2023年2月3日

当たり前のことさえ新しく感じるぞ、新井カープ


新井さんはキャンプ初日、「目が疲れるぐらいまで、しっかりと選手を見たい」と言っていた。

落合博満さんも「選手を見るのが監督の仕事」と言っていた。新井さん、監督の仕事、しています。まるで毛穴からビームが出ているようなアクティブ感と活気。

監督が選手を見るのは当たり前のこと。でも、佐々岡さんや河田元ヘッドらは選手のこと見てくれてるのかな・・・?と思うことが多々あった。この当たり前の喜びがしみるー。

春季キャンプ2日目、床田寛樹が骨折後、初のブルペン入り。栗林良吏も初ブルペン、WBCの大会球を使って46球。新井監督は栗林の投球にもじっと見入り、「ナイスボール!」のかけ声。

キャンプが、オーソドックスに、よい緊張感で進んでいる感じ(おそらくどの球団も)。


ちょっと変わったことしてるのは、西武。3月にWBCがあるのでいつもより開幕が遅くなるため、2月6日からのキャンプインを決めた。

野球協約では、年棒の対象期間が2月1日~11月30日となっているため、毎年、どの球団も、2月1日にキャンプスタートするのが慣例となっていたようです。(「サンスポ」)

よって、西武は初の試み。横並びでないとこ、ちょっと面白い。

選手はキャンプインまで自主トレ。プロなんだもの、どこにいても、やること(やる人は)やっている。


もうひとつ、ちょっと変わったことしているのがロッテ。なんとなく吉井監督は一味違ったことやってくれそうと思っていたら、やぱし。

「全ての選手を見たい」と、今年は1軍と2軍を分けず、キャンプスタート。

一度定着したものは、なかなか引っくり返せないことがなにかと多いジャパーン。であるが、人が変わるというのはこういうことなんだな、とまた思う。

ニュース映像でロッテのキャンプ風景をちらっと見たが、人がいっぱい。なんか、わんわんしている。賑々しい。


吉井監督の試みも、面白い。いかんせん、人が多い。多くても、目的ある人はじっくり選手を見るでしょうけれど。

1軍と2軍を分けていても、連携がとれていれば、解消できなくないとも思う。

ヤクルトの高津監督やオリックスの中嶋監督は、2軍選手にも目配りしていると、ファンの方が話しているのを聞いたことがあった。

佐々岡さんや河田元ヘッドらは、2軍選手への目配りがなかった。ファームでの実績より、過去の実績を重視。しかし、過去に実績のあった安部友裕はいくらファームで高打率をあげようと、声はかからなかった。モヤモヤが残った。

新井さんはキャンプ前、4時間を超えるスタッフミーティングをしたそうだ。「育成方針など全コーチで共有していたら長くなった」と、新井さん。

1軍と2軍でコミュニケーションがとれていたら、選手の入れ替わりも、風通しもよくなることが期待できそう。何事も始まってみないとわからないけれど、でも「そうしたい」という意志はまず大切だ。