こないだの土日は、珍しく地上波で、巨人戦(=カープ戦)の中継があった。
4月10日の解説は、黒田博樹と石原慶幸。キャッ。豪華です。私の中ではとても。
投手と捕手の視点で語られる臨場感ある解説。かつての黄金バッテリーが、相手を打ち取るためのプランを垣間見るようでもあって、聞き漏らすまいと耳を傾け、脳が刺激され、いい意味で疲れた。
グラウンドから離れた場所で見物でもしているような歓談や、天谷宗一郎のように当たり前のこと・当たりさわりのないことしか言わない、何の発見もない実況を聞いて(声はいいんですけどね、声は)、これでお金をもらっているのかと、野球の楽しみが目減りするような気持ちになるのとは段違いだ。
実況中、黒田が石原のことを「石原さん」と呼んでいるのはこそばゆかった。お仕事だもの。
カメラに映った黒田はスーツ姿が素敵だった。眼福です。こんなにスーツが似合う(元)野球選手って、いるだろうか。ほれてまうやろー。
東京ではめっきり地上波での野球中継が減った。今年の開幕戦、巨人の中継は、史上最低の8.8%だったそうだ。
かたや、関西テレビのヤクルト・阪神戦は14.8%、宮城テレビ放送の楽天・日本ハム戦は16.0%、福岡放送のソフトバンク・ロッテ戦は18.5%、広島テレビ放送の広島・中日戦にいたっては、なんと24.9%だったとか。(「デイリー新潮」)
今では野球中継も、CSやインターネットと見る方法(選択肢)も増えた。地上波で見る人は少なくなっているのかもしれない。
しかし、ここで思う。地上波での放送が減ったのはプロ野球人気の低下じゃなくて、巨人の人気が低下しているのでは、と。
広島ではカープをとりあげた番組も豊富みたいで、うらやましいかぎりです。兵庫の実家に帰ったとき、新聞の番組欄に阪神の選手が出演している番組を見つけて、いいな~と思ったこともあります。
東京に暮らしていて、巨人やヤクルトのファン向けの番組って、地上波では見かけません(私が見つけてないだけかもしれないが)。
巨人の人気は全国区というけれど、地元・東京の巨人ファンは巨人の情報を楽しめる番組がない(ヤクルトも)。気の毒な気もします。
地上波で、ポツ、ポツポツ。と、単発で野球中継を放送するのではなく、継続的にいつでも目にする機会があることで、野球に(巨人に)親しみもわくというもの。
いつまでも、王様と思うな、巨人軍(一句)
(しかし、なんだ、巨人だけ「軍」て?)
日本シリーズで、2年連続ストレート負けしてるわけですから、えらそうな顔もできませんが。
そんなことより、今は阪神の充実ぶりがこわい。この3連戦で差を縮めることはできるのか。今日のお天気も気になります。