11月24日、W杯カタール大会、日本代表がドイツに勝った。
逆転劇と歓声に気持ちが高ぶって、布団に入っても頭が冴えていた(今年の日本シリーズ第5戦、吉田正尚の逆転ホームランのときもそうだった)。
同点ゴールの堂安律も、逆転ゴールの浅野拓磨も、「自分が決める」という意志を持った、強気ないい顔してた。
浅野は前回のロシア大会で代表に選ばれず、サブメンバーとしてチームに帯動という悔しさを経験。「この日、この瞬間のためだけに4年半前から準備してきた」と言っていた。
この言葉、背番号22に聞かせてやりたい。しっかりせんかーい。
ドイツ選手のパスがビリヤードのようにカンカンカーンと正確、おまけに速い(これを見た後では、韓国とウルグアイの試合がのったり感じるほど)。
防戦一方の前半。後半くたくたになって、ドイツに怒涛のゴールラッシュされる。という筋書きになるかと思った。
この試合、ボールの支配率はドイツが65%、日本は22%。ゴールの枠内に飛んだシュートがドイツ9本、日本は3本。キーパーの権田修一にとって負荷が高い試合になった。
前半にPKを与え、1失点した権田。でも、後半、ファインセーブを連発。
ゴールを決めた堂安と浅野も素晴らしかったけれど、権田もすごかった。ここから流れが変わってくるような気がした。
前日、サウジアラビアがアルゼンチンにジャイアントキリングしたことも、希望の光になっていた。ら、ほんとうに逆転劇が起きた。
日本代表が一段高いステージに上がったのを目撃した南アフリカ大会。ドイツに勝つとは。以前はチームに数名しかいなかった「海外組」。もはやこの言葉も死語、海外でのプレー経験のない選手の方が今はむしろ少数派。隔世の感が。
新井さんも、野球と重ね合わせながら、この試合を見ていたようだ。
「(勝因は)やっぱりあの守備ですよね。後から出場した選手が〈同点打〉〈決勝打〉を打ったけど、そこまで〈ピッチャー陣〉がしっかり最少失点で頑張っていた、というふうに野球とダブらせて見ていた」(「日刊スポーツ」)
そういう見立てができるのがセンスだと私は思っている。強いチームは点を与えない。点を取られても取り返す。私もそんなことを重ねながら見ていました。
でも、新井さん、「こういう見方は初めてしたんじゃないかな。今まではヨッシャー、ウォーみたいな感じで、いちファンとして見ていたけど、職業が変わったんで(監督になったので)、そういう見方になってしまう」とも。
今まではそこまで考えてなかったんかーい。ズコ~ン。
この試合では、選手の活躍はもちろん素晴らしかったが、戦術の変更、選手起用と、森保監督の采配がことごとくはまったのも気持ちよかった。
新井さん、新井さん。選手の戦い方だけでなく、どんな素晴らしい選手がいても、誰をいつ起用するかで試合の流れ・結果が変わっていくという、そこのところも見ていてくれたかな。
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