10月18日、阪神戦(阪神甲子園球場)、2対1。
今朝、「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ)のスポーツコーナーを聴いていて、衝撃が走った。
昨日の阪神戦、8回、代打・會澤翼のレフトへのライナーを、板山祐太郎が地面スレスレ、グラブを差し出してキャッチし、アウト判定となった件について、取り上げていた。
このコーナーを担当していた佐藤文康アナウンサーは、今朝、『日刊スポーツ』を見て、驚いたという。
この試合はラジオ観戦していたので、解説者や実況アナも「アウトかな?」という見立てをしていて(阪神サイドの方々ですが)、誰が見てもそんな感じなのかなと惜しい気持ちでいた。
佐々岡監督はすぐさまリクエストしたが、判定は覆らなかった。
たしかにこの日のカープ、伊藤将司の前に、7イニング中、三者凡退が5回も。安打は4本のみ。手が出なかった。
最多勝を狙う九里亜蓮、7回2失点と力投しているのを、まったく援護できなかった。この時点で、こんな体たらくでは、負けに等しい試合と思っていた。
そんな2対0の劣勢で迎えた8回、堂林翔太が岩崎優から2塁打を打って、代打の長野久義がタイムリーで1点差。反撃モードの中のアウト判定。
このとき、1塁走者の大盛穂が戻れず、ダブルプレー。2アウト、ランナーなしに。もし、セーフだったら、ノーアウト1塁2塁。逆転のチャンスは残されていた。試合の展開は変わっていたかもしれない。
難しいビデオ判定だったとは言え、優勝争いしている阪神(ヤクルト)にとっても、CS進出を目指すカープにとっても、運命変わっちゃうくらいの。
伊藤をまったく攻略できなかったカープも問題だが、試合を左右する誤診になった。ファインプレーも一転して茶番に。
2015年9月、田中広輔のホームランが誤審された出来事を思い出す。0.5ゲーム差でCS進出を阪神に譲る結果になった、苦々しい記憶。
完璧な判定は難しくとも、もっと精度をあげるシステムに変えてほしい。
例えば、映像判定するのは、現場にいる審判ではなく、別のスタッフに。現場にいる生身の人間同士の忖度が発生しない、客観的に見るスタッフを置くとか。
この写真を見るまで、試合が終わったときは、これでCSなくなったな(もともと難しかったけど)。ちょっといい夢見させてくれて、ありがとう(ほんと小さいよ。見たいのは優勝争いだよ)。いや、それまでいっぱい悪夢見せてもらったな。
と思っていたが、誤診という悪夢にまたしても甲子園で出会ってしまった。試合の結果は変わらずとも、カープは意見書をしっかりと出してほしい。