2023年8月30日

右とか左とかもういいから・・・末包3試合連続ホームラン


8月30日(水)、巨人戦(京セラドーム大阪)、1対2。カード勝ち越し。

左投げの投手の時しかスタメン起用されない末包昇大が、ついに右投げ投手の日にスタメンに。

そら、そうや(おーん)。2試合続けてのホームラン(しかも満塁と逆転3ラン)、文句なしの結果を出してのポジション。

文句ありな結果の選手でも、スタメン起用されるカープ。結果を出してもぎとるしかない(いや、それってプロの世界、当たり前のことなんだが)。打順は8番。こういうところがまだまだ年功序列の香りプンプン。


大瀬良大地と菅野智之。少し前までエースと呼ばれた投手対決。菅野は球界のエースでもあったが、大瀬良のことをエースと思ったことはないんです(ムラがあるから)。

互いに一時期のギラギラした力感はなくとも、ロースコアな投手戦に。

1回、先頭打者の菊池涼介ヒット。野間峻祥も小園海斗もランナーを進塁させられなかったが、西川龍馬の2塁打で、1点先制。

6回、末包の3試合連続ホームランで、0対2。これで明日、スタメン外したら、八百長以外の何ものでもない。頼みますよ。


バックも大瀬良を盛りたてた。

3回、松山竜平が門脇誠のファーストライナーをジャンピングキャッチ&回転レシーブ(レシーブはしてない)。

4回、1アウト3塁2塁で、菊池が岡田悠希のセカンドゴロをとって、3塁走者がスタートしないのを目視してから、ボールを手に持ったまま猛ダッシュして1塁へスライディング。

これだけで終らない菊池。2アウト満塁、大瀬良のグラブをはじいた菅野のピッチャーゴロを素手で取って、1塁へ送球。もうキレッキレ。素晴らしい~。

大瀬良、守備の援護も受け、6回無失点。


7回の大道温貴と、8回の島内颯太郎、ともに無失点。大道も島内も、出番が増え、疲労が(長い目で見ても)心配です。

つひに大道、勝ちパターンへ。今季の島内颯太郎の覚醒と、大道のステップアップには、静かに感動しています。

9回、1アウト3塁2塁で、坂倉将吾がピッチャーゴロで、代走・羽月隆太郎が本塁上タッチアウト。

代打・堂林翔太は申告敬遠で満塁。大盛穂の打席で、代打・會澤翼。


本来なら、末包の打席だった。7回ウラ、末包に代わって大盛が守備についていた。

まだ攻撃は2イニングある(延長だってありうる)。2点リードで守備がためは早い。岡本和真の不在にも助けられているけれど、何があるかわからないのに。楽勝なんて、ないのに。

會澤はライトフライ。追加点を取れなかったのは歯がゆかった。

2点リードの9回ウラ、連投の矢崎拓也。

岡田のホームランで、1点リードに。夏男・長野久義は内野安打で出塁するし、スリリングでした。しかし、最後は代打・中田翔をセカンドフライに打ちとって、3アウト。


阪神は、大竹耕太郎がDeNAに4失点。

大竹は、牧秀悟に3ランを打たれたときは目が死んでいた。チームの勝ち頭だが、こういうところ、まだまだエースらしさがないなって思う(ベンチで泣いてたことあったし)。

そんなわけで阪神とは5ゲーム差に。まだまだ遠いが、お楽しみは続きます。
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2023年8月29日

長打は末包の生きる道、カープにとっても生きる道


8月29日(火)、巨人戦(京セラドーム大阪)、4対5。逆転勝ち。

スタメン見て愕然。末包昇大はどこだー。堂林翔太はどこ行ったー。先のヤクルト戦で、満塁ホームランと同点タイムリーを打った選手を出さないとは。右の山﨑伊織の日とはいえ。

勢いを消すようなこの采配。まがりなりにも優勝を諦めていないチームとは思えない。まだ消化試合には早いのに、2番・田中広輔、8番・大盛穂。先日の黒原拓未の先発といい、勝つ気あるの?

またこんな佐々岡さんのようなことをする。試合開始から守備固めのようなサブメンバーズを見せられるファンの気持ち。

巨人は、岡本和真が体調不良のため、登録抹消。そのハンデをもってしても足りない。しかし、このトンチンカン采配を証明する出来事が後に起きるのだ。


5回、田中がフォアで出塁。小園海斗の打球を長野久義がファンブルして、1ヒット1エラーで、1点先制。

6回には、デビッドソンのスタンド上段に飛び込む18号デビッド弾で、0対2。デビッドソン、ホームラン18本のうち、9本は巨人戦。ごちになります。

6回ウラ、エラーを取り返す長野の5号ソロ。夏男が来たー。門脇誠、秋広優人の若手連打、坂本勇人の2塁打で、トントントンと同点に。

丸佳浩、申告敬遠で満塁。申告敬遠後の中田翔は嫌なもの。きっちり犠牲フライを打たれ、3対2、逆転される。

7回、3連打され、2点差に。九里、1アウト2塁1塁で降板(7回途中4失点)。かわって、アドゥワ誠。


そうでした、アドゥワがいました。大道温貴は27日のヤクルト戦で3連投。ここんとこ引っ張りだこで忙しすぎるんです。よかった、アドゥワがいた。

秋広を打ち取り、坂本空振り三振で、3アウト。今日もゲームを引き締めた。

8回、高梨雄平が、西川龍馬と會澤翼にフォア。ここで、大盛に代打・末包。

末包がやってくれた。これまたスタンド上段に飛び込む逆転の3ラン! だから最初から出しておけばいいものを。ツーン。


8回、大道ともども忙しい島内颯太郎。いきなりフォアも、中田を併殺、無失点。

9回、今日、昇格した矢崎拓也。先頭打者の吉川尚輝がヒットで、スリリング、リターン。あと1アウトというところまで来て、4ヵ月半ぶりに1軍昇格の松田宣浩が代打。

あー。マッチにもいいこと起きてほしいが、今日はごめんなさい。ファウルフライに打ちとって3アウト。

矢崎、久しぶりの23セーブ目。アドゥワに今日こそ勝ちがついたのも嬉しかった。


DeNAが9回、鉄壁の岩崎優から3打点あげて、阪神に逆転勝ち。カープ、阪神とのゲーム差が6に。まだ遠い~。でも、縮まった。

ヒーローインタビューで、「(ホームランを打つことは)自分の生きる道と言いますか、チームのためになるっていうのはやっぱりこういう長打だと思うので、それが2日続けてできたのはよかったなと思います」という末包の言葉がしみた。

ホームラン6本、18打点。もっとスタメンで出ていたら、何本打っただろう。打席に立つ回数が多いほど確率はあがるのだから、これは妄想でもなんでもない。

生き残るためにバットを振って、ファンを喜ばせている選手をスタメンから下げ、打率1割台の選手を出すベンチ。チームの生きる道を自ら断つようなマネをする。
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2023年8月28日

アドゥワにお立ち台に上がってほしかった


8月27日(日)、ヤクルト戦(マツダスタジアム)、7対7。投手も野手も全員使い切り、12回延長引き分け。

阪神がやっと負けた日に、カープ勝てなかった。

黒原拓未が今季3度目の先発。なぜいま黒原?

ファームで結果を出してのことだったが、5月26日、ヤクルト戦で6点の援護をもらいながら3失点4回途中降板という、信頼度低い記憶がまた蒸し返された。期待に1ミリも応えられなかった。

1回、テンポ悪い投球で2失点。

それでも1回ウラ、坂倉将吾が2点タイムリーで同点! 末包昇大が満塁ホームランで、6対2と逆転! 末包、「満塁男」が似合う。


相手は長打のあるヤクルト、まだわからない。と構えていたら、ほんとにわからないことになった。

3回、丸山和郁の2点タイムリーで2点差に。せっかく素晴らしい援護を、勝ち投手になれるチャンスをもらったのに、テンポ悪く球数かさむ黒原。こんなで5回まで持つのか。

持たなかった。3回4失点で降板。またリリーフ陣に負荷がかかるやないかーい。

4回、森浦大輔。3日前のDeNA戦で三者凡退と復活感のあった森浦だったが、連続フォアに暴投、サンタナの3ランで、逆転される。サー(何かが引く音)。末包の満塁ホームランがぁぁぁ。


それでも、5回からリリーフ陣が踏ん張って、無失点リレー。

5回、益田武尚。末包のレーザービームで得点許すまじ。今日は絶対、大盛穂と途中交代させないで。

6回、3連投の大道温貴。村上宗隆に2塁打許すも、踏ん張って無失点。

7回、中﨑翔太、得点圏にランナー置くも、無失点。

8回、アンダーソン、三者凡退。


8回ウラ、堂林翔太のタイムリーで7対7、同点に。

9回、3連投の栗林良吏、三者凡退。

10回、3連投島内颯太郎。暴投の間にホームにつっこんだ丸山をフォースアウト。ヤクルト、今日3度目のフォースアウト。

ブルペンにはアドゥワ誠が残るのみ。アドゥワがここに来て脚光を浴びる。11回、村上宗隆、空振り三振、サンタナ、見逃し三振。12回は三者凡退の大仕事。

ここでサヨナラ勝ちして、アドゥワにお立ち台に上がってほしかった。のに。


最後の攻撃、12回。2アウトから、坂倉将吾が2塁打(代走・羽月隆太郎)。堂林翔太、申告敬遠で代走・中村奨成。あと1点入れば決まる試合に、この代走は意味あるの? 堂林、そんなに足遅くないし。ベンチに野手を一人でも残して備えていた方がよかったのでは。

最後の野手、磯村嘉孝が打席に。磯村、内野安打も、代走・羽月隆太郎が3塁オーバーランでタッチアウトされて終った。

野村祐輔や遠藤淳志、玉村昇悟ら、1軍で戦える見通しのつく選手を次々抹消して、ここで黒原を抜擢した意味がわからない。

それでも、7人のリリーフが無失点で反撃を待った。大道と栗林、島内は3連投だったのに。

最後、勝って、リリーフ陣の疲労を束の間、軽くしてあげてほしかった。
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2023年8月26日

ピーターズから7得点、逆転で首の皮1枚つながった


8月26日(土)、ヤクルト戦(マツダスタジアム)、7対6。カード勝ち越し。

連勝止まった=優勝消えた(←0%になるまで諦めない)と思った。

カープいち優勝大好き!の森下暢仁が4回5失点(自責4)という展開。

1回、先頭打者からの連打で2失点。森下、最近こういうの多い。

どんな治療を受けるか決めるのは患者、医師じゃない。どんな球を投げるか、會澤翼のいうこと聞かないで、森下が決めていいんじゃないかな。


それでも終盤にかけて地力を出す森下。の思惑は外れ、3回にも先頭打者からの連打、フォアで、ノーアウト満塁。

村上宗隆とサンタナを連続空振り三振に斬るも、サンタナの打球を末包昇大が悪送球、2失点。

森下、クオリティスタートついに止まる。

どんな投手でも毎回完璧な投球はできないのは心得ていても、よりによって阪神との差を縮めたい試合で、点が取れないピーターズの試合で。


しかし、終っていなかった(そら、まだ4回)。

4回、西川龍馬、堂林翔太の連打、會澤翼フォアで満塁。末包がエラーを取り返す2点タイムリー。

まだ1アウト2塁3塁。だがここで、森下に代打・磯村嘉孝。い、磯村? very こわくなーい。

堂林、デビッドソン、末包のホームラン三人衆がスタメンになると、途端に右の代打がいなくなる問題。右左にこだわらず、坂倉将吾や松山竜平じゃダメなの?

犠牲フライすら打てず、2アウト。だが、野間峻祥の2点タイムリーで、5対5の同点に。


5回、ロングリリーフよろしくねのアンダーソンが、いきなり青木宣親にデッドボール。サンタナの犠牲フライで1失点。

せっかく同点に追いついた矢先に。森下に続き、がっかりシリーズ。

しかし、しかしなのです。6回、デビッドソン2ランで、7対6、逆転。デビッド弾は本日2発目!

天敵のピーターズから7点取った。 


6回、全員勝ちパターン構想の中、微妙な位地にいる中﨑翔太が満塁。出たなー、中﨑。そこを併殺で切り抜け、無失点。よっしゃ。

7回、大道温貴も無失点。自分のポジション築きつつある。

8回、島内颯太郎が、本日は打たせて取って三者凡退。連日、エクセレント~。

9回、栗林良吏が締めた。勝ったー。


今日は、中村奨成が8回に代打でヒットで、ほ。こういうの積み上げていってね。

7回、中﨑満塁劇場のまっただ中、末包下げて、大盛穂が守備に。まだ7回なのに。まだまだ攻めないと危ないのに。こういう采配よくある(7回ウラ、大盛は2塁3塁で空振り三振)。

阪神がまた負けない。巨人、何やってんだー。他球団から嫌がらせ包囲網にあっているような気分になります。

でも、カープ踏みとどまった。デビッドソン、来年もいてほしい選手に急上昇中。
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2023年8月25日

中軸の3得点をチャラにした森、最後は坂倉サヨナラ決めた


8月25日(金)、ヤクルト戦(マツダスタジアム)、4対3。

3対3、同点の9回、坂倉将吾の犠牲フライでサヨナラ勝ち。

小園海斗の打球を武岡龍世がはじいて、2塁へ。羽月隆太郎が代走に。この回でとどめを刺すつもりの采配。

西川龍馬は申告敬遠。矢野雅哉の送りバントを清水昇が悪送球して、ノーアウト満塁。

これで点が取れなかったら洒落にならない状況で、坂倉が決めることができてよかった。笑えないどころか、笑って終れて。


出だしは素晴らしかった。1回、2アウトから小園がヒットで2盗を決め、西川龍馬が先制タイムリー。デビッドソンにデビッド弾(しかも2ラン)。流れるように3番4番5番が3得点。

あぁ、それなのに、それをチャラにするような、森翔平の3失点。

2回、オスナとサンタナに連続フォア。つごう2失点。3回には村上宗隆のタイムリーで、もう1点。

6回途中、3失点で降板。数字だけ見ると、そう悪くもないが、3点先制してもらってほどなくして、ドドドと同点に追いつかれたのにはガックリきた。

相性のいいオスナからホームランは打たれなかったが、それをおびえた2回のフォア。打たれたに等しい結果になった。


打線はその後、石川雅規から1安打のみ。

7回には、1アウト1塁2塁で堂林翔太が中途半端なスイングで併殺。あれはいったい何? がくぅ。

8回、代打・田中広輔の内野安打がリクエストで判定覆ったと思えば、大盛穂が内野安打。菊池涼介のバントで2塁進塁。コツンコツンと地味でも何でも前進前進。

も、野間峻祥はサードライナー。


打線は2回以降、スカッと行かなかったが、今日も今日とて、リリーフ陣は踏ん張った。

7回、途中登板の大道温貴は森が残した得点圏のランナーを返さず。

8回、島内颯太郎が、山田哲人、村上宗隆、オスナを三者連続空振り三振。ちょっと風格めいたものまで出てきた。去年の島内はもうここにはいない。

9回、栗林良吏が好フィールディングで併殺。フォアで出た丸山和郁の盗塁を坂倉が刺して、3アウト。栗林に3勝目がついた。よかった、よかった。


しかし、阪神、今日も負けなかった。

8対1て。戸郷翔征、やってくれると思ったのに、あんたにはがっかりだ(あんた呼ばわり)。

カープも負けなかった。阪神にぴったり伴走。

7.5ゲーム差は、「ぴったり」とは言えませんけれど、シーズンよ、まだ終らないで。
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2023年8月24日

負けパターンがいないリリーフ陣、問題はやっぱり打線


8月24日(木)、DeNA戦(横浜スタジアム)、3対1。

床田寛樹と東克樹の10勝対決。

床田に軍配が上がってほしかったけど、1回、大田泰示のタイムリー。3回、ソトの2ラン。5回3失点で降板。

東は点を取れる感じがなかった。1週間前、阪神に完封勝ちした床田だったが、今日は東に完封されそうなムードまであった。


6回、末包昇大にヒット。床田に代わって中村奨成。おぉ、やっといい場面で起用された。が、センターフライに打ち取られ。

7回、西川龍馬2塁打からのデビッドソンのタイムリーで1点入ったときには、ホッとした。いやいや、こんなところでホッとしていては。逆転、逆転。

しかし、8回のウェンデルケンと9回の森原康平にもまったく手が出ず。

快勝した第1戦とほぼ同じスタメン(會澤翼と坂倉将吾が入れ替わっただけ)だったが、5安打。7回以外は単発でつながらず、淡白に試合終了。


それでも6回からのリリーフリレーは見ていて楽しいものがあった(打線は楽しくなかったが)。

6回、益田武尚が13日ぶりの登板。やっと見られた。フォア2コにヒットと満塁を作って、あれあれあれ?だったが、得点は防いだ。

7回、アンダーソンも無失点。

8回、久しぶりに見る森浦大輔。フォーム(間合い)も変わったが、雰囲気も変わった。日に焼けて、マウンドでの佇まいがなんかいい意味でやさぐれた感じがあって、面白かった。フォアは1コ出したが、すべて空振り三振で3アウト。

色白で、ちょっと挙動不審な感じの初登板とかも、そのときはそのときで面白かった。やっぱり森浦は見ていて面白い。


3点ビハインドではあったが、負けパターンと言いたくない顔ぶれ。

そもそも負けパターンなんて意味あるのかと思う。いつだって逆転狙って試合を続けているわけなので。全員勝ちパターン体制を敷きたい。

いい時とそうでない時がくっきりしているケムナ誠や塹江敦哉、戸根千明ら、時に不穏な空気をまとう投手が今、ブルペンにはいない(中﨑翔太が微妙なラインですが)。

今、なかなかいい眺めです(打線は? 打線は?)。


最後まであがくつもりですが、今ごろあがいても・・・感は否めない。勝つための逆算をしてない戦い方してきたんだもの。

選手層が薄いとは言え(好んで薄くしているとも言えるが)、打線のテコ入れをずっとしてこなかったしわ寄せがジリジリと。

通常なら、「カード勝ち越せてよかった」なのだけど、もうシーズンも終盤。残り29試合。今日、試合のなかった阪神のマジックを1コ減らす寂しいお手伝い。

2023年8月23日

DeNAに2連勝、やっぱり起きた逆戻り現象


8月23日(水)、DeNA戦(横浜スタジアム)、2対5。4連勝。

今日、慶応と仙台育英の決勝戦。久しぶりに最初から最後まで高校野球を見た(2018年の金足農以来)。

身の危険を感じる暑さの中、当たり前のように夏の甲子園をやる運営側と風潮が異様で、見る気はさらさらなかったけれど、慶応は矢崎拓也の出身高という親しみが。

それと、慶応の森林貴彦監督の「Number Web」の記事を読んで、高校野球の世界にも、こんな人がいたんだと知って、慶応の試合を見たくなったのでした。


最近の高校野球事情はわからないのだけど、のびのびしてる~。慶応も、仙台育英も、試合中、笑顔を見せている選手がいて、まるでオールスターゲーム。

野球選手なのに色白でさらさら髪のあの森下暢仁系の逸材は誰? 慶応の丸田湊斗君に目が釘付けになったり。

話題の慶応の応援もすごかった。ロッテや虎ファンの圧とはまた別の壁のような応援。あのテンポ、2019年のプレミア12での、台湾の昂進的な応援を思い出しました。

その後、横浜スタジアムでの応援が、静かに、地味に感じたほど。


「高校野球の常識を覆したい」という森林監督や主将の大村昊澄君の言葉と姿勢が脳に刻まれた後に知った、カープのスタメン。

末包昇大を外し、松山竜平を起用。満塁の代打に田中広輔。あっという間に「逆戻り現象」を見せたカープベンチの対照的なことと言ったらなかった。

勝てたから、結果的にはよかった。でも、新しいことが落ち着かなくて、ベテラン偏重にすぐ逆戻りするその姿勢が、ワクワク感を減らしてる。


1回、野間峻祥がエラー出塁、小園海斗2塁打で、西川龍馬が先制タイムリー。1アウト1塁3塁で、松山は併殺。スタメン起用となると、バットがにぶる松山。代打で相手をおびやかしてほしいのに。

そんな松山も、7回は、同じシチュエーションでタイムリーを打ったが。

ただ、6回、2アウト満塁の場面、大瀬良大地の代打に田中。こういう場面で松山が出てきたら、相手も嫌だったろうに。濵口遥大はちょっとホッとしているようにも見えた。


でも、濱口はときどき制球難。田中はフォア待ちなところがある。もし、それを見越しての起用だとしたら、はまった(押し出しで1点追加となった)。

だが、タイムリーを期待しての起用だとしたら、いったいいつまで明後日を見てるんだと言いたい。

大盛穂、曽根海成、羽月隆太郎、矢野雅哉と、代走(と守備固め)の選手はたくさんいるのに、ここぞの代打で相手をこわがらせる選手が少なすぎる。

松山と堂林がスタメンになった途端、相手が嫌がる代打がいなくなる。バランスおかしい。

しかも、この6回、デビッドソンの代走に中村奨成。こんなところで奨成使う? 佐々岡さんと変わらない。


大瀬良はチャンスに代打を出され、5回2失点。玉村昇悟や遠藤淳志、野村祐輔を降格して間をあけて先発起用するなら、大瀬良に中10日のお休みを与えてあげればと思う。

6回からは、大道温貴、島内颯太郎、栗林良吏が無失点リレーで土台を守る。島内、少しは疲れがとれたかな。

小園が3安打1打点、3西川は3安打2打点、ともに3本のヒットはどれも得点にからんだ。

DeNAの2失策と濱口のフォアもカープをアシストしたが、それを得点に結び付けられたのはよかった。

のに、デビッドソン、堂林、末包のホームラン3人衆がワクワクさせてくれた後の逆戻り現象がやっぱり起きて、ワクワクは半減。

今日も負けない阪神。カープも負けなかった。消化試合なんて、遅ければ遅い方がいい。
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2023年8月22日

九里完封、堂林2打席連続ホームラン、打つ人をスタメンに


8月22日(火)、DeNA戦(横浜スタジアム)、0対5。

九里亜蓮が予想を超える完封勝利。128球投げて、しかも無四球。

スタメンには、デビッドソン(5番)、堂林翔太(6番)、末包昇大(8番)のホームラン3人衆。巨人戦であれだけ活躍した3人だもの、当然。

小園海斗もスタメン復帰。打線らしい感じがようやく。會澤翼が坂倉将吾と代われば、さらにだが、坂倉にも休みは必要。

今永昇太の左対策で、右の3人衆が起用されることは予想できたが、もうそういうこと関係なく、好調な選手は起用してほしい。いつ「逆戻り現象」が起きるか、油断できない(敵はベンチにあり)。

しかし、そうはさせじの活躍をした選手が。その名も堂林。


1回、今永昇太から、菊池涼介と野間峻祥が連打。小園にバントのサイン。バントを多用しないと言っていた新井さんだが、確実に点をとりに。

つまら~ん。の気持ちもあったが、小園きっちり決めて、西川龍馬タイムリーで2点先制。小園、バントといい、走塁といい、成長が見られて、静かに感動。

おまけに(おまけじゃない!)、堂林2ランで、0対4。しかも、4回には、堂林がもう1発。今永、呆然。

それ以外には、今永、大崩れした印象はまったくないのだけど、5回5失点(96球)で降板。


4点の先制点をもらった九里。逆に、気持ちがゆるんでしまわないか心配だった(いつも張り詰めさせられ打線だから)。

ところが、序盤こそテンポはよくなかったが、いつのまにか9回まで完走と大仕事。リリーフ陣も休めました。

DeNA打線、宮﨑敏郎が左肋間筋の炎症で登録抹消。牧秀悟も、佐野恵太も、関根大気も、元気ない。

寄せては返す波のように、どのチームにも好不調があるのだろうけど。他人事とは思えないものがありました。


ヒーローインタビューで、九里は「最近、先制点を取ってもらって、そこから逆転されてしまうっていう試合が続いていたので、今日は最後まで投げきれてよかったです」。

自覚はあったのね(当たり前か)。

「明日は大地がやってくれると思います」と、エールも忘れず。

問題は、そこです。明日の大瀬良大地が。期待していない分、予想を超える結果になったら、喜びも倍増しそうです。


しかし、阪神、強い。10回延長、満塁で大山悠輔のさよならタイムリー。

中日、10回表に満塁のチャンスもあったのに、踏ん張りきれなかった。がっくり。

でも、他力本願ではやっぱりダメ。フィギュアスケートで、ライバル選手が転ぶのを待つみたいな試合じゃダメ。

負けない阪神。差が縮まらない。悔しいけれど、こういうチームが優勝するんだろう。
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2023年8月21日

今までのは何だったんだと思うくらい、胸のすくホームラン3本


8月20日(日)、巨人戦(マツダスタジアム)、7対5。カード勝ち越し。

今日のお立ち台は、デビッドソンと、末包昇大と、堂林翔太。ホームランを打った3人全部呼んでくれた。

デビッドソンと末包は連日のホームラン。胸のすく思い。

1回、4番・西川龍馬の犠牲フライで先制。よし。これはよく見る展開。

でも、ここで終らなかった。5番・デビッドソンが2ラン。デビッドダーン。

2回、8番・末包昇大にも4号ソロ。今日も見られた、末包ジャンプ。軽やか~。はやってほしい(丸ちゃんポーズより、ずっといいと思う。丸自身に敵意はないです)。


5回には、7番・堂林翔太の3ランも出た。

思い起こせば、1週間前、柳裕也のノーヒットノーラン不成立の試合で、10回延長、堂林が決勝弾かと思われたホームランを打ったのだった。そのウラ、矢崎拓也が連続ソロを浴びて逆転されたという、ドラマチックなあの試合。

まだ1週間前の出来事だったとは。この1週間、連敗ストップ、阪神マジック点灯、床田寛樹の完封2桁勝利、矢崎拓也登録抹消・・・いろんなことがあった。

それらをごっそり持っていくようなホームラン攻勢。玉村昇悟を大援護。


いや、大援護というのは言い過ぎました。

4点リードの3回、矢野雅哉のエラーからの岡本和真3ラン。ちょっと点を取ったからと言って喜ぶのはまだ早い。

相手は、ホームラン数が130とダントツに多い巨人です(ヤクルト95、DeNA77、カープ74、阪神55、中日49)。

6回、岸田行倫と門脇誠のタイムリーで、2点差に。

6回には末包から大盛穂に交代させたベンチ。よもや4点リードで「勝った!」と思ったわけではあるまいな。まだ何が起きるかわからないのに。隙があるのを感じます。


玉村、6回途中5失点(自責2)。玉村の後を、大道温貴、アンダーソン、中﨑翔太とつないで、9回は栗林良吏が締めた。島内颯太郎とターリーがお休みできて何より。

ケムナ誠、戸根千明ら、時に不穏な空気をまとう選手から、アンダーソンがリリーフに加わり、森浦大輔も上がってきた。

益田武尚もいるし、層が厚くなりつつある。


ヒーローインタビューで、2試合連続のお立ち台の気分をたずねられた末包、「最高でーす」って言うのかなと思っていたら(そういう野手が多いので)、「みなさま、昨日ぶりでございまーす」。

スタメン起用についても、「一日一善じゃないですけど、出していただいたからには、最低限、仕事をしていきたいなと思います」。

プレイヤーは、面白いこと言わなくても、いいプレーを見せてくれれば、それが一番。野村祐輔の棒読みも、それでよし。

でも、いいプレーを見せてくれた上に、気のきいたことを言ってくれる選手は楽しい。


デビッドソンと末包の連日のホームランには胸のすく思い(もう1回言った)。

これまでの、田中広輔、會澤翼、大盛穂ら非力感香る選手のスタメン起用、上本崇司や菊池涼介の4番は何だったんだと思うほど。

末包はもっと早く出してほしかったが(デビッドソンは粘り強く起用していたが)、まさかまた隙あらば逆戻りするつもりじゃあるまいな。

カープベンチの固定観念を覆すくらい、使わざるを得ないくらい、活躍してほしい。
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2023年8月19日

ファンも、森下も、末包を待っていた


8月19日(土)、巨人戦(マツダスタジアム)、6対3。

8月17日の床田寛樹とおそろいで、今日の森下暢仁、完封勝ち行くか? という8回、岡本和真の3ランが飛び出たが、8回3失点で7勝目。

5回には2塁打を打ち、野間峻祥のタイムリーでホームに還ってきた。森下が打つ日は、勝つ。床田が打つ日も、勝つ。投打ともに、この二人が呼応しあっているような爽快さが。

床田は10勝3敗、森下は7勝3敗、ともに負け数が少ない。落合博満さんは「エースとはチームを勝たせることができる投手。負け数が少ないこと」と話していた(黒田博樹は負け数多いエースでしたね、ポコン)。

二人はカープのエース。そんなこと今さらここで言わなくてもなのだが、新井さん、頭の中、アップデートしてね。「エース大瀬良に託す」とかまだ言ってないで。


2回、今日スタメンの末包昇大が、先制タイムリーの2塁打。よしよし、それでいいんだ、それで。

5回、森下の2塁打から、野間タイムリー。矢野雅哉ヒットからの2盗で、西川龍馬の2点タイムリー。4対0とリード。

6回には、デビッドソンのライナー性の13号ソロに続いて、末包の大きな3号ソロ。3塁ベースを回ったところで、赤松さんとジャンプしあっていたのが、素敵だった(とくに赤松さんが)。


9回は栗林良吏。久しぶりに、森下→栗林リレーを見ることができた。三者凡退で試合終了。栗林、10セーブ目。

今日、矢崎拓也が登録抹消。このタイミングでのリフレッシュタイム。栗林が復調してきたからこそ、矢崎に休みの時間を与えることができたんだと思う。

島内颯太郎も疲れが蓄積していますが、益田武尚もいますので。矢崎が留守の間、先発も、リリーフも、打線も(とくにこの人たち)、がんばろう。


ヒーローインタビューは末包と森下。

「暢仁(まさと)にも、最近ずっと、〈末さん、今日出ないんですか? 打ちますか?〉って言われてたんで、今日はしっかり仕事したいなと思ってました」と、末包。

森下も、末包に出てほしかったんだ、やっぱり。

ピッチャーにとって味方が打ってくれることがどれだけ大きなことか。選手の評価の方がよっぽどベンチよりフラットなんだな。

私も、ずっと末包に出てほしかったです(昨年からなっ。満塁ホームランを打ってもスタメン起用されないという理不尽)。

末包だって出たかった。ベンチが起用しないだけ。続けて打席に立ってこそ、生まれるものがある(何様? なにsummer~)。


「また(末包に)打ってもらいましょう!」と、珍しく観客を煽るような野太い声を出していた森下だが、ファンに向けての最後のメッセージで、「まだまだ勝てるようにチーム一丸でがんばります」。

おや、森下、今日は「優勝」という言葉を使わなかった。控えめになってた。

ところが、末包。「チャンスをいただけたら、しっかり結果を残せるように、まだまだ厳しい戦いが続きますが、みんなで優勝しましょう!」と、でっかい声で言った。

球場の盛り上がりと言ったら。みんな末包を、長打を、待ち望んでいたことの証。なぜか真逆を行くこと多しのベンチだが、末包を続けて起用してくださーい。
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2023年8月18日

「替えがきかない」なんて言わないで


8月18日(金)、巨人戦(マツダスタジアム)、4対5。

DeNAがなかなか負けない阪神に勝ったというのに、もったいない試合になった。

3回、菊池涼介のタイムリー(からの2盗)。野間峻祥の打球を秋広優人とブリンソンが交錯、秋広が落球した間にもう1点。西川龍馬のタイムリーで、さらに1点。

戸郷翔征から3点先制した喜びからほどなくして、ドライチの新人・浅野翔吾の2ランで1点差に。

溌剌とした構えから、2階席に飛び込むデッカイ1発。浅野の全部を見ているわけではないけれど、隣の芝生なんだけど、いいなぁ。パワフルな若手。


カープ、今年のドラフトの1位指名候補も軒並み投手という話を聞くと、この現実をなんとも思ってないフロントにほんとにビックリしますわ。

ところで、6回、1アウト1塁2塁、浅野の打席で、代打・丸佳浩。

ホームランを打った選手を翌日スタメン起用しない監督はどこぞに二人ほどいたが、前の打席でホームランを打った選手を次の打席で代える監督がいるとは(何か事情があったのかもしれないが???)。丸は併殺、助かりました。

戸郷は6回3失点で降板(自責は1)。床田の最多勝ライバルの1勝を阻止したことだけは今日よかったこと日記にメモしておこう。


森翔平は5回2失点で降板。先発として、あともう一息。

7回、巨人側のフォアや暴投もあって、代打・堂林翔太のタイムリーで2点リードに。

6回から、勝ちパターンズが出動。栗林良吏、ターリーが無失点。

8回、島内颯太郎。坂本勇人フォア、岡本和真2塁打、秋広タイムリー、門脇誠タイムリーで、同点に。

9回、矢崎も、先頭打者の吉川尚輝に3塁打。岡本の2塁打で、勝ち越しされる。

優勝争いからはズズズと後退しつつあるが、ここまで張り詰めた場面を切り抜け、支えてくれたリリーフ陣。島内と矢崎に疲れが出ておかしくない時期。

そこは打線がカバーしてほしいのだが、そういう打線じゃないので。


昨日、途中交代の上本崇司が左半膜様筋筋挫傷で登録抹消。自打球が右ふくらはぎに当たった小園海斗はベンチスタート。

スタメンになるとヒットの出ない代打の切り札、松山竜平が4番。昨日、途中出場の矢野雅哉と大盛穂がスタメン。昇格した中村奨成はベンチスタート。

新井さんは、上本を4番に抜擢したとき、「オンリーワンの選手」と評価していた。今日、登録抹消になった上本を「替えがきかない選手」とも言っていた。

ミスした選手にネガティブなことを言わない新井さんは上に立つ人として、とってもいいと思う。が、こと上本への評価の語調が強くて、え~。


替えがきかない選手がいたら、試合は成立しないし。一人が出られないときは、別の一人が出て、試合は行われる。大谷翔平レベルならそういう表現も100歩譲ってもいいが。

体調不良で村上宗隆が登録抹消のヤクルトは、山田哲人やオスナだけでなく、若い選手も打点を上げて、勝った。主力の選手がいないことは勝てない理由にならない。

新井さんが監督になって、暫定2位までこれたと思う。でも、もし別の誰かが監督だったら(佐々岡さんじゃないですよ)、もっと違った選手を起用して、違ったチームになるんだろうな、と時々思う。そういうチームを見てみたかった。それが2位でなくても。

DeNAと巨人が迫ってきました。終ってみれば4位。ってのだけは避けてほしいところです。

2023年8月17日

いつもの床田、いつもの菊池、アクシデントでも完封勝ち


8月17日(木)、阪神戦(マツダスタジアム)、6対0。カード勝ち越し。

床田寛樹がプロ7年目で待望の二桁勝利。手術に怪我(に無援護)と、いろんな経験をしてきた床田にやっと。今季も残りわずか、ぶじ完走してほしいです。

しかも、完封勝ち。2日続けて、大瀬良大地と九里亜蓮が早めの降板、リリーフ勝ちパターンズが連投。今日、床田が完投してくれたら(でもそんな都合のいいこと)と思っていたら、ほんとに完投してくれた。防御率もリーグ1位に返り咲き。


1回、三者凡退でスタート。これこれ、これが床田。今日は、近本光司を封じた。これまでの2戦とは別の景色。

1週間前のヤクルト戦、連敗のドロ渦に巻き込まれたような3回7失点は、エースにも年に一、二度ある大量失点の日だったのだな(繰り返さないところが大瀬良とは違うのだい)。

床田は3回、バントもしっかり決め、上本崇司の先制タイムリーにつなげる。4回にはタイムリーも2塁打。

非力なサブメンバーたちより強いスイングにほれぼれ。床田が打点を上げた試合は勝つ。


しかし、いろんなことがありました。

3回、先制タイムリーを打った上本が走塁中に足を痛めて、大盛穂と途中交代。小園海斗の打席では、何かアクシデントがあったようで、矢野雅哉が代打に。

その矢野が犠牲フライを打ち、大盛も4回にタイムリーと、ピンチヒッターたちが得点にからんだ。矢野は守備でもバシバシと魅せていた。


5点リードの4回ウラ、雨で中断。もぉ。点を取れたのはよかったが、ちゃっちゃと試合を進めないから~。これは岡田監督の策略なのかと思ったほど。このままノーゲームになったら、床田の10勝目が~。

と、やるせなくなるところだったが、雨が弱まって試合再開。これで、このあと引っくり返されたら、もう空笑いしかない・・・なんて展開にはならず、よかった。

お疲れ気味だった菊池涼介が、今日、8番と落ち着く位置に。先制点につながるヒットを打ち、言わずもがな守備でも床田を支えた。


ヒーローインタビューは、床田と、矢野と、大盛と。

3回、急きょの登場について、そのときの心境を聞かれた矢野は「やっとオレの出番が来たなと思って。待ってました。オレに任せろみたいな感じで行きました」。

お客さんを沸かせていたけど、言い方が。チームメイトに心配なことが起きて回ってきた出番。私は笑えなかった。そういうのは、スタメン起用されたときにドーンと打って、ドーンと言ってみよう。
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坂倉1塁スタメン解禁で、打線のテコ入れ終わりのつもり?


8月16日(水)、阪神戦(マツダスタジアム)、3対5。阪神に「マジック29」点灯。

今季4試合で1点しか取れなかった天敵・大竹耕太郎から3点取った(2回、木浪聖也のエラーで自責は2)。

体調不良で登板間隔のあいていた大竹。そこらへんに勝機が落ちていればと思っていたが、拾った(かに見えた)。 大竹6回途中で降板。こんなことは今までなかった。

と言いたいところだが、九里亜蓮は5回4失点(自責は2)。


1回、西川龍馬のタイムリーで先制したが、2回、森下翔太とミエセスの連打、坂本誠志郎バント、木浪聖也のタイムリーであっという間に同点に。

さらに近本の打球を野間が後逸して、1対3。中野拓夢にもタイムリー。

野間、またエラー。誰しもエラーはするけれど、毎回、失点につながるエラー。おとがめレベルに見えるが、ベンチからのおとがめ、なし(ボッ! 噴火)。


昨日の大瀬良大地と九里、おそろいで早めの降板。リリーフ陣の負担が止まらない。大道温貴の忙しさが止まらない(6回、今日も無失点)。

結局、今日、大瀬良は登録抹消されなかった。また自動チャンスが与えられるのかぁ。3試合連続大量失点。どう見てもコンディションよくないのに。

玉村昇悟が、遠藤淳志が好投しても、翌日即抹消。野手のベテラン尊重ともども、大瀬良、九里、床田寛樹、森下暢仁の先発4本柱ありき発想が目に余る。


阪神との直接対決だもの、1点ビハインドの7回から、勝ちパターンのリリーフ陣が続々投入される。

7回、栗林良吏、無失点。

8回、島内颯太郎。満塁つくるも、最後、森下翔太を見逃し三振、無失点。

しかし、大竹を攻略できても、8回9回、岩貞祐太と岩崎優には手が出ず、三者凡退。リリーフ陣が好投しても流れを引き寄せられない、か細い打線。

9回、矢崎拓也を送り出したが、先頭打者を出して、代打・原口文仁のタイムリーで2点差に。矢崎の疲れもぬぐえない。


今日、ついに坂倉将吾をファーストスタメン起用。2回、タイムリー2塁打で、早速、起用が効を奏した(が、會澤翼併殺で1塁2塁のチャンスつぶれる。あと一歩が足りない)。

スタメンマスクでない日の坂倉起用はテコ入れと言えば、テコ入れ。坂倉と小園海斗(と西川龍馬)は打線にいてほしい存在。

新井さんは坂倉のファースト起用について、「もう残り試合が少なくなっている中で、全員で行くぞっていう形を見せないといけないので」。(「東スポWEB」)

全員て、今いる1軍の選手だけのこと? ファームの選手は眼中に、頭の中に、ないのかな。

ファームから長打を期待できる選手を呼んで、1軍で力を出せていない選手と入れ替えることも必要なのでは? 指定席を取っ払って、競争を入れることが。
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2023年8月16日

野手のみならず、投手まで年功序列はやめてほしい


8月15日(火)、阪神戦(マツダスタジアム)、7対6。連敗止まった。

9回、矢崎拓也。いきなり下位打線に連続ヒットでノーアウト1塁2塁。ひ~。ここで近本光司を併殺、中日戦でのサヨナラ負けの余韻を消す。

しかし、中野拓夢タイムリーで1点差。今日、4安打の森下翔太が打席にという展開。しかし、最後は空振り三振、やりました。

それにしても阪神の1・2・3番=近本・中野・森下、こわい。今日も1回、2点先制。直後、カープは同点に追いつくも、4回、また3点取られて突き放された。

三連覇時代、田中広輔・菊池涼介・丸佳浩が機能していたように、優勝するチームには(まだしてないけど)こういう並びが出てくるのですね。


小園海斗が初の3番。これまで1番や2番で打っても、後に返せる人もなし。3番、よかったのでは?

1回、野間がフォアで出て、小園が同点2ラン。6回には、前回の対戦で付け入る隙のなかった島本浩也から、勝ち越しタイムリー(西川龍馬にもタイムリー)。

いま、カープ打線を引っ張っているのは小園。実質、チームリーダー。この日、お立ち台でも、森下暢仁のように、「優勝」という言葉を口にした。

今日はカープ10安打(阪神12安打)。5回には、西川と代打・會澤翼のタイムリー。6回、デビッドソンの12号ソロも出た。


勝ててよかった。でも、スタメン見たときには、菊池に野間に上本崇司・・・また「私のなじみを中心に組み立てました」というオーダーに、もうおなかいっぱい。

4回には、2アウト1塁3塁で代打・田中広輔(空振り三振)。このところの打席を見て、田中に託す意味がわからない。

2019年、7月8日の中日戦、野間1番で始まるスタメンを、当時の緒方監督は「理想のオーダー」と口走った。あのときのような無力感。


その点、投手は「打たれた」「抑えた」の結果がはっきり出る。まだ入れ替えがそれなりに行われている方。

と思っていたが、8月5日、巨人戦で好投した玉村昇悟を翌日抹消。8月13日、中日戦で好投した遠藤淳志も翌日抹消。

ローテ上の計画が何かあるのかもしれないが、ヤクルトの高津監督方式でゆったり登板を意図しているのかもしれないが、若い選手のモチベーションが下がるようなことばっかり(選手に説明した上で抹消してはいるだろうけれど)。

それなのに、続けて大量失点の大瀬良には「(元)エース」という言葉を持ち出し、大事な阪神との直接対決を任せる。新井さんの思いが空回りしている。

野手だけでなく、投手までも年齢(過去の実績)重視とは。つまらーんを通り越して、ちょっと気持ち悪くなってきました。だからこそ、なじみでない小園の活躍は痛快です。


本日の大瀬良。1回、先頭打者の近本ヒットから、森下の先制2ラン。またかぁの脱力感。

直後、同点に追いついてもらいながらも、3回、また近本ヒット、中野と森下の連続2塁打で、2点勝ち越しされる。佐藤輝明にもタイムリーで2対5。4回5失点で降板。

想定内だったので、大瀬良に怒りは覚えず。選手の状態を見ず起用するベンチこそに怒り、ドーン!(机叩く音)

登板間隔をあけても(あけたから?)この仕上がり。今、大瀬良をマウンドに上げるなら、玉村を、遠藤を見たい。

それでも、打線が追いつき、大道温貴、ターリー、栗林良吏、島内颯太郎、矢崎が、見事な無失点リレー。とりわけ、8回島内、9回矢崎の踏ん張りにはくるものが。

明日は大竹耕太郎。一度、見たことのかなった景色を見せてもらえまいか。

2023年8月13日

10回延長、中日にドラマチック返しされた


8月13日(日)、中日戦(バンテリンドーム)、2対1。延長10回、サヨナラ負けで6連敗。

柳裕也が9回まで無失点。まさかそんな・・・と思いながら、ほんとに9回までノーヒットで来てしまった。

カープが出塁したのは三度だけ。1回、小園海斗が龍空の悪送球でエラー出塁。それを進塁させられない野間峻祥。上本崇司デッドボールで1塁2塁も、併殺の西川龍馬。

あとは7回と9回、野間がフォアで出塁しただけ。ノーヒットノーラン達成したいなら、カープおすすめです。


そういう中日も、3ヵ月ぶり1軍登板の遠藤淳志から、ヒット4本で無得点。2回と7回には、高橋周平が併殺。

床田寛樹と森下暢仁でも勝てなかったカープ。いっそ応援に妙な力が入らない遠藤のようなときに勝たないかな。

昨年4月、柳と投げ合い、得たものがあった遠藤が7回無失点(87球)と予想を超える好投。先発投手の大量失点は、ついに止まった。が、貧打は止まらない。

柳と遠藤の投手戦以上に、やっぱり貧打戦。先発がこんなに好投しているのに、お互いやれやれですなと、中日ファンと言葉を交わしてるような気分になる。


8回、栗林良吏が三者凡退。

9回、もちろん柳が続投。カープは代打・田中広輔。

んーと、坂倉将吾や松山竜平は走者がいる場面で出したいでしょうけれど、ここで田中が何かしてくれるとベンチは思っているのか。勝つ気あるのか。ここはサークルか。柳のノーヒットをわざわざをアシスト。

9回ウラ、島内颯太郎が上位打線を三者凡退。緊迫は続きます。


10回、マルティネス。昨日に続く連投、ここになけなしの勝機があればと思っていたら、2アウトから堂林翔太が6号ソロ。鉄壁のマルティネスが今季初失点。

カープファンに、なんというドラマをプレゼントしてくれたか、堂林。

でも、まだわからない。と気を引き締めていたら、ほんとにわからないことになった。

10回ウラ、矢崎拓也が先頭打者の石川昂弥に同点ソロ。

うー。と、うなだれるまもなく、次の宇佐見真吾に逆転ソロ。柳を援護できなかった罪滅ぼしのような連続弾がいまごろ。矢崎、今季初黒星。

柳のノーヒットノーラン達成というドラマは逃したけれど、一転して、中日ファンにとってドラマチックな結末になった。


この日のお立ち台は4人と大盤振る舞い。

25試合連続安打で球団新記録の岡林勇希、21歳。同点ホームランの4番・石川、22歳。

逆転ホームランの宇佐見。シーズン途中から中日に移籍。いい選手、とりましたね。カープから見ると、まぶしい尽くしです。

そして柳。勝ちのつかなかった投手はお立ち台に呼ばれないものだが、今日の柳をちゃんと上げる中日の広報担当者、グッジョブ。


連敗はいつかは止まる。負けが続いても暗い顔をしたり、会見拒否なんかしない新井さんのそういうとこは、いいなと思う。

でも、監督の一番の仕事はどの選手を起用するか決めること。監督が変わったとき、新しいアプローチをしてくれるんじゃないかと、そのことを一番期待した。

が、佐々岡さんが新井さんのお面をかぶっているんじゃないかと思うような采配がたびたび。

上本3番、菊池涼介5番とか、打線というより、出席番号みたいな単なる順番のように見える打順。

今日など、20代の選手は小園とアラサーの西川だけ。ベテランがバリバリ活躍しているならまだしも、1安打。

延びしろがない。次のカードもこんな感じだったら、奮闘している投手陣が気の毒。選手を入れ替えてくださらんか~。