2024年4月9日

もしカープに有能な打撃コーチが来たら?


先週末は、中日に3試合連続完封負け。でも、全然驚かなかった。

長打を打てる打者をとらない育てない、打撃コーチも変わらない。同じメンバーで同じことをやっていて変わるわけがない、と前回のブログで書きました。

もし今、カープに有能な打撃コーチが招かれたら(誰がそういう人なんだろう?)、カープ打線は劇的に、いえ少しでも変わるのだろうか?


たとえば昨年、現役ドラフトでDeNAから中日に移籍した細川成也。和田一浩打撃コーチのアドバイスで飛躍したという話を聞くと、ちょっと場所を変えてみる、接する人が変わることが幸いするケースってあるんだな、と知らされる(もともと力のある選手)。

それでも、素朴に思うことがある。初心者じゃないんだから、プロなら自分で何とかする力も必要なんじゃないかと。

3試合連続無得点は、ベンチ陣の工夫のなさもあるかもしれないが、いろんな巡り合わせ(運)もあるが、選手こそしっかり打開せんかーい。と思ってしまうのです、素朴に。


だがしかし、やっぱり指揮する人の力って大きいんだなと思う話を、コラムニストのえのきどいちろうさんから聞いた(「ナイツのちゃきちゃき大放送」4月6日、TBSラジオ)。えのきどさんは「そんな話あったんだ~。知らなかった~」という話を教えてくれることが多くて、楽しいんです。

今季からJ1に昇格した町田ゼルビア。監督は、青森山田高校サッカー部の元監督で、名匠と呼ばれた黒田剛さん。

野球では、高校野球の強豪校の監督がプロチームの監督になるなんて、考えられないですよね。野球と比べて、サッカーって、垣根がしなやかだなとここでも感服します。

で、サッカーファンの間では、「町田のサッカー、是か否か」という話が持ち上がっているそうです。


青森山田のサッカーは、ボールを丁寧につないでボールをキープしていくのではなく、ポーンと縦に放り込んだり、ロングスローでヘディング勝負とか、フィジカル重視のサッカースタイル(ロングスローだと、オフサイド関係なく行けるので、勝つためにはメリットがすごくあるそう)。

これまで「いいサッカー」とされていた、パスをつなぐスタイルとはすごく矛盾していて、違っているそうなんです。

「あのスタイルで高校サッカーでは勝てたかもしれないけど、J1は無理だろう」と言ってたら、結果出しているという。これを否定はできない、というお話でした。


高校のサッカー部の監督がプロチームの監督になったというだけでも驚いたのに、今のところ結果を出しているという話も面白いです。

サッカーは戦術が大きく作用するスポーツ。一概に野球とは比べられないけれど、監督って、チームの方向を指し示す役割の人という、くっきりした例だなと思ったのでした。

カープはね、佐々岡さん時代のことを思うと、少しだけ気持ちは明るくなったけど、チームの方向性自体はそんなに変わっていない(選手も)。よって点が取れていない。

ベンチスタッフはこのまま1年通して変わらないだろうから、せめて出場機会を与えられた選手にはしっかり自分で頭を使って、プレーしてほしいなと思うのであった。

これって、佐々岡さん時代にも何度も思ったこと。変わってない・・・。