2023年3月31日

予想以上の、お約束通りの負け方


3月31日、ヤクルト戦(神宮球場)、4対0で完封負け

これは開幕戦? まるで昨年のリーグ戦の続きのような試合。完封だけは避けてほしかった。何もそんなお約束みたいな負け方しなくても。

安打は3本、盗塁失敗にボーンヘッド、併殺2コ。ヤクルトには走られ走られ、早くも盗塁4コ。村上宗隆2ラン、オスナもソロ。まるで昨年の両チームを象徴するような内容。

21時前に試合終了。どのカードよりも早く終わるという辱めを受ける。ピッチクロックのルールもないのに。おかげで早く眠れるわー。


5年連続開幕投手の大瀬良大地は5回2失点。内容が悪かったわけではないが、「開幕戦だけは結果を出す」という取り柄もここまで。

「新井監督を男にしたい」とか、「ウィニングボールを渡したい」だとか、そんなフワフワしたこと、言ってる場合じゃないよ?

自分が生き残るかどうかの世界。なにカープのぬるま湯につかってるの? お湯につかってていいのは本物のカピバラだけ!

4番手みたいな投球で満足してるんじゃないだろうな? 小川泰弘はエースのピッチングをしていた。


坂倉将吾も心配だ。失われた1年は大きい。いや、その前から送球やキャッチングに難ありだった。

今日の春のセンバツの準決勝、報徳学園だったかな? 素晴らしい送球で盗塁を阻止した捕手がいた。

坂倉、高校時代、これで捕手としてやってこれてたの?

6回、ノーアウト1塁で、大瀬良の代打に田中広輔というのにも、ガッカリした。佐々岡さんが透けて見えた。

しかし、ほかの誰だったら納得できるというのだ、あのメンバーの中で(田村希望)。


WBCの何が楽しかったって、大谷翔平ら一流選手のプレーが見られたこともだが、髙橋宏斗はじめ、勢いのある若い選手が起用されていたこと。

東京オリンピックの稲葉監督は、これまで一緒にやってきたメンバーを大事にした。今、ベストなパフォーマンスが期待できる選手を選んだわけではなかった。

今のカープ、昨年とメンバーがほとんど変わっていない。そら勝てませんわ。打てる選手を獲得しない、育てない。お約束どおりの結果。


9回、田村俊介が打席に立ったのはよかった(見逃し三振だったけど)。河野佳も6回に初登板(オスナにいきなりホームランくらったが)。

現役ドラフトの戸根千明の三者凡退もよかった。

143分の1。明日以降はわからない。と言いつつ、そんな甘いものでもないと思う。
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

開幕見どころ、いろいろです


3月30日、日ハム・楽天戦が、新球場で一足早く開幕。

エスコンフィールドHOKKAIDO、きれい。気分が上がりそう。WBCの決勝ラウンドがおこなわれたマイアミのローンデポ・パークに形が似ているような。

あのとき、ベンチがそれこそ木のベンチ(しかも横に長い1列)だったことにびっくり。お尻、痛そう。メジャーではそもそも立ってるのがスタンダード?

エスコンフィールドのベンチも同じタイプだった。こんなところからもメジャーの香りが。

試合開始前の円陣はロッカールームにて。これまた、マイアミでのWBC決勝戦を思い出した。プロ野球の実況中継でロッカールームが映るのって珍しくないですか?


試合観戦できる天然温泉もある新球場。実際、温泉に入ってる人もいた。選手の一挙手一投足をどっぷり見ていたいので、温泉に入ってる暇ないな〜、私は。

いろんな人が楽しめるボールパークなんですな。プロ野球ファンでなくとも、行ってみたくなる球場っていうのはいいですね。

でも、ゴリゴリのプロ野球好きが球場に吸い寄せられていくあの雰囲気も、妙なおかしみがあって、好きです。もちろん、風通しのいい雑多感が好きです。


日ハム先発は加藤貴之。昨年の交流戦で苦しめられました。

実況解説によると、新庄監督は9月には加藤に「先発で行くから」と託していたという。お気持ち伝わりますが、早過ぎません? コンディションどうなってるかわからないのに。

楽天の先発は田中将大。北海道に縁のある田中が新球場の開幕投手というのは嬉しかった。気合はいってた、吠えてた、フィールディングもさすがだった。

が、楽天の投手陣、若手の突き上げが思ったほどなさそうで、他人事とは思えない。


メジャーも開幕。11時頃から、大谷翔平先発のエンゼルスとアスレチックス戦を、仕事しながら少し見る。

今季からメジャーで導入されたピッチクロック。たとえば、投手はボールを受け取って15秒以内に投球動作に入らなければボールが宣告されるという時間制限のルール(ランナーがいるときは20秒)。

試合時間の短縮は歓迎だが、慣れの問題だと思うが、ちょっとせちがらい。もしWBCで適用されていたら、あの大谷とトラウトの対戦の間合いは違ったものになっていただろう。

子どものころ、大相撲の取り組み前に見合っている時間がじれったかったが、今ではあの間合いが楽しかったりする(幕内4分、十枚目3分、幕下以下2分以内と時間制限あるようです)。


カープは、田村俊介と韮澤雄也が開幕1軍スタート。よしっ。

さすがに中﨑翔太は登録されていなかった。ちょっとホッとした(どこまで疑心暗鬼)。

高校の先輩とはいえ、上から目線の高津監督(そら、昨年ボロ負け)をギャフンと言わせたいわ、ものすごく。

開幕番長の大瀬良大地、ひとつよろしく頼みます。
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

2023年3月30日

開幕にブレーキかけた新井さん


3月30日、日ハムと楽天が、エスコンフィールドHOKKAIDOで1日早い開幕戦。

昨年は、BIG BOSSこと新庄剛志監督をやたらと取り上げたメディアも、今年は静か。でも、日ハムの新しい球場は楽しみです。

メジャー経由のドラ3・加藤豪将が「世界一の球場」と言ってたそうです。日ハムファンのコラムニスト・えのきどいちろうさんは、「芝のすごくいい香りがする」と絶賛していました。


天然芝の香りがする球場、素敵だ。

タレントの倉持明日香さんは、「いろんな球場で始球式をさせていただいたけれど、マウンドに降り立ったとき、マツダスタジアムが一番気持ちよかった」と、昨年ラジオで話していました。

チケットの販売方法や、コンセプトが意味不明な新オブジェなどなど、球団には思う事とどまるところなしだが、カープにもマツダスタジアムがある。がんばれー(平淡な声)。


3月30日からのメジャーの開幕も楽しみ(日本時間は3月31日)。吉田正尚がどんな結果を出すのか、楽しみ。

大谷翔平の目的達成のための自己管理は徹底したものがあるが(それをストイックと言う人もいるが、自分がやりたくてやってるんだから、全然窮屈そうに見えない)、吉田にも近いものを感じる、なんとなく。

「打撃部門全部でタイトルを狙いたい。三冠王、出塁率、安打数も含め、全部で一番を目指したい。が、ここ4年前くらいからの目標」と、昨年、話していた吉田。

そのうえ、先日のWBCでは、13打点の記録をつくった。メキシコとの準決勝で同点に追いついて3ランを放つ、メンタルの強さ(と技術の高さ)も尊敬がとまらない。


WBCでも、日本シリーズでも、リーグ戦でも、いつも平常運転。しかも高速の!

久々に、メジャーで野手として、イチロー、松井秀喜以来の活躍をしてくれるんじゃないかと楽しみなのです(大谷君は別枠ね)。

コンスタントにヒットを打つ、長打もある・・・ものすごいざっくりした言い方だが、イチローと松井を足して2で割ったような魅力がある吉田。楽しみ。


あれ、カープの話題は?

オープン戦でも目を見張るものがあった、育成ドラフト2位の中村貴浩。開幕したウエスタン・リーグでも打ってますね。

こういう勢いのある選手、外野手枠問題があるとしても。、とっとと支配下登録してほしい。昨年、ソフトバンクは藤井皓哉を開幕前に支配下登録、昨年はMVP球の奮闘振りだった。

開幕前日なのに、カープにあんまり気持ちが高まらないのは、新井さんの選手起用のせいですね。

就任してからその言動でファンを喜ばせてくれていた新井さん。「好き嫌いで選手起用しない」と、啖呵を切ったが、田中広輔や中﨑翔太ら、三連覇時代に活躍めざましかった選手の復活をもう一度、そんな温情が見えて、歯切れ悪かった。

中村同様、オープン戦で、もっと田村俊介に実戦経験積ませてくれていたら、こんな淡々とした開幕を迎えることはなかっただろう。

選手起用の公約、思い出してね、新井さん。

2023年3月27日

視野の広い大谷、危機感のないカープ


WBCきっかけに、野球(できればプロ野球)に興味を持ってくださる方が少しでも増えたらいいなと思っていた。

「今までまったく野球に興味なかったけれど、WBCの試合中継ですっかり野球にはまってしまい、昨日、夫と一緒にスポーツ用品店に行ってグローブを買ってしまいました。グローブを手にはめるのは生まれて初めてです。めちゃくちゃ興奮しています。キャッチボールデビューします」

これは、今日、「パンサー向井の#ふらっと」(TBSラジオ)で紹介されたメール。「野球を見に行こう」じゃなくて、「自分でやってみよう」だなんて、素敵だ!

日本代表が帰国した日、成田空港に来ていた、この春、中学生になる男の子が「部活、なにやろうかなと思ってたけど、野球やりたい、続けたいと思った」とインタビューに応えていたのも、嬉しかった。


で、プロ野球ファンの私ですが、今回のWBCを思う存分楽しんで、メジャーリーグのことも知りたくなりました。こんな気持ちになったのは初めて。

メジャーのことは、ニュースで取り上げられているときに見る程度。でしたが、どの土地になんていうチームがあるのか、そんな基本のことから知りたくなった。

本物は、人の行動(考え)を変えるのです。


「日本だけじゃなく、韓国も台湾も中国も、その他の国ももっともっと野球が大好きになってもらえるように、その一歩として優勝できてよかったし、そうなってくれることを願っています」(「女性自身」)

これは優勝後、大谷翔平が語った言葉。優勝を喜ぶ選手はいても、野球の普及まで考えて言葉にする選手はなかなかいない。

1988年、サッカー日本代表が、ジョホールバルでW杯の初出場を決めたとき、大喜びする選手の喧騒の中、「Jリーグも盛り上げてください、よろしくお願いします!」と、ひとり声を張り上げていた中田英寿を思い出す。


視野の広い大谷。ファンがいて当たり前と思っている、危機感ないカープと大違いだ。カープを甘やかしているファンがたくさんいるということでもあるんだが。

あの、背番号が見えない、見てるだけで戦意喪失しそうな新ユニフォームは売れているのでしょうか?  売れ行き不振が続けば、さすがに球団も重い腰を(軽い脳を)持ち上げないだろうか? うーん。

WBCメキシコ代表の、赤に緑の背番号ユニ、コントラストくっきりでよかった。カープもあの配色の特別ユニ、ありましたよね?

今年のマツダスタジアム、「空席あり」のオンパレード。この3年(プラス1年)と、佐々岡体制を放置していた球団を見ていたら、そうなりますわ。思い知るがよい、球団よ(わかってますかー)。
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

2023年3月26日

玉村ローテつかむ、自主トレの時からいいと思ってたこと


開幕まであと5日、一喜一憂の日々が始まる(もう始まってる)。3月26日、オープン戦最終日、8対3でソフトバンクに勝って終える。

玉村昇悟が5回1安打無失点、開幕ローテつかみました。

デビューしたときから球の出所がわかりづらいと言われていた玉村。こういうちょっと特徴ある選手がローテに入るのはとってもいいとかねてから思っていたので、やったぜ、玉村。手放すんじゃないよ。


昨オフは、自ら望んで、ソフトバンクのサウスポー・和田毅と自主トレ。

和田から学んだものは多かったけど、そこから得たものを生かそうとして、しっくりこなかったこともあったようだ。

「人の感覚を入れるより自分の感覚でやった方がいいのかなと思って」と、今オフは、ひとりで自主トレ。

自分の頭で考えることを選んだ玉村、とってもいいと思ったのだ。


所属チーム以外の選手との自主トレは珍しくない昨今。

中日の髙橋宏斗も、オリックスの山本由伸と自主トレ。今季から山本が取り組んでいる左足をあげないフォームまでも真似して試していて、立浪監督に戻すよう忠告されていた。

立浪監督は「今の選手は、すぐにいい選手のところへ行ってアドバイスを求めたがる」と苦言を呈していたが。高橋はストレートすぎたかもしれないが。

でも、高橋と山本は抜きん出たものがあるプレーヤー。アプローチしたのは高橋だが、呼び合うものを感じるのだ。

WBCでは最年少ながら、素晴らしい投げっぷり見せていた高橋。チームに戻った高橋の会見を動画で見たが、自分の立ち位置もわかっているし、浮ついたところもなく、しっかり話していて、驚きました。


石原貴規は2年連続でソフトバンクの甲斐拓也と自主トレ。トッププレーヤーから学びたいのはわかる。

でもなんだろう。石原の場合、自分で考える前に、甲斐から吸収できることを手っ取り早く吸収したいと思っているように感じてしまうのだ。自分で考えてるかー、って。

だからこそ、玉村、いいぞと思ったのだ。


ソフトバンクの藤本監督は、オープン戦で結果を出せなかった三森大貴、甲斐野央ら5人に2軍降格を告げた。

レギュラークラスの選手もサパッと降格。こういう入れ替えはファームの選手のモチベーションも上がる、チームがぎらつく。

新井さんも、頼みますよー。
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

2023年3月25日

新井さんの向こうに佐々岡さんが見える・・・まるでホラー?


これでもかとWBCオンパレードだったテレビ界。まだWBCの余韻さめずで、私はおかわりできますけど、同じ切り口ではそろそろお腹いっぱい。

と思っていたら、今朝、たまたま見た「ウェークアップ」(日テレ)は、日本代表の奪三振率と四球獲得がトップ、与えた四球の少なさもトップというデータを紹介していて、なかなかよかった。

「サタデープラス」(TBS)では、少年野球の子どもたちに聞いた「最も印象に残ったシーン」アンケートが面白かった。


村上宗隆のメキシコ戦での決勝タイムリーや、大谷翔平とトラウトとの対戦も入っていたけど、源田壮亮の守備や、決勝の日、ロッカールームで大谷翔平がチームメイトに呼びかけた「憧れるのをやめましょう」も、しっかり入っていた。

で、ですね、「最も印象に残ったシーン」のトップは、吉田正尚のメキシコ戦での同点3ラン。や~、私と一緒。

あの打席での吉田のフォームについて解説してくれる少年もいて、「村神様~」とはやす大人たちより聞き応えあった。

そう、彼らはプレーヤー。プレーヤーとしての地に足ついた視点が楽しかった。

優勝の瞬間の名シーンも、「グラブは投げない方がいいと思います」。これもプレーヤーならでは。道具は大事に、な。


で、オープン戦です。WBC優勝でエキサイトした3月23日、ぬ。カープはロッテに完封負けしとるやないかーい。

だが、相手はメルセデスと知って、ハハ~ン、と納得。

変わってないね。そら、そうだ、打線は同じような顔ぶれなんだもん。田村俊介はー?


3月24日は中﨑翔太がソフトバンク戦で4失点。中﨑、1イニング投げ切れなかった。というより、まだ1軍にいたことにびっくり。

新井さんは監督になったとき、一度失敗しても、次、どうやってリカバリーするかにも注目する(チャンスを与える)と言っていた。

それは大事なことなんだが。中﨑に関しては、昨年の投球を見た時点で、1軍の人ではなかった(他チームなら)。敗戦処理なら任せられるなんて、そんな消極的な理由、プロのチームに必要なんだろうか。

新井さんの向こう側に佐々岡さんが透けて見える。これはホラーなのか。


3月25日のソフトバンク戦は、5回まで無得点。まぁたか~と見れば、ソフトバンクの先発は藤井皓哉。あ、ならいいわ。藤井、調整が順調で、よかった、よかった。

しかし、カープ先発、希望の光の床田寛樹は、まだ骨折でリタイアした影響があるのだろうか。3回5失点、打ちごろの球をポンポンポーン。

試合後、新井さんは「全体的に少しずついい反応をし出しているのかな」と。「オープン戦の順位は気にならない。シーズンに入るための準備だと思っているから」と。(「東スポWEB」)

これはポジティブな大物なのか、それとも・・・・。
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

2023年3月22日

WBC優勝、まるで必然みたいに勝った


3月22日、WBC決勝、日本 vs. アメリカ(ローンデポ・パーク)。3対2で、日本が優勝。

本日の声出し、大トリは大谷翔平(ロッカールームにて)。

「僕らは今日超えるために、トップになるために来たので。今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう」(「THE ANSWER」)

錚々たるメジャーリーガーが相手。でも、「憧れるのをやめましょう」。こんなこと言えるのは、メジャーの第一線でたたかっている大谷だけ。

サッカーW杯カタール大会で、ドイツ戦の後、鎌田大地が、消極的だった試合の前半について、「彼らをリスペクトし過ぎていた」と言っていた。リスペクトはバイアスになって、勝負の足かせになる。


そして、メジャーリーガー揃いのアメリカチームに(もちろん参加できなかったトップスターたちもいたけれど)、ほんとうに勝った!

アップダウンありのメキシコとの接戦を思うと、ロースコアのじりじりした試合。投手陣が踏ん張って、村上宗隆と岡本和真のセ・リーグコンビにホームランが出た。

息を抜けない打者が続く緊迫感。さすがの今永昇太も、戸郷翔征も、2イニングまで。

5回、臆することなく投げてる20歳の髙橋宏斗。大物になる感がたっぷり(ありがとね、栗林良吏のユニフォームにメダルかけてくれて)。


6回、伊藤大海。ここはどこ? 日本の球場? ほかの投手と違って、唯一、WBCの緊迫感がなかった。いつもの試合でいつものように投げてる感がすごい。すごい、ロージン(もはや別称)。

7回、大勢。え、もう大勢? ブルペンにはダルビッシュ。大谷翔平も。

優勝後の会見後で、栗山監督は「自分からは(二人に)アプローチしていない」と言っていた。

だとしてもだ。その上でコンディション見極めて選択するのが監督の仕事なわけで。


ダルビッシュと大谷のリレーで締めるというロマンチックな展開を選んだ栗山監督。

大谷はともかく、今大会、本調子じゃなかったダルビッシュ(だってまだ3月)。ホームランを打たれた。投げてる間、「やめてー」「代えてー」と叫んでしまった。まるで昨年、佐々岡監督にそうしたみたいに。

1点で済んだが、結果、勝ったが、ダルビッシュにとっても、それでよかったのかなと、そこのところはウェットな感じがした

それをチャラにする9回の大谷。いきなりフォア。の、併殺。2アウトで、迎えたのが、トラウト。スーパースター同士の対決。こんな巡り合わせ、ある? どこまで出来すぎ君なの?

トラウトを空振り三振で打ち取って、大谷吼えた、グローブ投げた、帽子も投げた! 昨日のヘルメット飛ばしみたいに、何度見てもカッコイイぞ!


メダル授与のとき、アメリカの選手は帽子をとって受ける人もいたが、かぶったままの人が多かった。

日本の選手は帽子をとるんだろうな~と思いながら、見ていた(どっちがいいということではなく)。

そうしたら、帽子をかぶったままの選手がいた。それは・・・吉田と大谷だった。

そんなちょっとしたことからも、この二人と他の選手のマインドの違いを感じた。優勝した日、じつは一番印象的だったこと。

2023年3月21日

カープの選手よメキシコ戦を見たか?


3月21日、WBC準決勝、日本 vs. メキシコ(ローンデポ・パーク)、6対5でサヨナラ勝ち。

いろんなものがつまった試合だった。投手戦かと思われたのは3回まで。後半、怒涛の接戦に。

9回ウラ、大谷翔平がヘルメット払いのけて2塁へ。なんというカッコよさ。塁上で両手をあげてチームを鼓舞する姿も。

次の吉田正尚は、フォアで1塁へ向かう前、ネクストバッターズサークルの村上に向けて、「決めるのはおまえだぞ」と指を差す。

吉田の代走に周東佑京。ピースが一つ一つ埋まっていく感じ。


ここで村上宗隆、決勝タイムリー。9回ウラ、代走の周東は姿を見失うくらい速くホームイン。

じつは、この試合で、生涯で初めて「村上、打て!」と応援しました。それなのに、ここまで走者のいる場面で三振三振三振。

よかったね、村上、決められて。でも、まわりが気を遣いすぎ。セ・リーグ村の三冠王は末っ子扱い。だからこそ吉田のストレートなアクションにはしびれた。


負けたら終わりの試合。両チームとも、決勝戦の先発を第2先発に送り込む総力戦。

4回ウラ、先発の佐々木朗希が3ラン打たれたとき、大谷はベンチで4回くらい深くうなづいていた。「ハイハイハイハイ、そう来ましたか。でもこのままじゃ終らないから」と言っているように見えた。なんか負ける気がしなかった。

このうなづきが、9回ウラの大谷出塁につながってるように見えた。


でも、6回まで、点が、点が取れへ~ん。ベンチで泣きそうに見守る佐々木。

7回、吉田正尚の3ランで同点に追いつく。この日、5打席3安打4出塁、三振なし。1次ラウンドからこんな調子。オリックスにいても、国際試合でも、トーンが変わらない。

吉田、ある意味、MVP(昨年の日本シリーズ、私の中では吉田がMVP。第5戦のサヨナラ2ランがオリックスに流れを呼び込んだと思ってる)。

しかし、取ったら取られて、山本由伸も2失点。


だがしかし、8回、アメリカでも見たいぞ(見せたいぞ)、どすこーい! 代打・山川穂高が1点返す。本人は悔しそうだったけど、犠牲フライでお仕事しました。

山田哲人はセカンドで初スタメン。これもよかった。源田壮亮との二遊間、落ち着きます。今日は、野手は牧原大成以外、登場の総動員。

ヌートバーのペッパーミルもいいが、メキシコのドヤ顔のポーズが見られたのも嬉しかった。ちょっとサッカーのノリに近いものを感じます。

日本の合同応援団のラッパの音がけなげだった。

災害など起こらず、停電もなく、無事リアルタイムで、こんな見ごたえある試合を見ることができて、幸運だった。


カープの選手はメキシコ戦、見ていただろうか。午後からオープン戦だったから無理かもしれないけど、見てほしいな。

と思っていたら、栗林良吏(メンバーだったんだもんね)、森下暢仁、床田寛樹、大瀬良大地らが練習中、小さな画面で見届けていたという記事を見た。

はたしてカープで、たとえば日本代表に選ばれたいと思っている選手が何人いるんだろう。森下と床田、栗林くらいしか思い浮かばない。小園海斗も・・・あるかな?

レベルの低いところでうごめいていないで、ブラッシュアップしてほしいのよ~。

2023年3月20日

大谷が驚かせてくれたのはプレーだけじゃなかった


明日、WBCの準決勝、メキシコ戦。先発は佐々木朗希と、栗山監督が発表。

これはもう、1月22日放送の「石橋貴明のGATE7」(TBSラジオ)で、日本代表の吉井理人投手コーチ(ロッテ監督)がすでに語っていたのですよ。

栗山監督がどう考えているかわからないけど、勝手な個人的な考えでは、「世界は山本由伸と佐々木朗希を見たいだろう」と思っている、と。

その頃は、アメリカの環境に慣れている大谷やダルビッシュに託すのかと思っていたので、このサービス精神? 面白がり精神? やっぱり吉井さん、面白いですね。


ところで、3月17日、WBC公式ツイッターが「偉大な開催国」と日本を讃えた。(「ENCOUNT」)

この投稿には、海外からも「日本の情熱とホスピタリティーに勝るものはない」「準決勝や決勝もここで開催すべきだ。異様な雰囲気」「素晴らしい」「日本は見ていて最高だった」といったコメントが寄せられたそう。

MLB公式サイトのマイケル・クレア記者は「東京ドームでは、ファンが相手チームに対しても、打撃練習後や試合後などに拍手を送ることが〈リスペクトの表れだ〉と気に入った」。(「Full-Count」)

大谷が一塁のベースカバーに入るときの声援の大きさに、「投手の守備の美しさをリスペクトする観客が大好きだ」とも。


イタリア代表のフレリックは「東京ドームは、信じられない、言葉に表すことができない雰囲気だった。バッティング練習をしに、午後3時にフィールドに出たら、ドームは満席だった。私たちに拍手をしてくれた。一生忘れることのないような体験だった。素晴らしかった」(「Full-Count」)

韓国代表のエドマン(韓国系アメリカ人、カージナルス所属)は「僕が見た中で一番クールだったものの一つは、日本では選手一人ひとりにファンが作った応援歌があったこと。プレーするには抜群の環境だったね。そこで過ごした時間の全てを本当に楽しんだよ」(「THE ANSWER」)

いちプロ野球ファンとしてWBCを存分に楽しんでいますが、こんなふうに言っていただけるなんて、嬉しいです。


どの試合でも、それぞれのファンが楽しんでいて雰囲気あると思うのだけど(メキシコとかメキシコとか)、「異様な雰囲気」って?

3月6日、大谷は、中日との強化試合のヒーローインタビューで、「まだまだ声援が足りないので、もっともっと大きい声援をよろしくお願いします」と言った。

「熱い声援ありがとうございます」とか、「みなさんの声援が力になっています」は、カープでなくとも、他の球団の選手からもよく聞く台詞。

以前は出来すぎ君と遠めに見ていた大谷だが、そのへんの優等生ではなかった。こんなこと言えるの、大谷くらいでは?(菊池涼介や鈴木誠也なら言ってくれるかな?) 

声出し応援が解禁になってまだ間もない頃。まだまだ控えめと映ったのかな。


それまでも誰かが打てば、点が入れば、ベンチの誰もが喜びはしていた。でも、大谷とヌートバーが合流して、この二人のベンチでの感情表現がとびぬけて豊かで、なんかめちゃくちゃ野球を楽しんでる感じがした。

ちょっとしたカルチャーショックというか、新しいカルチャーを教えてもらったというか。

その上に、大谷の「もっともっと大きい声援を」で、ファンも、もっと喜び表して、もっと声援送っていいんだって、教えてもらった気がする(コロナ前の甲子園やマツダスタジアムの真っ赤な応援もなかなかのものだったと思う)。


フィギュアスケーターだった村主章枝さんは、それぞれの国で観客の雰囲気というのは違っていて、たとえばイタリアとか、声援が大きくて、選手を盛り上げてくれると話していた。

大谷のプレーは、想像していた以上に私たちを驚かせ、楽しませてくれた。日本のチームにやってきた外国人選手以上に、黒船的な衝撃を与えてくれた。

それと一緒に、野球をいっそう楽しむ文化まで持ち込んでくれた気がする。明日が楽しみ!
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

2023年3月19日

盛り上がるWBC、盛り下がったカープのスタメン


昔、まだサッカー日本代表がW杯の常連になる手前の頃。「サッカーって、面白くなくない?」と、サッカー好きの会社の後輩に言ったら、「それはレベルの高いサッカーを見てないからですよ」と言われたことが。

後に、W杯を見るようになって、その言葉がとっても腑に落ちました。

対戦相手が同レベルとは言えなかった1次リーグや準々決勝でしたが、別格の大谷翔平を筆頭に、トップレベルの日本の選手が集まるWBC、見入ってます。


メディアでも「野球のことはよくわからないんですけど、夢中になってます」というタレントの感想も聞く。この人が「野球のことはよくわからないんですけど」を度々強調するのが気になる。

それは、「今は大谷選手らが出てるから夢中ですけど、その後は野球に深入りしませんよ、日本のプロ野球のリーグ戦は見ませんよ」と宣言されてるニュアンスを感じる。

かくいう私も、サッカーは日本代表の試合しか見てません。海外でプレーする選手も格段に増え、レベルが上がった日本のサッカー。でも、よっぽど見たいと思う選手がいないと、通常のリーグ戦はほとんど見ない。

それでも、選手やルールのことに興味あるし、知りたいと思う。


やたらとメディアはサッカーW杯のときのようにWBCを取り上げているけれど、みんながみんな野球に関心持ってるわけでもない。

2019年のラグビーW杯(日本大会)も、ものすごく盛り上がっていたみたいだけど、ちょうど入院時期と重なって、見ていなかった。入院していなくても、見たかどうかわからない。

たまたま私はプロ野球ファンで、今回のWBCを見ていて、好きなものがあるっていいなとしみじみ思った。

WBCきっかけに、プロ野球に興味もってくれる人が増えたら嬉しいと思いつつも、これはやっぱりスターがいるかどうかが大きいと、大谷効果を知らされる。


3月18日、カープはオリックスとのオープン戦、1対2で黒星。相手が山岡泰輔と山﨑福也か、そらしゃあないな。みたいな、いつも通りの結果に。

しかもスタメン見て、「えーと、これは何時代・・・?」と思うような、ここ何年かとほぼ変わらないような顔ぶれ。

WBCでレベルの高い選手たちの熱気こもった試合を見ていたら、それこそカープが、昔の日本のサッカーのように、迫力欠いて見えても仕方ない。

新井さん、大丈夫かな・・・。せめて藤井ヘッド、そこのところ、ビシッとお願いします。
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

2023年3月17日

目が離せないWBCに時どき垣間見えるカープ


3月16日、WBC準々決勝、イタリア戦。日本代表が9対3で勝ちました。

野茂英雄さんとマイク・ピアザの始球式なんて、さすがにないか(見たかった)。

先発は大谷翔平。鳴り物応援のないイタリアチーム攻撃の回、球場に大谷の声が響く響く。大谷のこんな声聞くの、初めて。

3回、打席ではまさかのセイフティーバント。不意打ちくらって慌てた投手のラソーラが悪送球して1アウト3塁1塁。大谷にバントのサイン出すはずないだろうから、自らの判断。カープの選手、見習おう。工夫しよう。


本日の4番は吉田正尚。村上宗隆は5番。栗山監督はしめっぽい判断をしなかった、よかった。吉田はこのあとゴロで先制点(7回にはソロホームラン! 4回にはフェンス激突の好守備も見せた)。

その後、岡本和真。今大会、存在感うすかった岡本。「本拠地のドームで打たんかーい」と心の中で発破かけたら、3ラン!

初回からとばしていた大谷、4回から疲れが見え始める。5回には死球も2コ出し、2失点。2アウト3塁1塁で伊藤大海に交代。遅い、遅いねん!

4回に兆しが見えていた。日本で最後のラウンド、大谷への温情なのか、ファンサービスなのか、栗山監督ひっぱった。佐々岡さん的な。


伊藤、まるでよかったときの九里亜蓮のよう(すいません、それ以上)。言われたとき、いつでもどこでも来ーい。

マウンドに舞うロージンバックの粉塵がかっこいいー。がっちりワンポイントリリーフ。もっと見たいぞ、伊藤大海。

このころ、ブルペンではダルビッシュ有と今永昇太のツーショット。豪華、豪華すぎる。

6回は今永。今大会、チームで一番安心できる投手。今永のときはよそ見していても平気な感じ。で、そのとおり、文句なしの三者凡退。


7回はダルビッシュ。日本で最後の投球になるかもしれないと思うと、グッとくる。

でもまだおそらく調整段階。あの鉄壁感にはまだまだ。7回は三者凡退だったが、8回はDo.フレッチャー を打たれた。

パドレスと新たに6年の大型契約を結んだダルビッシュ。メジャーで野球人生を終える気がする。

それを思うと、メジャーでのオファーを断って、その5分の1に満たない契約金でカープに帰ってきた黒田博樹(ダルビッシュはその決断に驚いていた)。それでカープを25年ぶりのリーグ優勝に導くのだから、ドラマチック。それぞれの野球人生。


ヒーローインタビューは5打点の岡本。インタビュアーの問いに「最高です」ばっかり6回。「普通です」みたいなトーンの「最高です」。

鈴木誠也のおなかの底からの「最高でーす」が懐かしい。誠也はそれ言うだけでなく、ほかの台詞でもちゃんと笑わせてくれていた。

おーかーもーとー。あれを「球場を沸かせた」という人もいるが。それが岡本のキャラと言われればそれまでだが。ちゃんと話す大谷やヌートバーらを見ていると、格の違いというか、手抜きしやがってという気にもなった。

負けたら終わりの重要な試合。なんだけど、アメリカに渡ってからは移動や時差や慣れない環境でさらにハードな試合になる。

日本での試合で、大丈夫感のある伊藤と今永と大勢を出しちゃって、大丈夫かな。でも楽しみ。8時開始、明るいうちに見られるのも嬉しい。
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

2023年3月16日

あ〜、WBC、藤川さんの解説聴きたいな


WBC、準々決勝のイタリア戦は19時開始。いうても、まだ会場は東京ドーム。アメリカの球場での準決勝、決勝が本番という感じ。ぶじ、進めますように。

カープのオープン戦も、まだ本番ではないので。オープン戦の結果がリーグ戦に直結しないことはよくある話なので。思うことはあるけれど、まだ何も言うまい。

そう言いつつ、田村俊介が結果を出していることには心躍ります。あとは・・・(歯切れ悪い)。

新井さんが「俺は好き嫌いで起用しない」の公約をどれくらい貫けるのか、ちょっと懐疑的になりそうなオープン戦での顔ぶれですが、これも始まってみるまで何も言うまい。


今日のWBC、テレビ朝日が中継。また古田敦也&松坂大輔コンビ。尊敬できる実績のお二人だけど、発見をもたらしてくれる解説はない。

「1本出てホッとしたでしょうね」とか、そういうの、私でもわかりますから。当たり障りのないこと、専門家に言われてもな。

もっと技術的なこと、解説してくれないかな。知名度と過去の実績で今の席があるけれど、お金のとれる解説と思えない。

ワクワクする日本代表のプレーに比すると、ワクワク感が目減りします。もったいない。実にもったいない。あぁ、藤川球児さんの解説が聴きたい。


3月15日、荻上チキ・ Session(TBSラジオ)のWBC特集が面白かった。

ゲストは、大の日ハムファンのえのきどいちろうさん(コラムニスト)と、ヤクルトファンの長谷川晶一さん(ノンフィクションライター)。

とりわけ、えのきどさんの話が面白い。いつも思うのだけど、知らなかった情報を発信してくれるのです。

なまじ勉強不足の解説者より、よっぽどプロ野球ファンの話の方が面白いと思うこと、多々あります。ファンの集中力は、情熱は、すごいのよ。



1次ラウンドで韓国に勝ち、株をあげたオーストラリア(でも、日本の社会人チームとの練習試合にボロ負けしていたそうです)。合宿先の府中へも足を運んでいたえのきどさん。そこでの草野球チームのようなほのぼのした話には笑いました。

実際、いろんなところに足を運んで、目配りしていて、その視点と臨場感と表現力がいつ聴いても楽しいんですよ。

よろしければ、radikoのタイムフリーで。または、WBC特集のページの一番最後、podcast でも聴くことができます。
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

2023年3月13日

栗林見るのが楽しみだったのに・・・腰の張りで日本代表を離脱


3月12日、WBC、オーストラリア戦(東京ドーム)。1対7で、日本代表が1次リーグ全勝。

山本由伸、高橋奎二、大勢、湯浅京己、髙橋宏斗の完封リレーが見られるか? の9回ウラ、ホームラン打たれて1失点してしまったけれど、髙橋宏、いいですね。

スゴ腕ぞろいの日本代表投手陣、髙橋宏を見るのがじつは一番楽しみだったりする(宮城大弥と伊藤大海も。佇まいに雰囲気のある選手にひかれます)。


まるでマシンのようにポンポン投げる、パーフェクト感がすごい山本も好きなんだけど、髙橋宏は「人間」って感じ。打ち取ってやると向かっていく感じが、感情がメラメラ出ている感じが見ていて面白い。心動かされる。

ヌートバーを見出したこともだが、髙橋宏を日本代表に選んだこと、栗山監督、グッジョブ。

そう言えば、お正月の、各チームの選手が競うバラエティ番組で、的当てゲームが1コも当たらなかった髙橋宏と大勢、全部当てましたけど何か? みたいな顔してたな。

そういう人が投手に向いているんだろうなと思いました。そういうとこだぞ、島内颯太郎


1回、大谷翔平が特大の3ラン。やっと出た、チーム初のホームラン。みんなが見たかったホームラン。しかし、その後、打席に入る村上宗隆、やりづらかろう。

仏の顔も三度まで。今日もまた4番なのかと正直びっくりした。

6回、村上にヒットが出て、まわりがホッ。よかったねと気遣う感じ、これって4番ですか? 東京オリンピックの鈴木誠也が目にしみる。

史上最年少三冠王は素晴らしい。誰にでも出来ることではない。でも、いうてもセ・リーグ村のこと。いうてもまだ23歳の若い選手。

1次リーグは様子見としても、次のラウンドも村上4番に固執するとしたら、なんか湿っぽいな。


ほんとなら、まだ登板なしの栗林良吏が見られるかと楽しみにしていた試合。腰の張りで登板回避していたことが発覚。チームを離脱することに。

カープから唯一の日本代表。寂しい。それ以上に、リーグ戦も見すえ、コンディションが心配です。大事にな。


出来すぎ君とあんまり興味のなかった大谷。WBCで、そりゃあ大好きになりましたよ。そんな人気者の大谷ばかりを追う相変わらずのメディア(中田英寿のときもそうだった。中田ファンでもやり過ぎと気になった)。

日本代表には、各チームから選手が集まってきているわけです。それぞれの選手にファンがいるんです。

そこのところ、メディアにわかってほしい。アイドルグループのセンターばっかり映すんじゃなくてね。

たとえば栗林がベンチにいるのが一瞬映るだけでもカープファンには嬉しいんですよ。

せめて試合前、国歌が流れるとき、大谷だけアップするの、やめて。ほかの選手もまんべんなく映して。
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

2023年3月12日

大人の香りのチェコ代表


3月9日から11日まで、兵庫の実家に帰省。WBCの中国戦と韓国戦は家族(おおむね阪神ファン)とテレビ観戦。みんなでワーワー、ドンドン、ただでさえ楽しいWBCがいっそう楽しいものに。

初戦の中国戦、サッカー日本代表の森保一監督がの始球式に登場。キャッチャーが栗林良吏!

サンフレッチェ広島でプレーし、監督もつとめた森保さん。広島つながりかな? 実況でそういうこと、ちゃんと触れてほしいな。

2戦目の始球式では岸田総理が登場。このときの観客の歓迎してなさったら。なんでこんな人選するかな、この楽しくも空気のきれいな空間に。ミスキャストと思いました。


中国戦は8対1と大勝。でも、1回、制球難のワン・シャン相手に、満塁のチャンスも押し出しの1点のみ。2回には源田壮亮が牽制死。カープか~い。

韓国戦では、キム・グァンヒョンに手玉にとられ、3回、ダルビッシュ有が3点先制される。

マウンド上で笑顔を見せる余裕のあるキムに対し、試合開始前から白目がよどんで見えたダルビッシュ。さすがに緊張してあんまり眠れなかったのかな、と勝手に推測してしまう緊迫感。

大会の規定があって、開幕前に実践登板できなかったダルビッシュ。そうでなくとも、ふだんなら調整中の3月上旬。さすがのダルビッシュでも・・・。準備が大切なこと、学びました。

でも、毎回思うけど、試合ってわからない。打てる気がしなかったキムから、4回には4点奪って逆転。結果、13対4と大勝。

韓国にとってあわや屈辱のコールド負けもあり得ましたが、そこは日本、とどめをさせなかった。試合、長いねん。決めてほしかったぞ、おーかーもーとー。


3月11日のチェコ戦も見応えあった。

本業をもちながら出場する選手も多いと聞いて、正直、楽勝ムードが日本全体にあった。ところがどっこい、チェコ先発のサトリアの緩い球がとらえられない。

「日本が勝つ」前提の実況、もっとフラットにやってほしいと思った。民放でなかったら(遠まわしな言い方)、もう少し淡々と実況してくれたかな、サッカーW杯のときみたいに。

あと、いつもプロ野球を見てる人、わかってくれてる人仕様の実況なのも気になる。WBCを機に、野球を見てくれている人が多いことも、もっと意識して放送してほしいと思う。


チェコ代表がどんな仕事をしているかも、もっと聞きたかった。

よく達川光男さんが「生活感」という表現をされるけれど、チェコ代表こそ、生活感が。大人の香りが。

電気技師、トレーダー、営業マン、消防士、学校の先生・・・監督は神経内科医。野球ばっかりしてきた人(野球しかしてこなかった人)と、ほかに職業を持つ、ある意味プロフェッショナルな人との対戦。

結果、10対2と大勝はしましたが、楽勝とは思わなかった。チェコ旋風、素敵だった。


第二先発の宮城大弥。大差リードの重圧少ない場面だったとはいえ、あの、ひょいひょいとテンポよく打ち取る真骨頂。5回から最後まで投げた。先発の佐々木朗希より脳に残った。

ヒーローインタビューは、3回、逆転打を打って流れを変えた吉田正尚かと思ったが、佐々木。

3月11日という日、震災を経験された方にエールをこめた選択だったのかもしれないが、韓国戦でも逆転打を打った吉田、もっとクローズアップされていいと思う。

村上宗隆はやっと初ヒット。みんなで安堵。東京オリンピックのときの鈴木誠也状態。このまま4番で行くのだろうか。オーストラリア戦、興味深いです。
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

2023年3月8日

4番を降格させるフラットさ


3月7日、WBC日本代表とオリックスの強化試合(京セラドーム)。9対1で日本代表が圧勝。

村上宗隆が3ラン、山川穂高がソロ、やっと出た、どすこーい!

前日、阪神との強化試合で、大谷翔平が2打席連続3ラン。メジャー最高峰クラスの力を見せられて、ファンは大盛り上がり。

しかし、この2発が出たとき、ベンチで明るくガッツポーズしたのはメジャーリーガーのヌートバーだけ。

他の野手陣は「なんなんじゃ、こりゃ」、その桁違いのスケールに静かにショックを受けているようにも見えた。


今回のWBCに、ダルビッシュと大谷、メジャーのトップクラスの選手が参加。日本代表にとって、またとない機会、いい刺激になると思った。

でも、この大谷の2発は、逆に打者陣に刺激どころか喪失感を与えて、チームが崩壊したらどうしよう。とまで、ちょっと想像したほどショックな、すごい光景だった。

山川は阪神戦の後、大谷の次元の高さ見せられて、「マジで野球やめたいです」と、苦笑いしつつ素直に応えていて、そこはまた山川だった。

しかし、その翌日、山川1本打った。大谷も大喜び。


村上は、オリックス戦では4番から6番に降格。

打てない(打たない)4番を栗山監督はどうするのかな? と思っていたので、入れ替えたのはいいなと思った。

東京オリンピックでは、稲葉監督は、打撃で地味だった鈴木誠也をずっと4番に置いた。誠也への期待とリスペクトあってのことだろうけど、もっとフラットに入れ替えがあっていいんじゃないかと思っていた。

結果、優勝したので問題ないけど、この人情発揮型はここ数年のカープの選手起用のようで、私はスッキリしなかった。

そのてん、栗山監督は、サパッと変えた。ヘンに固執しないところはいいなと思った。


村上も4番から降格したことは「悔しかった気持ちも、もちろんある。このチームで4番を打ちたい気持ちもありますし。監督もいろんな打順を組んでくださっているので、その打順で結果を出すのが一番。どの打順を任されようとしっかりと準備したい」(「Full-Count」)

チームは崩壊してなかった。あっけなく、ただの杞憂に終って、よかった。

特別扱いなんて、プロの世界に無用だし、忖度なしはファンにとってはウェルカム。

今年のカープ、新井さんは秋季キャンプで「俺は好き嫌いで起用しない」と選手たちの前できっぱり宣言したが、どこまでやってくれるか。もし新井さんの目が曇ることがあったら、藤井ヘッドにビシッとお願いしたい。
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。

2023年3月6日

3月6日は大谷ショック記念日


3月6日、WBC日本代表と阪神の強化試合(京セラドーム)。試合開始の18時になったのに気づいて、慌てて「オオタニサーン」とテレビをつける。

すごい人だと思っているけど、とくに大谷翔平ファンでなかったです。なんかもう出来すぎていて。

それでもトッププレーヤーを見たい。ふだんメジャーの試合を見ないので、なじみのある選手たち、風景の中に大谷がいるなんて、見たい。


そうしたら、2打席連続ホームランの6打点。ファンが見たいものをこんなきっちり見せられる人、います?

この日、球場に居合わせていた人は幸運。阪神ファンでも、どの選手のファンでも。

対戦した、若い才木浩人と富田蓮にとっても、得難い経験だったと思う。


日本代表の選手にとっても、大谷とプレーできること、大谷のプレーを肌で感じることはものすごい刺激になりそう。

いや、刺激なんかで済まされないな、これは。特に打者。超えられない大きな河を目にしてショックを受けているんじゃないかと心配になるくらい。

これでピッチャーもやっているんだから・・・。こういうのを異次元というんですよ、岸田首相。


「大谷」「大谷」と、大谷ばかり取り上げるメディアもどうかと思っていたが、でもやっぱり別格。村上宗隆も、吉田正尚も、影が薄く思えるくらい。

ホームランを打ってハイタッチするシーンは、ここだけ日本じゃないみたい。

3月3日、中日との強化試合でベンチ入りした大谷を見たときにも思ったけれど、チームメイトが打てば喜び、アウトを取られたら悔しそうな顔になり、表情(表現)が豊か。

それは今日、ヌートバーにも感じた。ベンチが明るい!


ヒーローインタビューはもちろん大谷。いい球を投げていた才木と、先制点をとったヌートバーを讃え、非の打ち所がない!

今日は松井裕樹も7回を三者凡退で終え、ホッ。9回は、栗林良吏が三者凡退で締めて、よっしゃ。

大谷が交代した後は、日本の風景に戻っていた。なんて人だ。
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。