2022年11月19日

新井さん、仕事してます


日々伝えられる、日南での秋季キャンプのニュースのフレッシュなこと。

なぜなら、そこに新井さんがいるからだ。なんでこんなに爽やかなんだー。と思うくらい爽やかだぜ、お兄ちゃん。

でも、元気なだけのお兄ちゃんじゃない。新井さん、動きまわってます。選手のこと、見ています。

落合博満さんは「監督の仕事は選手を見ること」と言っていたけれど、新井さん、仕事してます。そして今日もジャージです。


今日は、ブルペンで投げていたケムナ誠の打席に立つ。「後ろで見ていたんだけど、いい球を投げている。ちょっと打席に入って見てみたいと思った」と。(「サンスポ」)

昨日は、遠藤淳志に「真っすぐは高めに行っても強いから打者は嫌だよ」とアドバイス。(「日刊スポーツ」)

高目の球はよくないと言われるけれど。そういう失投は見逃されずホームランにされることは多々あるが。

今季、中日戦で投げていた森下暢仁の高めの球を、解説の権藤博さんは「これだけ球の強さがあるんだから、高くたって全然いい」と評価してくれていた。


選手のことをよく見ていた落合さんだが、だからと言って何もかも選手にストレートに伝えていたわけではなかった。

落合さんは試合中、決まって座っている場所があった。

「俺が座っているところからはな、三遊間がよく見えるんだよ」
「これまで抜けなかった打球がな、年々そこを抜けていくようになってきたんだ」
(『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』より)

18歳でポジションをつかみ、1年目でゴールデングラブ賞をとった立浪和義は、中日の看板選手だった。

落合さんはベンチから定点観測するなかで、三塁手・立浪の守備範囲がじわじわと狭まっているのを見抜いていた。失策が増えたわけではなくとも、抜けていくヒットが増えているのを、データには現れないものを見抜いていた。

これまで聖域とされていた立浪をスタメンから外し(立浪には何も告げずに)、森野将彦に代えた。

「これは俺にしかできないことだ。他の監督にはできない」と、落合さんは言っていた。


コンディションの悪い田中広輔をずっと起用し続け、聖域にしていた緒方前監督が対照的に思い浮かぶ。

佐々岡さんはベンチで試合をボ~ッと観戦していたんだろうな。観察するのではなく。

キャンプに合流した日、「お前たちが思っているより、俺はお前たちに期待している」と、選手たちの前で言った新井さん。

開幕したら、いろんなことが起きると思うけど、やらかすこともあると思うけど、でも新井さん。あなたが思っている以上に、今年以降のカープ、期待したくなってます。
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