2020年11月9日

森下暢仁って悲壮感がないところがずば抜けてる


あと残り2試合となったカープ。森下暢仁の先発としての登板はなくなったというニュースを聞いて、正直ホッとした。

新人王について「絶対とりたい」と明言していた森下。これはもうどう見ても有言実行となりそう。

11月2日の中日戦で10勝目をあげたヒーローインタビューでは、最優秀防御率についても、「もうここまで来たら獲りたいなっていう気持ちもある」と答えていた。

口にした通り頑張れる心技体を備えているだけに、無理をしないかと勝手に心配していたので、ホッ。

さすがに佐々岡監督も、一年目の森下に疲労がたまっていたことはわかってくれていたようで、ホッ(現場にいる人には当たり前のことでしょうが、でもほら、無理させそうなタイプかと思っていたので)。


天敵の秋山拓巳が対戦相手とはいえ、このところ好投を続けている中村祐太に打線の援護がなく、完封負けした11月7日の阪神戦。

同じ相手に何度も同じことを繰り返し続ける打線に不甲斐なさを感じる一方で、同時に森下のことが浮かび上がってきた。

森下が投げているとき、いくら打線の援護がなくても、なんか負ける気がしない。そんな気持ちになることが多々ある。

「勝ちを呼び込むピッチング」と言葉にするのは簡単だけれど、森下を見ていると、こういうことなのかなと得心させられることがある。

与えられたイニングを一つ一つまっとうした積み重ねが一試合。粘り強く投げ続ける姿に悲壮感がない。まるで勝つことを確信して投げているよう。

それくらいの強い意志がないと、あの防御率は出せない。もちろん、投球のスキルの高さと身体の強さあってのこと。

森下の底力を感じた1年目でした。


投げているときも、ベンチにいるときも、その一挙手一投足を見逃したくなくなるような華もある。

まるで、メージャーから日本球界に復帰したときの黒田博樹のよう。

今シーズン、その姿を見たいと思い、見てよかったと思わせてくれた選手。

まわりに惑わされない賢さとタフさを持っていそう。これからどんな選手になるのかな。


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