11月2日、「長野久義が無償トレードで巨人へ移籍」というニュースに、えっ。
オフなのに、ほぼ毎日のように見過ごせないニュースが飛び込んでくる(いや、オフだから)。マクブルームも寂しがると思います。
2年前、巨人はソフトバンクとの日本シリーズで連敗スタート。巨人の選手が新幹線で福岡へ移動中、広島駅に停車したとき、ホームに長野がサッと現れ、去っていったことがありましたよね。(「日刊スポーツ」)
長野の温かさ。カープに合っていたような。それが、あの腹黒い監督のいるチームに帰ることになるのか。
今季はさらに出場機会も減り、まれにファンを喜ばせる打撃を見せてくれたが、「打つ気がしない」と思わせる打席も少なくなかった。
今年の6月、ものすごく久しぶりに球場観戦しました。ベルーナドームでの交流戦、代打で打席に向かう長野から、そこはかとない華を感じました。
カープに残ってコーチにと切望するファンの声もあったが、なんとなく、それはしっくりこないような、くるような、感じだった。
2年前、巨人はソフトバンクとの日本シリーズで連敗スタート。巨人の選手が新幹線で福岡へ移動中、広島駅に停車したとき、ホームに長野がサッと現れ、去っていったことがありましたよね。(「日刊スポーツ」)
窓越しに笑顔で手を振る長野。巨人の選手たちにさざ波のように驚きが伝わっていった、わずか1~2分の出来事。
おそらく連敗中の元チームメイトたちにエールを送る意味合いだったんだと思うんだけど、この話を聞いたとき、モヤモヤした。
今はカープの一員。リーグ戦は終っていたとはいえ、ライバルチームにそういう優しさを見せる長野に、気持ちはやっぱり巨人に残っているのかなと妙なものを感じた。
黒田博樹は日本に復帰したとき、「対戦相手とは食事には行かないようにしている」と言っていた。そういうのは今や昔かたぎと言われてしまうのかもしれないが、プロの選手として、黒田のとる行動の方が違和感ないです。
長野の温かさ。カープに合っていたような。それが、あの腹黒い監督のいるチームに帰ることになるのか。
日ハムとロッテ、2度のドラフト指名を拒否してまで入りたかった巨人。でも、巨人はそんな長野を手放した。プロなんだから、冷たいとか温かいとか、関係ない。
でも、一度自分をいらないといった球団に戻るのって、どういう気持ちなんだろう。それでも、戻りたい場所だったのかな。巨人ファンの方から喜びの声があがっているのは選手として幸せなことですけれど。
今季はさらに出場機会も減り、まれにファンを喜ばせる打撃を見せてくれたが、「打つ気がしない」と思わせる打席も少なくなかった。
なまぬるいカープでなかったら、戦力外に片足かけ始めているといっても言い過ぎではないと思えた(両足かけてそうな人も包み込む球団です)。
20018年オフ、丸佳浩の人的補償としてカープにやってきたとき、当時の緒方監督は長野をなかなかスタメンとして起用しなかった。
なんとなく、人気球団のスター選手だった長野を緒方監督が扱いかねているような、素直に起用できないこだわりみたいなものが感じられて、スカッとしなかった。
あのとき、すぐ第一線でバンバン起用していたら、長野のキャリアも、カープも、違ったものになっていたかもしれない。
今年の6月、ものすごく久しぶりに球場観戦しました。ベルーナドームでの交流戦、代打で打席に向かう長野から、そこはかとない華を感じました。
ナマで試合を見にいくとき、私の場合、それは選手のオーラを確かめに行くとき。
あのとき、森下暢仁見たさに出かけ、実際オーラを感じたのは長野と、小園海斗の守備と、試合前、打撃練習をしていた中村奨成だった(で、見ていて面白いと思ったのは、矢崎拓也だった)。
ほかにも見ることができて嬉しかった選手はいたけれど、テレビで見ていた人を実際に見られてよかったというのと、オーラを感じるのとは、また別の話。長野はそういう意味でもスターでした。