2022年1月16日

吉田正尚の60分、カープにまつわる話も2つ


毎週、日曜放送の「石橋貴明のGATE7」(TBSラジオ)。まるごと野球の話題が楽しめる約60分。

今朝のゲストは江夏豊さんでした。素敵だった。またまたご紹介したくなる話が聞けました。

でもその前に、1月9日放送の、オリックス・吉田正尚のインタビューを。プロ野球ファンとして聞き応えあるものだったので、抜き刷りでご紹介したいです。カープ関連の話も2つ出てきました。


まずは、ヒリヒリしたヤクルトとの日本シリーズについて。評論家ではなく、その場に立っていた選手からの言葉は興味深かったです。

ヤクルトとの差は何だったのか? という直球の質問が。

打線の厚みもあったし、奥川恭伸、高橋圭二に勢いあった。とくに2戦目。1戦目でオリックスがサヨナラ勝ちをして勢いに乗るはずが、高橋に完璧に抑えられた、と。

捕手・中村悠平のリードがよかった。これは、他の選手たちも言っていたこと。キャッチャーと勝負をしてしまった感があったそう。インコースの使い方も上手かった。完全に抑えこまれた。

吉田はシーズン終盤に右手首を骨折で離脱。2~3ヵ月かかるところを、逆算して1ヵ月で日本シリーズに間に合わせるかたちに。

1戦目で、シーズン途中なら、抜けた・越えたという打球が2つアウトに。後でデータを調べると、やはり打球スピードが落ちていた。右手首の影響が結果に出ていた。

もし、ケガがなかったら、日本シリーズの結果が変わっていたかもと思わされる事実。シーズン中、三振が少ないことで話題になった吉田が、日本シリーズ中では三振が目立った。これは骨折の影響もあったけれど、中村のリードも大きかったそうです。


最下位からリーグ優勝、何が変わったか?

もちろん監督が変わって、野球のスタイルも変わった。ここでこういうサインが出るのかと、新鮮で面白かった。一球一球動いているなと感じた。監督のやりたい野球をなんとかみんなで体現できた。

楽天との最終戦で2ランスクイズ決めたとき、いつもベンチで腕を組んでじっとしいる中嶋監督がベンチに前に出て「うりゃあ」。ああいうのはやっぱり選手は盛り上がるわけですか?

盛り上がりますし、また水元ヘッドがすごく元気を出してくれて、若手を鼓舞してくれた。凡さんと水元ヘッドは去年から新しく入ってきて、今までないような元気を与えてくれて、前向きに鼓舞してくれて、勇気づけられた。野手も投手も。

ですって。うぅぅぅぅ。昨年のドロ~ンと暗かった、カープベンチとのこの対比。

そういう人材をよそに持っていかれるという。カープはいったい何をしてるの、見てるの(何にも見てないから)。


今年の目標は?

打撃部門全部でタイトルを狙いたい。三冠王、出塁率、安打数も含め、全部で一番を目指したい。が、ここ4年前くらいからの目標。

ホームランか三振じゃなくて、ホームランばっかり狙って打率が下がるんじゃなくて。打率も残しながら、長打も打っていきながら、フォアボールもとって出塁率も高い、手がつけられないバッターになりたい。

去年の山本由伸みたいな、全部のタイトルをとる、圧倒する選手になりたい、と。

見ている景色の違い、感じます。それが体現できる心技体が備わっているからこそ言えること。ちっともビッグマウスと感じない。


将来的にメジャーでやりたいって気持ちは?

高いレベルでプレーしたいって気持ちは、もちろんあります、と。

ここで貴さん、この収録の日、たまたま鈴木誠也と会ったそう。「誠也、アメリカに行ったことないんで、〈貴さん、どこがいいですかね?〉って聞かれた」とか。

あっけらかんとした誠也の顔が思い浮かぶ~。無事、決まるといいね。

と、誠也の話題が出たところで、吉田は誠也について、こんなふうに語っていました。

ずっと一緒にやっていて、フリーバッティング見てて、いま日本の中でもやっぱり誠也の打球は頭ひとつ抜けてましたし、メジャー行き、どうなるんだろうと、すごく応援もしていますし、リスペクトもしてますし、楽しみです。

吉田のような選手にそう言ってもらえるなんて、嬉しい。


その一方で、誠也の能力の素晴らしさを感じつつも、野球はフリーバッティングでやるもんじゃない。やっぱり、チャンスの場面で打つバッターでいてほしい。吉田はそういう意味でも、力のある選手と思うのでした。

抜き刷りでしたが、聞いていて充実の60分でした。たとえば野間峻祥や堂林翔太はこんなふうに、60分語れる内容があるだろうかとさえ、正直思った。

今年もオリックスにリーグ優勝してほしい。カープは、カープは?
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