身体が疲れていたのもあるけれど、チャンスで打てない打線、とんちんかんなベンチの采配を見せられ、免疫力が落ちそうな気がして。
ほんとに今年はそんな試合が多かった。
9月27日、今シーズン最終戦の中日戦(マツダスタジアム)。しかもCSを自力で勝ち取れるかどうかがかかる、最後の試合。
いつも石原慶幸のサイン通りに投げるジョンソンが、石原のサインに首を振り、7回、3失点して、1対4と逆転された。
ジョンソン、床田寛樹、菊池保則、フランスアと、個人的に見たい投手がいちどきに見られたはしたけれど(遠藤淳志が加わればさらに完璧)。
チャンスで打てない覇気のない打線、ちぐはぐなベンチの采配は毎度のごとく成長を感じず、こんなだったらもうBクラスでいいです。そう思いました。
地力のなさはどうにもならない。
2015年の最終戦のときとは違って、短いながらも、緒方監督の挨拶はあった。
ただ、観客席は醒めて(しらけて)いる感じがした。そりゃそうだ。シーズン序盤からずっとこんな試合を見せられ続けてきたのだから。
最終試合のセレモニーで整列している選手たちは、負けて終わったのに、ものすごく悔しそうには見えなかった。
ただ、長野久義は唇をかみしめて、悔しそうにうつむいていた。
来シーズン、その想いをカープで形にしてくれたら嬉しいのだけど。どうなるのかまったくわからない。
9月22日、赤松真人さんの引退試合が雨で中止になり、9月27日のカープ最終戦の日に変更になったとき、最後の試合を赤松さんの引退試合で終われることになってよかったと思った。
それくらい、赤松さんは特別な存在だった(私にとって)。
今シーズンと、この日の後味の悪さを一掃してくれる、空気のきれいな時間がやってきた。
9回、外野の守備についた赤松さんは、グラウンドに立っている幸せをかみしめているように見えた。
中日の平田良介と木下拓哉も、かなわなかったが、何とかセンターフライを打とうと試みてくれた。
セレモニーでの赤松さんの挨拶は、紋切り型でも何でもなく、自分が肌で感じてきたことを響くように伝えてくれた。
病室で声をころして泣きながら聞いた。
大好きなパパの挨拶を笑顔で聞いていた二人の息子さんも、花束を贈呈してパパとハグしたとき、泣き顔になっていた。
花束を渡し終えて戻るとき、泣いている弟君の手をお兄ちゃんがしっかりつないであげていた。まるで赤松さんを見ているような気がした。
今年は優勝はかなわなかったけれど、22時の消灯前に赤松さんの引退セレモニーが終わったこと、最後まで見届けることができたことを感謝した。
もし身体のコンディションが許せば、赤松さんには外野守備・走塁コーチとして、カープのユニフォームを着てほしい。
カープのOBだから、ではなく、外野守備と走塁のプロフェッショナルとして、その経験と技術をぜひカープの選手に伝えてほしい。
また球場での姿を見たいです。
来てくださってありがとうございます
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