2019年9月28日

2019年最後の試合


9月19日に緊急入院することになって、しばらくカープ戦をチェックしていませんでした。

身体が疲れていたのもあるけれど、チャンスで打てない打線、とんちんかんなベンチの采配を見せられ、免疫力が落ちそうな気がして。

ほんとに今年はそんな試合が多かった。

9月27日、今シーズン最終戦の中日戦(マツダスタジアム)。しかもCSを自力で勝ち取れるかどうかがかかる、最後の試合。

いつも石原慶幸のサイン通りに投げるジョンソンが、石原のサインに首を振り、7回、3失点して、1対4と逆転された。

ジョンソン、床田寛樹、菊池保則、フランスアと、個人的に見たい投手がいちどきに見られたはしたけれど(遠藤淳志が加わればさらに完璧)。

チャンスで打てない覇気のない打線、ちぐはぐなベンチの采配は毎度のごとく成長を感じず、こんなだったらもうBクラスでいいです。そう思いました。

地力のなさはどうにもならない。



2015年の最終戦のときとは違って、短いながらも、緒方監督の挨拶はあった。

ただ、観客席は醒めて(しらけて)いる感じがした。そりゃそうだ。シーズン序盤からずっとこんな試合を見せられ続けてきたのだから。

最終試合のセレモニーで整列している選手たちは、負けて終わったのに、ものすごく悔しそうには見えなかった。

ただ、長野久義は唇をかみしめて、悔しそうにうつむいていた。

来シーズン、その想いをカープで形にしてくれたら嬉しいのだけど。どうなるのかまったくわからない。



9月22日、赤松真人さんの引退試合が雨で中止になり、9月27日のカープ最終戦の日に変更になったとき、最後の試合を赤松さんの引退試合で終われることになってよかったと思った。

それくらい、赤松さんは特別な存在だった(私にとって)。

今シーズンと、この日の後味の悪さを一掃してくれる、空気のきれいな時間がやってきた。

9回、外野の守備についた赤松さんは、グラウンドに立っている幸せをかみしめているように見えた。

中日の平田良介と木下拓哉も、かなわなかったが、何とかセンターフライを打とうと試みてくれた。

セレモニーでの赤松さんの挨拶は、紋切り型でも何でもなく、自分が肌で感じてきたことを響くように伝えてくれた。

病室で声をころして泣きながら聞いた。



大好きなパパの挨拶を笑顔で聞いていた二人の息子さんも、花束を贈呈してパパとハグしたとき、泣き顔になっていた。

花束を渡し終えて戻るとき、泣いている弟君の手をお兄ちゃんがしっかりつないであげていた。まるで赤松さんを見ているような気がした。

ちょうど1年前も、偶然この時期に入院することになって、病室でそっとテキスト速報にて、カープの3連覇を見届けた。

今年は優勝はかなわなかったけれど、22時の消灯前に赤松さんの引退セレモニーが終わったこと、最後まで見届けることができたことを感謝した。

もし身体のコンディションが許せば、赤松さんには外野守備・走塁コーチとして、カープのユニフォームを着てほしい。

カープのOBだから、ではなく、外野守備と走塁のプロフェッショナルとして、その経験と技術をぜひカープの選手に伝えてほしい。

また球場での姿を見たいです。


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赤松さん、ありがとう
赤松さんの言葉
エルドレッドの言葉を忘れるな

2019年9月18日

もし今年、カープが巨人優勝の瞬間に立ち会っていたら

巨人との最終戦は9月14日に終わっているので、目の前で巨人の優勝胴上げを見ることはない。

そんな屈辱的な場面を避けられたのは唯一の救いと、最終戦が終わったときにはそう思っていた。

だがしかし、目の前で、優勝の瞬間を見せつけられた方が、カープにとってよかったのかもしれない。

というか、その瞬間を少し見てみたかった気が今はしています。

もし、目の前で巨人の優勝が決まったとき、緒方監督は胴上げを見届けただろうか。

2016年、カープが東京ドームでリーグ優勝したとき、高橋由伸監督は途中からその場を立ち去った記憶が(記憶違いがありましたら、申し訳ありません)。

ライバルチームの優勝を目の前で見るのはどんなに屈辱的なことであっても、そこから目を離すようなひ弱さではなく、見届け、来季に向けて腹をくくるタフさがほしい。



緒方監督はもし目の前で巨人が優勝したら、どんな態度をとっただろう。

幸い、3連覇してしまったから、そういう試金石に出くわす機会がここのところなかったけれど。

でも今シーズン、負けた試合では早々にベンチを去って、記者会見すら拒否することもあった。

2015年の最終戦後のセレモニーでは、緒方監督の挨拶がなかったことも当時話題になった(批判的な話題として)。

もし、今年、相手チームの胴上げの瞬間を見届けることなく、緒方監督がベンチから立ち去るようなことがあったとしたら、そういう胆の座り方であるなら、もうチームの指揮はとってほしくないと思っただろう。

今シーズンの選手起用のちぐはぐさや思考停止を散々見せられて、できるだけ早くチームから立ち去ってほしい気持ちでいっぱいではあるけれど。



残った試合数は4。

巨人とDeNAに詰め寄れそうで、詰めより損なった覇気を感じないゲームも少なくなかった。

そんな中でも、たとえば、9月16日、4対6で敗退したヤクルト戦。今シーズン不振だった松山竜平がチャンスの場面でヒットを放つシーンや、9回、菊池保則が無失点に抑え、自分の仕事をしているのを見ると、救われたような気持ちになる。

やっぱり野球は、選手がいいプレーを積み重ねて見せてくれることが一番の醍醐味。

そんな仕事を1つのゲームの中でたくさん見ることができることが、楽しみなのだと思わされたのでした。

あと4試合。どんな結果になろうとも、そんなプレーでせめてファンを楽しませてほしい。


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松山竜平、ここに来て光りだした、ピカッとな。
カープ学級の担任変わってほしい

2019年9月17日

松山復活に続き、磯村プチ爆発?

9月16日、ヤクルト戦・第2戦(マツダスタジアム)。

大瀬良大地、5連続の中5日で先発。

その疲れが原因とは言わないが、自責点はすべてホームラン。エースがポンポンポーンと長打で失点。

8回には、中村恭平もホームランで1失点。今日はほぼ長打で6点取られました。

1回、松山竜平が先制タイムリーを打ったものの、その後もまったくチャンスがなかったわけではないが、荒れ球の高橋奎二をとらえられず。

高橋のフォアの数は5。かといって、それで自滅したわけでなく。

フォアは失点につながることが多いので、ないにこしたことはない。けれど。岡田明丈も、フォアは出そうが、伸び伸び投げることができるといいのだけれど。

高橋に相性抜群の小園が今日はチャンスを活かしきれなかった。

しかし、相性がいいからと言って打順を上げるわけでもなく、8番が定位置になっている。修行中ということか。少しお休みさせてあげてもいい来もするが。



7回になって、メヒアのソロ、松山のタイムリーで2点追加。まるで前日のゲームよう。終盤の追い上げを見せてくれるか?

9回、磯村嘉孝のタイムリーで2点差に迫る。が、今日はここでおしまい。4対6。

松山は、今日もまた、走者がいる場面で、チャンスを活かす打撃を2度も見せてくれた。

もう残り数試合。遅い。遅すぎる。しかし、遅くなっても、復活しないよりずっといい。

磯村もここに来て、プチ爆発しています。

西川龍馬は走者がいてもいなくても、今日はノーヒット。元気がないのが気になる。

巨人もDeNAもせっかく負けた日に詰め寄れず、盛り下がるもどかしい休日のデーゲーム。

選手一人ひとりが仕事を、与えられたチャンスをまっとうするしかないと、当たり前のことを想う休日の午後。


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四球に過剰反応する件について
松山竜平、ここに来て光りだした、ピカッとな。

2019年9月16日

エルドレッドの言葉を忘れるな

9月15日、ヤクルト戦・第1戦(マツダスタジアム)。

カープの先発は塹江敦哉。あれ? 2日前に投げていたけど、大丈夫なの?

これは9月14日に巨人がやってきたブルペンデーという意味合い? しかし、あの日、巨人は先発の澤村拓一を3イニングでしっかりフィニッシュさせていた。

塹江は4イニングも続投。2回の2失点に続き、4回も2失点。70球も投げて、結局、途中降板。

最初からプランを立てて臨んでいると思えない行き当たりばったりな采配に、選手が気の毒になってしまう。

5回、中田廉から代わったレグナルトが抑えることができず、4点を失い、0対8。

試合後は、エルドレッドの引退セレモニーがあるというのに、こんな試合だなんて。恥ずかしくなってしまう。



ところが6回、代打の坂倉将吾のタイムリーで1点追加。7回には松山竜平の2点タイムリーと、磯村嘉孝の2ランで、4得点。5対8へと詰め寄る。

松山、走者を返すバッティング、今日も光ってます。

9回、先頭打者の曽根海成がヒットで出塁。鈴木誠也と松山竜平は凡退するも、磯村が2塁打で1点追加。代打の堂林翔太がタイムリーでさらに1点追加。最後の最後、7対8、1点差に詰め寄った。

続く、坂倉もヒット。ここで小園海斗が打てば……というところでしたが、小園は続くことができず、最後の打者に。

前半は球場に足を運んだお客さんが気の毒になるような試合内容でしたが、最後の最後、スコア上は、試合らしい形を作ることができたのがせめてもの救いか。

それにしても9回の、曽根、磯村、堂林、坂倉……と、スタメンでない選手の怒濤の反撃はすごかった。連続して見せ場を作ってくれた。

とくに堂林は、9月12日、中日戦でサヨナラタイムリーを打って以来、スタメンには選ばれていないが、与えられた打席ではすべてチャンスを作っている。



試合後は、エルドレッドの引退セレモニー。

エルドレッドほど愛された選手がファンとの別れの時間も持てず終わっていたことをものすごく残念に思っていたので、時遅くして訪れてきた美しい時間、堪能しました。

西村さんと松長さん、二人の通訳の方への感謝の言葉から始まって、ご両親、奥さん、これまでともに仕事してきた監督やコーチ、チームメイト、裏方さん、そしてファンのみなさんへの感謝の言葉。

これまで自分を支えてくれた人たちへの丁寧な心のこもった挨拶がとても素晴らしかった。

エルドレッドと、通訳の西村さんの声の両方で聞くことができて、とてもよかった。

カープファンを「世界一のファン」と呼んでいたところは、黒田博樹の引退セレモニーの挨拶と重なりました。

中でも、チームメイトに向けた言葉、「全力を出し切ることを忘れないでください」という言葉は忘れられなかった。

今のふがいないカープにとって、胸にささった選手も少なくなかったのではないかと、私は思っている。


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松山竜平、ここに来て光りだした、ピカッとな。
堂林翔太に陽が当たって、本当によかった

2019年9月15日

松山竜平、ここに来て光りだした、ピカッとな。

9月14日、巨人戦・第2戦(東京ドーム)。

今シーズン、巨人との最終戦。なんだかもう秋の気配がヒュウウ。

ブルペンデーとやらの巨人。先発・沢村澤村拓一に3イニング連続三者凡退。

4回、代わった高木恭介から鈴木誠也がソロで1点先制。走者がいなかったから致し方ないとしても、鈴木のホームランはソロが多いな〜。ヒュウウ。

その裏、丸佳浩の2ラン(not ソロ)で、あっという間にひっくり返される。2対1。

5回、石原慶幸の悪送球で1点追加される。3対1。

なんかもうダメなのかな。と、体温低いゲームを見ていると、6回、鈴木のタイムリー、松山竜平の2点タイムリーで、3対4と逆転。ジョンソンに勝ち投手の権利が。



ここのところの松山が、いい。一時期、満塁の場面で必ずのように打席が回ってきて、必ずのように凡退することが続いていた。それが、それが。

一方、西川龍馬は安打は多いが、走者がいる場面で打っているのは最近、とんと見ていないような。

7回、フォアを皮切りに、中村恭平が1失点。4対4の同点に。

8回、ここでも松山竜平がタイムリーを放ち、4対5と逆転。ちなみに、この回、先頭打者だった西川はのびのびと二塁打を打っていました。

しかして9回、フランスアが丸にタイムリーを打たれ、またしても同点。延長戦に。



なんかこう、階段を1段上ったら、すぐ追いつかれ、また追い越したら、追いつかれという、小刻みなステップ展開。

10回、長野久義の代走に出た野間峻祥に打席がまわってきた。野間かぁ。と静観していたら、2塁打打ちました。

堂林翔太がきっちりバントで送って、野間3塁。

代打に磯村嘉孝。磯村かぁ。と、二度目の諦観をしていましたら、巨人のパスボールが飛び出して、野間生還。 5対6、ふたたび逆転。

10回は今村猛が抑えてくれた。ありがとう、今村。

ともあれ、巨人との最終戦、勝って終われて、よかった。地蔵のように見守ったデーゲームであった。


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勝ったのに、このつまらなさは何だろう?

2019年9月14日

緒方監督が野間を好きな理由

9月13日、巨人戦・第1戦(東京ドーム)。

この2連戦で連勝したら、巨人とのゲーム差も「3」に。最後までペナントレースを面白くしてほしい、最後のあがきを見せてほしいと思っていた。

最後のあがきどころか、相手に手を差し伸べるようなゲーム内容で、がっかりした。

先発の九里亜蓮は4回3失点で降板。

5回と6回は、塹江敦哉が2イニング三者凡退で快投。

この日は、また打撃コーチから積極的に初球から振っていけという指示が出ていたのか、西川龍馬も菊池涼介も、すぐ打って終わる。5回、山口俊はわずか9球で終わる。

打撃コーチが何と言おうと、自分の頭で考えて、ベストな方法をさがして、粘って、球数を投げさせ、相手を疲れさせるという手もあるだろうに、相手に楽をさせる打席がこれでもかというくらい、続く。

過去に死球という因縁のある會澤翼にはこの日も山口は投げにくそうにしていて、3つフォアを与えていた。

みんながみんな、ワンパターンのようにブンブン振らなくても、そういう打席のたち方をする選手もいていいと思うのだが。



5回、早くも代打に野間峻祥が出てきたのには驚く。1塁に走者がいる場面なのに。バントでもなく。しかも、併殺に終わっているし。

緒方監督の意向で、野間をドライチ指名したという話。監督が直々に編成に口を出すことは珍しいことらしく、よっぽど緒方監督が惚れ込んだ選手なんでしょうけれど。

もし、カープが指名しなかったら、野間は他球団からどれくらい注目されていた選手なんでしょう?

人は、自分にないものを持っている人に憧れるという側面がある一方で、自分とどこか似た人を好きになる傾向もまたあると思っています。

カープ応援歴は2015年からと浅い私なので、野間が入団時、どれくらい期待されていたか、知らないでいるのですが。

今年の野間を見ていると、(身体能力自体は素晴らしいかもしれないが)自分の頭で考えてプレーする能力が高い選手とは、今のところ思えないです。

緒方監督は現役時代、きっとファンに愛される献身的なプレーを続けてきた選手なのではないかと想像しているのですが。

でも、今の緒方監督を見ていると、頭や自分の感覚を使って選手起用や采配しているという醍醐味はまったく感じません。

人は、自分に似た人を好きになる……という仮説。緒方監督と野間の現況を照らし合わせてみると、痛々しいほど当たっている気がします。



7回は遠藤淳志。フォアをひきがねに、追加点を与え、ボークも飛び出し、メヒアのエラーもありで、4点差に。

せっかくのゲーム差を減らせる直接対決。今日は空回りする一方。

12日の中日戦でサヨナラタイムリーを打った堂林翔太が、8回、代打でヒット出塁したのは、いいぞいいぞと思える出来事だった。

だがしかし。前日、活躍した選手をスタメンに入れない緒方スタイルには今シーズン、何度も興覚めさせられました。

楽天から移籍してきた三好匠が2戦連続ホームランを打った翌日、スタメンにその名がなくがっかりさせられたことも、忘れられません。

なぜここでノッている選手を使わない。そんな、あえて好調の波を手放す起用をいくつも見せられてきた。

5対1。がっかりするようなゲームだった。

でもこれも、今シーズンずっと課題だった「点が取れない打線」が解消されないまま、カープの今の力のなさを見せられたゲーム。


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頂上決戦くらいのつもりで意気込んでいたのに、このお試し&捨てゲーム的な采配は何?
勝てたらラッキーと思えるような消極的なオーダー。あえて好調な波に乗らない打順。

2019年9月13日

堂林翔太に陽が当たって、本当によかった

9月12日、中日戦・第3戦(マツダスタジアム)。

カープが2点先制するも、先発が6回まで投げて2失点。打線はチャンスを作るも、ことごとく残塁に終わる。2対2の同点のまま、リリーフ陣の中村恭平・菊池保則・フランスアが無失点に抑える……。

この展開、前日とあまりに似ている。

それに加えて、7回と8回、カープは続けて満塁のチャンスを活かせなかった。これは「勝てないパターン」に当てはまっている。

中日は中日で、5回に満塁を残塁にしたり、8回9回に1塁2塁のチャンスを不意にしたり、カープ同様もどかしかっただろうけれど。

だから、9回裏、鈴木誠也がヒットで出塁し、代打の野間峻祥が初球で送りバントを成功させ、長野久義が申告敬遠で、ワンアウト1塁2塁のチャンスで堂林翔太に打席がまわってきたとき、大きな期待はしていなかった。

というか、期待して結果が出なかったとき、落胆しないよう、期待しないというクッションをしいていたというか。



そこに、堂林翔太がまさかのさよならタイムリー!

ヒーローインタビューも、堂林。堂林に陽が当たって、本当によかった。

「なかなかうまくいかないことが今年も多くてつらかったですけど、こういうことがあると思って頑張ってこれたと思います」(「スポーツ報知」)

という率直な言葉が胸に響きました。

最後には、「もう全部勝つ気持ちでチーム一丸となって戦っていきたいと思います」と。

これは、9月10日のお立ち台で、西川龍馬も言っていたこと。選手がこういうことをやっとはっきり言うようになってきた。

9回、鈴木がヒットで出塁したことも大きかった。サヨナラ勝ちの裏には、けっこう鈴木の出塁が導火線になっている気がする。



連日の緊迫する場面で、恭平、菊池保、フランスアが無失点に抑えてくれたことも嬉しかった。

死球を受けた會澤翼の代わりに、9回、石原慶幸がマスクをかぶったことも、なんというか安心感が大きかった。

今シーズンはほぼジョンソンの登板限定のような役割だったが、こういうときの石原にはやっぱり存在の大きさを感じてしまった。

この日、打点をあげたのは、長野と、松山竜平と、堂林。

中でも、長野と堂林は、緒方監督が積極的には起用してこなかった。終盤になって、やっと重い腰をあげるように長野に起用し始め、チーム全体に落ち着きが出てきた。

自分の中のこだわりがチームの勝利を遠ざけていたことを、緒方監督が少しずつでもゆっくりと省みてくれていたらと思う。


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西川龍馬がようやくお立ち台で宣言した

2019年9月12日

安部・磯村・野間・レグナルト……負のオーラの予感はなぜこうも当たる?

9月11日、中日戦・第2戦(マツダスタジアム)。

1回、カープが1点先制。フィルダースチョイスによるラッキーな1点。しかし、1点は1点。貴重な1点。どんな形でもいいんです。

ただ、その後、1塁2塁のチャンスを會澤翼、安部友裕がともに活かせず、リードしている感はゼロ。

3回、會澤翼がタイムリーで1点追加。しかし、1塁3塁のチャンスを安部がまた活かせず。

カープの場合、2点リードはゼロに近い感覚。というか、それくらいの心づもりで点をどんどんを取っていかないと、これまでどれだけ足もとを救われただろう。

5回、先発の床田寛樹が、先頭打者の平田良介にフォアを出し、大島洋平にタイムリーを打たれ、1失点。その後も、もう1回フォアとタイムリーで1失点。2対2の同点に。

フォアから失点につながったのはもったいなかったが、床田は6回2失点と試合を作った。



一方、打線は追加点をとった後、4回から6回は、見事なまでに三者凡退のオンパレード。

7回、9月に入って2度目のスタメンのチャンスをもらった堂林翔太がやっとヒットで出塁。三好匠がバントできっちり送って、さぁ、走者を3塁に置いて、代打に磯村嘉孝。

えっ、ここ、磯村? なんとなく、負とまではいかずとも、プラスを感じないオーラが漂う。

磯村は空振りで凡退。ここでなんとかどうか一つ、犠牲フライの一つも打ってもらえないのだろうか。

カープは練習の厳しさでは有名と各方面から聞きますが、ここぞの場面で犠牲フライを打てない打者、バントを失敗する選手を見かけるたび、どんな練習をしているんだろうと思う。

毎回100%成功することは難しいとしても、ここぞの場面で犠牲フライを打つテクニックを見せてくれる他チームの打者を見るたび、カープはちゃんと練習してるのかな、テクニックが及んでいないということなんだろうなと、うなだれることが多いです。



続く西川龍馬も10球粘った。フライに終わった。最近の西川、「走者がいる場面では打たない」の先入観が私の中でますます強くなっていきます。

7回の中村恭平に続いて、8回、菊池保則が無失点に抑える。投手陣のこの緊迫感、しびれます。

その裏、1塁3塁のチャンスを鈴木誠也と長野久義が作るも、代走の野間が飛び出し、會澤が併殺。

先日の外車守備といい、今日の代走といい、守備・走塁を期待されて、ことごとく期待を裏切る野間。

下水流昂はたった一球の捕球ミスで2軍に降格されたっきり、1軍に帰ることなく、楽天の人となった。

その理不尽さ、フラットでなさには、今思い出しても頭が噴火しそうです。ボッ、ボッ。



9回、同点の場面で、フランスア。ここでもリリーフ陣の強い流れはとどまらず、無失点。

その流れとは裏腹に、打線はあっさり三者凡退。

延長10回には、レグナルトが登場。7回に代打・磯村のコールを聞いたときのような、ちょっぴり負のオーラを感じてしまった。

そういう予感て、なんで当たるの? 先頭打者・京田陽介にソロホームランを打たれ、2対3と逆転される。

投手陣が守ってきたものがここに来て崩された。それはいつものこと。得点のチャンスを何度も自ら手放してきたんですもの、自業自得。

その裏も、あっさりと三者凡退。

なんとなく。床田とリリーフ陣が9回まで緊迫感もった投球を見せてくれていただけに、打者との熱気がアンバランスに感じて、プスプスとしたものが残った。


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ジョンソン、ストレート発言続く。

2019年9月11日

西川龍馬がようやくお立ち台で宣言した

9月10日、中日戦・第1戦(マツダスタジアム)。

中日の先発は、3連勝中のルーキー・梅津晃大。

西川龍馬が3回にソロホームランで1点先制。しかし、初物に弱いカープ。なかなか梅津を攻略できず、リードしているという感感がない。

3回、1塁2塁のチャンスで小園海斗が空振り。5回、1塁2塁のチャンスで西川が空振り。

先制のソロホームランを打った西川ですが、最近、走者がいる場面では打ててないイメージが強いです。

風穴が開いたのは7回、會澤翼の2塁打に続いた、小園の2ラン。

3点リードと余裕が出来たからか、大瀬良大地が8回も続投。ハードなスケジュールが続く中、8回・116球を投げて、無失点で降板。



健康な人にありがちなことだけど、身体が丈夫な人というのは、身体が弱い人の気持ちがわからないもの。

自分が経験したことのないことについて思い及ばないのは、それ以外にも山ほどあることですが。

頑強だった佐々岡投手コーチには、自分もできたから、他の人間もできるだろう。そんな感覚で選手を動かしているんだろうなという気がします。

ま、野球選手は丈夫な人の集まりではありますけれど、これからも続くハードな日程。選手に負荷を掛けることに、少し無神経すぎないだろうか。

9回はフランスアがフィニッシュして、3対0で完封勝ち。



先発が試合を作り、先発を助けるホームランが2本飛び出し、守備も引き締まった試合だった。

お立ち台には、この日、大活躍した大瀬良・西川・小園の3人がお立ち台に。この大盤振る舞いがうれしい。わっしょい、わっしょい。

最後のファンに向けたメッセージで、西川が「もう負けられないんでね。なんとかあと全部勝てるように頑張ります」と、はっきり言葉にした。これは、これまでになかったこと。わたし、感動いたしました。

一方、ホームランを祝福された小園の「ありがとうございまーす」が以外に野太く、また「あざぁーす」に近いイントネーションで、今時の子っぽくて、ほほえましかった。


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出てこない優勝宣言と、菊池が松山のバットをジョンソンに渡した件について。

2019年9月9日

ジョンソン番長とジェントルマン長野

9月8日、阪神戦・第3戦(マツダスタジアム)。

ジョンソンが中4日で先発。ますます登板間隔、短くなってます。9月といえど、真夏に近いデーゲーム。

しかし、ジョンソンは粛々と投げた。しかも、いつも以上に球数少ない省エネ投法。

6回・73球を投げて、無失点で降板。ここに来て、ジョンソンの安定感が素晴らしい。格好よすぎる。「ジョンソン番長」と呼びたい。

打線は2回、石原慶幸がヒットで出塁。最近の石原、ジョンソンの日にはよく打っている印象。いや、ジョンソンの日しか打席に立ってないんだけど。

そこを珍しくジョンソンがバント失敗で併殺。振り出しに戻る。

だがしかし、西川龍馬、菊池涼介の連打。鈴木誠也のフォアで満塁の出来上がり。

そこに4番の長野久義が先制の2点タイムリー!

5回には、松山竜平がタイムリーで1点追加。3対0。



7回は菊池保則が安定のリリーフ。

ここまでくると、本日のヒーローインタビューはジョンソンと長野では? 長野のカープでは初めてのお立ち台を見ることができるのでは?

と、皮算用してしまう。でもね、そう願った通りに事は運ばないですからね。皮算用も控えめにしておこないとなんですけど、今日こそ見たいな。

8回は中村恭平。ワンアウトとったところで、三好匠がエラーで出塁を許す。来た、ほうら、来た。そうそうゲームって、思い通りに行くとは限らないんですよね。

恭平がツーアウトとったところで、守備固めに入ったはずの野間峻祥の緩慢プレーで、1得点される。いったい、なんのための守備固めなんだだ。ボッ(噴火音)。

3対1とされたところで、いつも動きの遅い緒方監督がこういうときだけやたら早く動いて、恭平を降板させ、フランスアを登板させるという。

これが吉とでるか、凶と出るか。フランスアは打たれ、3対2に迫られる。



このひやひやは、6回以降、カープ打線がまたしてもあっさりと終わったことから来ています。流れを相手に渡してしまわないか、ハラハラする。

んが、9回、回またぎのフランスアが三者凡退。ジョンソンと長野のヒロインが実現しました。

カープに移籍して初のヒーローインタビュー。「今のお気持ちを聞かせてください」とマイクを向けられ、「ちょっと遅くなったので申し訳ない気持ちしかないです」と、終始控えめなトーンの長野。

いえいえ。とんでもない。首脳陣の判断が異常なほど遅くなったばっかりに、お待たせしてしまって、こちらこそ申し訳ない気持ちになってしまう。

ジョンソンは「暑っ!」と、シャウトしていて、最近、ジョンソンのノビノビ発言がおもしろい。

ほんとにハードな日程でのデーゲームでの11勝目、ありがとう!


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長野久義と小園海斗がカープにやってきて
ヒーローインタビューで見えたこと
ジョンソン、ストレート発言続く。

2019年9月8日

赤松さん、ありがとう


9月7日、阪神戦・第2戦(マツダスタジアム)。

試合開始前に飛び込んできた赤松真人さん引退のニュース。

今年が最後のチャンスと赤松さんが自分でトライし、シーズンを過ごし、決めたこと。

カープファン歴は2015年からと浅い私ですが、2010年、赤松さんがフェンスづたいにホームランになりそうだったボールをキャッチしたスパイダーマンのような外野守備はプロ野球ニュースで見ていて、すごい人だと尊敬していました。

キャッチした後の、サラッとした笑顔と佇まいがまた素敵で、なんて格好いい人なんだろうと、あのプレーは何度でも見たくなったものでした。

野球選手のことは敬愛こめてふつう名字を呼び捨てで呼ばせてもらっていますが、カープの中にあって、赤松さん(と新井さん)は「さん」づけで愛称させてもらっていました。自分より年下でも、そんなこと関係ない気持ちで。

2016年オフ、赤松さんの胃がん発覚が公表されたとき、ショックだった。神様の存在は信じていないけど、野球の神様はなんてことをしてくれたんだと地団駄分踏みたくなるくらい、悔しかった。

あの軽やかな走塁、ベンチをパッと明るくしてくれるあの存在、もっともっと見ていたかった。

なにより赤松さん自身が、そのことを一番に望んでいたと思います。

もし身体の調子が許すなら、走塁外野守備コーチとして、カープの選手に大切なことを伝えていってほしい気持ちでいっぱいです。



そんなニュースのあとラジオ観戦した試合は、藪田和樹が3回までに6失点、後を継いだ中田廉が1失点と、大量失点。

ベンチは藪田と中田のコンディションの良さを見込んでマウンドに送り出していたのだろうか。

首位との差は依然として小さくないが、まだ追い上げムードでプレーしてほしい中、ベンチはその覚悟で采配しているのか?

序盤の7失点は手痛いが、まだ3回。

3回に小園海斗がソロホームラン、4回に長野久義のタイムリーが出て、じわじわ詰めよる。

4回と5回を塹江敦哉が無失点で抑え、5回、小園と、代打の坂倉将吾がヒットで出塁し、若い選手が頑張っているところ、西川龍馬が併殺打、菊池涼介が三振と、つなぐことができなかったのは歯がゆかった。

これまでまったくというほど手が出なかった西勇輝を相手に、11安打1本塁打で3得点。

まったくチャンスがなかったわけではなかった。3対7。序盤の失点をくつがえす力は発揮できなかった。


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赤松さんの言葉
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2019年9月7日

ヒーローインタビューで見えたこと

9月6日、阪神戦・第1戦(マツダスタジアム)。

スタメンを見て、びっくり。堂林昇太の名前が。

長野久義のスタメン起用といい、シーズン終盤になって何もかもが遅すぎる感はあるけれど、少し風が吹いたような、よどんだ空気が少し動いたような感触。

堂林はこの日、結果は出なかったのだが、それは他のスタメン選手にもあること。

ただ、次にチャンスが与えられるかどうかはわからない。チャンスが活かせなかったのは堂林らしいというか。いつこれを突破してくれるのかと待ち望んで、幾年月?



ゲームは2回に1点、3回に5点と先制して、6対3で逃げ切る。

この日、巨人、DENA、阪神と、カープにとって負けてほしいチームが全部黒星。

珍しく打線のつながるシーンも見られたし、先発の九里亜蓮 、リリーフの菊池保則、フランスアが踏ん張ってくれて、わりと後味さわやかめな試合だった。

ただ、3回5得点のビッグイニングのあと、めっきりあっさり打線に。こんなことをしていると、流れが向こうにいってしまわないか、ハラハラした。

ちょっとまとまった小金が入ると、すぐ安心して働かなくなる、みたいな。
6回、九里はヒットとフォアと三好匠のエラーもあって、3失点。九里にとって鬼門の6回。

ここでお役御免かと思いきや、7回も続投。九里がどうにか踏ん張って無失点で抑えてくれたから結果オーライと言えど。

試合の流れを読むというより、できるだけ先発ががんばってくれれば(リリーフができるだけ温存できれば)と、ちょっと貧乏性なベンチの采配がまた垣間見える。

後味いい試合の中にあって、楽しくない出来事のひとつだった。



ヒーローインタビューは7回を投げ抜いた九里と、この日3打点をあげた會澤翼のバッテリーコンビ。

野球選手はプレーで魅せてくれればそれが一番。ヒロインで面白いこと言わなくてもいいんですけど。

九里や會澤からは、毎回、おんなじ言葉を聞いているようで、心にひっかからないというか、もうちょっと紋切り型じゃない言葉も聞きたいな〜と、贅沢なことを思ってしまいます。

「みなさんの熱い声援が力になっています」それが本心で、毎回、そう言ってくれているのだろうけれど。

とくに會澤はリードに打撃にとフル回転で疲れ果てて精一杯だったのかもしれません。

それでも、前日、7勝目をあげた床田寛樹が「もう負けられないんで」という言葉を使っていたのが心に響いた。

そういうちょっとしたところに、選手の戦っている気持ちが表れていると思う。それはサービス精神というのとは別のこと。

九里と會澤のヒロインを見ていて、逆に、床田やジョンソンの戦う姿勢を感じ取った。


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床田バンザイ!
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値千金の完封勝利、ジョンソンから久しぶりに聞いた言葉にグッときた。

2019年9月6日

床田バンザイ!

9月5日、ヤクルト戦・第3戦(神宮球場)。

先発は床田寛樹。よって、「床田に白星つける会」が今日も発足です。

大瀬良に続いて、2試合、中5日での登板。手術明けの年なのだから、無理させてほしくないのだけど。しかし床田は期待に応えた。

1回、長野久義の併殺打にはズコーンとなりましたが、新井さんもよくやっていた。なんたって「ツラゲー」という言葉も生み出されたほど。見守ろう。

その裏、山田哲人のタイムリーで1点先制される。

ヤクルトの先発は山田大樹。ソフトバンクを戦力外になった選手で初顔合わせ? 4回まで無得点。また床田のときには打ってくれないの? 我慢比べのような気分が続きます。

しかし床田はいつものごとく、仕事する。3回、三好匠の好守備にも助けられ、満塁のピンチを切り抜ける。



三好と言えば、3回の第一打席でフォアを選んで出塁。苦し紛れのフォア選びじゃない、選球眼による出塁を感じさせてくれるところがスマート。

丸に代わって、どんどんお散歩して。もちろん、ヒットもどんどん。

静まっていた打線も、5回、西川龍馬と菊池涼介の連続ソロ、會澤翼のタイムリーで3得点。これで少し、床田も楽になるかな?

6回にはサンタナのタイムリー、床田自らのタイムリー(プロ初打点!)で2点追加。

でも5対1では、満塁ホームラン打たれたら、あっという間に追いつかれますからね、油断できません。

ところが8回、さらに3点追加して、8対1。これだけあれば、ちょっと安心?

床田は7回113球を投げて、1失点で降板。8回の菊池保則、9回の今村猛が無失点リレーで、本日のヤクルトはスミイチに。

床田はジョンソンと「2本柱」と呼びたくなる、安定感。7勝目、バンザイ!


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ベンチはお客さんなの? 仕事しようよ。

2019年9月5日

島内颯太郎は一生負けパターンなのか


9月4日、ヤクルト戦・第2戦(神宮球場)。まさかの、いや当然の結末が待っていた。

1回、鈴木誠也がヒットで出塁して、すかさず2盗。「走者がいるところでは打たない」がキャッチフレーズの松山竜平が珍しくタイムリーで1点先制。続く長野久義も2塁打で1点追加。

クリーンアップがつながる。これでいいんだ、これで。でもこの2点で安心しないように。

先週に続いて、またしても中5日で大瀬良大地が先発。

もう選手に余計な負荷をかけるより、ちゃんと中6日で休息して、準備して、残された試合を1つ1つ平常心で戦う方がいいと思うのだけど。それで勝てるとは限らなくても。

しょっぱなから、32球を要し、調子がいいとは思えない大瀬良。2回、中村悠平にソロホームランを浴びる。

3回には、鈴木がソロでお返し。4回にも、長野と安部友裕のソロが飛び出し、1対5。大瀬良、少し楽に。

それにしても、カープの人はソロがお好き。追加点はいくらあってもウェルカム。しかし、走者のあるところでホームランが出たら、こんな効率いいことない。



この後、ヒットで出塁した小園海斗がプロ初盗塁! 西川龍馬がフォアを選んで1塁3塁の場面を作るも、菊池涼介が凡退。無念。5点あるけど、なんだか十分に思えない。勝ちきれる感じがしない。

大瀬良は5回に1点追加され、108球で交代。調子が悪いなりに踏みとどまった感はあるけれど、先発の5回までは後々のしわよせの予感を残しつつ、島内颯太郎に交代。

6回、3点リードで島内。島内と言えば、リードのある場面では毎回のごとく投げきれず降板する印象。

いつまでも負けパターンでなく、そろそろ脱却を。3点差あるし。と、期待されて抜擢されたと思うのだが。

ワンアウトとったところで、フォアを皮切りに3連打で2失点。またかー。1イニングも持たず、中村恭平に交代。

島内はいい球を投げるかもしれないけれど、遠藤淳志のように勝負している感じが香ってこない。

プロ向きなんだろうか。一生負けパターンで行くの? いっそ廃業したらとさえ思ってしまう。それとも、こんなひどいこと言うファンを後々驚かせるような投手になってくれるのだろうか。

代わった恭平も、すかさず村上宗隆に2ランを打たれ、7対5。なんとかもぎとった大瀬良の勝ち星がスーッと流れてゆきました。



7回、三好匠と菊池のヒット、鈴木のフォアで満塁。さよう、満塁と言えば、松山竜平。ここはフォアを選んで押し出しで1点。

長野もタイムリーゴロで、なんとか1点をもぎとる。7対7と同点にこぎつけるも、1塁3塁は残塁のまま。

7回、8回、恭平と菊池保則が無失点におさえ、9回のフランスア。

いきなりのデッドボール後、自らのフィルダーズチョイス、悪送球と、満塁をセッティング。

ツーアウトまでこぎつけたが、山田哲人に満塁ホームランを打たれ、7対11で逆転サヨナラ負け。

フランスア、クローザーには向かないのかな……。



ところで、9月2日に放送された、NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」では、北広島市を訪れた新井貴浩がゲスト出演。

新井さんの爽やかさを堪能できる、楽しい時間だったのですが、そこで出会った野球少年(少女)たちとの会話は傑作でした。

「何か聞きたいことある?」と新井さんが語りかけると、一人の男の子が「はい」と手をサッと挙げて、こんな質問を。

2017年7月7日、ヤクルト・広島戦で、9回に5点差をひっくり返して逆転勝利をおさめた神宮球場での「七夕の奇跡」。カープファンの記憶にくっきり残っている、新井さんの逆転3ラン。

男の子は「小川投手からバックスクリーンに打ったホームランについて、この時、どういう気持ちでしたか」と、たずねたのだ。

よく覚えてくれてるなぁ。と思ったら、なんとその男の子はヤクルトファン。あのシーンは「トラウマ」になっているとのこと。そんな、まさかのオチがあって、スタジオもお茶の間も大爆笑だったのですが(「スポニチ」)。

トラウマのお返し、しっかり、いただきました。

この日、両チームともホームランは3本。しかし、ソロの積み重ねも、満塁ホームランにあっという間にもっていかれる。

野球というのは走者をどれだけ帰せるかというスポーツなのだと、つくづく感じさせられた。


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緒方監督とコーチ陣、総辞職への道。

2019年9月4日

ジョンソン有言実行ピッチング続く。石原慶幸1号ソロのサプライズ付き。

9月3日、ヤクルト戦・第1戦(神宮球場)。3対0で完封勝ち。

カープの先発・ジョンソンが8回、111球を投げて無失点。途中、雨で25分中断するも、変わらぬペースで淡々と投げては討ち取り、与えたヒットは2本だけ。

ここのところのジョンソンの安定感は別格。

まだ首位の背中が見えていたとき、「まだ試合は残っている。上を目指していくだけ」と、ほとんどの選手が口にしないことも、ジョンソンだけは公言していた。

首位の背中が遠くなった今も、粛々と有言実行の投球を見せてくれている。

見た目、メラメラしてるわけでないジョンソンですが、卓越したテクニックで覇気を静かに着実に伝えてくれている。

9回はフランスアがわずか6球で三者凡退と、フィニッシュしてくれたことも嬉しかった。



しかし打線は、今日も見事な残塁の山、山、山。

2回、ヤクルトの先発・高橋奎二がフォアを連発し、サンタナが先制タイムリー、西川龍馬押し出しで1点追加。

相手投手の不調を逃さず、さらにたたみかけてほしかった満塁の場面で、菊池涼介がボール球に手を出して、スリーアウト。

3回、フォアと相手エラーというチャンスをもらいながら、1塁2塁で残塁。

4回、ジョンソンがみずからヒットを打ち、西川がつないで、1塁2塁と得点圏のチャンスも、また残塁。

5回、鈴木誠也がヒットで出塁、盗塁で2塁に進むも、残塁。

この日のジョンソンはそうは打たれないだろう安心感があった。でも、何が起こるかはわからない。こうも得点圏のチャンスを4イニング続いて失っていては、流れが相手に渡ってしまいかねない。

そんなところに6回、石原慶幸が初球打ちで1号ソロ。ジョンソンにとっても嬉しい追加点。

しかし、7回から9回まで、攻撃がいたってあっさり終わる。7回の守備にはいつのまにか長野久義にかわって野間峻祥がついているし。

完封勝ち。ジョンソンとフランスアの熱は伝わってきたが、野手陣の体温はまだまだ低い。


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緒方監督とコーチ陣、総辞職への道。
チャンスで打たない4番・松山にこだわる緒方監督、「人災」は続く。
出てこない優勝宣言と、菊池が松山のバットをジョンソンに渡した件について。
ジョンソン、ストレート発言続く。
値千金の完封勝利、ジョンソンから久しぶりに聞いた言葉にグッときた。

2019年9月1日

覇気と謙虚の九里亜蓮、連敗止めた。打線もいたって謙虚だった。

8月31日、DeNA戦・第2戦(マツダスタジアム)。

1回、得点圏のチャンスで、鈴木誠也、松山竜平、安部友裕が軒並み凡退。しょっぱなから満塁で残塁。今日の試合結果が透けて見えるようです。

ところがどっこい。3回、松山のタイムリー、會澤翼の2ランで、3点先制。

5回、安部が中押しの1点。と、追加点はとったけれど、その後はいたってあっさり終わる。

DeNAの先発・京山将弥の調子からすると、この倍、点をとってほしかった。

今のカープには、取れるときには取りまっせー。という、山賊的な迫力がない。それは西武の持ち味で、カープの持ち味はまた別なのかもしれないけれど。

ただ、勝負に対してのギラギラ感というか、しぶとさを感じない。



7回、カープの先発・九里亜蓮はワンアウトをとったところで、ヒット・フォア・フォアと満塁の場面を作って、降板。

代わった中村恭平が筒香嘉智に2点タイムリーを打たれ、4対2と迫られる。

振り返ってみれば、6回1/3を投げて2失点と上々の出来だったのに、この終わり方はマイナスの印象がアップ。

よって、ヒーローインタビューに、フランスアとともに九里が登場したとき、一瞬、えっ? と思った。

本人もお立ち台では慎ましく、「自分のレベルがまだまだ低いだけだと思う。しっかり練習して、もっともっといいピッチングができるようにするしかないと思います」と(「スポニチ」)。

この率直な言葉にはグッときた。

連敗を止めてくれた九里に、スタンドからは「九里、ありがとー」と野太い声があがっていた。

いい日の九里と、そうでない日が半分ずつの九里だけど、ここぞのところで見せてくれる覇気で、ファンの信頼をじわじわ集めている気がする。



一方、8回に遠藤淳志が出てきたとき、声援が少なかったのが気になった。

前日のゲームでは乱調で、点差をひろげてしまったけれど、これまで凛々しく活躍してきてくれた選手なのに。

でもって、先頭打者にフォアを与えた時点で、すかさず緒方監督がフランスアに交代したことにも驚いた。

前日、様子見して(仕事をさぼって)ひっぱって大量失点しまった反省を活かしたつもりなんだろうけれど、そんなにすぐ代えるなら、最初から出すなー。だ。

「昨日からどういう変わり身を見せてくれるか、その姿を見たかった」とは緒方監督の試合後のコメント。

遠藤のコンディションをちゃんと確認して起用したの? 連投させないで休養させた方がよかったんじゃないの?

遠藤は期待に応えられない結果に終わったというものの、出してすぐ引っ込めて。選手に対して敬意を感じなかった。まったく失礼しちゃう。ボッ、ボッ!


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ベンチはお客さんなの? 仕事しようよ。