2021年4月30日

玉村昇悟と石原貴規コンビに爽風、そして小園を止めるな


4月29日、DeNA戦(マツダスタジアム)、3対5で負け越し。

20歳の玉村昇悟が先発としてプロ初登板。バッテリーを組むのは、同期入団の石原貴規。いい、なんかすごくいい組み合わせ。

しかし、石原が登録されたとなると、まさか中村奨成を二軍に落としたのではないだろうな。と確認すると、磯村嘉孝でした。會澤翼でもよかったんですけれど。

1回、玉村、制球もよく、三者凡退と気持ちのよい滑り出し。

1回裏、菊池涼介ヒット、羽月隆太郎がバントで送って、鈴木誠也が打って1塁へヘッドスライディング。西川龍馬のボテボテのセカンドゴロで1点先制。

「玉村に初勝利を」と意気込み感じるスタートはよかったが、ここで早くもしぼんだ感が。

この1点どまりに、昨日の試合に似た匂いを感じる。こういう点の取り方をしているとき、たいてい負けるという「カープの法則」、今日は払拭してほしいのだが。


2回、小園海斗のタイムリーエラーで同点にされる。ごめんなさいね、玉村。

濵口と言えば、序盤は落ち着かないが、徐々に調子を取り戻すのがいつものパターン。早めに仕留めておかないと、なのだが、その後、援護、なし。

玉村は、4回、オースティンにソロ、ソトに2ランを浴び、5回にも1失点して、降板。

初勝利とはならなかったけれど、次回もまた見たい。期待したい人が出てきてくれて、嬉しい。


この日、スタメンには松山竜平と堂林翔太。DeNA先発の濵口遥大に相性がいいとのことで起用されたようだ。データも大事だが、コンディションはどうなんだ。最初、気持ちが盛り下がりました。

7回裏、やっとこの二人から連打が出て、石原の2点タイムリーとつながったので、結果は出たとも言えなくはないのですが。

しかし、プロ初スタメンの石原からプロ初安打初打点が出て、これから巻き返しというときに、小園に代打。しかも、會澤。

ベンチのみなさん、昨日の會澤、ご覧になっていなかったの。どうやったらこういう判断に至るの? 思考回路が謎。このとき、この試合の負けを予感しました。

會澤凡退。石原がプロ初盗塁を決めるも、代打の長野久義も凡退。こういうとき奨成を使えないふっきれの悪さ。菊池も凡退。

9回裏、安部友裕が最後のバッターとなったけれど、もし安部が出塁していたら、次は田中広輔でした。

バットが振れてる小園を止めるなっ。


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2021年4月29日

また出た、カープの法則


4月27日、DeNA戦(マツダスタジアム)、2対13。

この日も、羽月隆太郎と小園海斗がスタメン。毎回、これを確認してはホッとし、ワクワクする(ここに坂倉将吾と中村奨成が加われば、もっとワクワク)。

しかし、昨日の10対1のお祭りも、つわものどもが夢の跡。リーグ優勝してビールかけがあったわけでなし。どうした、この覇気のなさ。かみあわなさ。

先発の床田寛樹は軽快なピッチングでスタートしたかに見えたが(そういうときこそ要注意でもありますが)。


1回裏、菊池涼介が2塁打。羽月隆太郎がバントで送ろうとするも、走塁がうまくいかず、2塁タッチアウト。

すかさず羽月が2盗し、取り返し(?)、鈴木誠也ヒット、西川龍馬フォアで1アウト満塁のチャンス。

しかし、得たのは安部友裕のフォア押し出し1点のみ。

こういう点の取り方をしているとき、たいていくすぶった状態のまま、負けます。名づけて、「カープの法則」。


1点先制しても、援護のチャンスの前髪つかめなかったとき、投手の投球に多少なりとも影響するのは自然ななりゆき。それに動じないタフさがあるにこしたことないけれど、機械じかけじゃないもの。

2回、それが影響したかどうかはさておき、床田は嶺井博希のタイムリーで2失点。

2回裏、小園海斗が2塁打(よっしゃー)。床田がバントで送るも、菊池が凡退、羽月も三振、つながらず。

2度のチャンスを続けて逃したカープ。それが伝染するかのように、床田、3回に3失点。4回で降板。

いい投球で始まっただけに、もったいない。なんとか踏ん張ってほしかった。丈夫で長持ちって、難しい。


5回と6回、菊池保則が抑える。ホッ。5回裏には西川のタイムリーで、2対5。

6回裏、2塁3塁のチャンスが訪れるも、菊池が三振。

それでもまだ3点差。「カープの法則」にあらがってほしい。

7回、藤井黎來が登板。勝ちパターンでないとはいえ、これまで登板4試合はすべて無失点。ここで空気を入れ替えてほしいと期待していたら、なんとまさかの4失点。2対9。

まだ諦めてへんでぇ~(私はなっ)、というところに、7点差は痛い。


8回も藤井が続投。これは今日は深追いしないということなのだと了解しました。

なんだけど、ベンチなすがままで、さらに4失点。森浦大輔(こんなところで)途中交代。キャッチャーも坂倉将吾と交代(もっと早く出せ。最初から出せ)。

8回裏、坂倉が粘ってヒット(よしっ)、小園が2塁打(よっしゃー)。しかし、つながらず、9回、雨のため、試合終了という結末。

いとしのレイラにとって、ひとつの経験になってしまったが、私は期待していますよ。しかし、観客に成長過程を見られるというのも、プロ野球って、いろんな意味で見世物なのだと思った夜。

しかも1回きりじゃない。夜な夜な試合があるというのがまた、野球の味わい感じました。


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2021年4月28日

森下暢仁に怒涛の大量援護、羽月隆太郎との可愛すぎるツーショット付き(月)


4月27日、DeNA戦(マツダスタジアム)、10対1。

巨人戦での2連勝の勢いそのまま、森下暢仁に大量援護。森下には勝ちがよく似合う。

4月20日のヤクルト戦。7回2失点と仕事しながらも援護なく、2敗目を喫した森下。

明大時代の方が野手が打ってくれてた、エラーもなかった、なんて思われていないか、カープのこと嫌になってないか、勝手に心配してしまうほどだったので、よかった。

1回と2回裏、チャンスがありつつも無得点。そんな3回裏、羽月隆太郎と鈴木誠也の連打、坂倉将吾のタイムリーで1点先制。このところ、打点と縁のなかった坂倉によっしゃー。相棒の打点はひとしお。

と、小さな喜びは束の間。この後、怒涛のハッピータイムが。


安部友裕が犠牲フライで1点、クロンにヒット、小園海斗にタイムリー(よっしゃー)、森下にもタイムリー(ワッショイ)、菊池涼介フォアで、羽月が3点タイムリーで、一気に7得点。ワッショイワッショイ。

ピッチャーにとって、味方が打ってくれるほど、こんな嬉しいことはない。

これだけ援護があれば、余裕を持って投げられる。さりとて油断があるわけでなし。4回、佐野打たれたのは、佐野恵太の1失点のみ。

5回裏にも、小園の2塁打、森下の送りバント(いつもほれぼれ、ぬかりなし)、菊池のタイムリーで1点追加。

7回、ソトのフェンスぎりぎりのライトフライを鈴木誠也がキャッチの好プレーも出ました。

8回裏、ここまで唯一スタメンで安打のなかった西川龍馬にも2ランが出て、10対1。おかわりたくさん、ごちそうさまでした。


ヒーローインタビューは、3勝目の森下と、猛打賞の羽月。

森下「昨日の夜、一緒に頑張ろうねって言って寝たので、打ってくれて本当によかったです」

羽月「昨日、屋上で、森下さんと月を見て、きれいだねって言って、それが今日、力になったと思います」

なんなん? この可愛らしい二人は。仲良しなん? こんなほんわりしたヒロイン、あっただろうか。

「一試合で複数安打が目立っているように思うんですれど、バッティングで何かつかんだもの、あるんじゃないんですか?」と問われ、「毎日毎日が勝負だと思っているので、一球一球を大事にしていきたいです」と、羽月。

この当たり前の実直さが、空気が停滞していたカープには一番の薬。

小園の存在が同期の羽月にとって刺激になってきただろうけれど、この羽月の活躍がまた小園の刺激にもなって、チームに相乗効果が。


最後のカープファンへのメッセージ、「毎日、毎日、応援ありがとうございます」も、またよかった。

新井(貴浩)さんが、2017年7月7日、神宮球場で逆転3ランをバックスクリーンに叩き込んだ日のヒーローインタビュー、「いつも、いつも、いつもありがとうございます」を思い出す。

シンプルだけど、常套句じゃない、ファンへの気持ちのこもった素直な言葉を思い出す。愛され系がまた誕生。

羽月、日に日に存在感が。セィフティバントから長打まで、打つは走るは、見ていて遊園地のような楽しさ。スタメン定着に近づいたか?

どの選手を起用するかは、ベンチが決めること。それでも、その現場を動かすのは、選手なのだ。


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2021年4月27日

ヒリヒリした巨人との3連戦。その口火は小園海斗


巨人との3連戦、面白かった。

4月23日、打線の援護のなさにジリジリとした第1戦だったが、九里について発見のあった試合。記憶に残った。

4月24日、手術とリハビリの辛い時期を経て復活した高橋昂也の3年ぶりの勝ちと、それを死守すべく、リリーフ陣の緊張がビシバシ伝わってきて、しびれた。

4月25日、8回裏に6点リードを追いつかれるも、9回、代打の中村奨成と三好匠がつないで、菊池涼介が犠牲フライで勝ち越し、栗林良吏が三者連続三振でとどめをさす。

2019年には、三連覇の残像にとりつかれた緒方監督が、コンディションの良くない田中広輔や中崎翔太を起用し続け、閉塞感があって、勝ったのにつまらなく感じた試合もあった。

そのことを思えば、この3連戦、不甲斐ない場面があったとしても、ヒリヒリする楽しさを久しぶりに味わった気がした。


このヒリヒリの始まりは、4月22日、ヤクルト戦に小園海斗がスタメンにやっと起用されたときから。停滞していたチームの空気が動き始めた感覚がある。

小園はまだまだ守備や走塁に経験が必要(でも、今シーズンに入ってから田中先輩も守備や走塁でけっこうやらかしてます)。

だからと言って、逐一マイナス査定するような器の小さいことはしないでほしい。小園が起用されたことで、ゲームにヒリヒリ感が出てきたこと、首脳陣も間近で見て肌で感じとってくれていないだろうか。

起用された第1打席目でタイムリーを打ったり、ミスがありながらも、見どころある守備も見せてくれている小園。

でも、今のままでは、まだ田中の代理的存在。もっと田中を置いてくくらい、インパクトを与えねば(スキあらば田中を試合に出したい河田ヘッドコーチに、な)。

巨人は4月24日、新型コロナで離脱していた丸佳浩、ウィーラー、中島宏之、若林晃弘丸が1軍復帰。

2軍での成績を見ると、丸と若林は打率5割以上、ウィーラーは3割台、中島は2割台だったが、ホームランなどで打点もしっかり。

主力だったから、過去に実績があったから戻ったのではなく、2軍でダントツの結果を出して、1軍にあがるべくして上がってきた。ここが、カープと、違う。


羽月隆太郎もスタメンとしても安定感が出てきた。工夫があって、見ていて楽しい。

奨成は4月16日、中日戦のスタメンで活躍しながら、その後ほぼベンチに置かれていただけに、25日の2塁打には、ベンチよ見たか、もっと使うがよいーーー。と、爽快でした。

打率1割台の田中や堂林翔太をベンチで寝かせておく前に、2軍でイキのいいバッティングをしている選手を入れて、さらに活気を与えてほしい。

それは若手だけでなく、ベテランや中堅選手にとっても、きっといいこと。もっと、もっと、正常になぁれ。


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九里亜蓮、大瀬良でも森下でもないもう一つのエース像

2021年4月26日

高橋昂也の1勝が貧打のひもを解いた


4月24日、高橋昂也が手術・リハビリから復帰しての、3年ぶりの勝利。感動しました。

前回、4月18日の中日戦でも5回無失点と好投。打線の援護なく、勝ちは持ち越しになってしまったけれど、ほどなくして勝ちを得ることができて、本当によかった。

1回、坂本勇人に2ランを打たれたときは、明日は今村信貴だし、3タテを覚悟したが、前回同様、昂也は回を重ねるごとに落ち着いていき、試合を作る。

5回、鈴木誠也のきれいなスイングの2ランも出て3対4。1点リードのところ、走者を出し、昂也6回途中でマウンドを降りる。


九里亜蓮が味方に緊張を与えない投手(適度に打たれているので)と書いたばかりでしたが、この日は、リリーフ陣の緊張がビシビシ伝わってくる。

交代した中田廉がフォアを出し、1塁2塁としながらも、併殺で打ち取る。ベンチに戻ったあとの中田の清清しい表情、なんともカッコよかった。

ずっとつらいリハビリを経て復活した昂也に勝利を。ここは思いっきり緊張してでも勝ちとってほしい。悲壮感どころか、ヒリヒリしてしびれた。

8回、すごみのある目つきのビレイラの速球を西川龍馬が2ランで、3対6。さりとて、3点差と余裕の生まれたところで、緊張がなくなるわけでなし。

9回裏、栗林良吏が連続フォア。しかも栗林にしては見たことのないコースのはずれっぷり。もう胸の前で両手合わせてお祈りポーズです。その後、1,2,3アウトを取って、祈っていた両手から拍手が止まりません。


4月25日、初勝利がおあずけとなっている野村祐輔にも勝ちをつけてあげたいところ。この日は磯村嘉孝とのバッテリー。會澤翼とのしばりをベンチが解いてくれて、よかった。

2対3と1点リードで、5回2失点でマウンドを降りる野村。

6回、カープは5点追加して、ワッショイワッショイ。野村の勝ちが近づいたかに見えましたが。

8回裏、森浦大輔、途中交代の大道温貴、またまた途中交代の塹江敦哉で、勝ちパターンの3人がつごう6失点。8対8と同点にされ、野村の勝ちが消えました。シュウウウ。

「楽勝」って、ないんですね。野村にとっては、ジェットコースター気分だったと思いますが。

チームではベテラン的存在といえど、黒田博樹のように泰然と年季の入ったモードになるには、まだ若々しさの残る野村。少しの焦りはあるかもしれませんが、次回(以降)の勝利を待つ。


しかし、9回、代打の中村奨成が2塁打、代打の三好匠がしっかりバントを決め3塁に送り、菊池涼介が犠牲フライで8対9に。

ピースが一つ一つ埋まっていくように、采配が(珍しく)決まる。

9回裏、昨日とは一転し、栗林良吏がビシーッと三者連続三振で12試合連続無失点の8セーブ目をあげる。よっしゃー。

24日の昂也の1勝が、カープの貧打のひもを解いたかのような、勝つ喜びを取り戻してくれたような2連勝。(つづく)


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高橋昂也復活、クロンも復帰3打点、田中広輔についに代打

2021年4月24日

九里亜蓮、大瀬良でも森下でもないもう一つのエース像


4月23日、巨人戦(東京ドーム)、2対1。九里亜連と菅野智之、ともに完投という投手戦、菅野に軍配が上がる。

九里は開幕から5試合連続クォリティスタート。この日は8回2失点と、ハイクォリティスタート。カープで一番の安定感。

にもかかわらず、4月17日の中日戦に続き、好投しながらも援護がなく、勝ちをつけることができなかった。

それでも九里は、先週の登板のときのように、この日も、打たれてもマウンドで笑みを浮かべ、余裕を感じさせてくれた。

じつは2日前からふと、じわじわと九里のすごさがやっとわかってきました(九里ファンのみなさま、今ごろ失礼いたします)。


数年前は、抑えるときと、気迫は感じるが空回りしているときが変わりばんこに来る、安定してないイメージが強かった。

それでも、先発でも、ロングリリーフでも、チーム事情に応じて、どんな場面でも引き受ける姿は、すごいなと尊敬していました。

昨シーズンから、ひとつ上の階段のぼったのが見る者にもわかるように、九里の投球に安定感が増してきた。

大瀬良大地がカープのエースとしてマウンドでの佇まいに風格のようなものが出てきたとき、「立場が人を育てる」を目の前で見ることができて、感動した。九里の変化も感動的だった。

一方で、大瀬良は、シーズン通して活躍しているイメージが弱い。故障に見舞われるという不運もありました。その点、九里はタフ。

打席で粘る姿もカープ投手の中でピカイチ。その諦めない姿勢、黒田秀樹の継承者。インコースをぐいぐい突く、そんな投球も、黒田魂。


もう一人のエース、森下暢仁。昨シーズンは、森下が投げていると負ける気がしなかった。チームに勝ちを呼び寄せる、こういう人をエースというのだなと思った。

だが、4月20日のヤクルト戦、7回2失点と好投しながらも打線の援護がなく、2敗目を喫した。ベンチにすわっている森下を見て、切なくなった。

今年の森下は去年以上に「勝たせてあげたい(でも打てない)」という悲壮感を感じてしまう。

メジャーからカープに復帰したときの黒田もそうだった。黒田に勝たせたい、森下に勝たせたいと、どこかチームに緊張が走っている感じがする。

森下にいたっては、森下が完璧でないと(チームは打たないから)勝てない、そんな悲壮感が。


そこは、九里、まわりにそういう緊張感を与えない(だからと言って、リラックスできて打てるとは簡単にいかないのだけど)。

先週の中日戦でも、昨日の巨人戦でも、あれだけ好投して報われなかったら、悲壮感が漂ってもおかしくないのに。

九里を見ていると、「野球は、打ったり、打たれたりするもの」。そういう当たり前のことを感じさせてくれるタフさがある。

エースというのはチームを勝ちに導く人。そういう考え方もたしかにあります。それでも、九里は、大瀬良とも、森下とも違う、チームを支えるもう一人のエースなんだと、昨日、確信しました。

昨日、負けて、ベンチに座っていた九里の横顔、ただただ美しかった。自分の仕事はこういう仕事、そういうものを引き受けているタフさを感じた。


試合後のインタビューの中で、巨人の原監督は「途中で眠たくなるかと思ったんですけど。それは冗談ですけども」と話していた。

投手戦の中、なかなか点の入らない状況について、打線に奮起を促す意味でそう言ったのだろうが、いやな感じがした(原さんはそういう軽口が少なくない)。

選手に対するリスペクトが感じられない。相手チームの九里に対しても失礼な物言いだと思った。

こういう人がトップのチームでなくてよかった。


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十八番の完封負け、だっておんなじ顔ぶれだもの

2021年4月23日

打ってる小園にバントさせるなんて、ポイズン


4月22日、ヤクルト戦(マツダスタジアム)、4対7。この3連戦、1勝もできず。

小園海斗がついに8番・ショートでスタメンに。やっときました、このときが。

緊張しました。少しでも守備でミスしたり、打てなかったりしようものなら、すぐ降格して、田中広輔を戻すというシナリオを描いているであろうベンチを思うと。

1回、元山飛優のショートフライを小園がキャッチしてはホッ。

塩見泰隆にホームランで1点先制された2回裏。2アウト1塁2塁という、いきなりチャンスの場面で小園に打席がまわってきた。1球目からフルスイング。そうこなくっちゃ。

そして3球目をタイムリーヒット!(會澤翼もがんばって走りました!)。緊張から一転、感動した。


1対1と追いついてもらった3回、遠藤淳志がフォアを出し、元山に2ラン。その後もフォアを連発。

2軍で結果を出したわけでもなく前回の登板で起用され、かんばしくない結果に終わった遠藤。今日、別の選手を試す選択肢はなかったのか。遠藤は3回で降板。

4回裏、またしても會澤と安部友裕が出塁した2アウト1塁3塁の場面で、小園の2打席目が。

併殺崩れのセカンドゴロだったが、走者を帰して、2対3に。小園、2打点目です。


5回裏、鈴木誠也の犠牲フライで3対3。取られたり取ったりの日。

4回5回と三者凡退に抑えたコルニエルが6回も続投。いまカープで一番回またぎを安心して見ていられるコルニエルだが、3イニングは行きすぎでは?

先頭打者にフォアを与え、あろうことか安部のトンネルエラー(ボッ!小噴火)で、3対4に。

コルニエルに少し落ち着きがなくなって、森浦大輔に交代し、3アウト。


6回裏、クロンガヒットで出塁。またも走者のいる場面で、小園の打席が。

ここで打って、3打席連続でチャンスに強いところを見せ、インパクトを与えたいところだった。それくらいしないと、「田中をスタメンに戻す」というベンチのシナリオを打破できないからだ。

しかし、ベンチからはバントのサイン。今日、タイムリーを打っている小園になぜバント? ネクストに代打の松山竜平が控えていたが、どっちに転んだとしても、小園にかける度量がほしかった。

小園はしっかりバントを決めた(松山は凡退した)。だが、小園にバントさせたこのとき、「今日は負けるな」と思った。攻撃的じゃないんだもの。またチマチマ・コツコツ節約野球。

打撃好調の選手にバントさせるのはカープではよくあること(そのたびガッカリさせられる)。だが、ここでさらに小園に活躍されたら田中をやすやすと戻せない。そう考えてベンチはバントさせたのではと、穿った見方をしてしまったくらいだった。


7回裏、安部がエラーを取り返すタイムリーを打ち(許しましょう)、4対4。

8回、塹江敦哉があろうことか3失点。4対7。痛い。

9回裏は、またしても石山泰稚。羽月隆太郎、西川龍馬が連続三振。「石山の3日連続三者三振だけはやめて」が、この日最後の小さなお願いになりました。

鈴木誠也にヒットが出てホッ(ホッじゃあない)。そこで、打ち止め。

ヤクルトに1勝もできなかった。ただ、この日は小園が最後までスタメンで出場。羽月もがんばっていた。ひさしぶりに、森下暢仁や高橋昂也、森浦が出ている試合以外で、ドキドキしながら見た。

でも、次の日もそうさせてもらえるとは限らない。すぐ逆戻りする、腰のすわらない、展望のないベンチが信用できない。

2軍の選手はバンバン打って(投げて)、反撃を起こしてほしい。

2021年4月22日

床田も森下も悪くなーい


4月21日、ヤクルト戦(マツダスタジアム)、1対1。

先発の床田寛樹はテンポのよい投球。5回の時点で69球。スアレスとともに球数少なめペースで投げあう。

4回裏、鈴木誠也2塁打。つづく長野久義がヒットを放つも、鈴木、はさまれ走塁死。鈴木、走塁死、多い。

5回裏、クロン2塁打。クロンが打ったとしても、次は田中広輔。打率最下位(規定打席数内)の田中。ちなみに、堂林翔太は田中の次に低い。絶句。(4月21日ゲーム終了時点)

しかし、ここはデッドボールで出塁。床田がバントをしっかり決めて、ツーアウト2塁3塁。も、頼みの菊池涼介が空振三振。

好機が逃されるのを目の前にして、投球に影響が出てもおかしくない。直接関係あるとは言い切れないけれど、6回、中村悠平ヒット、山田哲人フォア、青木宣親にタイムリーで先制点を与えてしまう。


6回裏、安部と西川龍馬の連打、長野のフォアで満塁となったところ、會澤翼が犠牲フライで同点に。

クロンの打席では、長野が今季初盗塁。長野さん、ノリノリです。素敵だ。しかし、クロンは見逃し三振。

ことごとくチャンスを活かせない。あれ? 今日は昨日なの?昨日の森下暢仁に続き、今日も好投した床田を援護できなかった。すごい。この鉄壁のような点のとらなさ。

9回裏にいたっては、石山泰稚に三者連続三振。これもまた、あれ、今日は昨日なの?

カープも、中田廉、塹江敦哉、栗林良吏が無失点リレーと奮闘したが、いかんせん打線が。床田は6回1失点。床田は、悪くなーーーーい。


スタメンを見て、2番に安部友裕、田中広輔は8番に逆戻り。世界にこの人たちしかいないの? という同じ人たちだけがグルグルめぐる閉塞感。でも、今年の安部はまだ打っている方?

2軍で結果を出したわけでもないのに昇格した松山竜平。過去の実績という期待値だけで上げてもらえるなんて。

2軍で数字を出している、がんばっている選手のモチベーションを下げるようなこと、上に立つ人は絶対やってはあきません。


20日、1軍の練習に呼ばれながらも、1軍昇格は見送られ、2軍に戻された小園海斗。22日、1軍昇格濃厚とか。(「日刊スポーツ」)

20日の小園への対応はカープに不信感をもったファンもたくさんいたはずだ。その民草の声、届いてほしい。

サッサと昇格させておけばよいものを、なんか歯切れ悪い。後味悪い。

もし昇格したら、小園はイキのいいプレーを見せてほしい。

ベンチは、中途半端にポツ、ポツポツと使ってすぐ引っ込めるなんて起用はしないでほしい。中村奨成も、なっ。

でも、やりそう(絶対やる・・・)。

2021年4月21日

節約大好きカープのままじゃ、これ以上稼げない


4月20日、ヤクルト戦(マツダスタジアム)、1対2。

負けた試合の次は、それを糧として勝ってきた森下暢仁だったが、7回2失点、2敗目を喫した。

森下にとっては、悔いを感じる投球もあったかもしれないが、先発としての仕事をした森下にこれ以上どうしろというのだ。毎回、落ち度のない投球をしろというのか。

4回、長野久義のタイムリーで1点先制したが、この日の得点はこの1点のみ。

長野のタイムリーの後、4回、6回、7回、8回にも得点圏のチャンスはあったが、ものにできなかった。打線の体温の低さを感じた。

森下がカープのこと嫌になってないか、心配になってしまう。早くFAで行きたいチームに行かせてあげたいと思うことが度々ある。

 
この日、ついにスタメンから田中広輔の名前が消えた。昨日、書いたように、ついに民草の思いがカープベンチに届いたか。

いや、ヤクルトの先発は左腕の田口麗斗。単なるいつもの右左(みぎひだり)病が発動しただけかもしれない。だとしても、やっとの変化。

ショートに入ったのは三好匠。三好でしたか・・・。いえ、三好のことは応援してるし活躍してほしいのだけど、初回からいきなり守備固めに入ったような、攻撃的要素に欠けた印象。

しかも、2番に堂林翔太。このところの仕事ぶりを見ていて、なぜ堂林という発想に至るのか、素朴に驚く。

ここは中村奨成でトライしてほしかった。攻撃的にいってほしかった。このまま、中村にろくにチャンスを与えず2軍に戻したなら、終しまいの鐘が鳴り響きますよー。


ところで、この日、2軍戦スタメンに小園海斗の名前がなかった。これは、ひょっとして・・・。

小園は今季初めて1軍に合流し、マツダスタジアムでの練習に参加したものの、出場選手登録は見送られ、21日からまた2軍に合流するそうです。(「日刊スポーツ」)

上がった気持ちが、シューッと下がった。

「チーム事情がいろいろあって」と佐々岡監督は話していたようだが、なんという歯切れの悪さ。

1998年のサッカーW杯フランス大会直前に三浦知良と北澤豪をメンバーから外し帰国させたこと・・・とまで言うと大げさかもしれないが、選手へのリスペクトに欠けたはからいに感じてしまった。


試合後、「やっぱり打線が機能しないと、どんどんしんどくなっていく」とも語っていた佐々岡監督。(「デイリースポーツ」)

それは自業自得というか、打線のテコ入れが後手に回り、若手を育てようという展望にも欠けていたわけで、他人事のような物言いに、世界が白んでいきました。

この日、5対10で阪神が巨人に勝ち、DeNAと中日は0対0。上位のチームが点をとっているという構図がくっきりと。カープが1点もぎとるのがやっとの西勇輝から、巨人は4点奪っていた。

いくらコツコツ、単打に散打にバントと、こぢんまりした野球をしていても、節約してるみたいなもので、資産はさほど増えない。

現状を見極めないで過去の実績のある選手にこだわったり、若手を育てようとしていないのも、節約じみている。

発想を変え、長打をバコバコ打たないと、お金は(貯金は)飛躍的にたまりませんよー。


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鯉たちの沈黙・・・これじゃあ投手を支えられない

2021年4月20日

阪神にあってカープにないもの。まだまだ続くよ、田中広輔(=河田ヘッド)問題


今日からカープはヤクルトと3連戦。阪神は巨人と、中日はDeNAと。現時点でのAクラス、Bクラス、Cクラス対決。きれいな三層構造になっております。

カープ、上位2チームからこれ以上離れされないよう、踏みとどまりたいところ。

しかし、今の阪神の勢い、敵ながら、ちょっと楽しいです。交流戦でパ・リーグのチーム相手にどんな戦いをするのか、も。マジックがあまりに早く出てしまったらどうしよう? クスッ。

ちなみに、マジック点灯の最速記録は、南海ホークスの1965年7月6日(M62)、セ・リーグでは阪神の2003年7月8日(M49)。

阪神が独走体制に入らないよう、巨人にはこの3連戦、少しは奮闘してもらいたいところ。巨人を応援する気持ちにはなれないが、背に腹は代えられまい。


敵ながら、こんな楽しい気持ちになるのは、やっぱり選手が輝いて見えるから。

なんといっても、新人・佐藤輝明の存在が大きい。あのスイング、あの長打、爽快。藤浪晋太郎の復活も嬉しい。

昨年は、巨人が独走体制だったが、どちらかというと、原監督の選手起用などが話題になった印象が。若手を抜擢して、競争のよい効果が出ているとかとか。

今年の阪神は、とくに矢野監督が悪目立ちしている感じはない(選手時代はファンだった。監督としての手腕は把握しておりません。得点したときベンチでこぶし突き出してるさまは、落ち着きないなぁ。と)。


カープはなんといっても、派投手陣が、とりわけリリーフ陣が輝いている。

栗林良吏、森浦大輔、大道温貴のルーキートリオを筆頭に、塹江敦哉、コルニエルと、充実。見ていて楽しい。

あとは野手陣が輝けば・・・。つきものがとれたような菊池涼介以外、思い浮かばない。坂倉将吾には期待しています。中村奨成もブレイクしてほしい(ブレイクの機会をブレーキするな)。

だから、いま、この位置にいるんだけど。


近頃、小園海斗の現状についての記事をよく見かけます。今日にいたっては、「過去の実績で野球はできない」広島・田中広輔「スタメン固執」に募るファンの不満というストレートなタイトルの記事も。(「J-CAST ニュース」)

緒方監督時代から不可解だった、田中の重用。さらに不可解だったのが、マスコミがそのことをさほど取り上げなかったことだ。

しかし、3年の時を経てようやく、ポツポツとこうした記事が出始めた。河田ヘッドコーチ、見て・・・ないか。カープではミャンマーのように情報がブロックされているのか?

田中の経験は大切だが、最近は守備に走塁に打撃に(あ、全部)キレがない。

首脳陣にとっては小園の守備はまだまだと受け取られているようだが、ヤクルトの村上宗隆も最初の3年間はエラーも多かった。でもヤクルトは使い続け、今やこわい4番に。村上には守備のリスクを負ってでも期待したい打撃があったからではあるけれど。

問題なのは、田中本人というより、フラットな選手起用ができないベンチサイドなのに。

この民草の声が、カープに(河田ヘッドに)届いて状況が変わる・・なんてこと、あったらいいな~(声のトーンが落ちます)。


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ずっと気がかり田中広輔問題(=小園海斗問題)

2021年4月19日

高橋昂也復活、クロンも復帰3打点、田中広輔についに代打


4月18日、中日戦(バンンテリンドーム)、2対4で、カープ逆転勝ち。

先発・高橋昂也、3年ぶりの1軍マウンド。この日がついに来た。待っていました。

打たれたのは1回裏、福留孝介の2ベースのみ。4回途中、アクシデントでいったんベンチに下がったときは心配したけれど、戻って抑え、中日打線に仕事させませんでした。

この日、もう一人の帰ってきた人、クロンが2回にお帰りタイムリーで1点先制。

勝ち投手の権利を得て、昂也は5回(78球)無失点でマウンドを降りる。


昨日の柳裕也と九里亜蓮に続き、今日も昂也と小笠原慎之介の投手戦。援護が1点では、この日、昂也に白星をプレゼントするには厳しいと思った。

6回、1塁3塁、追加点のチャンスで、堂林翔太ががセーフティスクイズを失敗。クロンも凡退。厳しい。

6回裏、中田廉がコールされたとき、なんか心配になりました(ごめんね、中田)。

クロンのエラーという不運にもみまわれ、福田永将にタイムリー。カープが失敗したセーフティスクイズを三ツ俣大樹が決め、2対1と逆転される。はわゎゎゎ。

ちなみに、福田はこのとき打席に立った時点で、打率が0.143。田中広輔より低い(絶句)。その人が4番。中日も人手不足が深刻そう。だからお互い低迷しているわけなんですけども。しかし、ここぞの場面で、4番の仕事。

昂也の白星消えました。1点差だったもの。カープ打線だもの。昂也も覚悟していたかもしれません。


8回、祖父江大輔が乱調。鈴木誠也フォア、會澤翼ヒット、ここで堂林に代わって坂倉将吾。昨日、チャンスの場面でことごとくいいとこなかったリベンジの坂倉はフォア。

満塁の場面で、クロンが2点タイムリー。2対3と逆転。クロンは6回のエラー、胸に刻んでいたんです。

「自分自身に怒りを感じていた。先発なら勝ちを付けてあげたいし、抑えならセーブを付けてあげたい。燃えるものがあった」と。昂也にも「謝ったんだ」と。(「デイリースポーツ」)

そうだよね。復帰した昂也に勝ちをつけてあげたいと思ってくれていたんだよね。


この後、なおもワンアウト2塁3塁のチャンスの場面で、田中広輔についに代打が出た。

これは、昂也の復活と、クロンの復活タイムリーと並んで、私の中で今日の3大トピックスだった。

代打・磯村嘉孝が粘って粘ってゴロで1点追加して、2対4と2点差に。

一昨日、中村奨成、今日はクロンと、少しずつ動きを見せたベンチ。またも完封負けの昨日は、メヒアや堂林を出してる場合か? と思っていた矢先だったので、ちょっと(ちょっとだよ)一歩前進。

しかし、 今日も中村奨成がスタメンにいないのにはガッカリした。

昂也はマウンド上では表情を変えず、ひょうひょうとしていた。2018年4月4日のデビュー戦のときから、そう。いい。

小鹿のような目をした森下暢仁と、小さな黒目の昂也。この右腕と左腕の二人がエースになって(森下はすでに昨年からエースだけど)、カープをひっぱっていく図。そんな未来を久しぶりに感じた。

あとは、打撃陣だ。


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2021年4月18日

十八番の完封負け、だっておんなじ顔ぶれだもの


4月17日、中日戦(バンンテリンドーム)、5対0。カープ、一夜にして完封に負け逆戻り。

あれ? 中村奨成がスタメンにいない。またですか、活躍した選手を翌日出さない病。

4月16日、奨成はプロ初ヒットの2塁打のほか、フォアで2度出塁。「持ってる」何かを感じさせてくれた。勢いを出さんとすというときに、なぜ手折る。育てる気、ないの?

この日の2番は、羽月隆太郎。羽月も16日、たしかにいい仕事見せてくれたが。首脳陣、奨成にちょっと愛が足りない感じがする。羽月、なんか愛されてる気がする。

菊池涼介と羽月の、おサルさんの次に小ザルさん。この1番2番、なんかちょっと楽しいものはありますが。


柳裕也と九里亜蓮の投手戦。柳、よかった。きわどいコースを審判がストライクとってくれるのも幸いした。

4回裏、福留孝介がタイムリー。ベテランの活躍、相手チームながら嬉しい。打席での威圧感はさすが。ベンチでも、ひとりお父さんが混じってる佇まい。

6回裏、福留のいい当たり、ファーストライナーをメヒアがダイビングキャッチ。むー。と、唇むすんだ顔を長引かせていたのも、味わい深かった。

一打にこだわるこういうベテラン、いてほしい。ソフトバンクの長谷川勇也もまたしかり。


1回、3回、6回と、得点圏のチャンスを活かせなった坂倉将吾。

チャンスに援護なく先制されはしたが、今日の九里、余裕を感じた。マウンド上でたびたび笑みも浮かべていた。得点されてもサパッとした顔してる。なんか、頼もしい。今やチームの勝ち頭。

それでも焦りが出たのか、7回、九里、フィルダーズチョイスで満塁を作り、根尾昂に2点タイムリーを打たれる。

負けはついたが、7回3失点。九里は先発として、仕事した。球もよかった。


昨日、奨成がスタメンに選ばれ、やった! やっとベンチが動いてくれたと喜んだが、あれ? 野手の入れ替えは奨成だけ? と思ったのもほんとのところ。

投手陣は、結果に応じてわりとまっとうな入れ替えが進んでいるが(2軍で安定した結果を出していない遠藤が先発に呼ばれたのは不可解だけど)、野手陣は、完封負けが5試合のうち4試合もあったにもかかわらず、大きな入れ替えがない。

ほぼおんなじメンバーでグルグル回しているんだもの。そら、打てず、完封負け、繰り返すわけだ。

こんな当たり前のこと、放置してるからこうなります。って、なぜ気づかぬ? 動かぬ? こんなチーム、ほかにある?(あるのかもしれないが)


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2021年4月17日

やっと動いた、中村奨成スタメンでプロ初ヒット! そして続くよ、田中問題(=河田問題)


4月16日、中日戦(バンンテリンドーム)、3対7。

菊池涼介の先頭打者ホームランで、31イニング無得点の記録も止まり、久々に勝つ。

この日、阪神と巨人はともに完封勝ち。強さを見せつけた(セ・リーグ村での話だが)。そんな中、ひっそりと始まった、ともに元気のないチーム同士の戦い。ここで勝たずしてどうする。

この期に及んで選手の入れ替えがなかったら、もうカープは終わり。と思っていたが、さすがにそこまでひどくはなかった。2番・レフトに中村奨成の名前が。やった。

奨成、3回の2打席をフォアで出塁。このあと鈴木誠也の3ラン、ホームベースを踏んで帰ってきました。いいぞ、いいぞ。


一方、大瀬良大地の離脱で、先発に抜擢された遠藤淳志。1回、先制点をもらった直後の1回裏、2塁へのけん制悪送球で1失点。4回にも2失点で、降板。

見ていて、自分の間合いがないというか、テンポが悪いというか、エンターテインメントとしての魅力、今日はなかった。

4試合続けて、先発が早めの降板。遠藤はファームでけっこう失点していた気がしたが、なぜここで遠藤。よっぽど人がいないということ?

そしたら、佐々岡監督、試合後にこんなこと言ってました。「昨年1年ローテーションに入った投手にしては物足りなさを感じた。まだ成長は感じないけど、他に投手もいないのでもう1回チャンスを。変わってほしい」(「日刊スポーツ」)

相変わらず、選手のモチベーションを下げるような、身もフタもない言い方してます。ほんとうにいないのか? 試すべき選手。


5回には、奨成に初ヒット。しかも2塁打。数打席立たせて、それで終わりなんて使い方、絶対しないでほしいと思っていた。

というか、そうさせない活躍を見せてほしいと思っていた。胸のすく思いです。

會澤翼のタイムリーで好走塁も見せ、またも奨成、ホームベースを踏んで帰ってきました。

5回裏、菊池保則が登板。一昨年のような期待感がちょっと持てない。満塁つくって、森浦大輔に交代。


久しぶりの森浦。代打・福留孝介のピッチャーゴロが森浦の身体に当たり、ん? ん? と打球を見失っているさまも可愛らしかった。會澤が1塁に送球して3アウト。

森浦を皮切りに、ここからカープ、大道温貴、塹江敦哉、栗林良吏と、怒涛の勝ちパターンリレーです。

4点差のため、栗林にセーブがつかなかったのはもったいなかったが、勢いある投球。久々の登板で、お疲れとれたとお見受けしました。

大道にうれしい初勝利。奨成も仕事をし、羽月隆太郎も2安打のうえ、盗塁も決めて、久しぶりにカープに小さな活気が。


中日の根尾昂が守備でいい仕事をしていただけに、ここに小園海斗がいればと思いました。

インタビュー記事によると、小園のことは河田ヘッドコーチの頭の中にはないようだ。田中広輔の存在を過度に重要視して、小園の存在を見ないようにしているようにさえ感じた(「web Sportiva」)。

ここまで小園を否定するには、小園の現状を見てのことかと思いきや、「(コロナの影響もあって)僕はまだ小園を直でじっくり見られていないんですよ」とのこと。

見もせずにここまで言うとは驚いた。そんな段階で「まだまだ鍛錬が必要なんじゃないですかね」とも言っている。

鍛錬が必要なのは、田中もなのでは? キレのない守備。腰がすわらず振れていないバット。久しぶりに小さな活気が見えたカープの中で、ひとりドンヨリ沈んで見えた。

河田ヘッドの根拠のない色眼鏡という重石、佐々岡監督にははずすことができないんだろうか。


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ずっと気がかり田中広輔問題(=小園海斗問題)

2021年4月16日

選手がほぼ半透明人間化


4月15日、阪神戦(甲子園)、4対0で、カープ3試合連続完封負け。

試合を通して、カープの選手の印象がほとんどない。坂倉将吾、5回6回のコルニエル、8回の藤井黎來のことは記憶にある。

試合の途中で、打席に立つ會澤翼を見て、あ、今日出てたんだ。と思ったくらい(捕手としても印象薄かった)。

田中広輔の記憶もほぼないが、この人は結果を問わずいつも出してもらっているから、出ていたんだろうなとは思いました。

昨日、鈴木誠也は、いた? と思うくらい存在感がなかった。今日はそれに匹敵する存在感のなさだったが、1打席目、3ボールのところ、フォアと勘違いして、足のプロテクターをはずしかけていた。だからいたのは覚えています。

カウントを間違えることは時にはあるかもしれない。でも、緊張感欠けてるんじゃないの?と訝りたくなるさまだった。こんな4番、見たことない。


先発・床田寛樹は、1回、大山悠輔に2ラン、4回、佐藤輝明に2ランを打たれ、4回4失点で降板。

阪神、今日もホームランでごっそり。しかも、単打でないところが素敵だ。

難敵・秋山拓巳にいつもより球数ほうらせたが、結局1点もとることはできなかった。

昨日に続き、あれ、カープいったい何をしてたの?(何もしてない)という状態。

まるで選手の大多数が半透明人間のようだった(姿形は見えてはいる)。早く、早く、血沸き肉踊る人間になってー。


7回、代打に出てきたのは羽月隆太郎。羽月が出ると何か起こる面白みもあるが、代打としては役不足。今日は、會澤も長野も坂倉もスタメンだった。

フルメンバー(当社比です)でも、打ててない。人手不足感満載。同じメンバーでグルグル打順を入れ替えてどうなることでもない。

三連覇時代、輝いていた選手たちをが調子を上げてくれるのを粘強く待つ首脳陣。

そうした選手が調子を上げてくれるにこしたことはないが、あれから数年立ちました。年齢を重ね、身体的に衰えが見えてくるのは自然ななりゆき。

お祈りしてる間にシーズンが終わっちゃうよ。


セ・リーグは上位と下位の3チームが早くもはっきりしてきた(まだ先は長いけど)。

今いる1軍のメンバーで結果が出ていないのだから、2軍で結果を出している選手と入れ替え、先を見据えて若手を育ててほしい。

と、しごく当たり前のことを素人に言わせるなんて。当たり前すぎて言ってて恥ずかしくなります。現場にいると客観的になれないのかしら。おそるべし、三連覇の威光。いや、残像。

客観的になれない人はチームの指揮を執る位置にいるものではないと思います(とくに今年の河田ヘッド)。

阪神だって、もう糸井も代打要員。福留もいません。広島だけ時が止まったまま。

大瀬良大地が練習中にアクシデント、登録抹消とのニュース心配です。選手は怪我がないこと、ぶじこれ名馬が一番です。


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鯉たちの沈黙・・・これじゃあ投手を支えられない

2021年4月15日

鯉たちの沈黙・・・これじゃあ投手を支えられない


4月14日、阪神戦(甲子園)、6対0。週に一度のお楽しみ、森下暢仁デーが散々な目に。

2回、森下は佐藤輝明にフォア。つづく梅野隆太郎のショートゴロを田中広輔が目にあまるエラー。中野拓夢のタイムリーであっさり1点先制される。

エースなら味方のエラーをカバーして。と、普通なら思うところ。

しかし、森下はほぼ毎回ジリ貧の援護のもと、点を与えない投球を続けてきた。その背負ってきた緊迫感を思うと、森下を攻める気持ちにはならなかった。

打率が不振な上に、失策やけん制死が目に付く田中と、そんな田中を特別に持ち上げ使い続ける河田コーチへの憤りの方が強かった。


前回3月30日の阪神戦、カープの難敵・西勇輝との投げあいを1対0で勝った森下。カープはやっと西から勝ったが、なんとかもぎとったのは1点。

1点先制されたとき、この試合、勝つのは難しいと森下は感じたんじゃないだろうか。

4回、森下はサンズにフォアを与え、佐藤の2ランを浴び、3対0。高めの球をしっかり放り込まれた。ここでも、フォアを出し、失点の種まきをした。

5回はマルテに2ラン。自己ワーストタイの5失点(自責点は4)で降板。

どんなエースでも、年に一度は大量失点することはある。今日はその日。

それでも、いつもはホームランを打たれても、飛んでいく打球をまるで鳥のようにたんたんと眺めていた森下だったが、今日は表情に翳りが見えた。相当ショックだったと思う。


カープはいったい何してたの?(何もしてない)・・・そんな試合だった。鈴木誠也にいたっては、いた? という存在感のなさだった。

阪神の矢野監督は、難敵・森下を攻略するために、「1球でも多く投げさせるとか、一人じゃなくて、みんなで束でかかっていく」と語っていた。カープには、西をなんとか打つという気概がぜんぜん感じられなかった。

9回、ツーアウトで坂倉将吾がフォアで出塁。でも、ここで代走は出されなかった。

4月8日のヤクルト戦でも、8回裏、矢野雅哉の好送球がセーフ判定になったときも佐々岡監督はリクエストしなかった。

まだ試合は終わってないんだから、出してほしかった。悪あがきじゃないと思うよ。


野球は何が起こるかわからないから、今年のカープ、諦めずに応援しよう。と始まったシーズンだったけど、このままでは難しいと悟らされる試合でした。

柔道やボクシングで、軽量級の選手が重量級の選手に勝つのは物理的に難しいように、このままでは阪神を止めるのは難しいと。

阪神、とにかく当たっていた。打球音がまず違う。阪神はパコーン。カープはバコツ。ちょっとパ・リーグのチームのよう。

阪神はドラフトや補強で、長打を打てる選手をしっかり確保してきてますし。

いくら今年のカープの投手陣が充実していても、ジリ貧の打線では投手を支えられない。と、わかっちゃいることに手を入れてこなかったんだから仕方ない。

今日はコースが甘く入った森下だけど、マウンドで孤軍奮闘する姿をずっと見てきたから、せつなかった。


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ずっと気がかり田中広輔問題(=小園海斗問題)

2021年4月14日

ずっと気がかり田中広輔問題(=小園海斗問題)


4月13日の阪神戦は雨天中止。森下暢仁は14日、スライド登板。来週は中5日の登板となるのでしょうか? 森下、うまく過ごしてくれますように。

そのうち森下が失点したり、負けがついたりするだろうけれど、森下が出てくると負ける気がしない。そんな気にさせてくれる稀有な選手。

それはさておき、気がかりなのは、田中問題。別名、小園問題ともいいます。

田中広輔が結果に見合わない重用をされ続けていること。緒方監督時代からずっと。


シーズン前、カープに復帰した河田ヘッドコーチが、「田中はキーマン」と口にしていたのを聞いて、ぬあ? 何を時代錯誤なと、おもたい気持ちになった。

先日も、田中の打順を8番に降格したとき、「シーズン通して活躍してくれないと困る。ここから状態が上がってくれれば全く問題ない」などと話していたようだ。(「デイリースポーツ」)

状態が悪い人を使い続け、状態がよくなるのを根気よく待つという、このやけに暖かい見守りの言葉は、いったい何? ここは養成所なの? 実力勝負のプロの世界じゃないの?

三連覇のよかった時代よもう一度? 「景気のよかった頃の日本をもう一度」と、現状を見ていない思考のとまった人たちと重なって、いらだってしまう。

わたしが田中を過小評価しすぎているのだろうか。ならばそれを吹き飛ばすほどの活躍を見せてほしい。

ショートの守備では今や、矢野雅哉の方が堅固、見ていて心躍るものがある。


小園海斗は2軍で結果を出しているにもかかわらず、呼ばれる気配がない。

「小園が真の実力をつけるまで昇格はなさそうな雲行き」(「東スポ」)と書かれた記事もあった。

それこそ、ここはダイヤモンドの原石をしまいこむ養成所なのか。1軍の実践の場で経験を積ませる方が、数倍力を発揮できると思うのだが。

シーズン通して活躍してもらわないと困るのは、田中だけじゃない。そんな物言いをされたら、ほかの選手たちのモチベーションが下がるんじゃないかと心配になります。

今では、佐々岡監督以上に、河田ヘッドの存在がカープのおもしのように感じてしまう。そのおもし、どかせていただけませんか。


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それでもカープファン続けますか?

2021年4月13日

黒田と石原にワクワク。そして巨人はホントに人気あるのか?


こないだの土日は、珍しく地上波で、巨人戦(=カープ戦)の中継があった。

4月10日の解説は、黒田博樹と石原慶幸。キャッ。豪華です。私の中ではとても。

投手と捕手の視点で語られる臨場感ある解説。かつての黄金バッテリーが、相手を打ち取るためのプランを垣間見るようでもあって、聞き漏らすまいと耳を傾け、脳が刺激され、いい意味で疲れた。

グラウンドから離れた場所で見物でもしているような歓談や、天谷宗一郎のように当たり前のこと・当たりさわりのないことしか言わない、何の発見もない実況を聞いて(声はいいんですけどね、声は)、これでお金をもらっているのかと、野球の楽しみが目減りするような気持ちになるのとは段違いだ。

実況中、黒田が石原のことを「石原さん」と呼んでいるのはこそばゆかった。お仕事だもの。

カメラに映った黒田はスーツ姿が素敵だった。眼福です。こんなにスーツが似合う(元)野球選手って、いるだろうか。ほれてまうやろー。


東京ではめっきり地上波での野球中継が減った。今年の開幕戦、巨人の中継は、史上最低の8.8%だったそうだ。

かたや、関西テレビのヤクルト・阪神戦は14.8%、宮城テレビ放送の楽天・日本ハム戦は16.0%、福岡放送のソフトバンク・ロッテ戦は18.5%、広島テレビ放送の広島・中日戦にいたっては、なんと24.9%だったとか。(「デイリー新潮」)

今では野球中継も、CSやインターネットと見る方法(選択肢)も増えた。地上波で見る人は少なくなっているのかもしれない。

しかし、ここで思う。地上波での放送が減ったのはプロ野球人気の低下じゃなくて、巨人の人気が低下しているのでは、と。


広島ではカープをとりあげた番組も豊富みたいで、うらやましいかぎりです。兵庫の実家に帰ったとき、新聞の番組欄に阪神の選手が出演している番組を見つけて、いいな~と思ったこともあります。

東京に暮らしていて、巨人やヤクルトのファン向けの番組って、地上波では見かけません(私が見つけてないだけかもしれないが)。

巨人の人気は全国区というけれど、地元・東京の巨人ファンは巨人の情報を楽しめる番組がない(ヤクルトも)。気の毒な気もします。

地上波で、ポツ、ポツポツ。と、単発で野球中継を放送するのではなく、継続的にいつでも目にする機会があることで、野球に(巨人に)親しみもわくというもの。

いつまでも、王様と思うな、巨人軍(一句)

(しかし、なんだ、巨人だけ「軍」て?)

日本シリーズで、2年連続ストレート負けしてるわけですから、えらそうな顔もできませんが。

そんなことより、今は阪神の充実ぶりがこわい。この3連戦で差を縮めることはできるのか。今日のお天気も気になります。


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黒田博樹が初のラジオ中継に!

2021年4月12日

野村祐輔だるくなる5失点、コルニエルが投げると球場に爽風が渡る


4月11日、巨人戦(マツダスタジアム)、0対9で、大敗。

4月8日のヤクルト戦に次いで、不甲斐ない試合だった。しかも、今季初の完封負け。

3月28日の中日戦も点をとれなかったが、0対0の引き分け。残塁の山・山・山で、先発の野村祐輔とリリーフ陣の好投が報われなかった。

この日は、難敵・今村信貴がテンポのよい投球で、三者凡退の山・山・山。せめて完封負けだけはやめてと願うが、5回満塁のチャンスも実らず、完封勝ちさせるしまつ。

9回最後の打者となった矢野雅哉は2球目をピッチャーゴロで終わり。最後まで迫力にかけた。そんな演出、いりませんて。


なんといっても、野村祐輔が不甲斐なかった。

1回、岡本和真に2ラン。3回に1失点、4回には死球に暴投も繰り出し、2失点。つごう5失点、4回途中であまりに早すぎる降板。

4月8日の中村祐太を思い出す。見ていて、身体がだるくなるような投球テンポだった。一度、會澤翼ではなく、坂倉将吾と試しに組ませてみてはとお願いしたい。

野村は1週間前、DeNAに開幕初勝利をプレゼント。この日は、1993年の球団ワースト記録に並ぶ12試合連続で3得点以下という巨人に大量得点をプレゼント。気前よすぎるやろ。


そんなひどい試合の中でも、いいことあった。

菊池涼介がヒットを打って、開幕からの連続安打を15に。

点にからまなければ菊池も本望ではないだろうけど、これは菊池のバットがしめっていないことを確認する、ファンの小さな楽しみ。

この日は、先発の野村ならず、5回は中田廉が2失点、最後の最後、9回にケムナ誠が2失点(ケムナは守備にもほころび、前にも緩いとこ見たことあるぞ)。もうこれ以上止めてー。という試合だったのだが。


6回と7回を投げたコルニエル。2イニング連続で三者凡退。こんなに回またぎを安心して見ていられるリリーフ、いたでしょうか。

大量リードの場面で、相手にとってはしゃかりきモードではなかったにせよ、コルニエルが出てくると、のびやかで空気がきれいに感じる。4月8日のヤクルト戦でもそうだった。

私がまだコルニエルの情報をよく知らなくて、なんのバイアスもかかっていない目で見ているからかもしれないのだけど、この感じ、すごくいい。

空気のきれいさは、8回の藤井黎來にも感じた。こちらも競った場面ではなかったにせよ、三者凡退。

ドロドロとした試合の中で、一服の清涼剤のように、気持ちがサッと軽くなった。


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〔関連記事〕
中村祐太、ここまで不甲斐ないとは

2021年4月11日

エラーで始まったが、菊池安部打った、九里尻上がりで3勝目


4月10日、巨人戦(マツダスタジアム)、4対2で、九里亜蓮3勝目。

昨年11月3日、九里と戸郷翔征の引き分けた投手戦を思い起こし、今日も点をとるのが難しい試合になるのかと思いきや。

1回、九里に続いて、安部友裕にエラー。どうやったらあそこであんなふうに投げられるの? という大暴投で1失点。

しまらないスタートに、やっぱり今日もダメなの?感が。

ところが1回裏。菊池涼介、安部、西川龍馬の連打で1対1。

1回、安部がエラーしたときには、カープのサード問題、ずっと棚上げにされたまま。フンガー!と小噴火したが、この日、安部は菊池とともに3安打の1打点。ミスをカバーしてお釣りも出ました。


3回、松原聖弥にホームランを打たれ、1対2。堂林翔太のエラーも出て、こんなことでは感が増す。2回裏には田中広輔がまたもけん制死していたし。

なのだが、その3回裏、またしても菊池と安部が連打、西川の併殺で、2対2。

4回裏、今季初スタメンの羽月隆太郎が、戸郷の暴投のすきに降り逃げで出塁。

この日、羽月は無安打だったけど、全打席に出塁(フォアが2コ)。6回裏には盗塁も決めた。小さいけれど、小さいなりの存在感が。


の後、菊池がタイムリーで、3対2。またまたひっくり返す。しかも、この後がすごかった。

2塁に盗塁して、送球がそれたのを見て、ダッシュ。しかし、これは無理と感知してすぐさま2塁に戻ろうとするとき、アウトのタイミングで、あーぁ。というところを、坂本勇人のタッチをくぐりぬけて、セーフに。守備だけでなく、走塁でも忍者ぶり、見せた。

この走塁が生きて、安部のタイムリーで、4対2。

こんなに戸郷から点をとったのは初めて? 戸郷は本領発揮とならず、4回で降板。


一方、九里は、尻上がりに調子を上げた。6回にいたっては、わずか4球で三者凡退。7回3安打2失点と、3試合連続クオリティスタート。先発としての安定感、ますます増してきました、九里。

8回は、大道温貴が三者凡退。9回は栗林良吏が抑えて5セーブ目。

エラーも多く、どうなることかと思いましたが、点はとれ、九里が崩れず終盤調子を上げたのとあいまって、終わりよければまずよしという結果に。

ヒーローインタビューは、九里先輩と一緒に、大道が初のお立ち台にというはからいが。

マウンドにあがっているときとは別人のよう。緊張していて、初々しい。今度は、森浦大輔のお立ち台も見たいです。どんな味わい見せてくれるかな。


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〔関連記事〕
九里亜蓮と戸郷翔征、消化試合どころか9回をかけた決闘。

2021年4月10日

いつもなら「スミ2で逆転負け」を、無失点リレーと坂倉大盛の好守備が覆した


4月9日、巨人戦(マツダスタジアム)、2対0で、大瀬良大地、菅野智之とのエース対決、制しました。

1回、菊池涼介に先頭打者ホームラン(4号)。菅野、苦い顔。ひとつとんで、鈴木誠也にも3号が出て、2点先制。よしよし。

ホームランは誰が打っても嬉しいものですが、鈴木から出ると、うれしさもまた格別。

大瀬良は、5回の三者凡退以外は、毎回ランナーを出し、球数も多め。すんなり感はありませんでしたが、決して点を与えませんでした。エースを感じた。6回104球、粘りました。


7回からは勝ちパターンリレー。森浦大輔、いきなり2者連続フォアを繰り出し、ひぃぃぃ。汗が出ました。

その後、2者連続で打ち取り、坂本勇人は申告敬遠で満塁。はいはい、開幕してから度々幕のあがる森浦劇場の始まりですよ~。

ここで梶谷隆幸。ふぅぅぅ。しかし、ショートゴロで打ち取り、3アウト。かっこよかった。危機回避しました。よっしゃー。

この日、坂倉将吾がスタメンに。あれ、大瀬良の日なのに、ベンチ、どういう風の吹きまわし? と、よく見たら、捕手は変わらず會澤翼で、坂倉はファースト。

この3アウトの場面、田中広輔のバウンドした送球を、坂倉はめいっぱい体を伸ばして受けて止めた。よっしゃー。

いつもと違うポジションがバッティングのリズムに影響するのかどうか、わからない。この日、安打はなかったが、6回にファオいただきました。

坂倉は相手にとって脅威を与える存在。松山竜平の不在あってのことかもしれないが、温存しないで出す選択がされたのは、新鮮でした。


7回裏、巨人は坂本のエラー(悪送球)を機に、走者3塁に。ここは菅野が決して点を与えませんでした。味方のエラーをカバー。さすが。こちらにもエースを感じた。

8回、センターの大盛穂が大城卓三の打球をダイビングキャーッチ。これも素晴らしかった。

9回は、ひさびさの栗林良吏、4セーブ目つきました。

カープの得点は、1回の2点のみ。その後は、ゼロ行進。

こういうのは、たいてい引っくり返される心配なパターン。だが、大瀬良、森浦、塹江敦哉、栗林ら投手陣が無失点に抑え、好守備も出て、勝ちきった。

第2戦目は九里亜蓮vs.戸郷翔征。難敵・戸郷を打てるかどうか。打線も、投球も、守備も、きりりっとしたところ見せて、勝ちとってくだされ~。


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2021年4月9日

中村祐太、ここまで不甲斐ないとは


4月8日、ヤクルト戦(神宮球場)、11対5、今季初のカード負け越し。

ヤクルト先発は奥川恭伸。奥川を打てないようでは。なのだが、カープ先発は中村祐太。

前回の登板で、二軍行きかと思っていた。大量失点しても、何事もなかったように盛り返すことも多々ある祐太。もう1回チャンスをもらった。

カープベンチの寛容なこと。しかし、仏の顔も二度まで、という結果になった。

1回、3番・西川龍馬から7番・安部友裕までの連打で、奥川は4失点。見ていて痛々しかった。が、この後、もっと痛々しい光景を見ることになるとは。

大量の援護をもらった祐太。いきなり3連打で、村上宗隆にフォアで押し出しの1点。その後、犠牲フライ2本にタイムリーで、4対4、振り出しに戻る。

バッティングピッチャー同士の投げあいか、これは。


2回が始まってまもなく、雨のため中断。しきり直しとなる・・・か? 

雨がおさまり、グラウンド整備も終わり、ゲーム再開まであとは奥川待ちに。奥川は自分のペースで調整。この堂々したところ、好感もてました。

祐太の投球テンポはまだるっこしかった。分厚い本を手に、読んでも読んでも先に進んだ感じがしないときの感じに似ていた。1アウトとるのに、まだかまだかと時間がかかった。

3回、鈴木誠也の1号が出るも、3回裏、祐太2失点で、降板。今度こそ2軍へGOだ!


4回、中田廉が1失点。5回、島内颯太郎にいたっては3失点、フォアは出るわ、暴投も出るわ、會澤翼のパスボールまでも。

先発が3回で降板。ここはタフな中継ぎに回またぎしてほしかったところ、二人とも1イニングどまり。

奥川は勝てるピッチングとは思えなかったが、5回までマウンドに立った。言うても奥川、2年目の19歳。祐太、あまりにふがいない。

6回と7回はコルニエル。のびやかなピッチングで、矢野雅哉や菊池涼介の好守備も出て、いやな空気がサッと一拭きされた感じ。

ショートのいい守備見て、あれ? 田中広輔こんなだったっけ?と一瞬思ったが、矢野に交代していたのでした。同じ打率が低いなら、矢野でいいじゃん? 田中でなくてもいいじゃん?

矢野は8回裏にも好送球したが、セーフ判定。おーい、佐々岡監督、リクエストする気力もなくしたのか?


8回もケムナ誠が1失点。今日はドミノ倒しのように、伝染するかのように、投手陣が崩れた(コルニエル以外)。

打線も4回以降、追加点なし。主力が出ていない今のヤクルトに勝てないようでは。

9回、鈴木の2ランが出て、ほんの、ほんの少しだけですよ、溜飲が下がる。

1回だけで判断するのは、せちがらいことだが、祐太にチャンスを与えたのは甘い判断だったと思える結果になった。栗林良吏が十分休養できたと思うことにしよう。


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