2017年12月17日

まさか、こんなところにカープファンが


10月16日の記事で、泣きながら「カープがいかにすばらしいか」を語っていた久米宏さんの元同僚の話をご紹介しましたが、野球ファンというと、ときどき思い出す光景があります。

もう何年も前、会社帰りに、神宮球場にヤクルト阪神戦を観に出かけたときのこと。
そのころの阪神は5位か6位が定位置で、季節も9月、シーズンも終わろうとしているときでした。

その日も阪神は試合に敗れ、選手がグラウンドから引き上げ始めたときでした。ある阪神ファンの男性が金網によじのぼって、「まだ終わってへんでぇぇぇ」と、選手に檄を飛ばしていたのです。
ほとんどの選手はうなだれていましたが、当時、現役だった和田豊さんは帽子のつばに手を添え、そのファンに会釈をして去っていったことも忘れられません。



2015年、かねてから応援していた黒田博樹の復帰をきっかけに、おのずとカープを応援するようになった私ですが、生まれ育ったのは兵庫県(高校時代まで)。
二人の兄が、毎夜タイガースに隙をとばしているのをそばで見ていたせいか、おのずと阪神ファンになっていました。

そんな環境でしたから、父もてっきり阪神ファンかと思っていましたら、私が社会人になってからのこと。ひょんなことから会話の中で、父が(阪神も応援はしているけれど)広島ファンだったことが発覚しました。

家族そろって、「えっ、そうなの?」。別に隠していたわけではなく、カミングアウトしたわけでもないようですが。

戦後、復興のさなか、小さな市民球団として発足したカープをずっと応援していたのだそうです。なんか父、いいじゃないか。

今では実家に帰ると、父とカープ話もするようになりました。そして兄たちは阪神のゲームに一喜一憂しているのでした。



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