしれません。選手たちにとっては、1週間ですら長いのに。
ヤクルトの元編成部長の松井優典さんは、「実績のある広島の安部をどう評価するか。円陣で中心になって声を出すなどリーダーシップを見せていたが、もうひとつプレーから必死さが伝わってこなかったことが、気にはなった。ただ怪我や力の衰えは感じさせなかった。左打ちの内野手が欲しいチームは補強したい選手だろう」(「RONSPO」)
「プレーから必死さが伝わってこなかった」というところ、気になります。ここぞで覇気発揮しないとこ、そういうとこ。
トライアウト参加を決めた安部は「ユニフォーム着て野球するのも、もしかしたら最後になる可能性もあるので」と言っていた(この言葉には胸がつまる)。半ば諦めムードもあったのか。
覇気出さんかーい。と、つっこみたくなる打席もあった。緒方前監督が優勝メンバーに固執して安部を重用していたのに首をひねった時期もあった。
なのに、なぜ今、安部をこんなに応援しているのか。それは今季、2軍で高打率をマークしながら一度も1軍に呼ばなかったというカープのいびつさを思うからだ。
2軍で結果を出しても声をかけられない。いったいどんな気持ちで野球をしろと言うのだ。選手のモチベーションをないがしろにするような球団、見返してほしい。あ、べー。
安部のこと、見ていてくれた球団がありますように。