2023年2月21日

「バントは多用しない」新井さんに新しさ感じる


練習試合(やオープン戦)は調整段階。よい結果が出たら、そりゃ嬉しいけど、淡々と見ています。

でも、監督が新井さんになった今年のカープ、やっぱり期待したくなる。

あの明るさ、選手への目配り、ファンへのサービス精神は際立っているけれど、理知的な面も感じられて、そこがまた期待したくなるところ。


それを裏付けるような面白い記事、岡田友輔「WBC、試される日本野球の〈特殊性〉 バント多用今なお」(『日本経済新聞』)を家族が見つけてくれた。

メジャーの野球が目に見えて変化している(=日本は変化していない)」という話。

・メジャーは速球主体の力勝負というイメージがあるけれど、データから見ると、日本よりメジャーの方が変化球を多く投げるようになっている。

・日本ではボールを低めに集めるのがよしとされているが(外角低めを狙えと言っていた野村克也さんの影響も根強いのかな?)、メジャーでは「速球系の投手が空振りを奪うには高めのボールが有効」という認識が広がっている。

メジャーではもともとあまりバントをしないが、その傾向は一段と強まっている。日米でのバント数の違いはデータ上でも歴然。日本でバントが多いのは、強攻して併殺になるといったリスクを極端に嫌う国民性を反映しているのかもしれないという指摘も。


この記事を読んで思い浮かんだのが、新井さん。

昨年、リーグ最低だった盗塁数26という恥ずかしい数字。今年のカープは次の塁を狙う姿勢を選手に浸透させ中(めちゃくちゃ当たり前のことなんだけど)。

それ以上にいいなと思っているのが、「バントを多用しない方針」でいるということ。(「中国新聞デジタル」)


バントは得点の確立が下がるというデータが出ているのに、相変わらずバントを多用している日本球界。

佐々岡さんの3年間も判で押したようにバントが多かった。そして、つまらないと思うことが多かった。

落合博満さんもバントを重要視していた。

落合博満 アドバイス  指導者に明かす野球の本質』でも、バントの確率のデータは正しいはずだし、野球においてあらゆる場面で重要なのは確率だと考えているけれども、数字には現れないが、相手に与える重圧、バッテリーにとって、最も嫌なのは得点圏に走者がいる状況だと語っていた。


データも大事だが、現場での人間の心理も大事というのは一理あるのかもしれないが、「バントを多用しない」を掲げた新井さんに、新しいものを感じてます。

また、秋の日南キャンプで、遠藤淳志に「真っすぐは高めに行っても強いから打者は嫌だよ」とアドバイスしていた新井さん。

泥臭さ感じた選手時代だけど、監督として理知的な面も持ち合わせていそうで(それは解説者時代からも感じられた)、楽しみなのだ。

リーグ戦が始まったら、思惑どおりにいくかどうかわからないけど、それでも楽しみなのだ。
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