10月21日、野間峻祥がカープ残留を表明。だろうね。
球団や新井さんも希望していたことで、そうですか。と、いたって淡々とした気持ち。
いま読んでいる『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』にも、FAに関する話が出てきた。
2007年オフには福留孝介、2008年オフには川上憲伸と、立て続けに主力がメージャー移籍してチームを去ったとき、落合さんは引き止めなかった。そのことは、球団関係者やファンの間で物議をかもしたそうだ。
落合さんは、「引き止める権限は監督にはない。冷たいとか、温かいとか、そういう問題じゃない。選手の権利なんだから」。
球団や新井さんが、野間を戦力と考え、残留の交渉をするのは何にもおかしなことじゃはない。どっちが正解ということはない。
でも、落合さんの言ってること、めちゃくちゃまっとうです。引き止めても、福留と川上のメジャーに行きたい気持ちは変わらなかったと思うし。
野間はなじんだ環境で野球を続けるイメージ。他チームへ行く覇気は感じなかった。3度の球団との面談も、おきまりの余興のようにさえ見えた。
それでも昨年は、野間がコンディション不良で試合に出られなかったとき、痛いと思ったことがあった。来季は走り回って(頭使ってな)、いっぱい活躍してほしいです。
10月20日、森下暢仁が右肘痛で、11月の日本代表の強化試合出場を辞退。ショックです。今年もフル回転していた森下、心配です。
高校、大学時代から日本代表を経験してきた森下。
「世界と戦うことは、メンバーも全然違って野球をやれるので新鮮な気持ちでいける。そこでのコミュニケーションが大変だったりもするけど、終わったあとにいいチームだったなとか、いい環境で野球できているなと思える場所。そういう場所で野球をやりたい思いは強いです」(「デイリースポーツ」)
来年3月のWBCについても、選ばれたいと話していた。勝つの大好き森下にとって、この3年(とくにあとの2年)はなかなか思い通りにいかなかったことも多かった。チーム状況があんなで。
もっと勝ちたい、もっとレベルの高い野球をしたいと思っているのが、すごくよくわかる。ハッキリものを言う人なので、ときにドキドキします。
2009年春、あの忘れもしないイチローの劇的なタイムリーで優勝したWBC。このとき、中日の森野将彦、岩瀬仁紀、浅尾拓也、高橋聡文は代表の要請を受けていたが、4人とも辞退した。
それは選手の意志で、落合さんが働きかけたわけではないようなのだが、落合さんは「プロ野球選手は球団の社員じゃない、NPBの社員でもない。個人事業主だ。もし大会に出て故障して、飯が食えなくなったら、誰が補償してくれる?」。
これまた、めちゃめちゃまっとうです。
選手にとって日本代表で得られる経験は得難いもの。どっちが正解ということはこれまたないけれど、このときの中日の4人、まるでメジャーの選手のよう。シーズンが第一ってところ。
森下にはシーズン、フルに活躍してほしい。でも、本人が出たがっていたWBCに出場させてあげたかった。肘の状態が気になります。