2023年11月23日

大人の階段のぼる西川、オリックスに移籍


11月22日、西川龍馬のオリックス移籍が決まる。23日のファン感謝デーでも、ご挨拶。(「デイリースポーツ」)

「このファン感に出ようか迷っていたところ、鈴木常務から “胸を張って出なさい” と言ってもらいました。そして今ここに立っています」

「来シーズンはオリックスバファローズに行って、オープン戦・交流戦で戦えるのを楽しみに、その時は全然やじってもらってもかまいません。それをパワーに変え、僕はこれからやっていきたいと思います」

「8年間本当にお世話になりました。カープに来てよかったです。ありがとうございました」


FA宣言したときの会見もだったけど、言葉がひとつひとつ素直で、スッと入ってきて、ここに来て西川の好感度が急速にUP。

時にふてくされたような打席、集中力欠けたような守備が見られた西川が。次のステップに進むと決めた人の、よけいなものが取れた感じが、なんか好ましいです。

引っ越すことは決まっていたけど、まだ引越し先が決まってなかったときと違って、行く場所が決まって、わかってはいたことなのに、ほんとに行っちゃうんだなって気持ちになった。


「カープ愛」という言葉でチーム残留を決める選手が少なくなかっただけに(そんな言葉はメディアが便利に使っているだけかもしれないが)、「野球人生は短いので、パ・リーグでやってみたい。ボクの野球が通用するのか興味があった」と、新しい環境に身を置くことを決めた西川に覇気を感じて、それこそ好ましい気持ちでいっぱいだった。

望まれて行く。プロの選手として誇らしいこと。5年15億円以上。これはこれで、大きなプレッシャーになるのか。

それとも安心を得るのか。巨人にFA移籍した梶谷隆幸みたいに、あれ、今、どこにいるのー? なんてことになるかならないか、ここからがまた腕の見せ所。

オリックスの中嶋監督は選手の状況を絶えず見て、入れ替えをする人なので、安心なんてないと思うけど、どんな感じになるのか、オリックスファンとしても楽しみです。


今季は打率.305で、リーグ2位。そら求められて当然の成績。ただ、終盤、コンディション不良で登録抹消されたり、大瀬良大地ともども、1年通しての活躍の印象が薄い。打率3割超えのイメージも薄れていた。

11月18日、アジアプロ野球チャンピオンシップのオーストラリア戦。

その日、スタメンに選ばれていた藤原恭大について、Prime Videoのゲスト解説・ロッテの吉井監督は、前半の活躍は目覚しいものがあったけれど、1年通して出る体力がなかったと言っていた(食も細いそうです)。

一方、今季の小園海斗は対照的。シーズン序盤、打撃不振で2軍に降格。後半はチームで唯一コンスタントに打ち、ひとり違うステージにいる感じだった。


「シーズン前半に活躍した(後半失速した)選手と、序盤つまづいたけれど後半活躍した選手とでは、どちらがいいですか?」と近藤祐司に問われた吉井監督は、「後半活躍した選手」と答えていた。

やっぱりそうか~。1年通して活躍してもらえたら最高だけど、たしかに後半の活躍は脳に残る。秋山翔吾も前半はタイトル獲ってくれるかと期待したこともあった。今では遠い思い出。

大きな契約を結んで新しいチームに移籍。西川のプロ意識が育っていくのかな。身体に気をつけてね。人気者になってね。

ファン感謝デーで披露(疲労するわ)された来季のカープのキャッチフレーズについてはもう何も言うまい。
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