2023年12月8日

現役ドラフトにもドラマはあるが、遅咲きの矢崎もドラマチック


12月8日、ついに来た、現役ドラフトの日。誰が選ばれたのかを知るとき、緊張しました。中村祐太が西武へ。祐太だったか。

寂しいけれど、選んでくれたチームがある! 西武は好きなチーム、嬉しい。

今のままカープにいても、登板の機会も多くはなさそう。パワーピッチャーの多いパ・リーグの中で、逆に特徴出して、何とかならんか? 何とかなってほしい。あの涼しげな顔で人気者になってほしい。

カープが獲得したのは、楽天の内間拓馬。右投げの投手。何かと楽天とは縁があります。


今回、わたし的に驚いたのは、ロッテの佐々木千隼(DeNAが指名)と、中日の鈴木博志(オリックスが指名)。

佐々木はカープが1位指名したこともあって、その活躍を遠めにうらやましく見ていた時期があった。

鈴木は、あの重たいドスンとした球が大好きだった。あんな投手がカープにいてくれたらと思ったものだった。鈴木は、中村奨成の1位指名で競合した中日が次に選んだドライチだったのですね(今、知って、もう1度驚いた)。

今年、久しぶりに鈴木が投げているのを見て、ショックを受けた。あの強い球はどこへ。別人のようだった。ここ数年の間に何があったのー? でも、オリックスもいいチーム。楽しみに追いかけたいと思う。


第1回目は、阪神の大竹耕太郎(元ソフトバンク)と、中日の細川成也(元DeNA)の活躍が目覚しかったけれど、今回も1巡目の指名で終わり。正隨優弥のように戦力外になった選手もいたし、活性化とまではなかなかいかない。

権藤博さんが、『日本経済新聞』(2023年9月7日)のコラムで、こんなことを書いていた。

「監督、コーチとしてべったりと選手についていると、なかなか思うように伸びてくれないし、そのうちアラばかり目についてくる。やがて選手も自信をなくす、という悪循環。逆に、普段あまり接しない他球団の選手が、欠点を知らない分、よくみえてくる」

「ちょっと水を替えれば、細川らのように生き生きとしてくることは十分ありうる」


ちょうどこの日、「ニュースウオッチ9」(NHK)で、現役ドラフトのニュースの後、今年飛躍した細川について取り上げていた。和田一浩打撃コーチの存在が大きかったようだ。

「プロたるもの、自分で育て」というのは豊田泰弘さんの名言ですが、コーチの存在って、やっぱり大きいのね。

うぅ。和田さんのようなコーチ、カープにも来て。カープの打撃コーチ陣を思い、諦めという名の乾いた笑いが出てきてしまうのであった。


しかし。ロッテを出ることになった佐々木を思うと、佐々木を外してカープが1位指名した7年目の矢崎拓也はやっぱり面白い。

移籍が転機になる選手もいれば、矢崎のように、同じチームにいて、遅咲きの花のように花開く選手もいるのだから。

プロ初登板で、あわやノーヒットノーランという華々しいデビュー。からの迷走。からの再浮上。今ではいてほしい存在に。なんてドラマチック。
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