2021年11月29日

カープよ、ゴルフもいいけど日本シリーズもね


日本シリーズの余韻残る月曜日。とりわけ11月27日、最終戦の山本由伸、ヤクルトベンチとリリーフ陣の気迫はすごかった。

そんな緊迫した1点のせめぎあいが続いていたさなか、11月25日、カープでは恒例の選手会ゴルフが。

のんきそうだ。球団が決めた日程だから、選手たちは悪くない。シーズン終えた今、リラックスして過ごしてほしい。このゴルフ会自体は楽しそうで好きです。それでも日程、もうちょっとずらせなかったのか、上の人。

戦力外の今村猛と高橋大樹も参加していたそうで、お別れ会できたかな。


今年のヤクルトとオリックスの日本シリーズを見て、「野球って面白い」と思ってくれた人がいたらいいなと思う。

私が初めてプロ野球を面白いと思ったのは、イチロー見たさに見た、1996年の日本シリーズ、ジャイアンツ vs オリックス戦でした。

試合の始まりから終わりまで、すべて通してみて、試合には流れというものがあることを実感して、面白い! と思ったのでした。

プロ野球ファンじゃない人だけでなく、カープの選手にも、今年の日本シリーズ、見てほしいと思った。ヤクルトの点をとろうとする工夫、見ていただろうか。

昨年も、ソフトバンクのパワーと緻密さを備えた試合運びを見てほしいと思った。パワーは真似できなくても、細部を大切にすることは学べるはず。


今年の日本シリーズ、玉村昇悟はテレビで見ていたそうです。よし、よし。同い年の、奥川恭伸と宮城大弥はことさら刺激に。

「自分はまだまだ全然(2人に)足りていない。追いついて追い越せるように、僕も大事な場面を任せてもらえるような存在に来年はなりたい」(「日刊スポーツ」)

ぜひ、なって。玉村や小園海斗ら若い選手が日本シリーズのような舞台でしのぎを削る試合、見たいです。


森下暢仁は見てたかな。

山本由伸は「真剣勝負を楽しめた。ただ楽しいというだけじゃない。集中したマウンド、本当に楽しかった。ここから強いチームになっていけたらと思います」と言っていた。(「日刊スポーツ」)

どれだけ味方が点を取ってくれなくても、自分の(いや、自分を超える)投球をスバスバしていくんだという意志。負けても、次、強くなっていけたらという明るさ。悲壮感のなさ。

今年の、なかなか勝ちがつかなかったときの森下には、悲壮感があった。昨年にはなかった。点を取れない打線がそうさせたとも言えるんだけど。森下には山本のようになってほしい。


ところで、オリックスの選手がパッと見、杉本裕太郎以外は総じて体が大きくない印象だった。モヤさまは別格として。吉田正尚は小柄でも体幹強いが。

ちょっと非力なイメージで、カープみたいだった。点、取れなかったもんね・・・。

日本シリーズ、首脳陣は見ていたのだろうか。見ていたとしても、どこまで学んでくれるのか、期待薄。だからこそ、選手には見てほしい。

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2021年11月28日

山本由伸すごかった、大谷翔平みたいだった


2021年のプロ野球が幕を閉じた。

11月27日、2021日本シリーズ、オリックス・ヤクルト第6戦(ほっともっとフィールド神戸)。1対2で、ヤクルトが覇者に。

すごかった。第5戦まで、1点差が4試合、2点差が1試合。最後の最後は、12回延長、1点差で決着がついた。

試合開始から吐く息が白かった。よりによって気温7℃の球場で、23時過ぎまで続いたゲーム。延長に入った頃か、CMがいっさい入らず、試合の緊迫感がより味わえた。TBSもえらかった。


山本由伸が9回141球を投げきった。8回、三者連続三振、126球でベンチに戻ったとき、高山投手コーチと「お疲れさま」の握手。

これで交代かと思いきや、その握手がずいぶん長い。そのあとも中嶋監督と何か話してる。そうしたら、ベンチ前でキャッチボールを始めた。きっと、自ら申し出たんだと思った。

9回を三者凡退に打ちとって、やりきった表情でマウンドを降りる山本。この力投に、野手は何としてでも応えないと。

だったのだが、9回ウラからヒットすら出ない。延長戦、モヤもジョーンズも、もういない。


山本の投球に引き寄せられるように、オリックスのリリーフ陣にも気迫が。

10回は平野佳寿が押さえ、11回には能見篤史がワンポイントで村上宗隆を打ち取り、比嘉幹貴が受け継ぐ。12回の富山凌雅も気迫がこもってた。2アウトとり、このまま行くのかと思えば、吉田凌に代えてきた。

川端慎吾の打席でパスボールが出て、塩見泰隆が2塁に進塁したのは痛かった。坂倉将吾には捕手をやらせてあげたいけれど、やっぱり任せるのは難しいとも思った。

第5戦で、オリックスの代打の切り札・ジョーンズが逆転ホームランでとどめを刺し、第6戦では、ヤクルトの代打の切り札・川端が決定打を放った。


オリックスのリリーフ陣の気迫もだったが、ヤクルトのリリーフ陣とヤクルトベンチの気迫はさらにすごかった。

スアレス、清水昇、マクガフが回またぎ。普通なら失点の香りがするシチュエーションで、オール無失点。

オリックスがこんなに打てないとは。たとえば、山本が完封したとしても、点を取らないと勝てない。


勝てなかったけれど、山本は素晴らしかった。

9回になっても投球の質が落ちない体の強さと技術の高さもさながら、6回、宗佑麿と紅林弘太郎が続けてエラーをして、ノーアウト1塁2塁になったとき、両手で「大丈夫、大丈夫」のしぐさ。結局、無失点に押さえ、若手のエラーをカバー。

このとき、解説の新井貴浩さんの言葉の使い方がまた素敵だった。若手が守備で山本の足をひっぱった、なんて言い方はせずに、「守備で山本投手に負担をかけた」と咄嗟に言葉を選んでいて、エレガントだった。

このエラーを取り返すべく、若い二人にはバットで見せてほしかったんだけど。


それでも山本、ベンチに下がっても、ベンチ前で応援。味方の打撃に反応して、ずっと笑顔が見えた。さすがに川端に点を取られたとき、スッと真顔になったけど。

こんなに体を張って、いいピッチングをしても、ここまで味方が点を取れないのでは。それなのに山本には悲壮感がない。野球を心底楽しんでいるように見えた。別次元。大谷翔平みたいだった。そうしたら、試合後、「本当に楽しかった」と語っていた。(「日刊スポーツ」)

今シーズン、打線の援護なく勝ちがつかなかったときの森下暢仁には悲壮感があった(昨年はなかった)。

接戦=オリックスが打てなかった結果に終わったけれど、山本の投球と、マウンドとベンチでの振る舞いは、鮮烈だった。
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2021年11月26日

日本シリーズ第5戦、贈り物をいただきました


11月25日、2021日本シリーズ、ヤクルト・オリックス第5戦(東京ドーム)。5対6で、オリックスが2勝3敗。神戸で相まみえることに。

流れはどう見ても3勝1敗のヤクルト。それが、取って取られて、取られて取って、最後に代打のジョーンズの1発でとどめ。興奮しました。

試合序盤、オリックスはポンポン早打ち。カープか、これはカープなのか。今日もだめなのかと思われた。

中嶋監督はこの日、やっとオーダー変えてきた。打ってる19歳の紅林弘太郎が8番7番とは解せなかったが(小園海斗を8番に置いてたカープのよう)、6番にあげてきた。

得点の香りがしなかった安達了一もベンチ。日本シリーズ初登場の20歳の太田椋をスタメンに。動き遅い。でも、遅くなってもしないよりずっとよかった。


4回、吉田正尚ヒットからの杉本裕太郎タイムリーで、1対1、同点にこぎつけば、4回ウラ、村上宗隆がホームランで、2対1。村上すごい。

6回、T-岡田がタイムリー。2対2、よっしゃーーー。だったのだが、T-岡田挟まれ、3アウト。追いつくも突き放すことができないオリックスにジリジリジリ。やっぱり今日もダメなのか?

7回、石山泰稚が3連投。高津監督が石山を信頼しているのはよぉくわかります。でも3連投は何かが起こるかも? さよう、起こりました。

紅林ヒット、伏見寅威バントで送って、太田椋が3塁打で、1点。よっしゃーーー。そして、代打・モヤさまがタイムリーーー。2対4と、逆転。

8回にも、紅林ヒット、伏見のタイムリーで、2対5。神戸へ、神戸へ帰れるかもしれません。


だったのだが、8回ウラ、ヒギンズがしょっぱなから連続フォア。「代えて、代えてったら、代えてー」と叫ぶも、続投させる中嶋監督。もうカープの試合かと思いました。

そして、山田哲人が3ラン。5対5と、また同点。やっぱり山田、すごい。ヤクルトの勢いは止められないのか。スタンドでは泣いているヤクルトファンも(でも、その涙、早かった)。

それでもまだヒギンス続投。1アウトとって(もう次からお休みしててね)、やっと交代、山岡泰輔です。日本シリーズに間に合った。

今日、オリックスが負けたとしても、山岡が見られたからよかった。そう思うことにしようと言い聞かせた。


9回は、マクガフ。打席には、代打の切り札・ジョーンズ。

第1戦、マクガフがジョーンズにフォアを与え、オリックスの逆転劇は大きく動いた。これは勝機かも。

ジョーンズ、3球目を、息を吐くようにホームラン。5対6、引っくり返した。

最高にカッコよかった。メジャーのスーパースターだったというジョーンズ。格の違いを感じた。こんな場面でこんな一発見せてくれるとは、オリックス、大枚はたいた価値あり。


9回ウラ、やっと平野佳寿も見られた。が、いきなりフォア。ドヨ~ン。おまけに、代打の切り札、川端慎吾もやっと登場。フェンスぎりぎりのライトフライには、ひやっとした。

塩見泰隆は、低めの球がストライク判定で、見逃し三振。この判定にはオリックス助けられた。

これは、今年の見ごたえある日本シリーズ、もう1戦(もしくは2戦)見られるようにと授けられた、プロ野球ファンへの贈り物と心得た。ヤクルトファンにはそんなものいらなかっただろうけど。

最後は青木宣親を打ち取って、試合終了。やった。まだ今年の野球が楽しめます。


勝利監督インタビューで中嶋監督は、「第6戦は山本由伸で行く」と宣言した。これは、勝ちに行くという宣言。

「試合を作るのは先発投手」を実感させてくれる今年のシリーズ(リリーフは悲喜こもごも)。しかし、オリックスはまだ先発に勝ちはついていない。

山本由伸、2度目のマウンドは、きっと譲らないだろう。でも、何が起こるかわからない。第7戦まで、ぜひ。
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2021年11月25日

接戦を ものにできない オリックス


11月24日、2021日本シリーズ、ヤクルト・オリックス第4戦(東京ドーム)。2対1で、ヤクルトが3勝1敗。王手かけました。

「接戦」とは、力が拮抗していて、勝負がなかなか決まらない状態のこと。そういう意味では、今日も接戦。

でも、競り合ってる感じがしない。オリックス、石川雅規に3安打。ここまで打てないとは。パワーピッチャーの多いパ。かえって石川先輩のようなタイプには調子合わないのか。

またしてもヤクルトを突き放すことができず、淡白なときのカープのようだった。物足りなかった。


どうした、 オリックス。これでリーグ優勝できたの?と思ってしまう試合だった。チーム同士の相性もあるだろうけれど、パの強いイメージはどこへ。

毎年のように交流戦で、カープはオリックスにしてやられたり続きなのに。カープが弱いって話なんだけど。

接戦をものにできるのが強いチームと言う。今の時点では、その接戦をものにしたヤクルトの方が強いということ。

今年のカープは接戦で勝てなかったものね。と、カープの至らなさに話がたどり着く。


えぇい。
またしてもサンタナに一発打たれるし、ゲッツーも多いし、終盤、吉田正尚やモヤさまが打ってもつながらないし。モヤモヤする。

昨日も今日も、サンタナ打ってご機嫌。ベンチでニヤニヤ顔(そら気分いい)。調子にのってるから、6回、宗佑麿のライト前ヒットをファンブルして、その間に1塁の福田周平がテテテと還ってきて、1対1、同点に。ツーン。

しかし、6回ウラ、増井浩俊がフォア連発、ランナーためて、比嘉幹貴に交代。

このシリーズ、好投してきた比嘉先輩も3回目。昨日の吉田凌に続かないかと予感がしたら、オスナに打たれて、2対1(自責点は0だけども)。


どっちが勝っても負けてもいいと思っていた日本シリーズ。でも、やっぱりオリックスびいき。応援してます。今日も、あ゛ー。もぉぉぉー。ドン!(机たたく音)と、カープが負けたときとおんなじ状態に。

このところ、勝つのはパばかりだった日本シリーズ。ヤクルトが勝てば勝ったで喜ばしいことでもありますが。

今日のオリックスのよかったとこ。ショートの紅林弘太郎が体強そうな守備を見せてくれていた。先発の山﨑颯一郎が伸びやかな球を投げていた。この山﨑、床田寛樹の目元を可愛らしくしたような面立ちで、初めましてだが、親近感。

しかし、先発が好投しているのに、点がとれていない。まるでカープ。

まだ1回も平野佳寿が投げるとこ見てないんですけど。寒くて選手とお客さんには申し訳ないけど、ほっとモットフィールドへ持ち越して欲しい。もうちょっと野球を楽しみたい。このままでは不完全燃焼オリックス。
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2021年11月24日

今年の日本シリーズ面白い、でもそれって・・・


11月23日、2021日本シリーズ、ヤクルト・オリックス第3戦(東京ドーム)。5対4で、ヤクルトが2勝1敗に。

今年の日本シリーズ、目が離せない。ワンサイドゲームにならない拮抗したゲーム、たしかに面白いです。

裏を返せば、昨年と一昨年が面白くなかったということ、巨人が試合の体を成していなかったということ(その前のカープ以上に)。

ふだんあまり野球を見ない人も、ふらっと中継を見て、野球って面白いと思ってもらえたらいいな(昨年は、こんな試合では野球人気が低下するんじゃないかと本気で心配になった)。


先制したのはオリックス。3回、満塁で宗佑磨がタイムリー。よし。

でも、1点どまり。吉田正尚と杉本裕太郎の4番5番だったのにもかかわらず、突き放せなかった。これは、満塁で1点では勝てないカープの法則が適応するのでは。と、先制したけど喜べないムード。

長いイニング投げられないイメージのオリックスの田嶋大樹。がんばったけれど、5回途中で降板はオリックス的にもったいなかった。

ベテラン・比嘉幹貴が山田哲人をゴロに仕留めるも、ワンポイントでバルガスに交代。延長線もあり得るのに、この早めの継投がちょっと心配。

しかも、いきなり連続フォア。バルガス~(うぅ)。中村悠平にタイムリーを打たれ、しかも宗がどこ投げてるの? と、あらぬ方向への送球をする間に、1塁にいたサンタナまで帰ってきて、3対1。一瞬、何が起こったかわからないくらい、あらぬ方向への送球エラー。ドーン。


しかし、6回、すかさず吉田が2塁打、杉本が2ランで、3対3、同点に。打つ人が打つ。

7回には、吉田のタイムリーで、3対4、オリックスが逆転。さすがシーズン得点圏打率4割の打者(鈴木誠也、聞いてるかー。聞いてるね。よく自虐ネタ披露してるもんね)。

この後、満塁となって、これまた得点圏打率の高い代打・ジョーンズが、石山泰稚に空振り三振。

またしても、満塁という絶好のチャンスに、点がとれず。1点リードでは勝てないカープの法則がここでも・・・。


7回ウラ、2戦とも好リリーフの光った吉田凌が、日本シリーズ中ノーヒットだったサンタナに2ラン浴びて、5対4。ヤクルトが逆転。

このとき吉田、おもわずしゃがみこむ。第1戦の奥川同様、ダメですよ、美しくないですよ。いい男はホームラン打たれてもしゃがみこんじゃダメ。森下暢仁はしゃがまない(きっぱり)。

9回、第1戦で逆転を招いたマクガフが登板。主軸でない若月健矢がバットをへし折って出塁。よし。しかし、吉田は申告敬遠され、杉本も打ち取られ、終了。マクガフにリベンジの機会を与えてしまう。


リリーフ陣にもうひとつ盤石感がないオリックス。山本由伸と宮城大弥の2枚看板に勝ちがつかなかったこともボディブローのように効いてくる。

打線もヤクルトの方が塩見に青木に山田に村上、サンタナ、オスナ、中村・・・手ごわい感がある。オリックスには吉田はいれど、宗、杉本、ときどき紅林と、手薄感が。

流れがきているヤクルト。どっちが勝っても(負けても)いいと思ってはいたけれど、オリックスに点が入ると、よっしゃーと思わず叫んでいる。がんばろう、神戸。
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2021年11月23日

九里がカープに残るなら


11月22日、九里亜蓮が、FA宣言せず、カープに残留することを発表。大瀬良大地に続き、九里もカープの人に。

九里もチームへの愛着を語っていた。昨年、チームに残留した、山田哲人や大野雄大も、そうだった。

新しい環境を求めて挑戦するところを見てみたい気持ちもあったのだけど、「3連覇した時も日本一にはなれなかった。このチームで日本一になりたいという気持ちがあった」という言葉を聞いて、よろしくお願いしますという気持ちになりました。


11月21日、カープは秋季練習を打ち上げ。

野間峻祥が「今年は悔しいシーズンになりましたが、この悔しさを忘れることなく、高い意識を持って来シーズンこそ、優勝できるように頑張っていきましょう」と、最後に締めくくる。

野間に言われても・・・なんで野間・・・という気持ちはあったが、「優勝」という言葉を前面に出していくのはいいと思った(プロなんだから当たり前なんだけど)。

どんどん今年は「優勝」「日本一」という言葉を出していこう。


11月22日、沢村賞も発表された。もう、山本由伸しかないでしょうという通りの結果に。

堀内恒夫さんの「残念ながらセ・リーグの投手の成績では、私は沢村賞を選考するには値しないと思っている。もうちょっとセ・リーグの投手も頑張ってほしいなと思う」の言葉も、その通りと思う。(「スポニチ」)

九里も今年、阪神の青柳晃洋と並んでセの最多勝をとった。九里が最多勝かという気持ちも、正直あった。まだまだこんなもんじゃないだろう、と。九里も、他の投手も。

私が九里のことを過小評価しているのかもしれない。こんな失礼なことを言うファンの気持ちを覆すくらい、来シーズン、さらに安定したピッチングを見せてほしい。

抜きん出た投手はメジャーへ渡り、手薄感が否めない。大瀬良も九里もカープの柱だけど、このくらいで満足はしていないので。


大瀬良や九里は声をかける球団があるのではと想像できたが、野村祐輔のときもカープはラブコールして引きとめた。

あのとき、野村に他に行き場があるようにも思えなかった(ほしいと言ってくれる球団はあったかもしれないが)。

FA権を獲得した選手に対し、囲い込むことに熱心になる球団の姿勢に違和感を覚えることもときにはある。

そして、そんなことを思うファンが賞賛したくなるようなプレーを選手には見せてほしいと思う。


いいとか悪いとかではなく、2015年、
FA宣言した木村昇吾さんはチャレンジングだった。

木村さん、今シーズン、野球解説にデビュー。この解説が面白かったという話を、何人かの方のブログで読んだ。おぉ。木村さんの仕事が増えるかもしれない。ちゃんと見ていてくれる人がいる。

面白い解説を聴いて、「この人、野球のことわかってる」と尊敬したくなることが多々ある。いずれ、木村さんにコーチをしてもらうというのも面白そう?(天谷さんには声かけなくていいから)

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2021年11月22日

点をとらないと勝てないという当たり前の話


11月21日、2021日本シリーズ、オリックス・ヤクルト第2戦(京セラドーム大阪)。

0対2で、ヤクルトが1勝1敗に。

第1戦に続き、第2戦も見ごたえありました。試合の体を成していなかった昨年の日本シリーズとは大違い。

先発は、宮城大弥と高橋奎二。山本由伸と奥川泰伸に続く、これまた楽しみな若いエースの投げあい。第1戦でこうなるのではと予想していた(が実際そうならなかった)テンポのよい投手戦が、第2戦で繰り広げられた。

宮城は、5回までオール三者凡退。1ヵ月ぶりの登板のブランクを感じさせない。しかも、いつものあの飄々とした風情。笑うと可愛いのだけど、マウンド上では表情変えず、老成したように見える20歳。投球ともども、ほれぼれします。

高橋も、5回まで毎回走者は出すものの、無失点。いつどっちが得点するのか、じりじりする展開に。


動きがあったのは6回。それまでノーヒットの宮城、西浦直亨に打たれる。完全試合を意識する頃合にそれがついえると、かえってリズムがおかしくなる。点は与えなかったが、坂口智隆にも打たれる。

7回、村上宗隆にヒットを打たれるが、あとは押さえて、小さくこぶしを握る。この小さいこぶしが、またいい。

一方、高橋は、徐々に調子を上げ(と言っても、ここまで無失点と大好投)、6回7回と三者凡退。

8回、球数も増え、少し疲れの見えてきた宮城。ここで初めてフォアを出す。その後、塩見泰隆がつなぎ、青木宣親がタイムリーで、やっとヤクルトが1点先制。

ここで、宮城は吉田凌に交代。飄々とマウンドを降りる。吉田は山田をビシッと空振三振に打ちとって、今日もかっこよかった。


ここぞでタイムリーを打つ青木、さすがです。

カープがいまだに三連覇の名残を大事にするように、たとえば松山竜平をスタメンに置いた日には、いつまで昔の名前で出ていますなんだーと不満を口にしたりしますが。若い選手を出せって闇雲に言ってるわけじゃないんです。

覇気のあるプレーを見せてくれれば、年齢関係なく応援します。青木や中日の福留孝介のような、打席に立たれるとなんかこわい。そんな選手のことは尊敬していますから。


ヤクルトは9回にも1点追加で、0対2。122球を投げていた高橋、9回ウラも続投。三者凡退で、完封してしまった。

宮城も素晴らしかったが、終盤になっても球に力があった高橋もすごかった。緊迫感のある試合なのに、その緊迫を楽しんでいるように、ゾーンに入っているように見えた。

ロッテとのCSでも、ロースコアの試合を繰り広げていたオリックス。雲行きはどうなる。第3戦からの展開が、さらに楽しみに。

リーグ優勝したチームでさえ、どんなに素晴らしい投手が揃っていても(森下とか森下とか森下とか)、点をとらないと勝てない。今シーズンのカープは言うまでもない。
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2021年11月21日

こんなストレスのない試合も珍しい・・・2021日本シリーズ初戦


11月20日、2021日本シリーズ、オリックス・ヤクルト第1戦(京セラドーム大阪)。

4対3で、オリックスが1勝。

昨年(と一昨年)の資金力にものを言わせ選手集める球団同士の対決とは違って、ともにサラッとした悪目立ちしないチームカラー。

しかも、山本由伸と奥川恭伸。球界の新エースと、チームの新エースの対決。高津監督、ありがとう。一番見たかったものを見せてくれて。

もう、しびれどころがいくつもある初戦でした。


とはいえ、ともに緊張感じる立ち上がり。1回ウラ、3アウトとって、ふっと笑顔がこぼれる奥川が、か、可愛い。

一方、緊張の中にも、随所にマウンド上で笑みを見せる山本。余裕感じる。ずっと山本のファンでしたが、最近では、自分で投球を制御できている感じがパーフェクトすぎて、小憎らしいほどです。

と、二人のテンポ速い投手戦を予想していたが、ともに5回まで無失点ではあったが、トントントンと進む感じではなかった。

5回で山本すでに95球。ヤクルト、粘って、球数投げさせた。よって、6回、中村悠平のタイムリーで先制され(今年の中村、渋い、見せてくれる)、山本は6回112球で奥川より先にマウンドを降りることに。これはオリックスにとって、誤算。

山本から点を取るのは至難の技とは誰もが思うことだけど、こういうやり方がある。カープも見習おう。カープの人たち(選手も監督・コーチも)、見てますかー。見てー。


それに比して、奥川の球数の少なさは、CSで98球の完封劇を見せた奥川。

しかし、7回ウラ、若月健矢の代打・モヤが、奥川からホームラン。1対1、同点に。よっしゃーーー。

私はなぜか中日時代から、モヤさまと呼んでいます。スラッとした長身。中日と対戦したとき、打席に立たれるとすごく嫌だった。ここぞのときたいてい打つんだもの。中日からオリックスにトレードが決まったとき、オリックス、いい人とったなと思った。カープ、とってくれたらよかったのに、と。

ここで奥川、しゃがみこむ。あー、ダメダメ。エースはそんな美しくない格好しちゃ。凛々しい奥川君に似合わない。

7回、山田哲人がヒットで出塁して、村上宗隆が2ランで1対3。主軸もしっかり仕事。取ったり、取られたり。このせめぎあう感じ、いいです。


8回ウラには、清水昇がランナー二人を出しながらも、最後、ラベロを見逃し三振に切ったところも素晴らしかった。しかし、32球も投げた。

今シーズン、高津監督は、奥川の登板間隔をしっかりあけたり、投手の連投に配慮するなど、無理させないマネジメントが評価されていたが、清水は72試合登板した。約半分ですよ。これは疲労がたまっているのではないかと、心配です。

2点ビハインドの9回、比嘉幹貴が三者凡退。38歳のベテランが素敵~。

9回ウラ、プロ2年目19歳の紅林弘太郎がヒットで出塁(よく打ちます)。

代打・ジョーンズは力の抜けた(ように見える)空振りが続いて、大丈夫なん? と見ていたが、急に空気が尖ってきた。最後にフォアを選んで、ノーアウト1塁2塁。代打での打率0.429、出塁率0.568の数字にたがわぬ仕事。ここもしびれた。


続く福田周平のバントをマクガフがフィルダーズチョイス。3塁に送球して、セーフに。球場がオリックスを後押しするムードに包まれてきて、宗佑磨が2点タイムリーで、3対3、同点に。

宗は2回にエラーをした。そういうときって、ちょっと嫌な空気が流れるもの。失点にはつながらなかったし、試合途中からそんな空気もなくなっていたけど、最後に大仕事して一掃するのも、また素晴らしかった。

それで、です。最後の最後に、吉田正尚がさよならタイムリーで、逆転勝ち。しびれました。


もともとオリックスは山本や山岡泰輔、吉田がいるのでと応援していたチーム。ちょっとだけオリックスびいき。でも、オリックスとヤクルト、どちらが勝っても(負けても)いいと思って見ていた試合。

その上に、両エースが投げ、打つべき人が打ち、中継ぎ陣にも味わいがあり、宮本丈のフェンス激突のエースを助ける守備もあり。いいゲームが見られ、こんなストレスのない観戦も珍しい。

紅林や宗、奥川ら、若い選手がヒリヒリした舞台に立って仕事しているのを見ると、カープの若い選手にも、この舞台を経験させてあげたいと切に思った。
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2021年11月19日

大瀬良と大谷の会見、両方ともよかった


昨日、大瀬良大地のカープ残留について、体温低めの記事を書きましたが、その後、大瀬良の会見を読んで、じんわり体温が上がってきました。(「広島東洋カープ公式サイト」)

こんなふうに、人の気持ちに届く言葉を語れる人。トップに立ってほしい、こういう人に。

「ドラフトで、スカウトの田村恵さんが交渉権確定のくじを引いてくれて、そこからたくさんのご縁に恵まれて今までやってこられた。そういうご縁に背を向けることはできないという思いもあった」

「何年契約になるかとかではなくて、どこで終えるのかということも考えました」

ドラフトでのエピソードといい、どこで終るのかを考えたときカープが浮かぶところといい、黒田博樹と重なります。じわじわ。


とりわけ、一問一答での、この言葉にグッときた。

「移籍してしまうと、カープの子には伝えられなくなる。カープで学んだことは、カープでつないでいくという思いが強かった」(「デイリースポーツ」)

森下暢仁も「また一緒に野球できるので、いろんなことを教わりながら大地さんを超えていけるように、目標にしてやっていきたい」と喜んでいるようで、なにより。(「日刊スポーツ」)

大瀬良を超えた部分をすでに持っている森下だが、まだそれが全てではないということなのね。

12球団で唯一トラックマンを導入していない。監督・コーチ陣はOBで入れ替え戦ばっかり。こんなカープですが、チームに目標にしたいと思える人がいて、よかった。


今日、大谷翔平がMVPを受賞。

受賞後のインタビューで、「二刀流でやりたいという強い意志を持ってアメリカに来たと思うんですけど、こうやってMVPをとれると想像できてましたか?」と問われた大谷。

「夢にも思ってませんでした」って言うのかと思っていた私は、甘かった。なぁんにもわかっていなかった。

「とりたいと、もちろん思ってました」と、大谷。すいませんでした! そして、続く言葉にうなってしまった。


「日本で最初(二刀流を)やるとなったときより、アメリカに来たときの方が、受け入れられる雰囲気があったので、ファンの方やチームに感謝してます」

日本でも、日ハム(栗山監督)だったからこそ、二刀流にゴーサインが出たという印象があった。

それでも、たしかに物申すプロ野球のOBも当初はいた。しかし、大谷が結果を出すことで、認め、反対する人は段々いなくなった。

今年、ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎さんは、「日本に帰らない理由は?」と問われ、「私は周囲に同調する能力がないからです」と、ユーモアを交え、しかし真をつく答えを返していて、とても素敵だった。

「アメリカでは自分のしたいようにできます。他人がどう感じるかも気にする必要がありません。アメリカでの生活は素晴らしいです。アメリカでは自分の研究のために好きなことができます」(「ビジネス+IT」)


日本にいたとき以上に、のびのび野球を楽しんでいるように見える大谷。日本の度量の狭さを感じないではいられないです。

野球人気が下がる一方の日本。大谷を見て、野球っていいなと思ってくれる子どもたちやファンが増えるといいなと思う。

そのためにも、いいプレーをしたいと思っている選手と、野球を楽しみたいと思っているファンに、もっといい環境づくりやサービスが出来るはずなのに。パ・リーグはまだしも、昔の人気にあぐらをかいたままでは、せっかくの好機も支えられない。

コロナ禍であらわになった日本の工夫のなさ、レベルの低さが、大谷のメジャーでの活躍と、日本の野球人気の低下からも重なって見えるような気がしてしまった。

カープで、野球人生を送る覚悟が伝わってくる大瀬良。日本を離れ、生き生きしている大谷。そのどちらの会見も、感じ入るものがあった。

大瀬良にはマウンドでも感動を伝えてほしい。今年は痩せてフワフワしてたから、身体、大事にしてね。

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2021年11月18日

大瀬良、カープの人に


今週は、来季コーチ陣や、契約を結ばない外国人選手の発表、鈴木誠也のメジャー挑戦の正式発表(そうなると思っていたので驚きはナシ)、契約更改もポツポツ始まり、オフならではのニュースが小波のように入ってくる。

そんな中、カープを初のリーグ制覇、3度の日本一へと導いた、古葉竹識さんが11月12日に亡くなったという知らせは、大きかった。

最初に知ったのは、カープファンの方のブログから。夕食時に見ていたニュースでは報道されなかった。yahoo!のトップニュースにも上がっていなかったような(見るタイミングが違っただけかもしれないけど。yahoo! を基準にするのもどうかという話だけど)。

古葉さんは、私の中で全国区。カープの試合を見るようになるずっとずっと前から、そのお名前もお顔も知っていた。もっと取り上げる価値ある人だと思うのだけど、野球関連(カープ含む)の情報サイト以外ではあまり見かけず、んん? という感じです。


外国人選手は、バード、スコット、ネバラスカス、クロン、メヒアが退団することに。

スリリングなバードはどうなるかと思っていたが、決まってしまったか。

メヒアもさすがに1軍で結果を出せなかったので、いつまでも2軍の帝王でいられないので、いたしかたなしか(なんで白濱裕太は勤め人のように2軍に常駐しているのか。帝王でもないのに)。

メヒアもクロンも、カープになじんだナイスガイだったが、人柄では試合に出られない(当たり前だ)。さようなら・・・。

コルニエルは一時期、ブレイクしかけたが、しっかし、こんなに外国人選手が活躍しなかったチームはほかにあったのだろうか。国籍関係なく、いる人が頑張ればいいことだけど。


大瀬良大地は、FA権を行使せず、カープ残留を決めたとか。

田村スカウトとのドラフトの逸話からして、カープの人として生きる感じはしていました。

投手陣にとって、精神的支柱のような存在。黒田博樹と過ごした2年から受け取ったものも大きかったでしょう。

でも、黒田と違って、身体、強くない。シーズン通してコンスタントに投げているイメージ、ない。ちょっと、頼りない。

九里亜蓮がFA宣言してくれたら面白い。広島愛とか、気にしなくていいからね。カープという小さな村からとび出して、挑戦してみてほしいな~。
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2021年11月16日

今のままよりは「まし」程度、来季コーチ陣プチ変更


11月15日、やっとカープの来季のコーチ陣が発表された。予想通り、カープOBで見事に固めたカープスタンダード。

東出輝裕が、野手総合コーチに。高橋健さんが投手コーチに。小窪哲也の内野守備・走塁コーチは少し前に発表済み。

東出は1軍の打撃コーチ時代、早打ち・コンパクトスイングを一つ覚えのように唱えていた印象が強くて、この自前改革に気持ちは乗れませんでしたが、指導者として経験を重ねてきた実績が買われたのか・・・な?

床田寛樹が後半、復活を遂げたきっかけが、2軍に降格したときの東出打撃コーチの一言だった。「ちょっとヒジ低くなったか?」と言われ、修正し、後半の快進撃につながったという話は、いい話だった。選手のこと、よく見てくれてるなぁって。投手コーチが気づいてあげんかーい、というツッコミどころ満載の話だが。


河田雄祐はヘッドコーチ兼外野守備走塁コーチに。3塁コーチとなることで、ヘッドコーチとしての役割が薄まったような。それでいいんだ、それで。

昨年、就任が決まったときは、走塁指導で風を入れてくれるかと思いきや、1年目、なぁんも仕事してないように見えた。佐々岡監督とともに、他人事のようにボーっと試合を見守っているように見えた(横山竜士投手コーチもな)。

11月13日の秋季練習で、若い選手の走塁に改善の余地があると実感したと言っていたが、ハ? そんなんシーズン中にわかってましたやん。なんで最中に言わないの。なんで全て終ってから今頃言うの?

外野守備走塁コーチは、スペシャリストの赤松真人さんにお願いしたかったが、お身体のこともあるので、無理はできない。いつの日か。


廣瀬純は2軍打撃コーチに。外野守備の指導できてるの?だったし、3塁の走塁判断の悪さは目に余るものがあったので、ホッとしました。

むしろ3年間も同じポストに置かれたままだったことに、もだえ苦しんだ(ファンが)3年でした。

相変わらずバッテリーコーチは倉義和。石原慶幸を呼べー。配球の妙を教えてあげてー。

中村奨成を正捕手として育てる眼力も胆力もないコーチがまた居座ることになるとは。選手にとっても不運です。


高橋健さんは、メジャーを経験し、阪神の2軍コーチも経験し、若い選手を育ててきた人(ここだけ「さん」が付いているという)。カープが声をかけたから阪神を退団したのか、阪神の模様替えがあったからカープが声をかけたのか、どっちなのか。どちらにしても、唯一楽しみな人選?

小窪は、独立リーグを約3カ月、ロッテで約2ヶ月と、かなりの短い期間ではあるけれど、カープ以外の世界も見てきた人。とはいえ、コーチとして新人です。いきなり1軍か。

カープスタンダードで固められた変えられようがない人事だが、少しでも人が入れ替わるのは、まだしもいい(と言うしかない)。

最悪だった今シーズンより、1ミリでもよくなることを願って。選手のためにも。
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2021年11月14日

怒りのパワーは大きいけれど


11月12日、日本シリーズ進出がヤクルトとオリックスに決まった。よっしゃ。納得の頂上決戦が見られる。

両チームとも、CSファイナルステージをストレート勝ち。1回戦は、奥川恭伸と山本由伸、ともに若いエースが完封勝ち。3回戦は、ともにロースコアの引き分け。相手チームは違えど、足並みそろった勝ち方をした。日本シリーズへのワクワクの準備は整った。

昨年と一昨年の巨人・ソフトバンク戦と比べると、マスコミ的には地味? だがしかし、2年連続最下位チームだったリーグ覇者同士、凛々しいエースが揃っているし、私的にはとても楽しみです。

巨人はヤクルトと11ゲーム差でしたから、下克上なんて洒落にならない。ストレート負けは分相応だったと思います。


CSと言えば、ダメダメだった、2017年のカープ・DeNA戦を思い出す。リーグ優勝しながら日本シリーズへ進めなかった、あの屈辱。

ブログを始めて気づいた一つが、「勝った試合より、負けた試合の方がアクセス数が多い」ということ(当社比です)。

中でも、2017年、日本シリーズに進めなかったCSでのDeNA戦のときはすごかった記憶が。

勝ったときの喜び以上に、負けたときの憤りがデータ上に渦巻いているように見えて、熱気感じました。怒りのパワーの大きさを感じました。


今年になって、高田郁さんの時代小説シリーズ『あきない世傳 金と銀』(現在11巻まで刊行中)、を読んでいます。


江戸時代、度重なる困難に見舞われながらも、知恵をふるって、呉服商いを広げていく主従の物語ですが、その中に、「笑って勝ちに行く」という、主人公の言葉が出てくるんです。

笑う門には福来たる。目の前に困難な現実はあるけれど、知恵をしぼって、買い手も売り手も幸せになる商いをしていこう。トップにふさわしい器の主人公。

笑って勝ちに行く。いい響き。怒りが力になることもあるけれど、笑った方が免疫力が上がりそうです。

笑えない首脳陣ぞろいですが、負けが続くとチームは暗くなりますが、選手は笑って勝ちに行こう。それゆけカープ(小声)。


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2021年11月12日

佐々岡監督はああ言うけれど、遠藤と山口、フォアだけが問題なのか


クライマックスシリーズのファイナルステージ、セパともに、ヤクルトとオリックスが2試合続けて完封勝ち。頂上決戦してほしいプロ野球ファンにはたまらない展開。

しかも、第1戦では、奥川恭伸と山本由伸がともに完投。日本シリーズの先発はまだわかりませんが、もし、この二人の対戦が見られたら。昨年にはない日本シリーズのワクワクが。

第2戦では、6回ウラ、菅野智之が、坂本勇人のエラーと申告敬遠も交え、2アウト満塁。こんな場面でもっとも迎えたくない代打・川端慎吾が打席に。

菅野は押し出しで1点。菅野でも押し出しすることがあるんだと驚いたが、川端、お仕事しました。




11月11日、カープ秋季練習の紅白戦。遠藤淳志と山口翔がともに2四球を出し、失点。佐々岡監督は「期待外れ」と試合後にコメント。

おぉ。また言うておるわ。「期待外れ」ということは、期待していたということ。奮起を促すつもりなんだろうけど、相変わらず選手のモチベーションを下げそうな言葉の使い方をする人。

昨年の11月24日、みやざきフェニックスリーグを視察したときも、小園海斗について、「存在感がまったくない。何も感じない」とコメントしていたことがあった。

これもまた、期待前提でのコメントのつもりなんだろうけど、よくこんな物言いするなとそのときも思ったものだ。


だがしかし、小園は今シーズン、そんな佐々岡監督のコメントも、実際に2軍の試合を見もせずに「小園は鍛錬が必要じゃないかな」と田中広輔起用に執着していた河田監督の仕打ちをも覆す実績を残した。

遠藤や山口は覆すことができるか。

ファンとしても、試合中フォアが出ると、ましてやそれが失点につながると、げんなりはします。

ヤクルトの奥川はフォアがかなり少ない(登板数は18と多くはないけれど)。

投手にとってのエラーとも呼ばれるフォア。そら、エラーの多い選手を、監督はおろか、ファンもウェルカムという気持ちはなれないが。


でも、巨人の髙橋優貴はフォアが61コ(27登板)とセで一番多かったけれど、11勝あげた(後半は失速していたが)。原監督も前半、「フォアは高橋の持ち味」と話していた。

野茂英雄さんも近鉄時代、毎回フォアを出し、押し出しで合計3点謙譲しながらも、完投し、勝った試合があった。(四球に過剰反応する件について

今の遠藤や山口には、フォアをカバーするほどの力(魅力)がないということか。2019年、遠藤と山口にワクワクした試合もあったのだが。勝ったもん勝ち! と言える強さ、カモーン。
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2021年11月9日

ここでもパ・リーグに軍配? スタジアムグルメの興味深い話


先日、たまたまラジオで聞いた、スタジアムグルメの話が面白かった(「アフター6ジャンクション」TBSラジオ、10月25日放送。サイト内のspotifyで聴けます)。

ナビゲーターは、スタジアムグルメを食べ倒しているというライターのお二人、カルロス矢吹さんとチャッピー加藤さん。

カープの話、出てくるかな・・・出てきました。

スタジアムグルメの定番の代表には「カープうどん」、ベイスターズの「みかん氷」などありますが、近年は選手プロデュースのメニューが充実。

マツダスタジアムがオープンしたとき、エームサービスが食をプロデュース。これが成功して、他球場も多く手がけるようになった。

という話、二つだけ。でしたが、興味深い話がいくつもありましたので、ご紹介しまーす。


まずは、選手プロデュースメニュー、今年のトップ5から。

ホークス「柳田悠岐チョイスのお好みバーガーセット」
高校時代、モスでバイトしていた柳田。その縁あって、球場内にあるモスバーガーが、毎年、柳田にまつわるメニューを作っているそう。ここで広島の香りが少し。

中日「京田陽太のベジタブルタコス」
プロ野球選手はアスリート、意外と揚げ物は食べない。京田は自己管理が徹底しているそうで、ひき肉が大豆ミート。

ちなみに、タコスメニューは近年増えているそう。沖縄の選手が増えた影響も。

楽天「銀二、思い出のジャジャ麺」
ノムさん命名。

ロッテ「佐々木朗希、大船渡産秋刀魚弁当」
さすが食品会社、本格的。

ヤクルト「つば九郎のパンケーキ」
こちらも、さすが食品会社(つばくろう、選手じゃないけど)。今年ナンバーワンの美味しさ。青山近辺で食すパンケーキより美味しいとか。なにー。ご時世柄、テイクアウトもできます。


ちなみに、ナビゲーターのお二人は中日ファン。中日への愛とツッコミが随所に。

中日、味はいいけど、売り方が下手。今年はがんばっている。

昨年あった与田監督のメニューが今年は消えた! そして監督いなくなった。お弁当から、何気に球団の動向が見える?

2019年に出た京田弁当と、2020年に出た根尾弁当が同じ内容の幕の内弁当。違いはパッケージと、卵焼きについてる背番号だけ。選手がプロデュースしてない、名前使ってるだけ、の手抜き感満載。こういうのに限って美味しくない。のに、1300円もする。


パ・リーグには、ご当地感、地元密着感あり。

楽天は今年、イーグルスの敷地内にホテルをつくった。球場内にも入り放題。ホテルの中から試合も見える。バーベキューもできます(実際に食して美味しかったとか)。東北6県の地ビールもそろってます。楽しそうだ~。

ソフトバンクは、家で野球を見ながらスタジアムグルメを楽しめるように、ウーバーイーツと提携。

ロッテとヤクルトはさすが食品会社で、美味しい。


一方、今年、パッとしなかったのは、日ハム。成績がよくなかったせいもあるのか、グルメ的には手を抜いていて、抑え目。札幌ドームともめて出て行く気満々の日ハム。札幌ドームにお金残すもんかという気概(?)が見える。日ハムの新球場できたら、とんでもないことになりそう。

もうひとつはDeNA。毎年おいしいものを出していて、選手プロデュースメニューも毎年よかったのだが、オリンピックで球場が使えず、球場内のことは抑え目だった(成績もよくなかったね)。そのかわり、球場の外のテイクアウト店やオンラインサービスは充実。

で、一番ノーミソに残ったのは、この話。

おしゃれなメニューは、パの方が得意。再編成してから、創意工夫が出ている。一方、セは、人気にあぐらをかいているところがある、と。

やっぱりな!
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2021年11月7日

カープ、CS進出しなくてよかった


11月7日、クライマックスシリーズ第一弾、終わりました。セ・リーグは巨人、パ・リーグはロッテがファイナルステージへ。

敗れた阪神・矢野監督は、「シーズン中は勝ち越していたけれども、それは関係ない。短期決戦というのは、やっぱり一試合、一試合なんだ」と話していた。

なんですけども。優勝したヤクルト、2位の阪神と、11ゲーム差もあった巨人がここで勝ってもな~。茶番ぽさはぬぐえません。

勝っても喜びを全開としづらいというか。ビエイラはめっちゃガッツポーズしてましたけど。いや、ビエイラは悪くない。そう思わせる、このシステムのせい。

カープ、CSに進出しなくてよかったと思った。カープの試合は見たいけども、下克上とか、いいです。このシーズン、さんざん恥ずかしい試合をたくさんしてきたので。


CSは日本シリーズとは別物、短期決戦を楽しむイベント。と割り切ってはみるものの、ゲーム差が大きく開いていても、なんのお咎めもなく、相変わらず決められた通り行われるCS。

今年のパくらいのゲーム差だったら、応援しがいがあるけれど。

CSを続けるなら、せめてゲーム差を考慮したルールに変えてほしい。でも、一度決められたものはなかなか変わらないでしょう。

興行を増やして収益を上げたいNPBと球団。CSに進出するチームのファンにとっては、応援するチームの試合がひとつでも多く見られるのは嬉しい(かもしれない)。これもファンサービスといえば、そうかもしれないが。


リーグ終盤になって、突如として追い上げたカープ。CSに出てほしいとは思わなかったけれど、「Aクラス入りを目指す」よりは、「CS進出を狙う」と言った方が緊迫感は増す。

CSには消化試合ムードをうすめる効果はあったかもしれない。

でも、リーグ優勝したチームが出られるとは限らないこのシステム。日本シリーズの重みが目減りしていく。

やっぱり優勝したチーム同士がシンプルに対決するのを見たい。優勝したチームへのリスペクトを持ったまま。

目先の小銭に執着して、結局はプロ野球の面白さを減らして、生ぬるくしていません?


ペナントレース中の明らかな誤審も大きな問題とされず、改善していこうという気配もない。選手への、スポーツへのリスペクトが感じられないNPB。

NPBからは、プロ野球の面白さを伝え広げていこうという姿勢、伝わってこない。そういうの、見ている人にも伝わると思う(野球ファンも減っていく)

いっそ、新庄剛志にコミッショナーになってもらったらどうか。お役所的な人と違って、いっぱいファンのためのサービスを考えてくれそう。しかも、その実まっとうな。
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2021年11月6日

サービス精神がなさすぎる


11月6日、クライマックスシリーズ(CS)が開幕。

セ・リーグの阪神・巨人戦(甲子園球場)、パ・リーグのロッテ・楽天線(ZOZOマリンスタジアム)、ともに試合開始が14時。

肌寒くなってきた季節。屋外の球場でのナイトゲームは、選手にもお客さんにも堪えます。まだしも暖かいデーゲームで、というのはわかります。

ですが、メジャーリーグでは、プレーオフが4試合行われるときは、時差もかんがみて、2時間半ずつ試合開始をずらし、4試合全部(できるだけ)楽しめるようセッティングされているとか。


日本もそうしてほしいと、本日放送の「蓮見孝之 まとめて!土曜日」(TBSラジオ)で、スポーツジャーナリストの生島淳さんが話していました。

アメリカと日本の野球を楽しむ文化の違い、感じました。NPBはそこまで考えてくれない。セとパの両ゲーム見たいプロ野球ファンも少なくないと思う。

サービス精神がないというか。野球を楽しむというより、応援しているチームの試合を見ればいい(応援しているチームが勝てばいい)、そんなスタンスすら伝わってくる。

時間をずらして楽しもうというほど、もうプロ野球は人気ないかもしれないのだけど。でも、そういうことから変えていかないと、プロ野球人気がますます下火になるじゃんか。


日本シリーズは、やっぱりヤクルトとオリックスの優勝チーム同士の対戦が見たい。ので、CSには温度低めで接しています。

14時から、仕事しながらラジオで阪神・巨人戦を斜め聴き(こちらも体温低そうなゲームでした)。

レベルの低いセのゲームより、佐々木朗希と則本昂大の投げあいの方が、よっぽど気になる。だったけど、ラジオに限っていえば(またマイナーなとこ突いてきますけど)、ロッテ・楽天戦のラジオ放送は、東北放送だけ。

エリアフリー機能のあるradikoプレミアム、先月で解約したので、あ、聴けない。

一方、阪神・巨人戦は、ニッポン放送、MBSラジオ、ABCラジオが実況中継。両チームの本拠地である、関西・東京エリアをカバー。さらに感心したのが、東海ラジオでも放送されていたこと。

中日は今回出場していないのに放送があるなんて、愛知(岐阜・三重)の野球愛、感じました。中日の試合も、2つの放送局で放送してますし。


この、「自分が応援しているチームが勝てばいい」という発想は、セ・リーグ的だなと思う。

パ・リーグは、パ・リーグTVを立ち上げたり、リーグ全体でプロ野球を盛り上げていこうという姿勢がある。

セ・リーグは、自分のチームがもうかればそれでいいと思っている。人気にあぐらをかいて(それももう昔の話と思うのだが)、プロ野球を守り立てていこうという気概がない。スポーツと思ってない、広告と思ってるんじゃない?って。


とくにカープ。DAZNで、カープの主催試合だけ見られないのって、もうほんと、やめてほしい。

地元のファンがいくら多いとは言え、対戦チームのファンをビジターパフォーマンス席という名の出島みたいな席に囲って、ほんと閉鎖的。野球に、相手チームに対するリスペクトが感じられない。あれを見るたび、悲しくなる。恥ずかしくなる。

監督が選手より目立つのってどうかと思うが、それでも日ハムの新庄監督抜擢にはなんかワクワクする。

日ハムの2軍の拠点がある鎌ケ谷2の商店街の方たちも、賑わいそうだと大歓迎だそうです。日ハムファンのえのきどいちろうさんが言ってました。

2年続けて、最低の仕事しかしていない監督とコーチ陣をそのまま平気で続投させて、ファンを絶望させるカープと大違いだ。

私腹こやすことばっかり。評判落としてますで。買い手よし、売り手よし、世間よし、の三方よしの哲学を近江商人から学びなはれ。
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