2021年10月20日

今村は戦力外だけ、斎藤(ハンカチ)はセレモニー付き


10月19日、阪神はヤクルトに大敗し、巨人はDeNAと引き分け。10月18日の誤審試合の後、阪神は波に乗り、カープはCSの可能性がさらに遠のく。

この日、西武の松坂大輔が引退登板(引退セレモニーは12月4日)。フォアボールで終ったけれど、格好悪いなんて、思わなかった。

現役にこだわることは過去(よかったときの自分)に執着しているように思われがち。でも、早々と辞める人の方がプライドに執着しているという、小池龍之介さんの指摘を読んだとき、なるほどと思いました。(「現役を続けるということ」)。


10月17日には、日ハムの斎藤佑樹が引退登板の後、引退セレモニー。

89登板で、通算成績は15勝。ケガで苦しんだ背景があるとは言え、え、この成績でこんなセレモニーしてもらえるのと、びっくり。松坂なら、日米通算170勝、わかります。ハムのチームメイトはどう思っていたのかな?

斎藤も甲子園からの国民的スター。なんだけど、甘やかされてないかい? 中田翔の暴力事件ではなんの会見も開かなかったし、日ハム、甘くないかい?

斎藤がこんなに長くプロの世界にとどまるとは思っていなかった。数年でマスコミに転身するのかと思っていた。本当にお疲れさまでした。


しかし、実績を残せなかった斎藤君がこんなふうに送り出されているのを見ると、今村猛の戦力外通告には、フンガー! だ。

431登板で、21勝36セーブ、115ホールド。あれほど身を削って、チームに貢献してくれた選手に、ファンとのお別れの時間もないなんて。ジョンソンのときも、そう思った。

選手へのリスペクトが感じられないカープの球団としての姿勢。人として、ちゃんとしようよ。


栗山監督は、斎藤君へのメッセージの中で、「オレに力がなくて、もっと活躍させてやれずに申し訳ない」と語っていた。

栗山監督でなかったら、斎藤はここまで現役でいられなかったかも。斎藤への思い入れの強さは随所に感じられて、甘いと感じることもあったけれど、それでも監督が、選手にこんなふうに思いをかけているというのは、ハッとするものが。

10月13日、DeNA戦で5回5失点した床田寛樹に、佐々岡監督は「連打でビッグイニングになってしまうのが床田の悪いところ」とコメントしていた。

「悪いところ」って。もうちょっと別の言い方できないのか。この人の、ぞんざいな言葉の使い方には、毎回げんなりさせられる。選手のモチベーションを下げないかと心配になる。

投手が打たれても、引っ張って引っ張って、点を取られてからでないと交代させないのが、あなたの「悪いところ」って、言いたい。


今村も、もっと大切に起用してもらっていたら、もっと長く選手生活を送れたかもしれない。

先月、今年のロッテの秘密は「マネージメント力」という、ロッテの黒木知宏さんのお話をブログに書きましたが、今日、こんな記事を見つけた。

優勝争いをしているオリックス、緊張しても不思議でないのに、選手はいたって平常モード。それも、中嶋監督の落ち着きにあるのでは、というもの。競った状況にあっても、シーズン通り、たとえば先発は中6日。(「東スポ」)

私がカープの試合を見るようになったのは2015年から。それ以降に限ってだが、前緒方監督が目の前の小銭(勝利)のために、リリーフ陣を酷使していた。

視野の広い、器の大きな、腹のすわった監督に、チームを指揮してほしいなぁ(素朴な願い)。
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