2021年5月13日

森下は「絶対点を取られない」覚悟で投げたが、カープ打線は死んでも点を取りませんでした


5月12日、ヤクルト戦(神宮球場)、0対0。2試合連続無得点。

先発の森下暢仁は、今日勝って、今のチームの空気を変える覚悟で臨んだはずだ。

1回、1塁2塁で、クロンが空振り三振。早々にチャンスで点をとれない、このお決まりの出だし。

それが森下に「今日は1点も取られまい」というピッチングをさせたように見えた。

この日の森下は四球多め、おのずと球数多めに。


2回にも、坂倉将吾と正隨優弥(プロ初スタメン!)の連打で、ノーアウト1塁2塁。ここでベンチは小園海斗にバントさせた。はぁ?

次はピッチャーの森下。森下は打撃もいい(でもピッチャー)。次の次は打撃好調の菊池涼介。しかし、なんであえてバットが振れてる小園にバント?

一点でも確実にと、目先の小銭を得ることに頭がいっぱいになって、結局は大金を得ることができないせせこましさがまた出た。

小園はきっちりバントを決めたが、森下も菊池も凡退。ここぞのところで攻撃的になれない采配、今日もまたダメなパターンかと予感。


だがしかし、森下のピッチングからは、「絶対点を取らせない」という意志が伝わってくる。

それは私の中で「点をとってくれ」という声にも響いた。今日こそ森下に勝ちを、だ。

7回、小園がヒットで出塁。ところが、森下が珍しくバント失敗で併殺に終わる。うぅぅ。

7回裏も森下続投。2塁3塁のピンチを招くも、ふみとどまる。127球を投げて、森下はマウンドを降りる。


ヤクルトの先発・田口麗斗も同じく7回無失点でマウンドを降りた。

ともに援護がなく好投が報われなかったのだが、森下の孤軍奮闘感、悲壮感が胸にささる。森下を援護できないチームの悲惨感がきわだつ。2試合続けて無得点なんだから。

8回、三者凡退に終わり、森下に勝ち投手の権利がつかないと決まったとき、全国のカープファンの、いや、森下ファンの怒りの声を共感したような気がした。

森下、塹江敦哉、栗林良吏ら投手陣は、「絶対点を取らせない」という投球を見せた。

栗林は、新人の連続無失点記録を16試合に更新したが、そんな記録を手放しで喜んではいないだろう。

これだけの投手陣の仕事ぶりを見て、野手陣は何を考えてるの。応えようという気持ちが伝わってこない。病気なの?


正隨をスタメンに置いて、ベンチは何か変えたつもりになっているのかもしれないが、鈴木誠也が3番、西川龍馬が4番に戻り、クロンが5番。打てばすごい面々の、当たらなさ感もまたひときわ。

いっそ小園を3番4番に置いてみては? そんな試み(実験)をしてくれた方がワクワクします。打ってる人を優先しない不思議。

試合後、佐々岡監督は「代えられない選手たちが結果を出してくれるのを我慢して待つしかない」。(「スポニチ」)

「代えられない」って、誰が決めたの? 代えられますよ、監督ならば。そのしばり、解き放っては?

それが今(ここ数年の)カープの一番の問題なのでは。


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