6月30(金)、ヤクルト戦(神宮球場)、0対8。
九里亜蓮、今季2度目の完封勝ち。
2塁を踏ませず、ピンチらしいピンチがなかった。しかも無四球。ヤクルトが早打ちを仕掛けてくるおかげで球数もかさまず、テンポよく、一人で投げぬいた。
勝ち試合が続いて、勝ちパターンのリリーフ陣が忙しくなってきた今、完投助かる~。
最近、九里のことを「大黒柱」と表する記事を見かけた。そう、エースというより、大黒柱という言葉がピッタリ。どっしり、ツヤツヤ光ってます。
プロ10年目ともなると、少しずつ衰えが見えてきてもおかしくないと思うのだが、今季の九里は、一皮向けたような上昇曲線が見えるのが面白い。
リリーフ、ロングリリーフ、先発・・・言われたところで仕事する。そのタフさが便利に使われてきた時期もあったが、ローテの柱になって、今季は大黒柱。面白い道をたどっているなぁと思って。
今日も、坂倉将吾のサインに首を振らず、言われたところにポンポン投げる。
森下暢仁のように、首をブンブン振って、時にキャッチャーをリードするかのような投球も魅力だが、九里にはまた別の面白みが。
打たれても、援護がなくても、後続の投手が打たれて勝ちが消えても、九里に限っては悲壮感がない(もちろん笑って終ってほしいです)。
そういうところも、異色の存在。打たれ強い(いつかの大瀬良大地みたいに泣くこともない←一生言われる)。矢崎拓也も面白が、九里も面白い。
ここのところの先発投手のがんばりには静かに感動しています(昨日の野村祐輔も)。やっぱり先発投手が土台を作ってくれる試合は、いい。
打線も九里を大援護。2回、坂倉将吾の2ランで先制。3回、菊池涼介のソロ。5回、秋山翔吾、坂倉、田中広輔のタイムリー。7回にはデビッドソンの2点タイムリー。
今日で6連勝。いつまでも続くものではないが、こう勝ち続けると、野手の入れ替えはまた当分先なのか。
今日、スタメンで矢野雅哉だけがノーヒット。ここに小園海斗が入ってくればと思うのだが、今日も昇格はなかった。
矢野の守備は魅力的。でも、今の矢野はサブメンバーと思う。打撃面でいいとこないのに、入れ替え(競争)がない。6連勝しても、そこのところは相変わらずつまらなさが付きまとう。
開幕戦ではヤクルト相手に3連敗というはずかしめを受けたが、ヤクルトいま最下位。WBCに4人も代表選手を出した代償はこんなにも大きいのか。あの感動と、リーグ戦での低迷と、秤にはかけられないとしても、それにしても。
ん? いやいやいや。WBCでも二刀流やってた大谷翔平のリーグ戦での快進撃を見よ。大谷の凄さが上塗りされて、響くわ~。
開幕戦と言えば、失われた1年を直視させられた坂倉のスタメンマスク。
目を覆いたくなるものがあったが、シーズンもほぼ半ば、チームを引っ張る捕手になってきた。打撃の調子もあがってきた。今日は3打点。マツダスタジアムだったら、九里と坂倉コンビのお立ち台が見られたかな。見たかったな。
阪神とDeNAが負け、首位阪神から4位巨人まで4.5ゲーム差と混戦模様に。面白くなってきました。