2月15日、日南キャンプを打ち上げ。
菊池涼介が、選手とスタッフの大きな輪の真ん中に立って、締めの挨拶。めっちゃ雰囲気、よかった。
「今日から沖縄へ旅立ち、練習試合、オープン戦、始まります。藤井ヘッドが言ったように、一人ひとりが明確な目標を持ち、自分のためではなく、チームが勝つために、何ができるか、どうしなければいけないのか、各自がしっかり考えて行動して、これからやっていきましょう」
「優勝、狙えると思います」
「いつも一本締めで終ってますけども、ここ数年流れ悪いので、沖縄に行くということも兼ねて、みんなで肩を組んで、〈さあ、行こう〉〈おー〉で終わりたいと思います」
ここで、大きな輪になっていた選手・スタッフたちが距離を縮めて、肩を組んで、
菊「さぁ、一丸になって、沖縄へ行って、優勝目指して頑張りましょう。さぁ、行こう」
みんな「おー」
新井さんが監督になる前の3年間、「優勝」という言葉を口にする選手もいなくはなかったが、「優勝しよう!」という雰囲気じゃなかった。
もっと言葉にしよう、「優勝」。
最後を、菊池が締めたというのも、とってもよかった。
菊池は軽やかなキャラクターだけど、トッププレーヤーとしての重みがあるのだ。選手会長の小窪が締めるというのと、ちょっと違うのだ(小窪は小窪で三連覇時代、チームを支えていたとは思うが)。
なにより、「ここ数年流れ悪いので」には、ウッとなった。
遠くから見ているファンですら感じていたこと。その中にいた選手たちは相当だったと思う。
2月17日からの沖縄キャンプ、會澤翼が合流。アドゥワ誠と韮沢雄也も沖縄行きの切符つかんだ。中村健人と木下元秀、二俣翔一、藤井黎来は2軍に合流。
あれ、玉村昇悟は、玉村は。
「ダメだから落ちるわけではない。沖縄に行ったら5試合しかない。レギュラークラスや外国人選手が打席に立つので、打席や守備に就く機会が少なくなる。それなら2軍でたくさん試合に出て、状態を上げてほしい。3月のオープン戦に入って、いつでも俺が行くんだというぐらいに頑張ってほしい」(「スポニチ」)
と、新井さんは、2軍行きの選手には伝えたそうだ。ちゃんと選手のモチベーションを下げないよう言葉にするところが、ほんと、いい。
ペナントレースが始まって、ともに三連覇を戦った會澤や田中広輔、中﨑翔太らがもし昨年のような状態だったとき、新井さんは2軍行きを告げることができるか。
そこのとこ、地味に注目しています。