9月6日、阪神戦・第1戦(マツダスタジアム)。
スタメンを見て、びっくり。堂林昇太の名前が。
長野久義のスタメン起用といい、シーズン終盤になって何もかもが遅すぎる感はあるけれど、少し風が吹いたような、よどんだ空気が少し動いたような感触。
堂林はこの日、結果は出なかったのだが、それは他のスタメン選手にもあること。
ただ、次にチャンスが与えられるかどうかはわからない。チャンスが活かせなかったのは堂林らしいというか。いつこれを突破してくれるのかと待ち望んで、幾年月?
ゲームは2回に1点、3回に5点と先制して、6対3で逃げ切る。
この日、巨人、DENA、阪神と、カープにとって負けてほしいチームが全部黒星。
珍しく打線のつながるシーンも見られたし、先発の九里亜蓮 、リリーフの菊池保則、フランスアが踏ん張ってくれて、わりと後味さわやかめな試合だった。
ただ、3回5得点のビッグイニングのあと、めっきりあっさり打線に。こんなことをしていると、流れが向こうにいってしまわないか、ハラハラした。
ちょっとまとまった小金が入ると、すぐ安心して働かなくなる、みたいな。
6回、九里はヒットとフォアと三好匠のエラーもあって、3失点。九里にとって鬼門の6回。
ここでお役御免かと思いきや、7回も続投。九里がどうにか踏ん張って無失点で抑えてくれたから結果オーライと言えど。
試合の流れを読むというより、できるだけ先発ががんばってくれれば(リリーフができるだけ温存できれば)と、ちょっと貧乏性なベンチの采配がまた垣間見える。
後味いい試合の中にあって、楽しくない出来事のひとつだった。
ヒーローインタビューは7回を投げ抜いた九里と、この日3打点をあげた會澤翼のバッテリーコンビ。
野球選手はプレーで魅せてくれればそれが一番。ヒロインで面白いこと言わなくてもいいんですけど。
九里や會澤からは、毎回、おんなじ言葉を聞いているようで、心にひっかからないというか、もうちょっと紋切り型じゃない言葉も聞きたいな〜と、贅沢なことを思ってしまいます。
「みなさんの熱い声援が力になっています」それが本心で、毎回、そう言ってくれているのだろうけれど。
とくに會澤はリードに打撃にとフル回転で疲れ果てて精一杯だったのかもしれません。
それでも、前日、7勝目をあげた床田寛樹が「もう負けられないんで」という言葉を使っていたのが心に響いた。
そういうちょっとしたところに、選手の戦っている気持ちが表れていると思う。それはサービス精神というのとは別のこと。
九里と會澤のヒロインを見ていて、逆に、床田やジョンソンの戦う姿勢を感じ取った。
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