12月19日、現役ドラフトでヤクルトに移籍することになった矢崎拓也の入団会見。
会見の佇まいを見ていると、野球選手ぽくないというか、なんか、いいなと思った。
「言われたところで自分のベストを尽くせればと思っています。相手がいる競技なのでわからないですけど、あまりひるまずにというか、自分らしく続けることが自分にとっての武器なのかなと思うので、そこを大事にしていきたいと思います」(「サンスポ」)
「相手がいる競技なので」というところが、矢崎ならではの言葉選びというか、思考。やっぱり好きだと思った。
野球に限らず「絶対に負けられない試合」という言葉はよくスポーツ中継のとき耳にする。もちろんプレーヤーは「負けたくない」「勝ちたい」気持ちで行く。
でも、「負けられない」なんて周りが言っても、とどちらかが勝ち、どちらかが負けるのが勝負の世界。2分の1の確立。「負けたくない」「勝ちたい」という表現でいいといつも思う。
相手あってのこと。しかも野球の場合、「相手」には「味方」も含まれる。投手が抑えても、援護がないと勝てないし、打線が打っても、投手が打たれたら負けることもある。
矢崎のそういう大局をわかっているところ、単純じゃないところが、好き。「がむしゃら」とか言ってる球団とは合わないかもね。
あぁ、本当にヤクルトの人になったんだな。と、白地にストライプのユニフォームに袖を通している矢崎を見て、思う。
でも、背番号は41番! 矢崎にこだわりはないかもしれないけど、カープファンには慣れ親しんだ番号。ありがとう、ヤクルトさん!
ヤクルトへの移籍が決まったとき、「寂しい気持ちもありますけど、死んだわけじゃないんで。会えなくなったわけじゃないんで」と言っていた、矢崎。
カープで応援できないのは寂しいけれど、そうだ、まだこれからも矢崎の投球を見る楽しみは続く。入団会見みて、元気出てきた。
たくさん、たくさん、マウンドにあがってね。カープ戦のときだって、矢崎を応援する!(藤井皓哉もな!)