2021年5月11日

現役時代も指導者としても二流ばっかり、広島はコーチ不毛地帯


試合がないと寂しいが、歯がゆい気持ちにならずにすむ今のカープ。でも、明日は週一番のお楽しみ、森下暢仁デーだ。

森下や栗林良吏のように、自分で考え、プレーできる、技術とタフさを持った選手は、見ていてプロの世界を感じさせてくれる。

で、プロたるもの、コーチの能力に左右されず、力を発揮するもの。というイメージが基本的に私にはあります。

一方で、上司に恵まれた会社時代を送ってきたので、そういう人の存在の大きさも実感してます。


最近読んだ、作家の森博嗣さんの『勉強の価値』で、こんな文章に出会った。

ときどき、「一流の選手はコーチには向かない。天才的な人には、ノウハウがない、初心者の気持ちがわからないからだ」といったもの言いが聞かれる。だから、二流や三流の才能に指導を受けたほうが良い、という理屈らしいけれど、これは正しいだろうか? (中略)

ケースバイケースであろう。ただ、僕は、学ぶならば一流から学ぶ方が効率が高い、と考えている。


「名選手、名監督(名コーチ)にあらず」とはよく言われること。

以前、「ジャンクSPORTS」(フジテレビ)で、オリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バッファローズ)にテスト生として入団し、選手として活躍することはなかったが、イチローに信頼され、専属打撃投手をつとめていた奥村幸治さんの話は印象的だった。

奥村さんは、少年野球チームで田中将大も指導したことがある。田中は「野球の大事なことはすべて奥村さんから教わった」みたいなことを話していた。

プロ野球と少年野球を並べることはできないかもしれないけれど、名選手でなくとも名コーチは存在するのかもしれません。

長嶋茂雄さんがわかりやすい技術の話をして指導しているのは想像できないけれど、実際のところは知らない。でも、一流から学ぶこと、肌で感じることはあるかもしれない。


で、カープです。

現在の首脳陣を見ていて、現役時代、一流だったと言えるのは、佐々岡監督だけ?

佐々岡さんが監督に向いてるとは到底思えないが、投球に関しては何かあるかもしれない(でも、継投策はメチャクチャ。もう止めてと叫びたい)。

緒方監督時代の畝コーチに至っては、1軍での登板が7イニングちょっとと聞いて、驚愕したことが。卓抜した指導力があれば問題ないことかもしれないけれど、完投している投手への指導に説得力はあるのか。ぽかーん、です。

よそのチームも隣の芝生で、錚々たる人ばかり揃っているとは言えないかもしれない。それでも、カープの指導陣の迫力に欠けること。

あるとき、かつて一塁ベースにいた山田コーチを見て、野球に詳しくなかった私はごめんなさい、えーと・・・どちらさま? と思ったことも。


選手がリスペクトできるコーチであってくれますように。的確なアドバイスを与えることができる人がいれば、それは幸いなこと。

逆に、首脳陣が選手をリスペクト(フラットな起用)していないさまを見ると、暗澹たる気持ちに。それ、指導者じゃない。

えぇ、中村奨成を十分に起用せぬまま二軍に戻したこと、忘れませんよ。

どんな選手を起用するか、選べるのはベンチ。ベンチに展望や見る目がなければ、お話にならない。

でも、話戻るけれど、やっぱりプロならば、自分の頭で考え、自ら器を広げていってほしい。


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