2021年11月22日

点をとらないと勝てないという当たり前の話


11月21日、2021日本シリーズ、オリックス・ヤクルト第2戦(京セラドーム大阪)。

0対2で、ヤクルトが1勝1敗に。

第1戦に続き、第2戦も見ごたえありました。試合の体を成していなかった昨年の日本シリーズとは大違い。

先発は、宮城大弥と高橋奎二。山本由伸と奥川泰伸に続く、これまた楽しみな若いエースの投げあい。第1戦でこうなるのではと予想していた(が実際そうならなかった)テンポのよい投手戦が、第2戦で繰り広げられた。

宮城は、5回までオール三者凡退。1ヵ月ぶりの登板のブランクを感じさせない。しかも、いつものあの飄々とした風情。笑うと可愛いのだけど、マウンド上では表情変えず、老成したように見える20歳。投球ともども、ほれぼれします。

高橋も、5回まで毎回走者は出すものの、無失点。いつどっちが得点するのか、じりじりする展開に。


動きがあったのは6回。それまでノーヒットの宮城、西浦直亨に打たれる。完全試合を意識する頃合にそれがついえると、かえってリズムがおかしくなる。点は与えなかったが、坂口智隆にも打たれる。

7回、村上宗隆にヒットを打たれるが、あとは押さえて、小さくこぶしを握る。この小さいこぶしが、またいい。

一方、高橋は、徐々に調子を上げ(と言っても、ここまで無失点と大好投)、6回7回と三者凡退。

8回、球数も増え、少し疲れの見えてきた宮城。ここで初めてフォアを出す。その後、塩見泰隆がつなぎ、青木宣親がタイムリーで、やっとヤクルトが1点先制。

ここで、宮城は吉田凌に交代。飄々とマウンドを降りる。吉田は山田をビシッと空振三振に打ちとって、今日もかっこよかった。


ここぞでタイムリーを打つ青木、さすがです。

カープがいまだに三連覇の名残を大事にするように、たとえば松山竜平をスタメンに置いた日には、いつまで昔の名前で出ていますなんだーと不満を口にしたりしますが。若い選手を出せって闇雲に言ってるわけじゃないんです。

覇気のあるプレーを見せてくれれば、年齢関係なく応援します。青木や中日の福留孝介のような、打席に立たれるとなんかこわい。そんな選手のことは尊敬していますから。


ヤクルトは9回にも1点追加で、0対2。122球を投げていた高橋、9回ウラも続投。三者凡退で、完封してしまった。

宮城も素晴らしかったが、終盤になっても球に力があった高橋もすごかった。緊迫感のある試合なのに、その緊迫を楽しんでいるように、ゾーンに入っているように見えた。

ロッテとのCSでも、ロースコアの試合を繰り広げていたオリックス。雲行きはどうなる。第3戦からの展開が、さらに楽しみに。

リーグ優勝したチームでさえ、どんなに素晴らしい投手が揃っていても(森下とか森下とか森下とか)、点をとらないと勝てない。今シーズンのカープは言うまでもない。
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