9月13日、巨人戦・第1戦(東京ドーム)。
この2連戦で連勝したら、巨人とのゲーム差も「3」に。最後までペナントレースを面白くしてほしい、最後のあがきを見せてほしいと思っていた。
最後のあがきどころか、相手に手を差し伸べるようなゲーム内容で、がっかりした。
先発の九里亜蓮は4回3失点で降板。
5回と6回は、塹江敦哉が2イニング三者凡退で快投。
この日は、また打撃コーチから積極的に初球から振っていけという指示が出ていたのか、西川龍馬も菊池涼介も、すぐ打って終わる。5回、山口俊はわずか9球で終わる。
打撃コーチが何と言おうと、自分の頭で考えて、ベストな方法をさがして、粘って、球数を投げさせ、相手を疲れさせるという手もあるだろうに、相手に楽をさせる打席がこれでもかというくらい、続く。
過去に死球という因縁のある會澤翼にはこの日も山口は投げにくそうにしていて、3つフォアを与えていた。
みんながみんな、ワンパターンのようにブンブン振らなくても、そういう打席のたち方をする選手もいていいと思うのだが。
5回、早くも代打に野間峻祥が出てきたのには驚く。1塁に走者がいる場面なのに。バントでもなく。しかも、併殺に終わっているし。
緒方監督の意向で、野間をドライチ指名したという話。監督が直々に編成に口を出すことは珍しいことらしく、よっぽど緒方監督が惚れ込んだ選手なんでしょうけれど。
もし、カープが指名しなかったら、野間は他球団からどれくらい注目されていた選手なんでしょう?
人は、自分にないものを持っている人に憧れるという側面がある一方で、自分とどこか似た人を好きになる傾向もまたあると思っています。
カープ応援歴は2015年からと浅い私なので、野間が入団時、どれくらい期待されていたか、知らないでいるのですが。
今年の野間を見ていると、(身体能力自体は素晴らしいかもしれないが)自分の頭で考えてプレーする能力が高い選手とは、今のところ思えないです。
緒方監督は現役時代、きっとファンに愛される献身的なプレーを続けてきた選手なのではないかと想像しているのですが。
でも、今の緒方監督を見ていると、頭や自分の感覚を使って選手起用や采配しているという醍醐味はまったく感じません。
人は、自分に似た人を好きになる……という仮説。緒方監督と野間の現況を照らし合わせてみると、痛々しいほど当たっている気がします。
7回は遠藤淳志。フォアをひきがねに、追加点を与え、ボークも飛び出し、メヒアのエラーもありで、4点差に。
せっかくのゲーム差を減らせる直接対決。今日は空回りする一方。
12日の中日戦でサヨナラタイムリーを打った堂林翔太が、8回、代打でヒット出塁したのは、いいぞいいぞと思える出来事だった。
だがしかし。前日、活躍した選手をスタメンに入れない緒方スタイルには今シーズン、何度も興覚めさせられました。
楽天から移籍してきた三好匠が2戦連続ホームランを打った翌日、スタメンにその名がなくがっかりさせられたことも、忘れられません。
なぜここでノッている選手を使わない。そんな、あえて好調の波を手放す起用をいくつも見せられてきた。
5対1。がっかりするようなゲームだった。
でもこれも、今シーズンずっと課題だった「点が取れない打線」が解消されないまま、カープの今の力のなさを見せられたゲーム。
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