堂林翔太は、国内FA権を行使せず、カープに残留。
今年はとみに存在感のなかった堂林。獲得に動く球団があるとは想像しがたく、想定内の結果に。
「こんな僕でも12年間、カープでやらせてもらって、育ててもらって。そういう気持ちが一番にありました」(「日刊スポーツ」)
と、残留を決めた理由を語る堂林。
謙虚な姿勢は大事。傲慢になれなんて、つゆとも思わない。けど、「こんな僕でも」なんて、プロの選手が言っちゃダメだよ~。その気弱さがプレーに出ているのかと思ってしまった。
以前、仕事でお会いしたフリーランスの方で、名刺やメールの末尾のサイン欄に「お仕事ください」的なフレーズを入れている方を見かけたことがあります。
そういうアピールも大切なのかもしれないが、だがしかし。「仕事ください」と書いている時点で、仕事があんまりない人というイメージを持たれるのでは? と違和感を覚えたことがあります。
虚勢を張れとか、そういう意味ではなく。もちろん営業活動は大切です。でも、それはほかでするとして。
意欲を示しているように見えて、逆に無邪気というか。私はこの世界で仕事しています。と、堂々としていることが信用につながるのではと思ったのです。
「家族も広島という地がすごく好き。愛着があるというのが一番です」とも、語った堂林。
その気持ちは伝わってくるのだけど、それを「広島愛を貫いた」と、何でも愛に結びつける記事に違和感。
FA権を行使するかどうか注目の大瀬良大地と九里亜蓮。
この二人もカープに愛着を持っているだろうけど、大瀬良の田村スカウトとのドラフトでのエピソードは感動的だったけど、カープ愛なんて言葉で片づけずに、FA権行使してほしい。新しい環境に挑戦してほしい。
FA宣言せず、カープに残り、精彩を欠いている野村祐輔、田中広輔、會澤翼らに、もうおなかいっぱい。
コンディション不良もあっただろうけれど、カープの温床で覇気を欠く選手にごはんをよそいたいと思わない。
大瀬良と九里、先発の柱の二人。カープの戦力が一時的に落ちるとしても(でも、新しい芽が生まれるかもしれない)、他チームから望まれる選手であってほしい。