2023年2月26日

カープ、ヒリヒリが足りない


2月26日、WBC日本代表とソフトバンクの壮行試合。

メディア的には日本代表に注目!だっただろうが、私的には、ソフトバンクの先発・藤井皓哉に集中。

千賀滉大の抜けた穴を埋めるべく(盛り上げるべく)、今季は先発に抜擢された藤井。調整試合としても、山本由伸との投げ合い。眩しいぞ。

1番・山田哲人、2番・近藤健介、3番・岡本和真、4番・村上宗隆、5番・山川穂高・・・。ひ〜、出るわ続くわ、気のぬけない打者ばっかり。

4安打とけっこう打たれてはいたし、満塁もつくった。きわどいコースありありで65球と球数ちょっとかさんだけれど、3回無失点で抑えた。


うーん。カープ以上に、藤井の動向に心躍っている。昨季もそうだった。

それはやっぱり、競走の厳しいチーム、プロとして厳しさ感じる場所で戦っている感じがするから、なおのこと(それ、プロとして当たり前)。ヒリヒリ、しびれるよ。

ひるがえせば、カープは今年、監督が新井さんになったけれど、チーム内の競走がまだまだ生温い気がするからかもしれない。

2月28日、沖縄キャンプが終わって、1軍と2軍で選手の入れ替えがどれくらいあるのか、気になるところです。玉村、玉村昇悟は?


そんなカープも中日とのオープン戦、16安打で、4対8。調整段階だから、オープン戦初勝利とかいうの、やめとくね。

しかし、3失策とは。坂倉将吾、田中広輔、矢野雅哉、よく聞く名前(どうした、名手矢野)。

今日、日本代表の壮行試合を見ていて、ソフトバンクでよかったな、と。カープは日本代表との試合はないが、よい相手になれるのか。なんか心許ない。

カープを応援する気持ちを焼け野原にされた、この3年(プラス1年)の後遺症は根深いわ。

2023年2月24日

栗林、ナイス!


朝、何気なくテレビをつけたら、テレビ朝日の「モーニングワイドショー」でWBCの合宿風景。ファンがたくさん集まっていました。ものすごい賑わいですね。

「練習後、ファンのサインに応じる選手たち」という場面で、「その中に、気さくにファンとやりとりする栗林選手」というナレーションとともに、栗林良吏が。

WBC関連ではカープ取り上げ率低いので(そらそうだ、栗林一人しか選出されていない)、う、嬉しい。たまたまなのに、タイミングよく遭遇。呼ばれたんだな、きっと。と喜んでいたら・・・。


男の子
「(サイン色紙を差し出して)僕、カープファンです!」

栗林「ほんまか? じゃあ、カープの新外国は?」

男の子「(あ・・・。という顔をして笑って無言)」

栗林「カープファンじゃない」(と言いつつ、サインをサラサラサラ〜)

栗林、やるじゃないか。ナイス切り返し!
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2023年2月23日

楽天に練習試合で完封負け、またか~で思ったこと


2月23日、楽天との練習試合、0対1で完封負け。

練習試合とオープン戦は調整段階。結果は鵜呑みにしない。と言いつつも、完封負けしたら、プハ〜。

野球は勝つときも負けるときもあるゲーム。長い目で見て、一揆一優するな。エラーすることも時にはある。と思いつつも、パ・リーグのチーム相手に2連敗。フッ。

変わらないね、やらかしてるねと自虐の失笑。この既視感たるや。

いけないわ~。ここ数年で、点がとれないこと、パに勝てないことに慣れすぎてしまってる。

しかし、既視感とは、一度も見たり聞いたり体験したことがないのに、すでにどこかで体験したことのように感じることらしい。言葉の使い方、間違ってました。何回も経験しとりますわ!


病気の治療をするとき、「プラセボ効果はバカにできない」という話を聞いたことがある。私もそう思います。

同じ治療をするなら、いいかも?と実感の持てる治療(薬)を選ぶこと、前向きな気持ちになれる=信頼できる病院や医師を選択することは大事と思う。

で、患者本人がプラセボ効果を大事にすると同時に、周囲の人間(家族)もそうするのがいいと聞いて、なるほどと思った。

本人がよくなりたいと思っているのに、「どうせダメかもしれない」と周囲が思っていると、それは患者本人にも伝わる。

完治しない病気だとしても、まわりが「少しでもよくなるよ」って気持ちで接してくれた方が、自然治癒力も高まるってもんだ。


そのことを、昨年、カープの試合を見ながら思い出した。

選手はもちろんのこと、「どうせダメだ。また負ける~」とファンまであきらめてしまったら、空気は変わらないまんまだな、と。かつてのダメ虎みたいに。

「今年は優勝するから」と、王貞治さんは確信もってるかのように言ってました。ソフトバンクファンのカンニング竹山さんは、藤本監督に会ったとき、「去年は申し訳なかった、今年は絶対間違いないから」と言われたという。


こういうのを聞くと、常勝チームとカープとの違い、感じます。

松田オーナーは、新井さんが監督1年目ということもあるけれど、「ひょっとしたら、ひょっとする」なんて、優勝できたら儲けものみたいなスタンスなんだもの(「Full-Count」)。

カープには「絶対優勝する」という前提が球団にないもの。補強もしないし。

「優勝したい」と口にする選手はいるけれど、そういう球団の姿勢って、選手にも伝わるんじゃないだろうか。選手にはそんなの跳ね飛ばしてほしいです。
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2023年2月21日

「バントは多用しない」新井さんに新しさ感じる


練習試合(やオープン戦)は調整段階。よい結果が出たら、そりゃ嬉しいけど、淡々と見ています。

でも、監督が新井さんになった今年のカープ、やっぱり期待したくなる。

あの明るさ、選手への目配り、ファンへのサービス精神は際立っているけれど、理知的な面も感じられて、そこがまた期待したくなるところ。


それを裏付けるような面白い記事、岡田友輔「WBC、試される日本野球の〈特殊性〉 バント多用今なお」(『日本経済新聞』)を家族が見つけてくれた。

メジャーの野球が目に見えて変化している(=日本は変化していない)」という話。

・メジャーは速球主体の力勝負というイメージがあるけれど、データから見ると、日本よりメジャーの方が変化球を多く投げるようになっている。

・日本ではボールを低めに集めるのがよしとされているが(外角低めを狙えと言っていた野村克也さんの影響も根強いのかな?)、メジャーでは「速球系の投手が空振りを奪うには高めのボールが有効」という認識が広がっている。

メジャーではもともとあまりバントをしないが、その傾向は一段と強まっている。日米でのバント数の違いはデータ上でも歴然。日本でバントが多いのは、強攻して併殺になるといったリスクを極端に嫌う国民性を反映しているのかもしれないという指摘も。


この記事を読んで思い浮かんだのが、新井さん。

昨年、リーグ最低だった盗塁数26という恥ずかしい数字。今年のカープは次の塁を狙う姿勢を選手に浸透させ中(めちゃくちゃ当たり前のことなんだけど)。

それ以上にいいなと思っているのが、「バントを多用しない方針」でいるということ。(「中国新聞デジタル」)


バントは得点の確立が下がるというデータが出ているのに、相変わらずバントを多用している日本球界。

佐々岡さんの3年間も判で押したようにバントが多かった。そして、つまらないと思うことが多かった。

落合博満さんもバントを重要視していた。

落合博満 アドバイス  指導者に明かす野球の本質』でも、バントの確率のデータは正しいはずだし、野球においてあらゆる場面で重要なのは確率だと考えているけれども、数字には現れないが、相手に与える重圧、バッテリーにとって、最も嫌なのは得点圏に走者がいる状況だと語っていた。


データも大事だが、現場での人間の心理も大事というのは一理あるのかもしれないが、「バントを多用しない」を掲げた新井さんに、新しいものを感じてます。

また、秋の日南キャンプで、遠藤淳志に「真っすぐは高めに行っても強いから打者は嫌だよ」とアドバイスしていた新井さん。

泥臭さ感じた選手時代だけど、監督として理知的な面も持ち合わせていそうで(それは解説者時代からも感じられた)、楽しみなのだ。

リーグ戦が始まったら、思惑どおりにいくかどうかわからないけど、それでも楽しみなのだ。
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2023年2月19日

可愛らしすぎるプロ野球選手たち


2月17日、WBC日本代表強化合宿、始まりました。メジャーリーガーからはダルビッシュ有ひとりが参加。

それは日本代表のメンバーにとっても大ニュースというか、事件というか。

ダルビッシュのキャッチボールをそばで見つめる投手たち、ブルペンで投げるダルビッシュの投球をネット裏で横一列になって凝視する投手たち、可愛らしすぎる。


日本代表に選ばれると、調整は難しいし、心身の疲労も残るだろうし、通常営業のリーグ戦に影響しないか心配になる。

でも、ダルビッシュの球や練習を見て、驚嘆している若い選手たちを見ていると、肌で感動できること、受け取ることができる環境って、やっぱり無理してでも参加したい、参加する価値のある体験なんだろうなと思う。トップレベルの外国人選手と対戦できることはもちろのこと。

森下暢仁もダルビッシュと一緒にやりたかっただろうな、やらせてあげたかったなとも思う。

その一方で、主戦場のリーグ戦で、コンディション整えて結果を出すことが一番と、その道を選んだ選手もいるし、それもまたプロとして当たり前の姿勢と思う。

WBCも楽しみだが、リーグ戦がやっぱり楽しみ。とくに監督が新井さんになった今年のカープは。


ところで、家族が髪を切りに行ったとき、若い男性のスタッフとスポーツの話になり、そのスタッフの方は「野球に詳しくない」「セ・リーグとパ・リーグに分かれていることも知らない」と話していたそうです。

私もラグビーやゴルフのルールは、用語は聞いたことがあっても、よくわかってない(これから知る楽しみはあるなと思う)。普段見ない競技のことはそういうものだと思う。

たまたま彼が野球を見ない人だっただけかもしれないが、プロ野球の認知度もやっぱり下がってるのかな?


夕食時つけているニュースの時間でも、以前はその日の野球の試合結果(途中経過)を知らせていたが、昨年はそれもなくなっていた。

プロ野球ファンとしては、ガ~ン。だが、これまで優遇されすぎていたのかも(それでも年間通した試合数は多いので偏向しているとも言い切れない)。人気度が反映していて、まともになったのかもしれないが。が。

テレビ離れしている人(とくに若手)も増えている。テレビで取り上げられればオッケーというものでもないけど(私もそのニュース番組はつまらないと言いつつ、何を報道しているかはとりあえず見ている)。

サッカー日本代表の試合だけは見るにわかファンの私のように、WBCの中継がプロ野球への入り口になる人が増えるといいな。と、素朴すぎることを思う春~。
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2023年2月17日

食べるのも仕事のうちじゃけぇ、大瀬良


2月17日、沖縄キャンプ初日。森下暢仁が右肘手術後、初めて捕手を座らせて投球練習。順調にきているようで、ホッ。

大瀬良大地も調子あげているようだし、森下に無理はさせないだろうし、開幕投手は大瀬良かな?

新井さんが監督になった今年の開幕は、昨年とは違うぞと、森下で刷新感を出してスタートしたかったけれど、無理はいけないですしね。

昨年の阪神、開幕9連敗という出だしだったけど、もうあのままドロ沼の最下位かと思われたけど、持ち直して、浮上して、結果3位。

開幕は白星スタートできたら気持ちいいけど、それが最終的な順位に直結するわけじゃないから、森下開幕にこだわるのはやめた。


4年連続で開幕投手をつとめた大瀬良は、昨年、不甲斐ない結果に終わった。

「エース大瀬良」があだ名みたいなことになっている。

心得のある人は、カープの実質的エースは森下だと思っている(森下にはまだ物足りないところもあるけど。もっと上を目指してほしいけど)。

さすがに大瀬良、このままではまずいと本気出してきている感じ(遅いわ!)。


大瀬良と言えば、昨年と一昨年、体が薄くなって、ユニフォームがペラペラしていて、不安定そうで、どこか具合悪いのかなと心配していた(鈴木誠也も心配していました、ヒーローインタビューで)。

どうも、具合が悪かったわけではなくて、ピッチングスタイルを変えようと意図的に体重を落としていたようです。(「デイリースポーツ」)

ところが、体重を落としてから、いいパフォーマンスが出せなくて、〈自分はそういうタイプじゃない〉ことに気付き、昨シーズンの終わりから考え直して、体重も8キロ戻したとのこと。

よかった、病気じゃなくて。私、以前、病気で体重が落ちたとき、体がフワフワして安定感がなくなって、「体重って大事なんだな」と思ったことがあったんです。

でも、大瀬良よ。もっと早く気づかんかーい。


今日、たまたまYouTubeで、こんな動画に出会う。

長崎で自主トレしていた、ソフトバンクの和田毅率いる投手たちのお店での食事風景。わーい、藤井皓哉も和田のとなりにすわってます。あぁ、ほんとにソフトバンクの人になったのね。

で、高たんぱく、低脂肪の食事を黙々とたいらげていくのですが、根をあげる選手もいるくらいの量を食べてる。藤井はモリモリがんばって食べていました。

「和田がなんでいまだに第一線で活躍できるかわかった気がする」とコメントしていた方がいて、深くうなづいてしまった。

大瀬良の体重の謎もわかったことだし、よかった、よかった。頼むよー。
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2023年2月16日

「見ない」のも監督の仕事のうち


2月17日から沖縄キャンプ。下旬にはオープン戦も始まる。

「目が疲れるぐらいまで、しっかりと選手を見たい」とキャンプ初日に言っていた新井さん。

開幕に向けて、選手もだが、監督らスタッフの選手を見る目も試される。

人間だもの。フラットでいようと思っても、情とか、好みとか、相性とか、あると思いますけど、平らかな選手起用が発動しますように。


監督の仕事は選手を見ることだが、「ロッテ、見ない指導」という面白い記事を読んだ(『日本経済新聞』2023年2月11日 )。

キャンプ初日、ドライチの菊地吏玖はブルペンで投げていて、吉井監督がいたことに気づかなかったそうだ。

吉井さんは、監督が間近で見ていると、とくに新人は張り切りすぎて調子を崩すからと、できるだけ選手の視界に入らないようブルペンの端っこにいて、「なるべくぼーっと見るように」していたそうなのだ。

ブルペンは投手が自分で工夫し、あれこれ試す練習の場であって、評価の場ではない」とも。この言葉には脳に爽風が吹いた~。


吉井さんのこの考え方は、近鉄時代の師匠、権藤博さんの影響もあるようだ。

投手を評価し、査定するのは相手打者」というのが権藤さんの考え。権藤さん、かっこいいぞ。

たしかに、監督やコーチ、選手をわかった気分になるのはちょっと待て、だ。吉井さんも投手だからこそ、感じるものがあるんだろう。

取材した篠山正幸記者の、「見ること」と同様に「見ないこと」、正確にいうと「見ないふりをすること」も首脳陣の仕事・・・という言葉にも、ハッ。


この記事を読んで思い浮かんだのが、中日の立浪監督。

オフに山本由伸と自主トレした高橋宏斗。フォーム改造した山本から学ぶことがあったようで、キャンプのブルペンで左足を高く上げないフォームで投げていた。

それを見た立浪監督は高橋にフォームを変えるよう忠告したようだ。(「スポーツ報知」)

あー。いかにも立浪監督のやりそうなことです。


高橋は、それこそ吉井さんが言っていたように、ブルペンでいろいろと試みていたんだと思う。

昨年、遠まきに見ていても、立浪監督は選手を自分の思うようにコントロールしよう(できる)と思っている人なんだなという感じがしていた。

しかも野手だったのにな。いや、気づくことあれば、投手野手関係なく助言はあっていいものなんだろうけど。

現役時代、卓抜したセンスや技術を持った選手だったという立浪さんだが、だからと言って監督に向いているかどうかはまた別の話。人に任せられない人は監督に向いてないと思うな。


その点、新井さんは、今のところ、選手に自分の考えを押しつけるタイプではなさそう。選手に考えさせたいとも話していた。

新井さんが監督になって、もしかしてこの人は、思っていたより、思っていた以上に、監督に向いている人なのかもという気持ちが、その言動を見ていて日に日に増す。

まだリーグ戦は始まっていない。これからが試金石だけど。
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2023年2月15日

日南キャンプ、最後は菊池で締めくくる


2月15日、日南キャンプを打ち上げ。

菊池涼介が、選手とスタッフの大きな輪の真ん中に立って、締めの挨拶。めっちゃ雰囲気、よかった。

「今日から沖縄へ旅立ち、練習試合、オープン戦、始まります。藤井ヘッドが言ったように、一人ひとりが明確な目標を持ち、自分のためではなく、チームが勝つために、何ができるか、どうしなければいけないのか、各自がしっかり考えて行動して、これからやっていきましょう」

「優勝、狙えると思います」

「いつも一本締めで終ってますけども、ここ数年流れ悪いので、沖縄に行くということも兼ねて、みんなで肩を組んで、〈さあ、行こう〉〈おー〉で終わりたいと思います」


ここで、大きな輪になっていた選手・スタッフたちが距離を縮めて、肩を組んで、

「さぁ、一丸になって、沖縄へ行って、優勝目指して頑張りましょう。さぁ、行こう」

みんな「おー」

新井さんが監督になる前の3年間、「優勝」という言葉を口にする選手もいなくはなかったが、「優勝しよう!」という雰囲気じゃなかった。

もっと言葉にしよう、「優勝」。


最後を、菊池が締めたというのも、とってもよかった。

菊池は軽やかなキャラクターだけど、トッププレーヤーとしての重みがあるのだ。選手会長の小窪が締めるというのと、ちょっと違うのだ(小窪は小窪で三連覇時代、チームを支えていたとは思うが)。

なにより、「ここ数年流れ悪いので」には、ウッとなった。

遠くから見ているファンですら感じていたこと。その中にいた選手たちは相当だったと思う。


2月17日からの沖縄キャンプ、會澤翼が合流。アドゥワ誠と韮沢雄也も沖縄行きの切符つかんだ。中村健人と木下元秀、二俣翔一、藤井黎来は2軍に合流。

あれ、玉村昇悟は、玉村は。

「ダメだから落ちるわけではない。沖縄に行ったら5試合しかない。レギュラークラスや外国人選手が打席に立つので、打席や守備に就く機会が少なくなる。それなら2軍でたくさん試合に出て、状態を上げてほしい。3月のオープン戦に入って、いつでも俺が行くんだというぐらいに頑張ってほしい」(「スポニチ」)

と、新井さんは、2軍行きの選手には伝えたそうだ。ちゃんと選手のモチベーションを下げないよう言葉にするところが、ほんと、いい。

ペナントレースが始まって、ともに三連覇を戦った會澤や田中広輔、中﨑翔太らがもし昨年のような状態だったとき、新井さんは2軍行きを告げることができるか。

そこのとこ、地味に注目しています。
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2023年2月14日

今年のカープの顔は・・・秋山?!


2月と言えば、そうだった。プロ野球選手名鑑の出る季節だった。毎年、表紙の顔、今年の顔を予想して確かめるのが楽しみ。

各社出ていますが、わが家で愛用しているのは週刊ベースボール版。『2023プロ野球カラー選手名鑑』が出ているではないですか。

今年のカープの顔は、今のところ新井さんという感じになってますが、監督載せるわけにはいかないし。

唯一、WBC日本代表に選ばれた栗林良吏かな~。やっぱり新エース・森下暢仁かな?(私の中では1年目から森下がエースでしたけど)

それとも、今年の柱と期待される坂倉将吾か。ルイ・ヴィトン先輩・西川龍馬でもいいわよ。


そんな予想して表紙を確認したら・・・。ん? うーん。秋山翔吾?

1月恒例、「ジョブチューン」(TBS)のプロ野球選手特集で、カープ代表で秋山が出てきたときにも、え、秋山? と思った。この番組で、秋山はレギュラー的存在なんだけど。


ソフトバンクの今年の顔が近藤健介というのは、まだわかる。期待のドライチとか、大型トレードの選手がリストされることはよくある。

秋山は昨年、すでに途中移籍の選手。秋山のカープ入りは、9割方ないわ~と思っていたところに、そらサプライズでした。よくぞカープを選んでくれた、ウェルカム!でした。

しかし、急な環境の変化もあり、調整難しかったと思うけど、新型コロナもあったし、本人も不本意だったと思うけど、十分な活躍とはいかなかった。ファンの期待を超えることはできなかった。


生え抜き主義とかじゃないんです。ネームバリューのある選手だけど、消化不良に終った選手が今年の新春を飾るのは、ちょっとしっくりこなかったんですわ。

ここは若手、もしくは今まで登場していない逸材を選んでほしかったんですわ。

体調不良もあった秋山。野球選手はからだが資本。

打撃の成績以前に、意外と繊細なのかなと、心もとなかった。それを思うと、新井さんや黒田の頑丈さ、すごいわ。


他社の選手名鑑では、今のところ、森下(日刊スポーツ、毎日新聞)、栗林(ミライカナイ)などを確認。総じて予想どおりではありました。

秋山には、「やっぱり秋山すごいわ」、そうファンに言わせる、表紙を飾るにふさわしいシーズンにしてほしいです。

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2023年2月13日

大瀬良と森下お茶目だったが、カープ余興もいいけど本番もな


2月12日、紅白戦が始まった(13日は雨でお休み)。

選手のプレーは開幕してからが本番。紅白戦やオープン戦は話半分にと思うところもある。でも、1塁のコーチャーズボックスに赤松さんが。これは心躍りました。

紅白戦の結果は鵜呑みに出来ないとはいえ、そこで結果を出さないと沖縄キャンプや1軍行きはつかめない。とりわけ若手は。


そんな中、2年目の田村俊介、12日の紅白戦では攻走守にいいところを見せてくれた。ゆけー。

面構えからして期待したくなる。坂倉将吾のときのように。

坂倉と言えば、ニュースで時々見かけてはハッとする、NHKアナウンサーの糸井羊司さん。顔がちょっと坂倉に似ているなといつも思う(ので、ちょっと見てみてください)。

ついでに言うと、ロッテの佐々木朗希。口元が俳優の浅野和之さんに似てると思う。どうでもいいけど、いつも気になっていたので書いてみました。


12日の紅白戦では、試合開始前、大瀬良大地と森下暢仁がスタメン発表の場内アナウンス。客席からもベンチからも笑いが起こって、な、なごやか~。

用意されていた台本を読み上げただけかと思っていたが、これは新井さんが大瀬良にもちかけたプランだとか。

大瀬良と森下、なかなかやるな。「ティックトッカー、小園」には笑った(名前をコールしただけの選手もいた。全部ちゃんとやろうな)。

これもファンサービスの一環かな。


昨年、カープの試合を見ても心躍ることがめっきり少なくなって、ブログで「こんなのエンターテインメントじゃない」みたいなことを何度か書いた。

落合さんが『落合博満 アドバイス  指導者に明かす野球の本質』で、「プロ野球を映画や演劇と同じように〝エンターテインメント〟と表現する人が増えた」と、こんなことを書いていた。


「どちらも観客を楽しませる娯楽なのだから、同じ括りでいいということなのだろう。しかし、私は強い違和感を覚えている」

「映画や演劇も野球も本場のアメリカでは、映画をエンターテイメントとするのに対して、メジャー・リーグは〈ナショナル・パスタイム〉、すなわち国民的娯楽と呼ばれている」

「その感覚を私なりに解釈すると、エンターテインメントは〝創作〟を楽しむ娯楽で、ナショナル・パスタイムは〝現実〟を見る娯楽と考えられているのではないか」


安易にブログで「エンターテインメント」という言葉を使っていたなと思った。

プロ野球は選手の技術や存在がファンを楽しませてくれる。それは創作物とは別物。

今年のカープ、監督が新井さんに変わって、活気と明るさを感じる。新井さんのファンへのサービス精神も感じる。

昨年はなにかと話題に取り上げられた1年目の新庄剛志監督。チームは最下位だったが、選手たちはのびのびプレーしていて楽しそうだった(後半はどうだったかよく見ていないが)。

でも、チームが明るくても、きつねダンスが可愛くて楽しくても、ファンへのサービスがそこで止まったら、おなかの底からは楽しめない。

今年のカープ、それ以上の楽しみが味わえますように。

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2023年2月11日

常識破りのキャンプ初日の紅白戦


2月11日から第3クールに入るカープの春季キャンプ。2軍のコーチから推薦のあった選手もピックアップして、紅白戦が行われる予定。

紅白戦で誰が呼ばれるのか、誰が沖縄キャンプメンバーに選ばれるのか。緊張が走りますが、それどころではない緊張を選手に与えた、こんな話が。

春のキャンプの紅白戦と聞いて忘れられないのが、『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』に出てきたエピソード。

落合さんが中日の監督に就任したとき、「キャンプ初日、2月1日に、全員参加の紅白戦をやります」と宣言したそうだ。


開幕前、最初は基礎練習で体力的な土台を作って、徐々に実践に入る・・・これが球界でスタンダードになっているキャンプのスケジュール。

だったから、この落合さんの宣言は、チーム内だけでなく、球界全体を驚かせたそうです(実際に、落合さんはキャンプ初日に、紅白戦で選手全員を出場させた)。

落合さんは後に、荒木雅博さんに、遠征先のホテルの食事会場で、常識破りと思われる試みをした理由について、こう語ったそうです。


「俺が監督になったとき、キャンプ初日に紅白戦をやるって言ったよな? あれ、なんでだかわかるか?」

「お前、あのとき、紅白戦の日まで何をしていた?」

「ひとりで考えて練習しなかったか? 誰も教えてくれない時期に、どうやったらいきなり試合のできる身体を作れるのか。今までで一番考えて練習しなかったか?」

落合さんにこう言われて、荒木さんは「確かにそうだった」と合点がいったそうです。

新しい監督がやってきて、自分が生き残れるかどうか、その危機感から、オフの期間、前例のないことをやるにはどうすればいいのか、野球のことを考え続けていたことに気がついた、と。


落合さんが監督をしていた間、中日が強かったのは、落合さんの「自分で考える」姿勢が選手にも浸透していったからなんじゃないかという気がしてきた。

選手に考えさせる・・・かつてサッカー日本代表の監督だったオシムさんみたいだ。

このオフ、中村奨成は、広陵高校の先輩、上本崇司と一緒に自主トレをしたり、新井良太コーチに指導を受けたり、目をかけてもらっていたけれど、自分で考えて野球に取り組んでいる?

恵まれた身体能力は備えているというのに。
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2023年2月10日

2軍選手のモチベーション上げる新井監督の心憎い計らい


2月9日、春季キャンプ第2クール最終日の午前中、2軍野手陣が1軍キャンプに合流して、合同練習。(「デイリースポーツ」)

ロッテの吉井監督が、「できるだけ多くの選手を見たい」と、1軍と2軍を分けずにキャンプスタートしたとき、面白い試みと思った。

が、人がいっぱいでわんわかしていて、ちょっと落ち着かない感じもあった。

そこに新井さんの半日合体という、この計らい。


何より響いたのが、ノックでサードに入った、2軍スタート・ドラ2の内田湘大のこの言葉。

「いろんな人に助言をもらった。ファンの方も多く、早くこういうところでプレーしたい」。

「1軍の雰囲気をグラウンドで体感してほしい。自分もここでやるんだ、と刺激になってくれたら」という新井さんの意図がどストレートに選手に。(「日刊スポーツ」)


やたら最近、「分断」という言葉が多用されている。もともと、考えや立場の違いは人それぞれあるもの。あえて何でも「分断」という言葉に当てはめる風潮が気になっている。

「1軍も2軍も全員戦力」という新井さんの考えはいたってフラット。ただ言うだけでなく、具体的にこうして動く。

しかし、佐々岡さんの3年間、とくに最後の1年、カープの1軍2軍はそれこそ分断されていた。2軍で結果を出しても1軍との入れ替えなし。

それは新井さんも外から見ていて、とても気になっていたんだと思う。


ロッテのように全員一緒にキャンプスタートしなくても、それぞれの持ち場でコーチが選手をよく見ていれば、1軍と2軍の連携が取れていれば、風通しの悪さは解消されるのではと思っていた。

ので、この新井さんの試み、いいなと思った。

1軍も2軍も全員戦力、でも確実に違いはある。プロの世界なんだもの。

日本では、2軍の選手も1軍と同じユニを着る。ファンから「あのチームの選手だな」と認識してもらえる。

でも、アメリカでは、マイナーの選手のユニフォームは、メジャーの選手とは別。そこからしてハングリー精神が違うと聞いたことがある。


ロッテの合同練習風景は白いユニの人たちがわさわさしていましたが、カープはビジターユニの赤い人たちがわんわん。

しかし、それにしても新しい赤いユニ。発表されたときからすでにファンから指摘されているが、背番号の視認性の悪さ。誰が誰だかすぐわからない。

昨年まで西武の監督をつとめていた辻発彦さんが、カープのキャンプに訪れ、秋山翔吾と再会。

「それにしても球場で、秋山どこかなと捜したけど、なかなか見つけることができなかった。新しいビジター用の赤いユニホームは背番号、その縁取りもみんな赤。ぱっと背番号が分からないんだもん。ファンの人たちも選手を見つけにくいんじゃないかなと、ちょっと心配になったよね」(「スポニチ」)

もぉ、恥ずかしい。これ、早く改善した方がいいと思います。すぐ変えるの、恥ずかしくないから。ずっとこのまま変えないで自画自賛している方が恥ずかしいから。
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2023年2月7日

栗林のこういうとこ、黒田に似てる


新井さんが監督になって以来、発信される言動が明るくてクリアで、期待したくなる開幕前(いや、始まってないからこそ)。

ちょっと待って、3年前。佐々岡さんが監督になったとき、多少は期待したことを思い出した。

それというのも、緒方前監督の最後の1年、コンディションより実績重視、田中広輔や中﨑翔太の起用に固執して、チームにとてつもない閉塞感が漂っていた。

監督が変われば、多少なりとも選手起用も変わるだろう。そう期待したのだった。

しかし、あんなことになるとは。しかも球団は3年も佐々岡さんを引っ張るという暴挙(放置)に出た(かと言って、緒方前監督に戻ってほしいとは思わなかった。あの重苦しさはもうご免です)。


打って変わって、今年は明るいカープの春季キャンプ。でもWBC前。日本代表が栗林良吏ひとりとあってか、メディアを通したカープのキャンプ情報、扱い少な目。

日本代表チームも、稲葉さんから栗山監督に変わって、当然、選手の入れ替えがあった。

稲葉さんも、コンディションのよくない田中将大や菅野智之(辞退したけど)ら、経験ある選手を重視していた。

結果、オリンピックで金メダルをとったので、問題なーい。なんだけど、栗山監督はそのへん、スパッとしていて、20歳の高橋宏斗(中日)をちゃんと選んでくれているところなんか、いいと思う。

やっぱり、たまに人が変わるのはいいことと思う。与党もたまに変わるといいと思う。


で、栗林。「カープの選手は一人しかいないですけど、それでもカープファンは応援してくれると思う。そういうファンの方々に明るい話題を提供できるように頑張ればいいのかなと思います」と。(「デイリースポーツ」)

どのチームの選手でも、いいプレーを見せてくれる選手は応援したくなる。でも、カープの選手が活躍してくれたら、そら嬉しい。ようわかってはる。

で、「メジャーに行きたい気持ちもない。カープで野球できたらいいという気持ちが強い」とも言っていた。


この先考えが変わるかもしれないとしても、栗林って、プロ野球選手の中でも、社会人らしさを感じる稀有な選手だ。

1年目のオフ、年棒が上がったときも、これから生活がどう変わるかわからないから、お金は大切にしようと家族と話している・・・みたいなことを言っていた。

浮ついた感じがない。ちょっと異色? あ、イチローも、年棒上がったとき、「セーター買います」とか言ってましたね。うんと若い頃。


森下暢仁も、野球は今の自分にとって「仕事」と言っていたけれど。どの選手にとってもそうではあるんだろうけど。

栗林って、野心とかギラついた感じがない。でも、心技体備えて、きっちり自分の仕事をして、まわりからもファンからも信頼されていて、プロだなと思う。

黒田博樹がメジャーからカープに帰ってきたとき、「職責を果たす」という言葉を使っていた。こんな言葉使う野球選手、いた? と思ったものだった。

そして黒田もプロフェッショナルだった。タイプは違うけど、そこのところは、栗林、黒田に近いものを感じてしまう。
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2023年2月4日

黒田が日南キャンプにやってきた


2月4日、今季からアドバイザーをつとめることになった黒田博樹が、日南の1軍キャンプに合流。始動は明日から。

今日はジャケット姿。はぁぁぁ、スーツの似合う(元)野球選手、健在です。眼福です。

黒田のキャンプ入り、知らされていなかったのは新井さんだけ。ひとりサプラーイズ。ひとりドッキリ。新井さん、今日も黒田にいじられてます。愛されてます。

菊池亮介が嬉しそう。笑顔が止まりません。

若い選手たちと挨拶の握手をしているのは、いい眺めだ。


黒田の現役時代、対戦した大谷翔平や小川泰弘は黒田の本を読み、尊敬してくれていた。

若い選手たち、黒田のこと知ってくれているかな。どれくらい知っているかはわからないけど、なんかソワソワ沸き立っている感じは伝わってきた。

そうよね、きっとオーラ感じてくれているよね。と、ドキドキ見守る感じです。

森下暢仁や床田寛樹と握手しているシーンは、とくに心躍りました。新旧エースが相まみえるの図。


明日からはジャージで参戦だそうです。秋季キャンプのときの新井さんのようだ。

コーチではなく、アドバイザー。明確な立場ではないけれど、黒田ならまわりとの距離を上手くはかりつつ、やってくれそうな。

新井さん、まずは黒田をカープに巻き込むことに成功。


と書いて、ちょっと気になって、「巻き込む」という言葉について調べたら、どちらかというと良くない事態のとき多く使われるとか。まきぞえ的な。

すみません、ちょっと使い方、間違えました。でも、いい意味で、新井さんが、選手との、カープとの関係をとりもってくれた気がするんですよ(黒田はそれこそ巻き込まれてしまったのかもしれませんが)。

オーラを感じる存在が近くにいるということだけでも大きなことだ。

選手にとっても黒田にとっても、実のある時間になるといいなと願いつつ。

でも、野球選手なら、黒田の『決めて断つ』と『クオリティピッチング』は読んだ方がいいと思うな。
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2023年2月3日

当たり前のことさえ新しく感じるぞ、新井カープ


新井さんはキャンプ初日、「目が疲れるぐらいまで、しっかりと選手を見たい」と言っていた。

落合博満さんも「選手を見るのが監督の仕事」と言っていた。新井さん、監督の仕事、しています。まるで毛穴からビームが出ているようなアクティブ感と活気。

監督が選手を見るのは当たり前のこと。でも、佐々岡さんや河田元ヘッドらは選手のこと見てくれてるのかな・・・?と思うことが多々あった。この当たり前の喜びがしみるー。

春季キャンプ2日目、床田寛樹が骨折後、初のブルペン入り。栗林良吏も初ブルペン、WBCの大会球を使って46球。新井監督は栗林の投球にもじっと見入り、「ナイスボール!」のかけ声。

キャンプが、オーソドックスに、よい緊張感で進んでいる感じ(おそらくどの球団も)。


ちょっと変わったことしてるのは、西武。3月にWBCがあるのでいつもより開幕が遅くなるため、2月6日からのキャンプインを決めた。

野球協約では、年棒の対象期間が2月1日~11月30日となっているため、毎年、どの球団も、2月1日にキャンプスタートするのが慣例となっていたようです。(「サンスポ」)

よって、西武は初の試み。横並びでないとこ、ちょっと面白い。

選手はキャンプインまで自主トレ。プロなんだもの、どこにいても、やること(やる人は)やっている。


もうひとつ、ちょっと変わったことしているのがロッテ。なんとなく吉井監督は一味違ったことやってくれそうと思っていたら、やぱし。

「全ての選手を見たい」と、今年は1軍と2軍を分けず、キャンプスタート。

一度定着したものは、なかなか引っくり返せないことがなにかと多いジャパーン。であるが、人が変わるというのはこういうことなんだな、とまた思う。

ニュース映像でロッテのキャンプ風景をちらっと見たが、人がいっぱい。なんか、わんわんしている。賑々しい。


吉井監督の試みも、面白い。いかんせん、人が多い。多くても、目的ある人はじっくり選手を見るでしょうけれど。

1軍と2軍を分けていても、連携がとれていれば、解消できなくないとも思う。

ヤクルトの高津監督やオリックスの中嶋監督は、2軍選手にも目配りしていると、ファンの方が話しているのを聞いたことがあった。

佐々岡さんや河田元ヘッドらは、2軍選手への目配りがなかった。ファームでの実績より、過去の実績を重視。しかし、過去に実績のあった安部友裕はいくらファームで高打率をあげようと、声はかからなかった。モヤモヤが残った。

新井さんはキャンプ前、4時間を超えるスタッフミーティングをしたそうだ。「育成方針など全コーチで共有していたら長くなった」と、新井さん。

1軍と2軍でコミュニケーションがとれていたら、選手の入れ替わりも、風通しもよくなることが期待できそう。何事も始まってみないとわからないけれど、でも「そうしたい」という意志はまず大切だ。

2023年2月1日

新井さん一人じゃ球団は変わらない、でもその一人がいないと何も変わらない


2月1日、春のキャンプ始まりました。球春到来、なんていい響きだ!

ところで昨日、新井さんがまた嬉しい発信。今季から、マツダスタジアムで負けた試合でも、ファンに挨拶して終る、と。

勝った試合では選手、監督、コーチらが、ファンに一礼して終るのが慣例になっていたけれど、負けたらさっさとロッカールームに引き上げるという話を知ったときには驚いた。

この「慣例」という言葉。一度決まったこと、定着したものは、なかなか引っくり返せないことがなにかと多いジャパーン。

であるが、人が変わるというのはこういうことなんだな、とまた思う。


1月24日、大雪でポイント(レールの分岐点で進路を切り替える装置)が作動しなくなり、JR西日本で電車が立ち往生し、約7000人の乗客が10時間近く閉じ込められた。

阪急、京阪、近鉄の各社は、気象庁の予報に警戒して、その日の朝、電車が走り始める前に、雪をとかすため、ポイントをあたためる作業をしていた。

一方、JR西日本では、6時間で10センチ以上雪が積もることが予想されるとき、ポイントをあたためるというマニュアルがあったそうだ。

ところが、その日、気象予報会社からもらった予報は、6時間で8センチだった(実際には15センチ降った)。

阪急、京阪、近鉄にはそういうマニュアルはなく、「今日はやばいことになるかもしれないぞ」と早めに手を打った。かたやJR西日本は、マニュアルどおりにやって、後手後手に回ってしまった。

こういうとき、機転をきかせてゴーサインを出せる人がいたらと思う。


球場に足を運んでくれたお客さんに挨拶して終るのは、当たり前のことかと思っていた。

サッカー日本代表の試合では、負けた試合でもサポーターの近くにまで行って、みんなで挨拶しているシーンをよく見かける。そういうものと思っていた。

フィールドに立たずとも、一緒に時間を過ごしたファンにとって、負けたら目も合わせず選手がそそくさとロッカールームに退くなんて、なんだかな。そういう球団は多いのかもしれないけど。


勝つことが一番のファンサービス。挨拶というファンサービスがちゃんとしていても、負けてばかりではファンは手放しで喜べない。

それでもな。野球は人気稼業。私が球場にいたら、逃げるように帰られるより、挨拶してほしいと思う。

挨拶ひとつでカープが変わるわけではないけれど、新井さん一人がカープを変えられるわけではないけれど(球団の体質がなっ)。でも、ひとつの行動を変える一人がいないと、全体は1ミリも進まない。

まだ開幕前。試合の結果が出る前に、新井さんのこういった周辺のとこだけ評価するのは本筋ではないけれど、でも、小さく見える変化の積み重ね、大歓迎だ。
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