2022年1月12日

見て見て! 高校生が編み出したオリジナル新戦法


1月11日、体操の内村航平が現役引退を発表。

昨年、内村君は東京オリンピックの開催を熱望するあまり、プロパガンダとして利用された感もあって、後味悪い面もあったけど、内村君の大舞台でのメンタルの強さは、ものすごいものがあった。

(アスリートがオリンピック開催を望むのはふつうの感情。でも、一方で同時期、ノルディック複合の渡部暁斗やフィギュアスケートの羽生結弦はオリンピックに固執しない発言をしていて、それがとても心に残った)

昨年、現役引退を発表した体操の白井健三は、自分の名前が付く技を編み出した。

内村君は自分の名前のつく技を残したわけではなかったけど、難度の高い技を繰り広げていくスピリッツには感動した。ものすごく楽しませてもらった。


大舞台でのメンタルの強さと言えば、羽生君もすごいものがある。

新しい技がなくとも、魅力的なプログラムはいくらでも創れる。それでも、羽生君がいま世界にさきがけ、トライしている4回転半ジャンプを見ると、ワクワクする

野球で新しい技というと、変化球とか?

スクイズなんて戦法も、最初に考えた人がいたことになるけど、いまスクイズする人(チーム)を見て、誰も二番煎じだなんて思わない。いいプレー、工夫を感じるプレーを見せてもらえたときには「やったー」と思う。


先日、新しい戦法について、こんな面白い話を聞きました。教えてくれたのは、えのきどいちろうさん。1月9日放送の「土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送」(TBSラジオ)にて。

この冬の全国高校サッカー選手権、準決勝まで進んだ、山口県代表の高川学園の高校生が考え出した「トルメンタ」(スペイン語で嵐という意味)という戦法が、大きな話題になっているとか。

これは海外のまねでもなく、高校生たちが考え出したオリジナルの戦法。


攻める側の5人くらいの選手が、手をつないで、スキップして、クルクル回るんです。「高川学園 円陣」などで検索すると動画が見られます。こんなの見たことない。

コーナーキックやフリーキックのとき、ディフェンスに回る側の守り方には、マンツーマンと、だいたいのスペースを埋めていく方法の2つがある。このマークを外すための新戦法。

フリーキックの直前、そこから離れた場所で、クルクル回りだす5人組。相手ディフェンダーはとまどって的を絞れず、クルクル円陣のそばで、小さく右往左往して見守るしかなし。

キックが放たれたとたん、クルクル回っていた円陣はパ~ッと解け、三々五々ゴールに攻め入り、隙をついてシュート! セットプレー大成功!


2014年、学校でスペイン遠征に行ったとき試して不発に終るも、ずっと練習を重ねた。

「これ面白い、やってみたら行けるんじゃね?」と、冗談でやってるうちに出来るようになって、山口県の予選でも準決勝で成功。今回の選手権でも、2回成功して、2点取った! 立派な戦術です。

この話を聴いたナイツの二人も、「知らなかった~」と大ウケ。えのきどさんの発掘力、発信力にはいつも、クスッとして、スカッ。

工夫って、楽しい、おもしろい。こんな新しい戦法を生み出すのはめったとないことだと思うのだけど、どんな世界でも工夫はできる。昨年のカープがつまらなかったのは、工夫が感じられないってのも、大きかった。

トルメンタの動画、海外でも注目されているとか。面白いので、ぜひ、見てみてくださいまし。
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